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「え?!あの…スターリーさん!!立って下さい!そして、ベンチに座ってください!王さまがそんなことしちゃダメだよ!!」

私は、スターリーさんが跪いてるのに驚いて思わず手を握って引っ張っていた。

『…ウッ…………里來……』

スターリーさんが真っ赤になってるのに気づいて

「アッ!ごめんなさい…」

急いで手を離そうとしたんだけどスターリーさんがぎゅぅって優しく大切そうに両手で私の手を包み込んでしまったから固まってしまった…。
意識が別の世界に飛んじゃいそうになりながらも何とか、踏ん張った!
私…頑張ったよ?うん。

「ススス…スターリーさん?とりあえず…座りましょ?」

涙も引っ込んじゃうくらいびっくりしてドキドキしちゃったよ。
座ったけどね…
手を離そうとしたんだけど…
スターリーさんたら、手を離してくれないしなんなら嬉しそうに私の手をなでなでしてるし…。
諦めて話しをすることにしたよ…
はわわ‥どうしたのよ…
スターリーさん…。

「スターリーさん…王さまが私なんかに跪いたらダメですよ?王さまは、みんなの憧れなんですから…。」

そんな私の言葉にニコニコしながら頷いてるけど…手は離さないね…何だかキャラ変わってない?!かなりシリアスな話ししてたよね?!

「ス…スス…スターリーさん?あの…辛いことをお話ししてもらってありがとうございました。スターリーさんのお兄様とお姉様が、愛していた双子ちゃんたちをスターリーさんも大切にしていて愛してるのが凄く伝わってきました。
私が森の女神さまの愛し子なのかわからないですが…双子ちゃんたちそれぞれの心の傷を癒すためのお手伝いができたらいいな…って思います。
私には双子の弟がいて、その子たちが傷ついていたら…私はどんなことがあっても傍にいて癒し続けます。弟たちの笑顔は私の宝物なんです。
もう、会えないからこそ弟たちに笑われないように元気に生きないと!
でも…私がここで生きていくために、いろんな気持ちを整理しなきゃ心がパニックのままでして…少し心が弱虫になってるんです。
スターリーさんと一緒ですね…えへへ…弱虫で泣き虫仲間ですね。
朝になれば、双子ちゃんたちが目覚めます。双子ちゃんたちの前では、元気いっぱいで一緒に笑いたいなって思います!

スターリーさん…月も星も私のいた世界と違うんですよ?
月は2個もないし星はこんなにキラキラしていないです。
でもね…子どもたちがぎゅぅって繋いでくれた手から伝わるポカポカするような安心できる体温は同じでした。
今も…安心してポカポカしてて…ありがとうございます…そろそろ子どもたちの所に戻ろうかと思います。」

『里來…ありがとう』

スターリーさんは、私の手を繋いだまま部屋まで連れて行ってくれた。

『おやすみ里來。また明日ね』

と言って蕩けるような笑顔で帰って行ったよ…私は恥ずかしくて真っ赤になってたと思う。

部屋に入るとベッドには
抱き合って眠るむーちゃんとるーちゃん。

双子ちゃんたちに
おやすみの挨拶”ほっぺにキス”をしてから、眠りについたの。

──────────

里來が眠りについた頃…森のお家では女神さまが拗ねている…。

[ズルい!ズルい!ズル~い!!なんで?2人だけ名前付けてもらってるの?あたしだけ、りーたんにまだ会ってないんだよ?ズルいズルいズルい]

って拗ねて文句をいっぱい妖精さんたちに言って暴れている…。

*いちごのことかわいいって*
*みかんもかわいいかわいいって*

**ねぇ~**

2人は、くるくるふわふわ飛び回りながら女神さまがプンスカプンプンしているのを楽しそうに見ていた…。

[りーたんに明日会う!このお家で一緒に暮らす!!決めた!明日迎えに行くからね!りーたん待っててね!!]

*いっしょにくらす~*
*いっしょいっしょ*


明日から、里來は弱虫になる暇がないくらい賑やかになりそうだよ?

ぐっすり眠っている里來はまだ知らない。

この世界で目覚めた里來の1日目は無事?過ぎました。

明日はどんな1日になるのかな?!
毎日がドキワク!!


─────────
森の女神さまは、里來の魂が大好きなんてす。
キラふわちゃんたちにいろんな色があるように生きている全ての者は魂に色がある。

里來の魂の色は、先代の森の女神さまが愛した王子さまと同じ。

里來は、森の女神さまの愛し子なんです。

え?アナタは誰?だって?
ボクは、里來の味方だよ?
いつも見守ってるからね。











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