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「さて…帰る準備しよかなぁ?」
花が言うた。
けいが、小さくピクリと眉毛を動かした。
けいの癖。
嫌な時にする。
ホンマは嫌やけど、我慢する時にするやつや。
けいは、気づいてへんから黙ってるんやけどな。
花は、俺らが何もリアクションせんから聞こえてへんのかと思ったんやろな…。
もう一回…
「そろそろ帰ろかなって…?」
言うてから
「なぁーなぁ?あたしの服知らん?見当たらへんねん…」
「「…。」」
それでも、俺らは答えへんかった。
ココから、花を出したくないし
離れたくないから。
「るぅちゃん?けいちゃん?」
花が不安そうに
不思議そうに
でも…
優しく呼んでくれる。
「イヤや。帰るなよ。」
「花を感じて寝たい。」
「イヤや。」
こんな勝手な言葉が口から出たことに、
自分自身でびっくりしてる。
「…服は無い。」
「朝一から花を感じたい。」
「ムリや。」
けいも、ぶーたれた顔みせてる。
「ん?ちょっと意味がわからんけど…
帰らなあかんやろ?2人とも仕事モードやで?お仕事やん!な?」
花が言うのも、わかってんねん。
俺ら2人…自分の気持ちを抑えることができんみたいや。
花が…
「2人ともちょっとおいで?」
ソファーの真ん中に座って
左の膝に俺。
右の膝にけい。
膝枕して、頭なでなでしながら
「なぁ?2人ともどうしたんやな?黙ったまんまで拗ねてたらわからんやろ?思ってること言うて?」
って、俺らが気持ちを吐き出しやすくなるように甘やかしてくれる。
「やっと…花が俺らのテリトリーに居るのに出した無い。」
「花の全部ちょうだいって言うたやろ?全部は、花の時間も全部なんや。」
俺らは、思ってることをちゃんと言葉にした。
花は…”困ったなぁ”って言いながらも
否定することもなくて、頭なでなでしてくれてる。
「花?僕らに全部くれたんちゃうん?
ずっと3人で居る言うたやん…。」
けいが、ぶーたれてる。
拗ねてる…
ヤバい…けいが可愛い。
「るぅちゃん。ちょっとだけ待っててくれる?今からけいちゃんと話ししたいねん。ええかな?」
花は、ちゃんと俺の目を見てくれた。
「うん。待ってる。」
けいの膝に跨って座った花。
ぶーたれながらも、両手広げてぎゅうぎゅうしてるけい…。
「けいちゃん…寂しなった?まだ、あたしの気持ち足りひんかったんやな。あたしの全部あげるで?けいちゃんがもうお腹いっぱいなるまでずっと居るから。寂しい時は、ちゃんと言うて?ちゃんと居るから…」
「…はなぁ…寂しいし帰らんといて。僕のこと、置いてかんといて…。」
「はな…ちゅうしてや…」
けい…ちゃんと気持ち伝えてる。
花がけいの顔中にいっぱいちゅうした。
けい…嬉しそうや。
花が俺を呼んだ…
後ろから抱きついて
「はなぁ…俺も寂しいって言うてええのか?けいみたいに、甘えてええのか?」
ぎゅうぎゅうスリスリしながら聞いたら…
「ん?寂しい時は、寂しい言うてくれなあたしにはわからんやろ?るぅちゃんが言えるなら、あたしは伝えてもらえたら嬉しいで?甘えっ子なりたい時もあるやろ?
甘えたいって言うても言わんくてもいっぱい甘えてくれたらええよ?あたしも甘えるもん。」
”もん”ってなんや…
可愛すぎる…。
「…はなぁ…はな…」
後ろから抱きしめたまま膝に座らせて…
項ぺろぺろしたら
「ふふふっ」
嬉しそうに笑ってる。
「はな…俺…今まで、けいに時々甘えたいけど甘えるのも下手くそで、どうしたらええかわからんかった。けいも、甘えベタやし俺ら甘えたいけど甘え方もわからんかったんやな。こんな簡単やったんや…。
はなぁ…こっち向いて?」
花は、俺が足を広げてソファーに深く腰掛けてその足の間に膝立ちをして俺を抱きしめながらポツリと言うた。
”携帯にGPS入れていいで?”
