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 レースに透ける胸の先にランドルフの指が触れた。
「んぅ」
急ぐように谷間のリボンを解きはだけられる。
「あぁ、なんて柔らかいんだ。それに乳首が美味しそうな色だ。俺の好きな木の実のようだな」
胸を揉みながら、赤く主張する実にそっとキスすると、そちらの実だけ喜ぶように縮こまり、さらに赤みを増した。
それを見てもう一方を甘噛みし、反応の良い実を褒めるように舐め、また声を上げたアリーの唇にもキスをする。
「敏感だな。それに世界一可愛い実だ」
舌先で突いたり押し込んでみたり、真剣に可愛がる。
「あぁん、もうダメ。お願い許して!」
触られていない足の間までジンジンして来た。
「ちゅぱっ」と音を立ててから、吸い付いていた口を離してくれた。

名残惜しそうに何度か胸を揉んでから、指をへその横まで下げ、大きな手を広げる
「細いな。折れそうだ。いつかここに命が宿るのだろうか。宿らないなら俺しか知らない俺だけの場所だな。どっちも捨てがたい」

片方の手で、最後に残った一枚のリボンを時間をかけながら解いていく。
「見せてくれ。お前の全てが見たい」
足の先までキスをして、足首を持ち、ゆっくりと曲げながら開かれた。

すべての場所を見逃さず、ランドルフの器用な指に翻弄させられ続ける。
「いやっ!あ、あ、ああーー!」
「嫌なのか?気持ちいい時は教えてくれるんだろ?」
なんてことを言ってしまったのだろう。こんな風だと思わなかった。
もっと冷静に対処できると思っていた。
「はぁぁん、ん、ん、き、きもち、あぁん、きもちいいぃ」
ランドルフの指が馴染み、恐怖心が消えたころ、壁を擦るようにゆっくりと動かし始めた。

「子猫を探し出した日、斡旋所のシャワーを使っただろ?シャワールームで、俺のこいつをアリーの胸に擦り付ける想像で吐き出したんだ。まだまだあるぞ?俺が毎日どんな卑猥な妄想でアリーを汚していたか教えてやろう」
ランドルフの妄想の中で動く自分を、毒のように耳元に送り込まれる。
「もう限界だ。入れるぞ」

痛みに顔をしかめる度に止まり、馴染むのを待ってくれる。
「全部入ったぞ」
奥までたどり着いた時、二人で微笑み合った。
頬に張り付いた髪をそっと払ってくれ、優しいキスをくれる。

ランドルフの汗がぽたりと落ちる。
歯を食いしばり、神秘的な瞳が我慢で曇っているように見える。
「動いて。もう大丈夫」
「あぁ、悪いな。もう気が狂いそうだ」
ゆっくりと動き出した腰は、戻ってくる時に芽を押しつぶす。
まだ、中での快感は拾えないが、ムズムズとする場所を見つけられ、今までと違う何かが蓄積される。
どんどん早くなる動きに、蓄積されたものが一気にはじけた。
「きゃあっ!あ、っんーーー!!!!」
「ぐっ!ううぅーーー」
ドクドクと出るものが、奥へと淫靡に伝わる。
その刺激でアリーの壁も長い間震え続けた。


 まだアリーの中に入ったまま、小さく揺する。
「すごかった。なんだよこれ。はぁ、魂まで出ちまった。なぁアリー。俺死んだのか?」
重い腕を上げ、汗の流れる硬い胸を叩く。
「ばか」
まだ、小さく揺すり続ける。
「抜きたくねぇ。ずっとアリーの中に潜り込んでいたい」
「これっていつ、ぬ、抜く?ものなの?なんか、また大きくなってない?」
背中を丸め、子犬のようにぺろぺろと胸の先を舐める。
「んー、ずっと入れてたらいいんじゃねぇ?」
「ちょっと!また硬くなってきた!もう無理よ。抜いて!!」
名残惜しそうに揺すってから、ずるりと出て行く。
処理をして、アリーの体も清めてくれる。
「まって、下は自分でしたい」
手を止めてもらえず、そのまま足の間も丁寧にぬぐわれる。
諦めて力を抜いた瞬間、グッと大きく広げられた。
「いやっ!覗き込まないで!」
「血が出てないか見てるんだよ。ちょっと出ちまったな。アリーの蜜と混ざって薄い赤だ」
「恥ずかしいからやめてよぉ」
拭いたタオルを大事そうに畳んで、水色の下着と共に、いつもはブレットの鞍に付けているサドルバッグに入れたのが見えた。
「……なにしてるの?」
「……」
無言でシーツの確認をしている。
「これも持って帰るか」

馬鹿げたことを阻止しようと説得するが、
「この血は一生に一度しか出ないんだぞ。今しか手に入らないんだ。残して帰ったら一生後悔する」
「二人の大切な思い出だぞ。お前はたまに出して眺めたいと思わないのか?思わないだと!?冷たい奴だな」
「俺がぶち破って、俺が出させた血だ。だからあの血の所有権は俺だろ?」
裸のままでランドルフに抱きしめられる。
「な?お前の蜜が付いたものを、残していけないだろ?ここには男もいるんだからな。何に使われるかわかったもんじゃない」
幼少期をマーガレットと共に過ごしたランドルフの口に勝てるわけもなく、言い合いう事に疲れて白旗を振った。
「……そんなことを考えるのはランドルフだけよ。こんな変態とは思わなかった」
少しでも反撃してやろうと言った言葉は一蹴された。
「はっ。男なんてそんなもんだ。それに最中に話した妄想は初心者向けだぞ。俺の頭の中のアリーは、もっと卑猥な事をさせられてるからな」
ランドルフの妄想の中では、部屋だけじゃなく、斡旋所でも、人気のない外でも翻弄されていた。
もうお腹いっぱいだ。
「お前に飽きられないように、あの手この手で最大限の努力をするからな。覚悟しておけ」
勘弁してーーー!
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