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『入れ』
スターリーさんが返事をしたらドアが開いて…4人の方たちが入ってきたの。
私がびっくりして、アワワワワってなっちゃった…。
だって、この世界の人ってみんなイケメンで美人さんなのかな…。
”だいじょうぶよ”
”だいじょぶじょぶ”
私はいちごちゃん、みかんちゃんの方を見て
「アリガト」
って微笑みながら言ったの。
だから…みんなが私を見て真っ赤になってるなんて知らなかったよ…。
『うぅん…あ…里來?宰相にメイド長、料理長そして騎士団長だ。里來の気持ちだから直接伝えた方が良いかと思って呼んだんだ。』
えっ?!みなさんお仕事中だよね?
王様だからいいのかな?
何だか申し訳ないな…。
「はじめまして。里來です。私が急にお邪魔しちゃったのに色々ありがとうございました。
料理長さん。美味しくて温かいご飯をありがとうございました。
メイド長さん。ピカピカのお部屋で完璧なベッドメイキングありがとうございました。
騎士団長さん。安全に過ごせるように警備してもらってありがとうございました。
そして、宰相さん。急に来た私が不安にならないように配慮してもらってありがとうございました。
みなさんのおかげで安心して過ごせました。」
ぺこりとアタマを下げる私に、みなさんはとても驚いている…?
料理長さんは、横向いちゃった。
メイド長さんは、両手で口元を押さえてる。
騎士団長さんは、目を押さえて上向いてる。
宰相さんは、両手をぎゅぅっていのるように組みなが震えてる。
どうしょう…ダメだったのかな…
どうしたらいいかわからなくてスターリーさんを見たら…
『里來…みんな里來の可愛さに打ちのめされたようだよ…ね?エルダー?』
苦笑いのスターリーさん。
「コホン!王…!!里來さま…宰相のエルダーと申します。感謝のお言葉に感激してしまいました。私共、みな里來さまを歓迎しております。1人づつ紹介させて頂いてもよろしいでしょうか?」
「はい!ありがとうございます!エルダーさん!!」
「では、こちらから…」と、エルダーさんから順に教えてもらったんだけどね
凄くみんな仲良しなのにびっくりしちゃった。
エルダーさんとメイド長のマリーンさんは、ご夫婦でスターリーさんのお兄さん双子ちゃんたちのパパとママと幼なじみなんだって!
料理長のマジェリさんは、スターリーさんが生まれる前からお料理を作ってるんだよ…凄いよね!
騎士団長のスクリュージュさんは、スターリーさんとは従兄弟。スクリュージュさんのママはスターリーさんのお父さんの妹さんなんだよ!
私たちがお話ししているから、退屈になったのか…みかんちゃんが私の髪を引っ張ったりしてイタズラしてきたの。
「イタタタタ…みかんちゃん引っ張らないでぇ~」
『里來?大丈夫?え?髪が…誰かいる?』
「アララ…里來さまの綺麗な髪を引っ張ってるのは…まさか!!森の女神さまの子供たちですか?」
マリーンさん、にこにこ笑ってる…見えるのかな?
「みかんちゃん?ここに来て?」
私は手のひらに座ったみかんちゃんをマリーンさんに見せた…
「エルダー…あぁぁ…どうしましょう。私…子供の頃から夢見ていたことが今起こっています。森の女神さまの子供たちは、物語ではなく本当に私たちの近くに居るんだと信じていました。嬉しい…です…」
ポロポロと涙を流しているマリーンさんをエルダーさんが優しく抱き締めていて…
私は、パパとママを思い出しちゃった。
ママも泣き虫でよくパパが抱き締めてたなぁ…でも、パパは一緒に泣いちゃってたけどね!
「里來さま…すみません。マリーンは、ずっと森の女神さまの子供たちは存在していると信じていたので…。マリーン?
里來さまを困らせてはいけないよ?」
エルダーさんが優しく声をかけると、少しづつ落ち着いてきたみたいで良かった!
「里來さま…申し訳ございません。私…メイド長失格でございます。取り乱すなんて…。」
シュンとしちゃったよ…どうしょう。
「みかんちゃん?マリーンさんの首元の大きなリボン解いてこれる?」
”わたしがいく!”