俺は、束縛、執着、独占欲、管理欲がある。
それをわかってるから、けいと同じようにして良いってことや。
ありがとうな ┄ 花。
花の胸に顔埋めて
花の心臓の音に安心する。
「はなぁ…服めくっておっぱい見せて?」
もっと安心したくて
ふにふにしたくて…
おっぱい見るだけでは
そら、終わらへんよな…
また、3人で
トロトロに
激甘で
激しいのに
甘い時間を
過ごした。
ホンマに
幸せや ┄
花が言うた。
けいが、小さくピクリと眉毛を動かした。
けいの癖。
嫌な時にする。
ホンマは嫌やけど、我慢する時にするやつや。
けいは、気づいてへんから黙ってるんやけどな。
花は、俺らが何もリアクションせんから聞こえてへんのかと思ったんやろな…。
もう一回…
「そろそろ帰ろかなって…?」
言うてから
「なぁーなぁ?あたしの服知らん?見当たらへんねん…」
「「…。」」
それでも、俺らは答えへんかった。
ココから、花を出したくないし
離れたくないから。
「るぅちゃん?けいちゃん?」
花が不安そうに
不思議そうに
でも…
優しく呼んでくれる。
「イヤや。帰るなよ。」
「花を感じて寝たい。」
「イヤや。」
こんな勝手な言葉が口から出たことに、
自分自身でびっくりしてる。
「…服は無い。」
「朝一から花を感じたい。」
「ムリや。」
けいも、ぶーたれた顔みせてる。
「ん?ちょっと意味がわからんけど…
帰らなあかんやろ?2人とも仕事モードやで?お仕事やん!な?」
花が言うのも、わかってんねん。
俺ら2人…自分の気持ちを抑えることができんみたいや。
花が…
「2人ともちょっとおいで?」
ソファーの真ん中に座って
左の膝に俺。
右の膝にけい。
膝枕して、頭なでなでしながら
「なぁ?2人ともどうしたんやな?黙ったまんまで拗ねてたらわからんやろ?思ってること言うて?」
って、俺らが気持ちを吐き出しやすくなるように甘やかしてくれる。
「やっと…花が俺らのテリトリーに居るのに出した無い。」
「花の全部ちょうだいって言うたやろ?全部は、花の時間も全部なんや。」
俺らは、思ってることをちゃんと言葉にした。
花は…”困ったなぁ”って言いながらも
否定することもなくて、頭なでなでしてくれてる。
「花?僕らに全部くれたんちゃうん?
ずっと3人で居る言うたやん…。」
けいが、ぶーたれてる。
拗ねてる…
ヤバい…けいが可愛い。
「るぅちゃん。ちょっとだけ待っててくれる?今からけいちゃんと話ししたいねん。ええかな?」
花は、ちゃんと俺の目を見てくれた。
「うん。待ってる。」
けいの膝に跨って座った花。
ぶーたれながらも、両手広げてぎゅうぎゅうしてるけい…。
「けいちゃん…寂しなった?まだ、あたしの気持ち足りひんかったんやな。あたしの全部あげるで?けいちゃんがもうお腹いっぱいなるまでずっと居るから。寂しい時は、ちゃんと言うて?ちゃんと居るから…」
「…はなぁ…寂しいし帰らんといて。僕のこと、置いてかんといて…。」
「はな…ちゅうしてや…」
けい…ちゃんと気持ち伝えてる。
花がけいの顔中にいっぱいちゅうした。
けい…嬉しそうや。
花が俺を呼んだ…
後ろから抱きついて
「はなぁ…俺も寂しいって言うてええのか?けいみたいに、甘えてええのか?」
ぎゅうぎゅうスリスリしながら聞いたら…
「ん?寂しい時は、寂しい言うてくれなあたしにはわからんやろ?るぅちゃんが言えるなら、あたしは伝えてもらえたら嬉しいで?甘えっ子なりたい時もあるやろ?
甘えたいって言うても言わんくてもいっぱい甘えてくれたらええよ?あたしも甘えるもん。」
”もん”ってなんや…
可愛すぎる…。
「…はなぁ…はな…」
後ろから抱きしめたまま膝に座らせて…
項ぺろぺろしたら
「ふふふっ」
嬉しそうに笑ってる。
「はな…俺…今まで、けいに時々甘えたいけど甘えるのも下手くそで、どうしたらええかわからんかった。けいも、甘えベタやし俺ら甘えたいけど甘え方もわからんかったんやな。こんな簡単やったんや…。
はなぁ…こっち向いて?」
花は、俺が足を広げてソファーに深く腰掛けてその足の間に膝立ちをして俺を抱きしめながらポツリと言うた。
”携帯にGPS入れていいで?”
俺は、束縛、執着、独占欲、管理欲がある。
それをわかってるから、けいと同じようにして良いってことや。
ありがとうな ┄ 花。
花の胸に顔埋めて
花の心臓の音に安心する。
「はなぁ…服めくっておっぱい見せて?」
もっと安心したくて
ふにふにしたくて…
おっぱい見るだけでは
そら、終わらへんよな…
また、3人で
トロトロに
激甘で
激しいのに
甘い時間を
過ごした。
ホンマに
幸せや ┄
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