イヤちゃうよ?困ってるだけ…。

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2人の家は、花の家を中心に同じ距離くらいの場所にあった。

昨日からあの子らは、まるで3人で居るかのような空気を纏わせる。
僕らに、花は自分らのことが1番大事で愛されてるのは自分らだけなんや
って感じを端々に見せつける。

けいさんらは今まで、2人の世界で完結させてきたんやからこれからも2人の世界で良いやん。花ねぇは、必要ないやん?って言葉や態度で表現してくる。
自分たちも、今までもこれからも3人の世界で完結して行くから僕らは必要ないってことなんやろうけど。
車から流れる景色を見ながら、これからどうするかな…って考えた。
僕もるぅも、花を手放すなんて考えられへんけど…狭い世界で完結させてきたもんが異物を信用するなんてことが簡単に出来るはずがないことは、理解できる。
僕らもそうやから。

どんな策をねっても、無駄な気がするねんなぁ。
僕もるぅも、あの子らより長く生きてる分だけ経験値はあるはずやから。

狭い世界で生きるってこと

限定された人だけとしか得られない

”安心・安全・安定”

キズつかないようにするために偽る。

その方法は、それぞれや。

全てにおいて、しっかりした考え行動などして相手につけいる隙をみせない。
できる人間になる。

明るくて、人当たりが良くてみんなに優しく穏やかで特別がない。
良い人間になる。

表情を変えず、どんな時でも動じない。無表情。取っ付きにくくする。
付き合いづらい人間になる。

どんなことでも、人任せにして甘え上手で相手から手助けしたくなるようにみせる。
人を使う人間になる。

まだまだ色んな人おるやろうけど…
共通点は…

どれも、自分を隠すための偽物。
シールド。
厚ければ厚いほど、狭い世界で生きてる。

その、狭い世界に新しく誰かを入れることは生半可なことじゃ無理。

僕らも同じやからこそ、難しさはわかる。

じゃあ、なんで花の前で僕らはそのシールドをつけへんかった?
つける必要無かった?
何でや?

「けい?大丈夫?着いたよ?」
花が不思議そうに僕の頬に手を当てて聞いてる。
うん。可愛い。

「ん?大丈夫。ありがとうな。すぐ、行くわな!」

「うん。無理せんように。」

車の鍵閉めて家に入ろうとしたら、
葵晴くんが僕を見てた

『けいさん?考え事?』

相変わらず目は笑ってないけど笑顔やな。

「そやな。考えてる事はあるな。」

まぁ…僕も胡散臭い笑顔やけどな。

『今日、花ねぇが寝てから男4人で話ししよーよ。』

早速来たか。

「わかった。その段取りしとくわ」

『よろしく~』

時間は、すぐに過ぎて行った。

花は、夜更かしできひんみたいで夜はすぐにウトウトしてしまう。

ソファーから、寝室へるぅが運ぶのがお決まりのルーティンみたくなってる。

眠ってる花に、キスをいっぱいしながら僕らもキスをする。

深い深いキスをする。

毎日今まで2人でもキスをしてきたけど
花と3人でキスをするようになってからは、僕とるぅは凄く深いキスを好むようになった。

花と、深いキスをする。
2人の唾液が混ざり合う。
唾液を送り込んで花の喉が上下してコクリコクリと動くんを見る…
少し苦しそうな花が愛おしい。

僕の唾液をるぅが
るぅの唾液を僕が

喉仏を撫でる
今までは、しーひんかったこと。

飲み込ん出る時の
喉仏が愛おしいって感じるんは

俺だけかもな。


「るぅ?行こか?」

「そやな。花…ええ子で待っててや」

2人で花の頬にキスしてから
寝室を出た。






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