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「美味し~。葵晴のコーヒーが1番好きや!」
『そやろ?花ねぇのために入れてるからな?』
「ふふふ。ありがとうな?そや!葵晴?彼女には言うてあるん?」
『別れた。』
「え~?また?続かんよなぁ…。
なぁ?しばらく…ってどれくらい?
仕事どうするん?」
『しばらくは…しばらくやん。仕事はここから行く。ここでも編集はできる。
前の家でも仕事してたやろ?』
「葵晴くん職場遠くないんか?」
『うん。自宅やからな。』
「在宅?僕と同じやな!」
『ん?花ねぇ言うてへんの?』
「うん。あんまし言うたらあかんかなって思って…葵晴に聞いてからと思ってたし。」
「特殊なんか?俺みたいなサラリーマンちゃうんやな」
葵晴くんは、タブレットをだして画面を僕らに見せた。
そこには、老若男女誰もが知ってる曲が流れてきた。
『これ、オレ』
「「え~!!!!」」
顔は出さへんのに、
”声”だけで、魅了する。
「俺…びっくりしたわ。でも…話し方全くちゃうやんな?けい?」
「僕…今年1番のびっくりやわ。
別人やん…。」
『ここの中のオレは分身。
本体は、ココにしか居らんし…
ココだけでええねん。』
花だけを見て話す葵晴くん。
花は、ニコニコして葵晴くんの髪触ってる。
るぅは、葵晴くんから視線を花にうつして髪を触ってるんを見てる。
あぁ…葵晴くんが同類やって気づいたんやろな。
僕の視線に気づいて目を伏せて
「葵晴くん…俺と同類なんやな…。」
僕にだけ聞こえるように呟いた。
その時、聞き慣れへんメロディーが鳴った。
『もし~兄ちゃん?』
『おい!葵晴!お前だけズルいやろ!』
スピーカーから聞こえた橙くんの苦情の声。
まだまだ苦情が続いてるはずやのになんか和んでしまって
クスクスと僕とるぅが笑ってると
「橙…ぷりぷり怒ってるやん…」
って、花も笑ってた。
『んじゃあ、兄ちゃんも来たらええやん?』
『あほか!って…とりあえず、晩飯食うしって言うといて~帰るし!ほな!』
花が
「2人とも、ごめんなぁ…。今週末も喧しいなるけど。」
「大丈夫やで?花?部屋はあるんやから。な?るぅ?」
「そうやで?橙くんは何時くらいに来るんやろ?買い物行くとき、俺が車出すわ。」
「ありがとう。葵晴?何食べたい?」
『んー。オレも買い物行きたい。』
「ほな、みんなで行こ?楽しみやな
賑やかな休日になりそうやな」
ニコニコ花が笑ってるし
僕らも嬉しくなった。
『ただいま~!晩飯何?ええ匂いしてるなぁ』
「おかえり!橙?お疲れ」
花が橙くんを出迎えてる。
「橙くん。おかえり~手洗ってきーや」
「おつかれ橙くん。俺のスーツあるとこに橙くんのスーツも掛けてきてええで」
僕とるぅも出迎えた。
『ありがとう。葵晴~半パン貸して?』
『ほいよ』
なんか…橙くんってええな。
橙くんが帰って来てほんの数分で、
空気が和んだ。
でも…
こんな風な会話が僕らがしてることが
不思議や。
同じやねんで?
”おかえり”
”ただいま”
”手洗いして”
いつも使ってる言葉やのに
今日は
その言葉たちに色がついて
踊ってる感じ?
るぅと2人の
穏やかで静かな時間
安心と安定と安全。
2人だけで、誰からの視線もない。
それだけで良かった。
花とるぅと3人の
穏やかやけど好きが増えて
ちょっとふわふわした時間
るぅとの2人だけの生活に
僕らの存在を認めてくれた花が
いつも居ることの新しい幸せ。
橙くんと葵晴くんと花とるぅと5人の
賑やかやけど和んで
笑い声があって
わちゃわちゃした時間
花との新しい幸せの時間に、
年の離れた家族らの存在。
ぶつかる事もあるはずやけど
そんな日が来るのも楽しみにしてる僕。
僕らは、変化や感情を乱されることに疲れ果てていたんや。
だから…やっと落ち着いた時間が流れて
僕らの時間は、変化することなく
ずっと穏やかに過ぎて行くんやと思ってた。
だけど…
感情を乱されるようなことがあったとしても、腹が立って仕方ないことや気持ちが伝わらなくてモヤモヤすることがあったとしても…
今のこの時間。
大切にしたい。
ずっと続くのかわからへんけど…
わからへんことは、苦手や。
怖い。
楽しい時間が終わったら
寂しいやろ?