”いくの!いくの!”
いちごちゃんとみかんちゃんが一緒にリボン目掛けて飛んでる!
かわいいね~!
「みんなのこと信じてくれていて…嬉しいね!今、いちごちゃん、みかんちゃんがリボンへ行きましたよ?マリーンさん!」
「…ウッ!里來さま…リボンが解けてしまいました…。なんてこと…ハア…このリボンは、宝物です!…里來さま?どうなさいました?」
「すみません…マリーンさんとエルダーさんを見ていたらパパとママを思い出してしまいました。お2人のように仲良しだったので…。」
『里來…泣かないで…』
スターリーさんがぽつりと呟いた…
ぎゅぅ………
手を繋いでくれたのは、むーちゃん。
お腹に抱きついたのは、るーちゃん。
また、泣いちゃった。
思い出したのもあるけれど…
みんなの優しさが
嬉しくて…
いちごちゃん、みかんちゃんだけじゃなくて…
キラふわちゃんたちもたくさん集まって来てくれて…
心がポカポカしちゃって、
双子ちゃんたちを抱き締めながら
「えへへっ」
って笑っちゃってぎゅうぎゅうしてたから、みんなが何の相談をしていたのか知らなかったよ…。
「スターリー様…ありゃダメだろ…。破壊力半端ない。外に出しちゃダメだ。」
「マジェリが言う通りだ!里來様の警護を増やそう…優秀な者を厳選しなければ!!」
「スクリュージュと共にエルダーもしっかりと厳選してくださいね。私は、優秀なメイドを厳選します!!」
「そうだね…マリーン。スターリー様、里來様はこれからどうなさるのでしょうか?」
『里來は、森の女神さまの家に一旦戻る。メイドと護衛を至急手配して欲しいんだ。頼んだよ』
スターリーさんがそう言うと、4人は各自の仕事をするために持ち場へ急いで戻って行っちゃったから、お部屋が急に静かになってしまった。
スターリーさんが返事をしたらドアが開いて…4人の方たちが入ってきたの。
私がびっくりして、アワワワワってなっちゃった…。
だって、この世界の人ってみんなイケメンで美人さんなのかな…。
”だいじょうぶよ”
”だいじょぶじょぶ”
私はいちごちゃん、みかんちゃんの方を見て
「アリガト」
って微笑みながら言ったの。
だから…みんなが私を見て真っ赤になってるなんて知らなかったよ…。
『うぅん…あ…里來?宰相にメイド長、料理長そして騎士団長だ。里來の気持ちだから直接伝えた方が良いかと思って呼んだんだ。』
えっ?!みなさんお仕事中だよね?
王様だからいいのかな?
何だか申し訳ないな…。
「はじめまして。里來です。私が急にお邪魔しちゃったのに色々ありがとうございました。
料理長さん。美味しくて温かいご飯をありがとうございました。
メイド長さん。ピカピカのお部屋で完璧なベッドメイキングありがとうございました。
騎士団長さん。安全に過ごせるように警備してもらってありがとうございました。
そして、宰相さん。急に来た私が不安にならないように配慮してもらってありがとうございました。
みなさんのおかげで安心して過ごせました。」
ぺこりとアタマを下げる私に、みなさんはとても驚いている…?
料理長さんは、横向いちゃった。
メイド長さんは、両手で口元を押さえてる。
騎士団長さんは、目を押さえて上向いてる。
宰相さんは、両手をぎゅぅっていのるように組みなが震えてる。
どうしょう…ダメだったのかな…
どうしたらいいかわからなくてスターリーさんを見たら…
『里來…みんな里來の可愛さに打ちのめされたようだよ…ね?エルダー?』
苦笑いのスターリーさん。
「コホン!王…!!里來さま…宰相のエルダーと申します。感謝のお言葉に感激してしまいました。私共、みな里來さまを歓迎しております。1人づつ紹介させて頂いてもよろしいでしょうか?」
「はい!ありがとうございます!エルダーさん!!」
「では、こちらから…」と、エルダーさんから順に教えてもらったんだけどね
凄くみんな仲良しなのにびっくりしちゃった。
エルダーさんとメイド長のマリーンさんは、ご夫婦でスターリーさんのお兄さん双子ちゃんたちのパパとママと幼なじみなんだって!
