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『花ねぇ、相変わらずソファーで寝るんやな。俺らが、布団に運べるようになるまでは毛布被って3人でソファーで寝てたもんな!』
『そう。1回寝たら起きひんねんからしゃーないよな。んで、寝言が凄い!』
『ほんまソレ!起きてんか?って思うもん。けいさんとるぅさん聞いたことある?』
「ん?俺らは無い?かな?」
「まだ無いなぁ。楽しみにしとくわ、僕。」
『うん。マジでびっくりすんで?普通に座ってたりするしな。』
『兄ちゃん。オレから話ししてええ?』
兄ちゃんが頷いたの確認してから、
2人の方向いてから話し出した。
『この前から、オレ凄い嫌な感じやったと思う。オレの態度を花ねぇがどう思うか?どんな対応するんか?それと、2人がどう思って花ねぇにどんな対応するのかを試したかった。
2人の対応によって、今から話す内容を決めようって兄ちゃんと決めてた。
選択肢は2個。
1個は、花ねぇを連れて帰るための話し。
もう1個は、何で、オレらの最優先が花ねぇなんかって話し。』
「で?俺らは、2人のお試しの結果どっちの話しをしてもらえるんや?」
『俺と葵晴の花ねぇへの態度。
成人してる親子の感じでは無いんは、
俺らが1番わかってる。
甘えるしスキンシップも多い。
小さなころからしてるまんまの愛情表現やもんな。色んな奴らに何か変やって言われたけど…俺らが変わらんし、そのうちみんなが慣れたみたいなかんじやな。
あんま、俺らを知らん人らからしたらやっぱり変に思われるみたいやから…2人の前でも、いつも通りにしたけど、2人が俺らを不思議そうに見ることも、嫌悪感をだすこともなくて俺らがそうしてることが当たり前みたいに対応してくれた。
なんなら、2人とも俺らいても関係なくスキンシップするやん?
だから、2人に俺らは最優先が花ねぇやって話を聞いてもらおうと思う。』
──────────────
生物学上の父親は、俺と葵晴をホンマはいらんかったんやと思う。
結婚して子供が生まれて当たり前みたいに家族になる。でも、自分が1番大事で家族のためにやりたい事を我慢するのは嫌やし、子育てなんかダルい。生活費は入れてるし俺はやりたいようにするから…そんな感じ。
葵晴は、あんま覚えてないみたいやけど…
花ねぇ、ケンカした後1人でいつも泣いてた。声も出さんと1人でいつも…。
離婚して3人の生活が始まる日に花ねぇが俺らに…
「あたしの気持ちを優先して、今まで当たり前にあった普通の”家族のカタチ”を守れなくてごめんな。これから、パパ・ママ・子供たちって言う普通の家族みたいなことできんくなると思うねん。あたし”ママ”として、家族を守れへんかったから”ママ”って呼ばれたらあかんと思う。
でも、親であることには変わりないんやで?親やけど”ママ”じゃない。
”家族”として、これからも一緒に生きて行きたい。
ほんで、これから出会う友達とか大切な人を”家族”にしたいって思ったときは、ちゃんと教えてな?”家族”は、全力で信じて。全力で守る。例え裏切られても。”家族”やって思ってるうちは、信じて守る!!」
この日から俺らは”家族”になった。
でも、俺らは増やさへんかった。
”家族”は、3人だけでええと思ったから。
花ねぇは、ほんまに全力で守ってくれた。
俺が理不尽な理由でハブられた時も。
葵晴が理不尽な先生からの圧力がかかった時も。
いつも、そばに居て俺らの前に立って戦って守ってくれた。
俺らが心配すると
「大丈夫やで?あたしが不利な時は動かへんから。負ける喧嘩はしーひんし。」
って にひひ って笑ってた。
そんな花ねぇに、全力で守られて愛されてる甘やかされる。
そんなん花ねぇから、離れられるはずないやん。
その、花ねぇが”家族”にしたいって思う人らができたって連絡来たらな…どんな人らやろ
花ねぇ…居らんくなる
花ねぇを取られる。
不安ばっかり増えた。
不安しか無かった。
大事なもんが少ないからこその不安。
執着。独占欲。
それは、けいさんもるぅさんもわかってくれるはず。
まだ、ちょっとの時間しか一緒にいーひんけど…花ねぇを思う気持ちは、俺らと一緒なんやろうなって思えた。
だからな
だから…
『俺…
けいさんとるぅさんと
家族になりたい。
全力で信じるし守る。』
『けいさん、るぅさん
オレの”家族”になってくれる?』
