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「絃?」
オレは、この間みたいにしゃがんで顔を覗き込んでみた。
「…ゴメンナサイ」
ちっちゃいちっちゃい声で目ぇギュッて瞑って呟いてんねん。
何でや?
何謝ってんねん?
ちょい待ってーや?
颯人の顔を見上げたら
颯人が苦しそうな
泣きそうな顔してるやん。
急いで颯人の手繋いで
引っ張って横にしゃがませた。
ほんで、2人いっぺんに
ぎゅーって抱きしめた。
「大丈夫や!オレが居るから。な?ちゃんと、暖かいやろ?ドキンドキンって音してるやろ?しゃーから大丈夫や。」
颯人がぎゅーって抱きついて、オレにキスして落ちつこうってしてる。
オレよりデカい颯人が抱きついてくるから、オレと絃がぎゅーってなってきたし潰れてへんか?って覗き込んだら…
目をウルウルさせて、真っ赤な顔してどうしたらええかわからん顔してた。
でもな…
でも…凄い嬉しそうや。
オレら、これから大変なことあるやろうけどな…こうやって3人でぎゅーって抱きしめあいながら進んで行ける。
そんな気がしたんや。
オレは、なんか急にテンションが上がってきたし…絃をコショコショ攻撃したった!
「うわぁ~や…やめてよーくすぐったいから~アハハハハハ ┄ ウハハハハ‥」
「ちょっい…ちょーはや…はやとぉ~アハハハ ┄ うひゃーひゃぁ…」
「おいっ!きょう…やっやめ…あははははは~」
みんなでこちょこちょして笑って笑って…疲れたわ!
「はァ~疲れたやん。誰やねん…こちょこちょ始めたやつ!」
「「えっ?」」
なんやねん!2人でシンクロしてるやん?
ほんで、オレのことジト目で見んといてや?
「オマエらなー同じ目ぇしてオレのこと見んなやー」
って追いかけてみたら
2人して別々に逃げやがる!
なんやねん!
息バッチリやんか…。
オモロいし…
嬉しいし…
なんか泣けてきて
「なんやねーん…」
って叫んで泣いたった。
「協!!」
ってびっくりしてオロオロしながら
抱きしめにきた颯人。
今までやったら、その温もりだけ感じただけやのに…
ちょん
って
ちょん
ってなんや
ちょん
って控えめに
気づくか気付かへんか
わからんくらいの
力加減で上の服の裾掴んでるやん
絃…
おまえ今まで
どうしてたんや…
頭撫でようと思って手上に上げたら頭を避けて庇うって…それって…理由は1個しかないやん。
1回や2回でそんなん庇うような癖にならへん。
何回も何回もあったから庇う癖ができるんやろ…。
絃…
しんどかったな
悲しかったやろな…
そんなこと考えたら
また泣けてきて
涙が止まらん
颯人が舐めてくれるけど
どんだけ溢れてくるんや
「は…はやと…いと…2人でぎゅーってしてや。オレのこと、ぎゅーってしてや。」
絃がオレのお腹とこにぎゅーってしてくれた。
颯人は、オレの後ろからぎゅーってしてくれた。
2人にぎゅーっされて、今度は嬉し涙が出たわ。
オレは、この間みたいにしゃがんで顔を覗き込んでみた。
「…ゴメンナサイ」
ちっちゃいちっちゃい声で目ぇギュッて瞑って呟いてんねん。
何でや?
何謝ってんねん?
ちょい待ってーや?
颯人の顔を見上げたら
颯人が苦しそうな
泣きそうな顔してるやん。
急いで颯人の手繋いで
引っ張って横にしゃがませた。
ほんで、2人いっぺんに
ぎゅーって抱きしめた。
「大丈夫や!オレが居るから。な?ちゃんと、暖かいやろ?ドキンドキンって音してるやろ?しゃーから大丈夫や。」
颯人がぎゅーって抱きついて、オレにキスして落ちつこうってしてる。
オレよりデカい颯人が抱きついてくるから、オレと絃がぎゅーってなってきたし潰れてへんか?って覗き込んだら…
目をウルウルさせて、真っ赤な顔してどうしたらええかわからん顔してた。
でもな…
でも…凄い嬉しそうや。
オレら、これから大変なことあるやろうけどな…こうやって3人でぎゅーって抱きしめあいながら進んで行ける。
そんな気がしたんや。
オレは、なんか急にテンションが上がってきたし…絃をコショコショ攻撃したった!
「うわぁ~や…やめてよーくすぐったいから~アハハハハハ ┄ ウハハハハ‥」
「ちょっい…ちょーはや…はやとぉ~アハハハ ┄ うひゃーひゃぁ…」
「おいっ!きょう…やっやめ…あははははは~」
みんなでこちょこちょして笑って笑って…疲れたわ!
「はァ~疲れたやん。誰やねん…こちょこちょ始めたやつ!」
「「えっ?」」
なんやねん!2人でシンクロしてるやん?
ほんで、オレのことジト目で見んといてや?
「オマエらなー同じ目ぇしてオレのこと見んなやー」
って追いかけてみたら
2人して別々に逃げやがる!
なんやねん!
息バッチリやんか…。
オモロいし…
嬉しいし…
なんか泣けてきて
「なんやねーん…」
って叫んで泣いたった。
「協!!」
ってびっくりしてオロオロしながら
抱きしめにきた颯人。
今までやったら、その温もりだけ感じただけやのに…
ちょん
って
ちょん
ってなんや
ちょん
って控えめに
気づくか気付かへんか
わからんくらいの
力加減で上の服の裾掴んでるやん
絃…
おまえ今まで
どうしてたんや…
頭撫でようと思って手上に上げたら頭を避けて庇うって…それって…理由は1個しかないやん。
1回や2回でそんなん庇うような癖にならへん。
何回も何回もあったから庇う癖ができるんやろ…。
絃…
しんどかったな
悲しかったやろな…
そんなこと考えたら
また泣けてきて
涙が止まらん
颯人が舐めてくれるけど
どんだけ溢れてくるんや
「は…はやと…いと…2人でぎゅーってしてや。オレのこと、ぎゅーってしてや。」
絃がオレのお腹とこにぎゅーってしてくれた。
颯人は、オレの後ろからぎゅーってしてくれた。
2人にぎゅーっされて、今度は嬉し涙が出たわ。
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