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お仕置き side尚雪
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「ナオ……私が許したと思うのかい?」
何度もキスした後に、輝さんに言われた。
「え? 違うんですか……?」
「許してないよ」
「そんな……どうすれば?」
「お仕置きだな」
ニヤリと笑われて、何をされるのかと不安になった。
◆◇◆
一緒に風呂に入って輝さんに全身を撫で回された。キスマークもいっぱい付けられて、赤い痕だらけだ。
快感を得るような手つきをするのに、自分が欲しいと思うものはキスもくれなかった。
それは、ずっと体の奥を燻らせていた。
部屋に行けば俺をベッドに座らせて、今日付けていたネクタイを手に取った。
「ナオ。両手を出して」
「は、はい……」
「お仕置きといえばこれだよね」
両手を差し出せば、手首をネクタイで縛られた。
腕を上下にしか動かせなくなった。
「目を瞑って」
「はい……」
目を瞑れば、何かの布で縛られた。
これもきっとネクタイだ。
暗闇で手を動かせない状況に少しの恐怖が湧き上がる。
「あ、輝さん……?」
返事がなくて不安になる。
もう一度名前を呼ぼうとした時に、耳元に急に声が聞こえた。
「いるよ」
ビクリと震えてしまった。
クスクスと笑う声が耳元で響いてゴクリと喉を鳴らす。
そのまま耳の軟骨の辺りを舌でツーッと舐められた。
ゾクゾクした感覚に思わず声がこぼれる。
耳の中に舌を入れられた。
クチュリ……チュク……グチュ……ピチャピチャ……。
暗闇のせいか、音がよく響く。
「は、ぁはっ……」
自分の声ですら頭に響いているようだった。
しばらくしてキスされれば、感覚が唇に集中する。
舌を入れられれば、夢中で輝さんの舌に自分の舌を絡み付けた。
何これ……舌の感触がすごく気持ちいい……。
そのまま胸の頂を急に摘まれた。
「んんんっ──っ──んんっ!」
キスしながら与えられる快感がいつもより強く感じる。
そのままベッドに押し倒されて、唇を離すと腕を上げられた。
「ナオ……ギンギンに勃ってるよ」
「あっ!」
勃ち上がっていた自分のモノを指でチョンッと触られた。
その感覚も敏感に感じとる。
急に与えられた乳首を舐め回す舌の感覚に震える。
反対側も指で摘んだり引っ張ったりされて、体に快感が駆け巡る。
「んっ……あきらさん……胸だけで……イッてしまいそうです……」
「それは優秀だ。もう少し攻めてみようか」
「あんっ……! ダ、ダメです……!」
「ナオが良く感じるのは……左だね……」
左の乳首を口に含んで強く押されたり、吸われたり、甘噛みされて強弱を付けて弄ばれる。
右は輝さんの手でクリクリとイジられてその刺激が、体の中央へ集まっていく。
時たま、俺のモノの先っぽを先走りの蜜を伸ばすように、指で優しくクルクルとイジられてもう限界だった。
暗闇の中で、その刺激だけが俺を支配する。
「はぁ……! んあっ! あきらっ……さんっ! ──イクッ! イクよ!」
「我慢しないでイキなさい……」
両方の乳首を強めに刺激された。
「あっ! ──あああぁぁぁっ! はぁっ、あ、あ、ンン! ダメッ! イッたからっ! あっ、は、あンっ、ああっ! もう、イッたよ!」
中でイク時と同じような感覚が下腹の奥から伝わる。
「乳首イキしたね。すごい体だ……」
「それ以上っ、あんっ! やらないでっ!」
「ダメだ。もう一度イキなさい」
縛られた手を動かそうと思ったけれど、肘が当たって輝さんを殴ってしまったらと思うと怖くて動かせない。
「また──イッちゃうっ! あ、ああっ──ンンあああっ! はっ、あんっ、ああっ! また……イッたよ! ああん、はっ!」
絶頂に追いやられると、視覚は遮られて真っ暗なのに頭の中は真っ白だ。
「ナオは本当に最高だ……」
やっと乳首からの刺激に解放されれば、はぁはぁと荒い呼吸しかできない。
輝さんの気配はするのに、どこを触れられるのかわからなくて緊張する。
イッた時の全身が敏感になる感覚と、暗闇の中で敏感になる感覚が合わさって、肌の全てが性感帯みたいだ。
輝さんが時々色んな場所に触れるたびに、ビクビクと体を震わせて何度も喘いだ。
呼吸が落ち着いた頃に、輝さんは俺から離れたようだ。
「足を開きなさい」
「あ……は、はい……」
ゆっくりと足を開けば、グッと上げられる。
先程浴室でつけた内もものキスマークに口付けられて震える。
それですら刺激になってしまう。
自分が今どんな格好でいるのかもわからなくて、今は……尻の蕾が丸見えになっている?
輝さんはソコを見ているんだろうか?
