47 / 67
三章
46.遠出
しおりを挟む
翌日、アシルと皇子は騎士五人と共に王宮を発った。
私はダルタ国の王子を出迎えるための準備で二人を見送ることができなかった。
というか皇子に見送りを断られた。外交は大事だからそちらに注力しろ、とのこと。
それはその通りなんだけど悲しい。
せめてアシルの顔を見れたら少しは頑張れたのに。
国賓を迎えるため、いつもと違うドレスを身に纏う。
繊細なレースをあしらったそれは私の悩みの種である肩や背中の筋肉を隠し、女性らしく華やかに見せてくれる。
ドレスルームから出て待機していたイヴォンにドレスを見せた。
イヴォンはいつものように笑顔を返してくれる。
「お綺麗ですよ」
「ありがとう。…………ねぇ、本当に綺麗だと思ってる?」
いつも通りのお世辞を言ってくるイヴォンに問い返してみた。
ドレス姿に関しては本気で悩んでいるのだ。
流行のドレスを着ることなんてできないし、同じくらいの身長の子と並ぶと若干腕が太いし肩幅も広い……気がする。
幸いにも私はまだ小柄な方だから異性に対して威圧感を与えることはないだろう。
けれど比べてしまうとわかるのだ。私の身体のゴツさが。だから他の令嬢と同じようなドレスを人前で着るのはちょっと苦手だ。
「ええ。世界中の誰よりも美しいと思っております」
いつもと変わらない笑顔だ。
絶対にそんなこと思ってないだろうに。まあ王女に聞かれたらそう答えるしかないわよね。
「…………まあいいわ。この会談が終わり次第すぐに私達も出発するからそのつもりでいてね」
「本当によろしいのですか? 午後出発すると向こうに着くまでに野宿しなければなりません」
「問題ないわ。そんなことより早く合流したいもの」
野宿くらいどうってことない。騎士の訓練で近場で野宿したことあるんだから。
まあ確かに王都から離れた場所での野宿の経験はないけれど……。
でも外で寝るだけだ。遙か遠く離れた気候の違う場所でならまだしも、国内であればそこまで大差ないだろう。
「わかりました。手配しておきます」
若干呆れたようなイヴォンは一礼して部屋から出て行った。
ダルタ国の王子の目的はやはり魔道具に関することだったようだ。
しかし今回は核心部分にはほとんど触れず、時間の殆どを雑談やダルタとの交易についての話に使った。
恐らく私がどの程度魔道具について知っているかを探りたかったのだろう。
私の知っていることなんて世間一般的な常識に毛が生えた程度のものだ。
それでもダルタの王子は満足したようだった。
ドレスから騎士服へと着替え、出立のために門へと向かった。
それぞれの馬にそれなりの大きさの荷物が乗せられている。夜を越すためなのか想像していたよりずっと多い。遠出するときはこんなに増えるのか。
ドレスも装飾品も化粧品もないのに何が入っているのだろう。
私達には護衛として騎士三人と魔術師二人が随従する。
例の国境沿いの街道付近以外は本来危険の少ない道程だ。私達に付いてくる人が多ければ王都を守る人が減る。
魔術師一人でいいと指示したのにイヴォンに却下されてしまった。
彼は私の部下なのにどうして提案が通らないのか。納得いかない。
私の護衛のためと言っても危険はないし私だって戦えるのに。
けれどここで駄々を捏ねてもどうにもならない。
この件に関する決定権を持っているのはイヴォンだ。そしてそれを決めたのは他ならぬ私なのだ。
でもやっぱり不満だからこっそりイヴォンを睨むと、彼も偶然私の方を見ていて目が合った。
あ、ちょっと気まずい。
「本当にいいのですか?」
「な、なんの事?」
「ダルタの王子の接待を第二王女殿下に任せてしまって……」
「問題ないわよ。彼は貿易経路の確認と関税のための協議を目的としてナフィタリアに来たのよ。それは私の管理外の事だもの」
私が関わるべきはまだ軍事のみ。
もちろん今後のことを考えると可能な限り国外の友人を増やしておいた方がいいだろう。
それらの縁はこれからの私を助けてくれる。
けれど今は目の前のことを考えるべきだ。
ここで失敗すれば未来は無いのだから。
「そんなことより早く出発しましょう。時間が勿体ないわ」
◇◇◇◇◇
キラムという小さな村に着いたのは王都を出発して四時間が経った頃だった。
「今日はここに泊まります」
「え!? 野宿するんじゃないの?」
「しませんよ。王女を野宿させるわけがないでしょう」
「だってイヴォンがそう言ってたじゃない」
「そう言えばシャルロット様が諦めると思ったのです。全く効果はありませんでしたが……」
拗ねたようにイヴォンはそっぽを向いた。