料理長のマジェリさんは、スターリーさんが生まれる前からお料理を作ってるんだよ…凄いよね!
騎士団長のスクリュージュさんは、スターリーさんとは従兄弟。スクリュージュさんのママはスターリーさんのお父さんの妹さんなんだよ!
私たちがお話ししているから、退屈になったのか…みかんちゃんが私の髪を引っ張ったりしてイタズラしてきたの。
「イタタタタ…みかんちゃん引っ張らないでぇ~」
『里來?大丈夫?え?髪が…誰かいる?』
「アララ…里來さまの綺麗な髪を引っ張ってるのは…まさか!!森の女神さまの子供たちですか?」
マリーンさん、にこにこ笑ってる…見えるのかな?
「みかんちゃん?ここに来て?」
私は手のひらに座ったみかんちゃんをマリーンさんに見せた…
「エルダー…あぁぁ…どうしましょう。私…子供の頃から夢見ていたことが今起こっています。森の女神さまの子供たちは、物語ではなく本当に私たちの近くに居るんだと信じていました。嬉しい…です…」
ポロポロと涙を流しているマリーンさんをエルダーさんが優しく抱き締めていて…
私は、パパとママを思い出しちゃった。
ママも泣き虫でよくパパが抱き締めてたなぁ…でも、パパは一緒に泣いちゃってたけどね!
「里來さま…すみません。マリーンは、ずっと森の女神さまの子供たちは存在していると信じていたので…。マリーン?
里來さまを困らせてはいけないよ?」
エルダーさんが優しく声をかけると、少しづつ落ち着いてきたみたいで良かった!
「里來さま…申し訳ございません。私…メイド長失格でございます。取り乱すなんて…。」
シュンとしちゃったよ…どうしょう。
「みかんちゃん?マリーンさんの首元の大きなリボン解いてこれる?」
”わたしがいく!”
”いくの!いくの!”
いちごちゃんとみかんちゃんが一緒にリボン目掛けて飛んでる!
かわいいね~!
「みんなのこと信じてくれていて…嬉しいね!今、いちごちゃん、みかんちゃんがリボンへ行きましたよ?マリーンさん!」
「…ウッ!里來さま…リボンが解けてしまいました…。なんてこと…ハア…このリボンは、宝物です!…里來さま?どうなさいました?」
「すみません…マリーンさんとエルダーさんを見ていたらパパとママを思い出してしまいました。お2人のように仲良しだったので…。」
『里來…泣かないで…』
スターリーさんがぽつりと呟いた…
ぎゅぅ………
手を繋いでくれたのは、むーちゃん。
お腹に抱きついたのは、るーちゃん。
また、泣いちゃった。
思い出したのもあるけれど…
みんなの優しさが
嬉しくて…
いちごちゃん、みかんちゃんだけじゃなくて…
キラふわちゃんたちもたくさん集まって来てくれて…
心がポカポカしちゃって、
双子ちゃんたちを抱き締めながら
「えへへっ」
って笑っちゃってぎゅうぎゅうしてたから、みんなが何の相談をしていたのか知らなかったよ…。
「スターリー様…ありゃダメだろ…。破壊力半端ない。外に出しちゃダメだ。」
「マジェリが言う通りだ!里來様の警護を増やそう…優秀な者を厳選しなければ!!」
「スクリュージュと共にエルダーもしっかりと厳選してくださいね。私は、優秀なメイドを厳選します!!」
「そうだね…マリーン。スターリー様、里來様はこれからどうなさるのでしょうか?」
『里來は、森の女神さまの家に一旦戻る。メイドと護衛を至急手配して欲しいんだ。頼んだよ』
スターリーさんがそう言うと、4人は各自の仕事をするために持ち場へ急いで戻って行っちゃったから、お部屋が急に静かになってしまった。
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