だけど…
この楽しい時間が終わっても
寂しくない気がするねん。
理由は無いけど
そんな気がする。
『そやろ?花ねぇのために入れてるからな?』
「ふふふ。ありがとうな?そや!葵晴?彼女には言うてあるん?」
『別れた。』
「え~?また?続かんよなぁ…。
なぁ?しばらく…ってどれくらい?
仕事どうするん?」
『しばらくは…しばらくやん。仕事はここから行く。ここでも編集はできる。
前の家でも仕事してたやろ?』
「葵晴くん職場遠くないんか?」
『うん。自宅やからな。』
「在宅?僕と同じやな!」
『ん?花ねぇ言うてへんの?』
「うん。あんまし言うたらあかんかなって思って…葵晴に聞いてからと思ってたし。」
「特殊なんか?俺みたいなサラリーマンちゃうんやな」
葵晴くんは、タブレットをだして画面を僕らに見せた。
そこには、老若男女誰もが知ってる曲が流れてきた。
『これ、オレ』
「「え~!!!!」」
顔は出さへんのに、
”声”だけで、魅了する。
「俺…びっくりしたわ。でも…話し方全くちゃうやんな?けい?」
「僕…今年1番のびっくりやわ。
別人やん…。」
『ここの中のオレは分身。
本体は、ココにしか居らんし…
ココだけでええねん。』
花だけを見て話す葵晴くん。
花は、ニコニコして葵晴くんの髪触ってる。
るぅは、葵晴くんから視線を花にうつして髪を触ってるんを見てる。
あぁ…葵晴くんが同類やって気づいたんやろな。
僕の視線に気づいて目を伏せて
「葵晴くん…俺と同類なんやな…。」
僕にだけ聞こえるように呟いた。
その時、聞き慣れへんメロディーが鳴った。
『もし~兄ちゃん?』
『おい!葵晴!お前だけズルいやろ!』
スピーカーから聞こえた橙くんの苦情の声。
まだまだ苦情が続いてるはずやのになんか和んでしまって
クスクスと僕とるぅが笑ってると
「橙…ぷりぷり怒ってるやん…」
って、花も笑ってた。
『んじゃあ、兄ちゃんも来たらええやん?』
『あほか!って…とりあえず、晩飯食うしって言うといて~帰るし!ほな!』
花が
「2人とも、ごめんなぁ…。今週末も喧しいなるけど。」
「大丈夫やで?花?部屋はあるんやから。な?るぅ?」
「そうやで?橙くんは何時くらいに来るんやろ?買い物行くとき、俺が車出すわ。」
「ありがとう。葵晴?何食べたい?」
『んー。オレも買い物行きたい。』
「ほな、みんなで行こ?楽しみやな
賑やかな休日になりそうやな」
ニコニコ花が笑ってるし
僕らも嬉しくなった。
『ただいま~!晩飯何?ええ匂いしてるなぁ』
「おかえり!橙?お疲れ」
花が橙くんを出迎えてる。
「橙くん。おかえり~手洗ってきーや」
「おつかれ橙くん。俺のスーツあるとこに橙くんのスーツも掛けてきてええで」
僕とるぅも出迎えた。
『ありがとう。葵晴~半パン貸して?』
『ほいよ』
なんか…橙くんってええな。
橙くんが帰って来てほんの数分で、
空気が和んだ。
でも…
こんな風な会話が僕らがしてることが
不思議や。
同じやねんで?
”おかえり”
”ただいま”
”手洗いして”
いつも使ってる言葉やのに
今日は
その言葉たちに色がついて
踊ってる感じ?
るぅと2人の
穏やかで静かな時間
安心と安定と安全。
2人だけで、誰からの視線もない。
それだけで良かった。
花とるぅと3人の
穏やかやけど好きが増えて
ちょっとふわふわした時間
るぅとの2人だけの生活に
僕らの存在を認めてくれた花が
いつも居ることの新しい幸せ。
橙くんと葵晴くんと花とるぅと5人の
賑やかやけど和んで
笑い声があって
わちゃわちゃした時間
花との新しい幸せの時間に、
年の離れた家族らの存在。
ぶつかる事もあるはずやけど
そんな日が来るのも楽しみにしてる僕。
僕らは、変化や感情を乱されることに疲れ果てていたんや。
だから…やっと落ち着いた時間が流れて
僕らの時間は、変化することなく
ずっと穏やかに過ぎて行くんやと思ってた。
だけど…
感情を乱されるようなことがあったとしても、腹が立って仕方ないことや気持ちが伝わらなくてモヤモヤすることがあったとしても…
今のこの時間。
大切にしたい。
ずっと続くのかわからへんけど…
わからへんことは、苦手や。
怖い。
楽しい時間が終わったら
寂しいやろ?
だけど…
この楽しい時間が終わっても
寂しくない気がするねん。
理由は無いけど
そんな気がする。
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