十七歳にもなってそんな可愛らしいことしなくても……。だからイヴって名前が似合う可愛い男の子のままなのよ。
「村長には話を通してあります。行きましょう」
村の奥の建物が村長の家なのだという。
村長は白髪の優しそうな老爺だった。滞在させてもらうことへのお礼を言うと彼は嬉しそうに笑った。
「何も無い村ですがゆっくりお過ごしください。ここは国境に最も近い村です。ノルウィークからの交易品も多く、ナフィタリアでは珍しいものもございます。ささやかではありますがおもてなしさせていただきます」
「気にしなくていいわ。ここへは観光に来たわけではないもの。……でも少し村を見て回ってもいいかしら?」
「勿論ですとも。娘に案内させますので」
「必要ないわ。一人で見て回りたいの」
申し出を断り、村長宅を後にした。
キラム村は本当に小さな村で、家屋も少ない。端から端まで歩いても二十分も掛からないだろう。
「そこに段差があるので足元にお気をつけください」
「……一人で見て回りたいって言ったのにどうして付いてくるの?」
「俺はシャルロット様の護衛ですから」
「こんな平和な村で何かが起こるわけないわ」
「それでも護衛が傍を離れるわけにはいきません」
本当にイヴォンは真面目というか融通がきかないというか……。
仕方ないか。
イヴォンは私がどれだけ失敗しても、どれだけ泣いてもずっと隣に居てくれたのだ。だからこんな時も隣にいてくれようとしてくれるのだろう。
「もし私達が討伐に失敗したら……この村が真っ先に犠牲になるのよね」
「…………そうさせないためにこれまで手を尽くしてきたのです」
「ええ。そうね……」
村には穏やかな時間が流れていた。
西日が家屋を照らし、道の先に影を落とす。
もうすぐ日が暮れて辺りは暗くなる。この村は家屋が少ないから夜には何も見えないほど暗くなるだろう。
「全てが終わったらアシルと三人でここに来ましょう。珍しいものがあると聞いたわ。モーリスやアルベリク卿へのお土産になるものがあるといいのだけど」
そう言った後に彼らの好みを知らないことに気付く。
私の話を聞いてもらうことは何度もあったけれど、彼らのことについて私は何も聞いてこなかった。
こんなところにも後悔があるとは。
それでもこのことに気付けたのが最期の瞬間でなくてよかったと思う。
まだ大切な人と過ごす時間は残っているのだから。
「ねぇ、イヴォン、貴方の今の好きな物って何? 教えてくれるかしら」
善は急げという。
だから隣にいる大切な幼馴染に尋ねてみることにした。
私はダルタ国の王子を出迎えるための準備で二人を見送ることができなかった。
というか皇子に見送りを断られた。外交は大事だからそちらに注力しろ、とのこと。
それはその通りなんだけど悲しい。
せめてアシルの顔を見れたら少しは頑張れたのに。
国賓を迎えるため、いつもと違うドレスを身に纏う。
繊細なレースをあしらったそれは私の悩みの種である肩や背中の筋肉を隠し、女性らしく華やかに見せてくれる。
ドレスルームから出て待機していたイヴォンにドレスを見せた。
イヴォンはいつものように笑顔を返してくれる。
「お綺麗ですよ」
「ありがとう。…………ねぇ、本当に綺麗だと思ってる?」
いつも通りのお世辞を言ってくるイヴォンに問い返してみた。
ドレス姿に関しては本気で悩んでいるのだ。
流行のドレスを着ることなんてできないし、同じくらいの身長の子と並ぶと若干腕が太いし肩幅も広い……気がする。
幸いにも私はまだ小柄な方だから異性に対して威圧感を与えることはないだろう。
けれど比べてしまうとわかるのだ。私の身体のゴツさが。だから他の令嬢と同じようなドレスを人前で着るのはちょっと苦手だ。
「ええ。世界中の誰よりも美しいと思っております」
いつもと変わらない笑顔だ。
絶対にそんなこと思ってないだろうに。まあ王女に聞かれたらそう答えるしかないわよね。
「…………まあいいわ。この会談が終わり次第すぐに私達も出発するからそのつもりでいてね」
「本当によろしいのですか? 午後出発すると向こうに着くまでに野宿しなければなりません」
「問題ないわ。そんなことより早く合流したいもの」
野宿くらいどうってことない。騎士の訓練で近場で野宿したことあるんだから。
まあ確かに王都から離れた場所での野宿の経験はないけれど……。
でも外で寝るだけだ。遙か遠く離れた気候の違う場所でならまだしも、国内であればそこまで大差ないだろう。
「わかりました。手配しておきます」
若干呆れたようなイヴォンは一礼して部屋から出て行った。