『花ねぇ、相変わらずソファーで寝るんやな。俺らが、布団に運べるようになるまでは毛布被って3人でソファーで寝てたもんな!』
『そう。1回寝たら起きひんねんからしゃーないよな。んで、寝言が凄い!』
『ほんまソレ!起きてんか?って思うもん。けいさんとるぅさん聞いたことある?』
「ん?俺らは無い?かな?」
「まだ無いなぁ。楽しみにしとくわ、僕。」
『うん。マジでびっくりすんで?普通に座ってたりするしな。』
『兄ちゃん。オレから話ししてええ?』
兄ちゃんが頷いたの確認してから、
2人の方向いてから話し出した。
『この前から、オレ凄い嫌な感じやったと思う。オレの態度を花ねぇがどう思うか?どんな対応するんか?それと、2人がどう思って花ねぇにどんな対応するのかを試したかった。
2人の対応によって、今から話す内容を決めようって兄ちゃんと決めてた。
選択肢は2個。
1個は、花ねぇを連れて帰るための話し。
もう1個は、何で、オレらの最優先が花ねぇなんかって話し。』
「で?俺らは、2人のお試しの結果どっちの話しをしてもらえるんや?」
『俺と葵晴の花ねぇへの態度。
成人してる親子の感じでは無いんは、
俺らが1番わかってる。
甘えるしスキンシップも多い。
小さなころからしてるまんまの愛情表現やもんな。色んな奴らに何か変やって言われたけど…俺らが変わらんし、そのうちみんなが慣れたみたいなかんじやな。
あんま、俺らを知らん人らからしたらやっぱり変に思われるみたいやから…2人の前でも、いつも通りにしたけど、2人が俺らを不思議そうに見ることも、嫌悪感をだすこともなくて俺らがそうしてることが当たり前みたいに対応してくれた。
なんなら、2人とも俺らいても関係なくスキンシップするやん?
だから、2人に俺らは最優先が花ねぇやって話を聞いてもらおうと思う。』
──────────────
生物学上の父親は、俺と葵晴をホンマはいらんかったんやと思う。
結婚して子供が生まれて当たり前みたいに家族になる。でも、自分が1番大事で家族のためにやりたい事を我慢するのは嫌やし、子育てなんかダルい。生活費は入れてるし俺はやりたいようにするから…そんな感じ。
葵晴は、あんま覚えてないみたいやけど…
花ねぇ、ケンカした後1人でいつも泣いてた。声も出さんと1人でいつも…。
離婚して3人の生活が始まる日に花ねぇが俺らに…
「あたしの気持ちを優先して、今まで当たり前にあった普通の”家族のカタチ”を守れなくてごめんな。これから、パパ・ママ・子供たちって言う普通の家族みたいなことできんくなると思うねん。あたし”ママ”として、家族を守れへんかったから”ママ”って呼ばれたらあかんと思う。
でも、親であることには変わりないんやで?親やけど”ママ”じゃない。
”家族”として、これからも一緒に生きて行きたい。
ほんで、これから出会う友達とか大切な人を”家族”にしたいって思ったときは、ちゃんと教えてな?”家族”は、全力で信じて。全力で守る。例え裏切られても。”家族”やって思ってるうちは、信じて守る!!」
この日から俺らは”家族”になった。
でも、俺らは増やさへんかった。
”家族”は、3人だけでええと思ったから。
花ねぇは、ほんまに全力で守ってくれた。
俺が理不尽な理由でハブられた時も。
葵晴が理不尽な先生からの圧力がかかった時も。
いつも、そばに居て俺らの前に立って戦って守ってくれた。
俺らが心配すると
「大丈夫やで?あたしが不利な時は動かへんから。負ける喧嘩はしーひんし。」
って にひひ って笑ってた。
そんな花ねぇに、全力で守られて愛されてる甘やかされる。
そんなん花ねぇから、離れられるはずないやん。
その、花ねぇが”家族”にしたいって思う人らができたって連絡来たらな…どんな人らやろ
花ねぇ…居らんくなる
花ねぇを取られる。
不安ばっかり増えた。
不安しか無かった。
大事なもんが少ないからこその不安。
執着。独占欲。
それは、けいさんもるぅさんもわかってくれるはず。
まだ、ちょっとの時間しか一緒にいーひんけど…花ねぇを思う気持ちは、俺らと一緒なんやろうなって思えた。
だからな
だから…
『俺…
けいさんとるぅさんと
家族になりたい。
全力で信じるし守る。』
『けいさん、るぅさん
オレの”家族”になってくれる?』
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