イヤちゃうよ?困ってるだけ…。

文字の大きさ
上 下
15 / 28

15

しおりを挟む
ドロドロの
ぐちゃぐちゃになって
3人でぎゅうぎゅう抱き合って寝た。

花が最初にクゥークゥって寝落ちした。
けいと2人で寝顔をみたり
撫でたりキスしたり…
花を挟んで俺らもキスして
手繋いで…

「あったかいな…」

けいがポツリと零した。

2人で寝てもあったかいんやけど…

「花…甘い匂いする…同じボディーソープ使ったやんな?なんやろ…」

「僕な…るぅとは、対等でいたいって気持ちが強くあるねん。依存し過ぎたらあかんって、いつもどっかで甘えたり頼り過ぎたらあかんって勝手に思い込んでた。
花が、簡単に頭をなでなでしておいで?って両手広げて僕を抱きしめてくれた。
凄い嬉しかった。甘えるって気持ちいい。恥ずかしいとか思わんかった。
僕何をそんな頑なに甘えることを避けてたんかなって…もっと、るぅにもいっぱい甘えたら良かったって思った。これから、いっぱい甘えるから…。るぅも、いっぱい甘えて欲しい。甘えるのホンマに気持ちいいから。るぅ大好きやで。」

「俺も、大好きやで。
俺も、素直ちゃうから…甘えるんは苦手やけど。やっぱり甘えたい時もある。
花が、両手広げて待ってくれたの見た時…話に聞いて想像したのより凄い破壊力やった。あんなんされたら、もう絶対に俺のテリトリーから出してやれへんわ。
でも…俺からどうやって甘えたらええかわからんし…けいを甘やかしたいけど…どうしたらええかわからんねん。」

「僕ら、お互い甘えベタやからな…。これから、まず花に甘えよ?花にやったら甘えられる。花を甘やかしたいって思う時に、僕はるぅを甘やかすわ。るぅも、花と僕を一緒に甘やかして?」

あぁ…けい…
おまえホンマに可愛いよな

甘やかして?って
そんな顔して言われたら

俺…我慢できひんやん。

あかん…もう大人しく寝よ。

おやすみ…。


ン…けい…何時や?…ンん…?

「はな?!」

ガバッと俺が起きたら

「え?!はな?居らんやん?」

2人で寝室から飛び出した

バァン!
「はな?!」
「どこや?」

部屋の中探して、ベランダみたら
居た…

「はな?!」

ベランダに出て
花を2人でぎゅうぎゅう抱きしめた。

不思議そうに花が苦笑いしながら

「2人とも、どしたん?」

って聞いた。

「花を抱きしめて寝てたはずやのに、けいを抱きしめてて…花が消えたかと思ったんや…」

「花に抱きついて寝てたはずやのに、るぅに抱きしめられてて…昨日のことが夢?って思って…」

ホンマに焦った。

「消えてないやろ?夢ちゃうやん?居るよ?」

って言われても、

「おはよ…チュッ」

ってして手を繋いで部屋に一緒に行っても
不安な気持ちのままやった。

「あんな?朝ごはん作ってんけど…食べよ?」

俺らをイスに座らせてから
朝食を並べてくれるのを

2人で目パチパチして眺めてた。

俺らがあまりにも何もリアクションせんから花が

「あ ─もしかして苦手やった?あかんかった?」

ってシュンとしてしもた。


「「「いただきます!」」」

花のご飯…
ヤバいな…
花…俺らの心と身体だけ違うくて
胃袋まで掴むんか?
どれだけ惚れさせるねん。

「…ウッマ…花…おかゆさん美味い」

「花…この野菜スープって僕のやつの残りやんな?」

「おかゆさんの、かしわは夜の残り使わせてもらってん。スープも使わせてもらってん…けど、トロミつけるから味濃ゆくした。きゅうりは、まだ漬けが浅いかも知らんけど…。勝手にごめんなぁ…」

晩飯が
別の料理になった。
花…すげぇな。

「花…ここ来て?」
俺は膝をポンってしたけど
照れてるみたいでスグ動かへんから

「俺のとこは、来てくれんのか…」
ってわざと拗ねてみたら

花ウダウダしてたし強制的に座らせた。

真っ赤な花を見て

「あははは…可愛い…花。」

って笑ったら
むーって顔の花。

あぁ…

幸せやな

って思ってキスしたら…

「あ!狡っ!僕も!」

2人で花に
優しいキスをいっぱいした。
不安な気持ちとか
モヤモヤした気持ちは、
知らん間に無くなって

ただ

心の真ん中が
ポわっと
あたたかくなってた。










しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

じれったい夜の残像

ペコかな
恋愛
キャリアウーマンの美咲は、日々の忙しさに追われながらも、 ふとした瞬間に孤独を感じることが増えていた。 そんな彼女の前に、昔の恋人であり今は経営者として成功している涼介が突然現れる。 再会した涼介は、冷たく離れていったかつての面影とは違い、成熟しながらも情熱的な姿勢で美咲に接する。 再燃する恋心と、互いに抱える過去の傷が交錯する中で、 美咲は「じれったい」感情に翻弄される。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...