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花と橙くんと葵晴くん
全力で信じて
全力で守る
血を分けた家族であっても
なかなかできることちゃうよな。
実際、僕は親兄弟とそんな関係では無い。
自分の子供のことでさえ、捨ててきたから。
るぅだけが、僕の全てやった。
でも、信じきれてなくて…
勝手に妄想して
悪いことだけ考えて沼に落ちたりしてた。
普段のるぅだけ見てれば、
愛されてることを疑うなんて有り得へんのにな。
でも、僕は弱い。
1人では生きて行けへん。
しゃーし、不安になる日もある。
そんな日に、花と出会って
誰からも認めてもらえず
強がってた僕
強いフリしてた僕
ホンマの自分を隠してた僕
そんなええカッコしいの僕を
丸ごと抱きしめてくれたから
弱くて泣き虫で寂しがり屋で
甘えベタやのに甘えたいしでも、
甘えられへん素直ちゃう僕でも
良いんやって
初めて自分自身をちょっと認めることができた。
花は、僕を全力で信じて守ってくれる。
僕も全力で信じて全力で守る。
「橙。葵晴。僕らを認めてくれてありがとう。僕らを家族に選んでくれてありがとう。一緒に花を愛させてな。」
──────────────
『花ねぇが必要か?』
葵晴くんの言葉。
真っ直ぐな気持ち。
目を逸らさずに
俺らを見てる。
『るぅさんとけいさんは、2人で生きてきたんやろ?2人だけで生きてこれたんやったら花ねぇの必要性は無いよな?
花ねぇが困ることになるんやったら
俺らは、全力で反対する。』
橙くんの言葉。
”全力で反対する”
さっきの話を聞いてわかった。
あの子らの使う”全力”って言葉は、
特別なんやってこと。
『花ねぇは、オレらが認めへんことはせーへん。』
自分たちが花から
愛されてる絶対の自信。
凄いことやで?
まぁ…花からの溢れる愛情をずっと受けてたらそうなるかもな。
2人が花のことを話してて
困った顔した葵晴くんを
優しい顔して見つめて、優しく話しをする橙くん。
そして、柔らかい笑顔になる葵晴くん。
きっと、いつも兄弟2人であんな風に色んなことを話して乗り越えて来たんやろうなって思ったら
俺…この2人を花と一緒に守りたいって思ったんや。
「俺らな、2人で生きて行くために諦めたり手放した気持ちがある。
それが、橙と葵晴が持ってるもんや…
家族や。
2人だけで、生きていけるだけでも幸せやった。でも、俺は欲張りみたいやねん。
俺らも花と一緒に橙と葵晴を全力で信じて全力で守らせてや。」
僕とるぅが話し終わったら
葵晴くんが
『起きてんねやろ?』
って寝室に向かって声をかけた。
『聞いてたやろ?はよ出てきーや?』
橙くんまで…?
カチャリ…
花が眩しそうに目をパシパシさせながら
出て来た。
全力で信じて
全力で守る
血を分けた家族であっても
なかなかできることちゃうよな。
実際、僕は親兄弟とそんな関係では無い。
自分の子供のことでさえ、捨ててきたから。
るぅだけが、僕の全てやった。
でも、信じきれてなくて…
勝手に妄想して
悪いことだけ考えて沼に落ちたりしてた。
普段のるぅだけ見てれば、
愛されてることを疑うなんて有り得へんのにな。
でも、僕は弱い。
1人では生きて行けへん。
しゃーし、不安になる日もある。
そんな日に、花と出会って
誰からも認めてもらえず
強がってた僕
強いフリしてた僕
ホンマの自分を隠してた僕
そんなええカッコしいの僕を
丸ごと抱きしめてくれたから
弱くて泣き虫で寂しがり屋で
甘えベタやのに甘えたいしでも、
甘えられへん素直ちゃう僕でも
良いんやって
初めて自分自身をちょっと認めることができた。
花は、僕を全力で信じて守ってくれる。
僕も全力で信じて全力で守る。
「橙。葵晴。僕らを認めてくれてありがとう。僕らを家族に選んでくれてありがとう。一緒に花を愛させてな。」
──────────────
『花ねぇが必要か?』
葵晴くんの言葉。
真っ直ぐな気持ち。
目を逸らさずに
俺らを見てる。
『るぅさんとけいさんは、2人で生きてきたんやろ?2人だけで生きてこれたんやったら花ねぇの必要性は無いよな?
花ねぇが困ることになるんやったら
俺らは、全力で反対する。』
橙くんの言葉。
”全力で反対する”
さっきの話を聞いてわかった。
あの子らの使う”全力”って言葉は、
特別なんやってこと。
『花ねぇは、オレらが認めへんことはせーへん。』
自分たちが花から
愛されてる絶対の自信。
凄いことやで?
まぁ…花からの溢れる愛情をずっと受けてたらそうなるかもな。
2人が花のことを話してて
困った顔した葵晴くんを
優しい顔して見つめて、優しく話しをする橙くん。
そして、柔らかい笑顔になる葵晴くん。
きっと、いつも兄弟2人であんな風に色んなことを話して乗り越えて来たんやろうなって思ったら
俺…この2人を花と一緒に守りたいって思ったんや。
「俺らな、2人で生きて行くために諦めたり手放した気持ちがある。
それが、橙と葵晴が持ってるもんや…
家族や。
2人だけで、生きていけるだけでも幸せやった。でも、俺は欲張りみたいやねん。
俺らも花と一緒に橙と葵晴を全力で信じて全力で守らせてや。」
僕とるぅが話し終わったら
葵晴くんが
『起きてんねやろ?』
って寝室に向かって声をかけた。
『聞いてたやろ?はよ出てきーや?』
橙くんまで…?
カチャリ…
花が眩しそうに目をパシパシさせながら
出て来た。
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