ダルタ国の王子の目的はやはり魔道具に関することだったようだ。
しかし今回は核心部分にはほとんど触れず、時間の殆どを雑談やダルタとの交易についての話に使った。
恐らく私がどの程度魔道具について知っているかを探りたかったのだろう。
私の知っていることなんて世間一般的な常識に毛が生えた程度のものだ。
それでもダルタの王子は満足したようだった。
ドレスから騎士服へと着替え、出立のために門へと向かった。
それぞれの馬にそれなりの大きさの荷物が乗せられている。夜を越すためなのか想像していたよりずっと多い。遠出するときはこんなに増えるのか。
ドレスも装飾品も化粧品もないのに何が入っているのだろう。
私達には護衛として騎士三人と魔術師二人が随従する。
例の国境沿いの街道付近以外は本来危険の少ない道程だ。私達に付いてくる人が多ければ王都を守る人が減る。
魔術師一人でいいと指示したのにイヴォンに却下されてしまった。
彼は私の部下なのにどうして提案が通らないのか。納得いかない。
私の護衛のためと言っても危険はないし私だって戦えるのに。
けれどここで駄々を捏ねてもどうにもならない。
この件に関する決定権を持っているのはイヴォンだ。そしてそれを決めたのは他ならぬ私なのだ。
でもやっぱり不満だからこっそりイヴォンを睨むと、彼も偶然私の方を見ていて目が合った。
あ、ちょっと気まずい。
「本当にいいのですか?」
「な、なんの事?」
「ダルタの王子の接待を第二王女殿下に任せてしまって……」
「問題ないわよ。彼は貿易経路の確認と関税のための協議を目的としてナフィタリアに来たのよ。それは私の管理外の事だもの」
私が関わるべきはまだ軍事のみ。
もちろん今後のことを考えると可能な限り国外の友人を増やしておいた方がいいだろう。
それらの縁はこれからの私を助けてくれる。
けれど今は目の前のことを考えるべきだ。
ここで失敗すれば未来は無いのだから。
「そんなことより早く出発しましょう。時間が勿体ないわ」
◇◇◇◇◇
キラムという小さな村に着いたのは王都を出発して四時間が経った頃だった。
「今日はここに泊まります」
「え!? 野宿するんじゃないの?」
「しませんよ。王女を野宿させるわけがないでしょう」
「だってイヴォンがそう言ってたじゃない」
「そう言えばシャルロット様が諦めると思ったのです。全く効果はありませんでしたが……」
拗ねたようにイヴォンはそっぽを向いた。
十七歳にもなってそんな可愛らしいことしなくても……。だからイヴって名前が似合う可愛い男の子のままなのよ。
「村長には話を通してあります。行きましょう」
村の奥の建物が村長の家なのだという。
村長は白髪の優しそうな老爺だった。滞在させてもらうことへのお礼を言うと彼は嬉しそうに笑った。
「何も無い村ですがゆっくりお過ごしください。ここは国境に最も近い村です。ノルウィークからの交易品も多く、ナフィタリアでは珍しいものもございます。ささやかではありますがおもてなしさせていただきます」
「気にしなくていいわ。ここへは観光に来たわけではないもの。……でも少し村を見て回ってもいいかしら?」
「勿論ですとも。娘に案内させますので」
「必要ないわ。一人で見て回りたいの」
申し出を断り、村長宅を後にした。
キラム村は本当に小さな村で、家屋も少ない。端から端まで歩いても二十分も掛からないだろう。
「そこに段差があるので足元にお気をつけください」
「……一人で見て回りたいって言ったのにどうして付いてくるの?」
「俺はシャルロット様の護衛ですから」
「こんな平和な村で何かが起こるわけないわ」
「それでも護衛が傍を離れるわけにはいきません」
本当にイヴォンは真面目というか融通がきかないというか……。
仕方ないか。
イヴォンは私がどれだけ失敗しても、どれだけ泣いてもずっと隣に居てくれたのだ。だからこんな時も隣にいてくれようとしてくれるのだろう。
「もし私達が討伐に失敗したら……この村が真っ先に犠牲になるのよね」
「…………そうさせないためにこれまで手を尽くしてきたのです」
「ええ。そうね……」
村には穏やかな時間が流れていた。
西日が家屋を照らし、道の先に影を落とす。
もうすぐ日が暮れて辺りは暗くなる。この村は家屋が少ないから夜には何も見えないほど暗くなるだろう。
「全てが終わったらアシルと三人でここに来ましょう。珍しいものがあると聞いたわ。モーリスやアルベリク卿へのお土産になるものがあるといいのだけど」
そう言った後に彼らの好みを知らないことに気付く。
