イヤちゃうよ?困ってるだけ…。

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『なぁ~葵晴?しばらくココに住むんやんな?俺も、住むかな。花ねぇも心配やけど葵晴も心配やしな。あの人ら、ええ人やとは思う。でもな、今まで2人で全てが完結してたのに花ねぇが入って大丈夫なんかなって思う。花ねぇを大事にしてくれてはるで?今は…な。今は。俺らの大事な花ねぇをもう泣かしたくない。
でも…2人で完結してた暮らしに花ねぇを迎え入れるってことは、かなりの執着がないと無理やろうけど…まぁ、慎重に考えて様子伺わなあかんよなぁ。』

『うん。ええ人らやと思う。オレらを邪険にしたり探ったりしはらへんから。それに花ねぇが甘えてる。るぅさんは、多分俺と同類や。花ねぇに、執着して、独占欲も強い感じやな。2人とも、オレが同類なんには気づいてると思う。でも、兄ちゃんが1番オレと花ねぇに執着して、依存してることまでは気づいない感じやな。』

『そやな。花ねぇが泣いてなくて、笑ってたらええねん。葵晴もやで?そうや…彼女やっぱり無理やったんやな。今回の子はまだ続いたか?』

『花ねぇみたいな子は、やっぱり居らんなぁ。兄ちゃんも彼女と続かんやん。兄ちゃんは、いつまで居る予定?』

『とりあえず1週間は居る予定かな?せっかくやし、楽しもうな!!』

『うん!』

俺と葵晴が、彼女と長続きせん理由。

最優先が”花ねぇ”やから。

花ねぇをあんまり知らん友達とか、親が最優先とか有り得へんって奴もいるし、親との関係が上手くいってない奴も多いから、
俺らの考えは理解できひんみたい。
特に彼女となると…無理みたい。

俺らの最優先の花ねぇじゃなくて、自分を1番に見て欲しいらしい。
そんなん無理やし。


あの日…花ねぇから…

好きな人ができました。大事にしたい人らと一緒に住むことにしようと思う。

そんな連絡がきた。

もちろん…そんな、文字だけの連絡で納得できひんかった。
葵晴と、その家に行く段取りして気合い入れて当日を迎えた。

ケチつけたろって思ってたのに…
花ねぇを大事に大事にしてるんがわかる。
花ねぇが、俺らに触るみたいにあの人らに自然に触れてる。
はぁ~。あんな風に笑う花ねぇ見たら益々、あの2人を試すしかないってことになって…
今日から、しばらくココに居る。

花ねぇと、葵晴と楽しい時間が過ごせたらええな。って思う気持ちが半分。
あの2人をじっくり観察するで?って気持ちも半分。

るぅさん、けいさん
ええ人やけど…花ねぇに相応しいかな?

俺らをガッカリさせんといてな?

花ねぇ?
笑っててな。










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