イヤちゃうよ?困ってるだけ…。

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ご飯の後に葵晴くんがコーヒーを入れてくれたから、みんなでのんびりしてたら…

『なぁ~葵晴?なんでしばらくここに住むん?』

『花ねぇが居るとこが実家やから?
実家なんやしええやろ?』

『そうか!実家になるか!葵晴は仕事自宅やし仕事は通いになるんやな?俺も、実家から通うかなぁ~ここ便利やねんな。職場に近いし!』

「なぁなぁ…兄弟で勝手に決めたらあかんで?家主さん達に確認せんと!」

『るぅさん、けいさん!俺もしばらくココに居て良い?』

「僕らは、いいよ?な?るぅ?」

「明日、2人とも荷物取りに行くか?俺、車出すから。」

『マジ?!るぅさんやっぱええ人やー!
俺の上司になって欲しいわ!』

『オレ、ほな、パソコンとか持ち込むけどかまへん?』

「ちょっと!いっぱいはあかんで?」

って言いながら、花は凄い嬉しそうで
キスしたいけど…あかんよなぁ…って
我慢した。

あ…
ちょっと待って…

橙くんに葵晴くんいたら…

3人でイチャイチャできひんことに
今更気づいた…。

僕…我慢できるかな…。

るぅと相談せなあかん。
マジで。

「けいちゃん?どした?大丈夫?」

またや…

花はちゃんと僕のことを
見てくれてる。

「ん?大丈夫やで?」

花を抱きしめて髪にスリスリしてみた。
花は、息子らがいてもスリスリは大丈夫みたいやな。
どこまでのラインまで
大丈夫なんやろ…

そんなこと考えながら

スゥ~って花の匂い堪能してたら

「けいだけ、花独り占めしたらあかんやろ?」

って言うてるぅが僕ごと花を抱きしめた。

花が照れくさそうに首をコテンってして…笑って…

「2人ともどしたんやな?」

って言いながらも嫌がることは無いな。

橙くんは…ニコニコしてる。

葵晴くんは…………


ニコニコしてるよ?
目笑ってないけどな…。

「んじゃ、明日午前中に荷物取りに出発の予定で!おやすみ~」

3人で寝室に行って

ベッドでいつも通りに寝転んで
花を充電してたら

「なんかごめんなぁ」

って、シュンとしてる花。

るぅは、おっぱいふにふにしながら

「花?”ごめん”じゃなくて”ありがとう”って言うて欲しい。俺…花の息子でも嫌やったり無理やったら断ってる。」

「うん。僕も”ありがとう”の方が良い。るぅと同じで僕も断ってるで?」

「でも…葵晴…笑顔でこれ以上踏み込むな感でずっとやな感じやったやろ?威嚇してるって言うか…小さい時から、橙とあたしを守らなあかんって言う使命感が強すぎるねん。だから、何よりあたしらが最優先。
橙は、あんな感じでぽわぽわしてて…損得勘定がほぼ無い。本人は計算して行動してる!って言うけど…情に厚い…ちゃうな流されてる。自分が我慢したら…頑張ったら…って感情が無自覚に作動するみたい。本人はわかってへんけどな。」

「花?俺な…葵晴くんの気持ち何となくわかるとこもある。俺と葵晴くんは、たぶん同類や。執着、独占欲が強い」

「やっぱり、るぅ気づいたな…僕も思った!若い時のるぅに良く似てた。表情は笑ってるけど、目は笑ってないとこな!」

「え~?るぅちゃんって葵晴みたいやったん?!ほな、安心やな。るぅちゃんが、けいちゃんを見つけたみたいに葵晴が守りたい人と出会えたら…るぅちゃんみたいにええ男になるんやな~楽しみや!!」

ってのんきに笑ってるけど…
その対象が”花”やって自覚ないんや…

「無自覚って恐ろしいな…るぅ?」
「ん…恐ろしい。けど…そんな花がけいと同じくらい愛おしいねん」

目の奥に暗い光を見せながら僕に深いキスをする。
唾液を流し込まれて、飲み込むように目を細めて…喉仏を優しくなでる…
コクコクと喉仏が動くのを確認するように何度も何度も…
僕の中までマーキングするみたいに…。

僕は、重い重いるぅの愛の中でしか呼吸できひんようになってるのに

るぅは、まだまだ足りないみたいで
僕を溺れさせたいみたい。

花…花も溺れて?
るぅに溺れて
僕に溺れて

どこにも行かせへんから…。








 




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