私の話を聞いてもらうことは何度もあったけれど、彼らのことについて私は何も聞いてこなかった。
こんなところにも後悔があるとは。
それでもこのことに気付けたのが最期の瞬間でなくてよかったと思う。
まだ大切な人と過ごす時間は残っているのだから。
「ねぇ、イヴォン、貴方の今の好きな物って何? 教えてくれるかしら」
善は急げという。
だから隣にいる大切な幼馴染に尋ねてみることにした。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。
私は幼い頃に死んだと思われていた侯爵令嬢でした
さこの
恋愛
幼い頃に誘拐されたマリアベル。保護してくれた男の人をお母さんと呼び、父でもあり兄でもあり家族として暮らしていた。
誘拐される以前の記憶は全くないが、ネックレスにマリアベルと名前が記されていた。
数年後にマリアベルの元に侯爵家の遣いがやってきて、自分は貴族の娘だと知る事になる。
お母さんと呼ぶ男の人と離れるのは嫌だが家に戻り家族と会う事になった。
片田舎で暮らしていたマリアベルは貴族の子女として学ぶ事になるが、不思議と読み書きは出来るし食事のマナーも悪くない。
お母さんと呼ばれていた男は何者だったのだろうか……? マリアベルは貴族社会に馴染めるのか……
っと言った感じのストーリーです。
家庭の事情で歪んだ悪役令嬢に転生しましたが、溺愛されすぎて歪むはずがありません。
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるエルミナ・サディードは、両親や兄弟から虐げられて育ってきた。
その結果、彼女の性格は最悪なものとなり、主人公であるメリーナを虐め抜くような悪役令嬢となったのである。
そんなエルミナに生まれ変わった私は困惑していた。
なぜなら、ゲームの中で明かされた彼女の過去とは異なり、両親も兄弟も私のことを溺愛していたからである。
私は、確かに彼女と同じ姿をしていた。
しかも、人生の中で出会う人々もゲームの中と同じだ。
それなのに、私の扱いだけはまったく違う。
どうやら、私が転生したこの世界は、ゲームと少しだけずれているようだ。
当然のことながら、そんな環境で歪むはずはなく、私はただの公爵令嬢として育つのだった。
転生した悪役令嬢は破滅エンドを避けるため、魔法を極めたらなぜか攻略対象から溺愛されました
平山和人
恋愛
悪役令嬢のクロエは八歳の誕生日の時、ここが前世でプレイしていた乙女ゲーム『聖魔と乙女のレガリア』の世界であることを知る。
クロエに割り振られたのは、主人公を虐め、攻略対象から断罪され、破滅を迎える悪役令嬢としての人生だった。
そんな結末は絶対嫌だとクロエは敵を作らないように立ち回り、魔法を極めて断罪フラグと破滅エンドを回避しようとする。
そうしていると、なぜかクロエは家族を始め、周りの人間から溺愛されるのであった。しかも本来ならば主人公と結ばれるはずの攻略対象からも
深く愛されるクロエ。果たしてクロエの破滅エンドは回避できるのか。
【完結】27王女様の護衛は、私の彼だった。
華蓮
恋愛
ラビートは、アリエンスのことが好きで、結婚したら少しでも贅沢できるように出世いいしたかった。
王女の護衛になる事になり、出世できたことを喜んだ。
王女は、ラビートのことを気に入り、休みの日も呼び出すようになり、ラビートは、休みも王女の護衛になり、アリエンスといる時間が少なくなっていった。
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます
下菊みこと
恋愛
至って普通の女子高生でありながら事故に巻き込まれ(というか自分から首を突っ込み)転生した天宮めぐ。転生した先はよく知った大好きな恋愛小説の世界。でも主人公ではなくほぼ登場しない脇役姫に転生してしまった。姉姫は優しくて朗らかで誰からも愛されて、両親である国王、王妃に愛され貴公子達からもモテモテ。一方自分は妾の子で陰鬱で誰からも愛されておらず王位継承権もあってないに等しいお姫様になる予定。こんな待遇満足できるか!羨ましさこそあれど恨みはない姉姫さまを守りつつ、目指せ隣国の王太子ルート!小説家になろう様でも「主人公気質なわけでもなく恋愛フラグもなければ死亡フラグに満ち溢れているわけでもない至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます」というタイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる