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ん─?狭い…動けへん。
なんで?部屋の暗さに目が慣れへん。
でも、この体の上にある重さ…
誰かの手や足が乗っかてるで?
久しぶりや─
息子らと寝てた時の重さやな。
でも、息子らとちゃう。
家の匂いが違う。
寝息が違う。
目が慣れてきた。
るぅちゃんとけいちゃんや。
そうや…昨日はいろんなことがあったな。
この歳で初体験があった。
何歳なっても、初体験があるんやな。
嬉しい初体験や。
3人で…なんてあると思わへんやん?
2人から身体責められて愛撫されて…
自分から、相手の身体に触れてみたいなんて思う日が来るなんて思わへんやん。
”イク”ってことを経験できる日がくるなんて…想像もしたこと無かった。他人事で未知の体験やったのに。
ゴソゴソ…2人が動いた…起きた?
ん?…大丈夫みたい。
隙間できた。
今のうちに、そーっとベッドから抜け出した。
リビングから、バルコニーの方みたら広い…。
出たい…寝室のドアは閉まったまんまやし
ちょっとだけ…。
温い空気。
空見上げた。
ぼーっとしてきたなぁ。
ん…気持ちイイ…。
空が明るくなってきたなぁ
部屋は静かや
勝手に、朝ごはんでも作るか
冷蔵庫開けてみた。
使えそうな材料だして
道具も調味料も…って、何て綺麗に整理整頓されてるんや!
誰が見ても、何処に何があるかわかるって素晴らしい!
白ご飯あるし…
昨日のかしわのソテーあるな
昨日の野菜スープあるな
本日の朝食
中華粥
だし巻き
野菜スープ
キュウリの浅漬け
テーブルの準備できた。
後は並べるだけ。
まだ起きひんなぁ…
ふと、バルコニーに目やったら
おひさま出てる。
またバルコニーで、座って空見てたら…
バァン!
「はな?!」
「どこや?」
2人が起きてきた。
ドア壊れんで?
部屋の中で何かウロウロしてる
どうしようか…と見てたら
あ…るぅちゃんと目が合った。
「はな?!」
ベランダに出てきた。
「おはよ?って裸足やん?ウッ…苦しいわ…」
るぅちゃんとけいちゃんがぎゅうぎゅうして離してくれへん。
「2人とも、どしたん?」
「花を抱きしめて寝てたはずやのに、けいを抱きしめてて…花が消えたかと思ったんや…」
「花に抱きついて寝てたはずやのに、るぅに抱きしめられてて…昨日のことが夢?って思って…」
大っきい2人がまたシュンってしてる。
大型犬が耳もしっぽも垂れてる感じやん。
「消えてないやろ?夢ちゃうやん?居るよ?」
「「うん…」」
「あんな?朝ごはん作ってんけど…食べよ?」
いつまでも、シュン太郎の2人に
「おはよ…チュッ」
ってしてから手を繋いで部屋に一緒に行った。
イスに座らせてから
朝食を並べたら…
2人が目パチパチして
黙ってる。
「あ ─もしかして苦手やった?あかんかった?」
「ちっ違うで?はな?違うねん。びっくりしたんや…な?るぅ!」
「…。」
「な?るぅ?おい?るぅ!!」
「…っ!う…うん。びっくりしてた。」
「ほな、ええねんけど…。」
「「「いただきます!」」」
「…ウッマ…花…おかゆさん美味い」
「花…この野菜スープって僕のやつの残りやんな?」
「おかゆさんの、かしわは夜の残り使わせてもらってん。スープも使わせてもらってん…けど、トロミつけるから味濃ゆくした。きゅうりは、まだ漬けが浅いかも知らんけど…。勝手にごめんなぁ…」
「勝手にとか気にしんといて?誰かに作ってもらって食べる朝ごはん…るぅと暮らしてから初めてや。」
「いつも、2人やったから…けい…俺ら…どうしよ?…花ありがと…う…」
え?るぅちゃん?
けいちゃん?
「え?あの?あたしこそありがとう?とりあえず冷めちゃうから食べて?な?」
「「うん」」
朝からやのに、やっぱりいっぱい食べてくれた2人。
キレイに残さず食べてくれて嬉しいな。
「花?ありがとうな美味かった!俺、きゅうりあんま好きちゃうねんけど…アレは美味かった!」
「ありがとうな、花。きゅうりのやつ、僕も好き。あれどうやって作るん?」
「しょうゆ、みりん、ごま油、粉末だしを混ぜてレンチンしたら放置。その間に、きゅうり適当に切って塩揉み。放置のやつ冷めたらきゅうり入れてちょっとモミモミしたら冷蔵庫」
「え?そんな簡単なん?」
「うん?簡単やで?」
「花、バルコニーで何してた?」
「ん?ぼーっとしてた。」
「そうか…花…ここ来て?」
るぅちゃんが言う”ここ”って…
お膝やんな?
「俺のとこは、来てくれんのか…」
って、シュンとしてるし…
「ちゃうよ?ちょっと恥ずかしいって言うか…あの…うん…」
ウダウダしてるあたしをるぅちゃんが、強制的に座らせた。
「あははは…可愛い…花。」
真っ赤になってるあたしを見て笑ってるけいちゃん。
ギロって睨みつけたのに、
何で?
ニコニコしてキスをひとつ。
そしたら、
「あ!狡っ!俺も!」
顔中にキスをした。
それから、2人は見つめ合ったあと
とてもとても
優しいキスをしてる。
………心の真ん中が
ポカポカしてな
…やっぱり
………困ってる。
なんで?部屋の暗さに目が慣れへん。
でも、この体の上にある重さ…
誰かの手や足が乗っかてるで?
久しぶりや─
息子らと寝てた時の重さやな。
でも、息子らとちゃう。
家の匂いが違う。
寝息が違う。
目が慣れてきた。
るぅちゃんとけいちゃんや。
そうや…昨日はいろんなことがあったな。
この歳で初体験があった。
何歳なっても、初体験があるんやな。
嬉しい初体験や。
3人で…なんてあると思わへんやん?
2人から身体責められて愛撫されて…
自分から、相手の身体に触れてみたいなんて思う日が来るなんて思わへんやん。
”イク”ってことを経験できる日がくるなんて…想像もしたこと無かった。他人事で未知の体験やったのに。
ゴソゴソ…2人が動いた…起きた?
ん?…大丈夫みたい。
隙間できた。
今のうちに、そーっとベッドから抜け出した。
リビングから、バルコニーの方みたら広い…。
出たい…寝室のドアは閉まったまんまやし
ちょっとだけ…。
温い空気。
空見上げた。
ぼーっとしてきたなぁ。
ん…気持ちイイ…。
空が明るくなってきたなぁ
部屋は静かや
勝手に、朝ごはんでも作るか
冷蔵庫開けてみた。
使えそうな材料だして
道具も調味料も…って、何て綺麗に整理整頓されてるんや!
誰が見ても、何処に何があるかわかるって素晴らしい!
白ご飯あるし…
昨日のかしわのソテーあるな
昨日の野菜スープあるな
本日の朝食
中華粥
だし巻き
野菜スープ
キュウリの浅漬け
テーブルの準備できた。
後は並べるだけ。
まだ起きひんなぁ…
ふと、バルコニーに目やったら
おひさま出てる。
またバルコニーで、座って空見てたら…
バァン!
「はな?!」
「どこや?」
2人が起きてきた。
ドア壊れんで?
部屋の中で何かウロウロしてる
どうしようか…と見てたら
あ…るぅちゃんと目が合った。
「はな?!」
ベランダに出てきた。
「おはよ?って裸足やん?ウッ…苦しいわ…」
るぅちゃんとけいちゃんがぎゅうぎゅうして離してくれへん。
「2人とも、どしたん?」
「花を抱きしめて寝てたはずやのに、けいを抱きしめてて…花が消えたかと思ったんや…」
「花に抱きついて寝てたはずやのに、るぅに抱きしめられてて…昨日のことが夢?って思って…」
大っきい2人がまたシュンってしてる。
大型犬が耳もしっぽも垂れてる感じやん。
「消えてないやろ?夢ちゃうやん?居るよ?」
「「うん…」」
「あんな?朝ごはん作ってんけど…食べよ?」
いつまでも、シュン太郎の2人に
「おはよ…チュッ」
ってしてから手を繋いで部屋に一緒に行った。
イスに座らせてから
朝食を並べたら…
2人が目パチパチして
黙ってる。
「あ ─もしかして苦手やった?あかんかった?」
「ちっ違うで?はな?違うねん。びっくりしたんや…な?るぅ!」
「…。」
「な?るぅ?おい?るぅ!!」
「…っ!う…うん。びっくりしてた。」
「ほな、ええねんけど…。」
「「「いただきます!」」」
「…ウッマ…花…おかゆさん美味い」
「花…この野菜スープって僕のやつの残りやんな?」
「おかゆさんの、かしわは夜の残り使わせてもらってん。スープも使わせてもらってん…けど、トロミつけるから味濃ゆくした。きゅうりは、まだ漬けが浅いかも知らんけど…。勝手にごめんなぁ…」
「勝手にとか気にしんといて?誰かに作ってもらって食べる朝ごはん…るぅと暮らしてから初めてや。」
「いつも、2人やったから…けい…俺ら…どうしよ?…花ありがと…う…」
え?るぅちゃん?
けいちゃん?
「え?あの?あたしこそありがとう?とりあえず冷めちゃうから食べて?な?」
「「うん」」
朝からやのに、やっぱりいっぱい食べてくれた2人。
キレイに残さず食べてくれて嬉しいな。
「花?ありがとうな美味かった!俺、きゅうりあんま好きちゃうねんけど…アレは美味かった!」
「ありがとうな、花。きゅうりのやつ、僕も好き。あれどうやって作るん?」
「しょうゆ、みりん、ごま油、粉末だしを混ぜてレンチンしたら放置。その間に、きゅうり適当に切って塩揉み。放置のやつ冷めたらきゅうり入れてちょっとモミモミしたら冷蔵庫」
「え?そんな簡単なん?」
「うん?簡単やで?」
「花、バルコニーで何してた?」
「ん?ぼーっとしてた。」
「そうか…花…ここ来て?」
るぅちゃんが言う”ここ”って…
お膝やんな?
「俺のとこは、来てくれんのか…」
って、シュンとしてるし…
「ちゃうよ?ちょっと恥ずかしいって言うか…あの…うん…」
ウダウダしてるあたしをるぅちゃんが、強制的に座らせた。
「あははは…可愛い…花。」
真っ赤になってるあたしを見て笑ってるけいちゃん。
ギロって睨みつけたのに、
何で?
ニコニコしてキスをひとつ。
そしたら、
「あ!狡っ!俺も!」
顔中にキスをした。
それから、2人は見つめ合ったあと
とてもとても
優しいキスをしてる。
………心の真ん中が
ポカポカしてな
…やっぱり
………困ってる。
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