そう思うと恥ずかしくて体が熱くなる。
「あんっ──ああっ!」
太ももを押さえられて、急に尻の蕾を舐められて、ビリビリする感覚に声が止まらない。
目が見えないせいで、耳が敏感でピチャピチャという音が良く聞こえる。
輝さんの舌が入って来る感覚が良くわかってしまう。
全身が性感帯になっている状態でこんな事されたら、気持ち良すぎる!
そのうちに指を挿れられて攻められれば、落ち着いてきていた呼吸も再び荒くなる。
「は、あん、ソコはっ……ダメッ! ダメだよっ! また……イクよ……!」
「乳首でもイッて、前立腺でもイッて──ナオは最後にどうなるかな?」
「ああっ! はっ──おかしくなってしまうよっ!」
指で蕾の中をイジられる刺激は、すごく気持ちよくてあっという間に昇り詰めていく。
乳首までも同時に摘まれて、体の中で何かが弾けた。
「ああぁぁンンンっ──はぁっ!」
ブワッと汗が吹き出して、背中が仰け反る。
一度イッても許してもらえなかった。
中の気持ちいい所を何度も攻められてしまう。
「あんっ! ダメ……! もう……ムリですっ!」
「まだだ。何度もイケるだろう? こら、足を閉じるな」
「ああっ……! はっ、あん、んん、ンンンあああっ──!」
「ほら、またイッたね! 気持ちいいんだろう?」
「あっ、は、はいっ! きもちいいです……! あっ、ああっ!」
射精しない絶頂は何度もやってきた。
何度かイッた後、輝さんが満足すれば指が抜かれて脱力感に襲われてグッタリする。
そのうちに、蕾に当てられた感触に覚えがある。
これは……輝さんのモノ……。
「──ぁんっ! ああっ……入ってきてる! あきらのっ……おっきい……!」
奥まで突き挿れられれば、これ以上ないと思った快感がまたやってくる。
「いやらしいね……! 何度もイッたのに、ナオの体はまだイケるって喜んでるよ!」
目隠ししたまま何度も何度も突かれれば敏感に体が反応する。
中に入っている輝さんのモノの形までわかってしまいそうな感覚。
「ふぁっ! はっ! ああっ! あんっ! かお、かおみせて! あっ! んっ……これっ、はずして! あきらに……さわりたいっ!」
「ダメだっ! これはナオへの罰だよ! 目を瞑っていても、私に触れなくても、私だとわかるようにしてあげるよ!」
「ご、ごめんなさい……! ふぁっ! あ、あきらっ……ごめんなさいっ! もう……間違えないから!」
許してもらうには耐えるしかないけれど、このままじゃ狂ってしまいそうだ。
涼君にキスしたことを、そんなにも怒っていたなんて……!
「ほら、イキなさいっ!」
「あっ、はっ、ああっ──! イキますっ! もうイキます……! んぁ! あ、あっ──ンンああああっ!」
「またイッたね! なんて淫乱なんだ!」
「あ、そんなっ! ああっ! はんっ! あ、あ……ご、ごめんなさい……! ゆるしてっ……!」
こんなに攻められたのは初めてだ。
止まらない腰の動きに何度も喘がされる。
こんなイキ地獄みたいな天国……訳がわからない!
「淫乱なナオは、またイキそうだろ! ちゃんと言ってごらん!」
「は、はいっ! い、いんらんなおれは……イキそうですっ! ああっ……! はっ……! ああっ──イクッ! イッちゃう! あんっ、あ、はふっ──あンああっ!」
イキ過ぎて怖い……!
もう何も考えられない!
「あ、ああっ! あん、は、あっ!」
「ははっ……男を誘う体だ。ナオは、これが私じゃなくてもイクんだろう?」
「あきらじゃなきゃ……ダメだっ! あんっ……あきらだからだっ! ふぁっ! ごめんなさいっ! あっ……!」
そのうちに、目隠しをしていたネクタイを外された。
見えたのは、覆い被さって慈しむように俺を見下ろす輝さんだった。
狂ってしまうほど何度も俺を攻め立てていたのに、輝さんの顔はとても優しかった。
ずるい……全然怒ってないじゃないか……こんな嬉しそうな顔で俺を何度もイカせていたなんて……。
好き過ぎて……困る。
「あきら……あっ! はっ……! もっとして……!」
「ナオ?」
「気持ちいいから……もっとして! あきらの顔見て、ちゃんとイクッ!」
「っ──なんて事を言うんだ! 最高の殺し文句だよ!」
「だって……大好きだから! あんっ……もっとキて!」
輝さんに与えられた快楽でまたイッた。
快楽に耐えて眉根を寄せながらも、嬉しそうな輝さんを見ると更に満たされる。
優しくキスされればもうたまらない。
「やっぱりナオのイキ顔を見れる方がいいね」
「あ、はぁ、おれも……あきらの顔見て……ふっ、イク方がいい!」
「最後は──ちゃんと出すといい!」
自分のモノを握られて扱かれるとあっという間に射精して、白濁と一緒に全部出たような開放感。
「あきらぁぁ──あん……ふっ……大好きっ……!」
「ナオッ! 私もだよっ──!」
想いを伝え合うキスをしながら、輝さんも俺の中で果てた。
◆◇◆
動かせない体を輝さんが綺麗にしてくれた。
腕枕をしながら俺の手首をさする。
「少し痕が残ってしまったか?」
輝さんは、手首が赤くなっているのを見て心配そうにした。
「大丈夫ですよ。痛くありません」
「私は楽しかったけれど、ナオには辛かったかな」
「許してないと言っておきながら、楽しんでいるなんて……意地悪ですよ……」
「ふふっ。悪かったよ」
そっと髪を撫でられる。
胸に顔を埋めて擦り寄る。
「ナオは可愛いね……」
「輝さんはカッコいいです……」
「ははっ。お互いベタ惚れだね」
「ふふっ。ベタ惚れですね……」
「疲れただろう? 眠るといい」
何度も髪を撫でる感触が眠気を誘う。
「輝さんも……寝てくださいね……」
「ああ……ナオと一緒だとゆっくり寝れるよ……」
そっと頭にキスをされれば微笑んでしまう。
二人で抱き合って眠るこの時間がとても幸せだった。
何度もキスした後に、輝さんに言われた。
「え? 違うんですか……?」
「許してないよ」
「そんな……どうすれば?」
「お仕置きだな」
ニヤリと笑われて、何をされるのかと不安になった。
◆◇◆
一緒に風呂に入って輝さんに全身を撫で回された。キスマークもいっぱい付けられて、赤い痕だらけだ。
快感を得るような手つきをするのに、自分が欲しいと思うものはキスもくれなかった。
それは、ずっと体の奥を燻らせていた。
部屋に行けば俺をベッドに座らせて、今日付けていたネクタイを手に取った。
「ナオ。両手を出して」
「は、はい……」
「お仕置きといえばこれだよね」
両手を差し出せば、手首をネクタイで縛られた。
腕を上下にしか動かせなくなった。
「目を瞑って」
「はい……」
目を瞑れば、何かの布で縛られた。
これもきっとネクタイだ。
暗闇で手を動かせない状況に少しの恐怖が湧き上がる。
「あ、輝さん……?」
返事がなくて不安になる。
もう一度名前を呼ぼうとした時に、耳元に急に声が聞こえた。
「いるよ」
ビクリと震えてしまった。
クスクスと笑う声が耳元で響いてゴクリと喉を鳴らす。
そのまま耳の軟骨の辺りを舌でツーッと舐められた。
ゾクゾクした感覚に思わず声がこぼれる。
耳の中に舌を入れられた。
クチュリ……チュク……グチュ……ピチャピチャ……。
暗闇のせいか、音がよく響く。
「は、ぁはっ……」
自分の声ですら頭に響いているようだった。
しばらくしてキスされれば、感覚が唇に集中する。
舌を入れられれば、夢中で輝さんの舌に自分の舌を絡み付けた。
何これ……舌の感触がすごく気持ちいい……。
そのまま胸の頂を急に摘まれた。
「んんんっ──っ──んんっ!」
キスしながら与えられる快感がいつもより強く感じる。
そのままベッドに押し倒されて、唇を離すと腕を上げられた。
「ナオ……ギンギンに勃ってるよ」
「あっ!」
勃ち上がっていた自分のモノを指でチョンッと触られた。
その感覚も敏感に感じとる。
急に与えられた乳首を舐め回す舌の感覚に震える。
反対側も指で摘んだり引っ張ったりされて、体に快感が駆け巡る。
「んっ……あきらさん……胸だけで……イッてしまいそうです……」
「それは優秀だ。もう少し攻めてみようか」
「あんっ……! ダ、ダメです……!」
「ナオが良く感じるのは……左だね……」
左の乳首を口に含んで強く押されたり、吸われたり、甘噛みされて強弱を付けて弄ばれる。
右は輝さんの手でクリクリとイジられてその刺激が、体の中央へ集まっていく。
時たま、俺のモノの先っぽを先走りの蜜を伸ばすように、指で優しくクルクルとイジられてもう限界だった。
暗闇の中で、その刺激だけが俺を支配する。
「はぁ……! んあっ! あきらっ……さんっ! ──イクッ! イクよ!」
「我慢しないでイキなさい……」
両方の乳首を強めに刺激された。
「あっ! ──あああぁぁぁっ! はぁっ、あ、あ、ンン! ダメッ! イッたからっ! あっ、は、あンっ、ああっ! もう、イッたよ!」
中でイク時と同じような感覚が下腹の奥から伝わる。
「乳首イキしたね。すごい体だ……」
「それ以上っ、あんっ! やらないでっ!」
「ダメだ。もう一度イキなさい」
縛られた手を動かそうと思ったけれど、肘が当たって輝さんを殴ってしまったらと思うと怖くて動かせない。
「また──イッちゃうっ! あ、ああっ──ンンあああっ! はっ、あんっ、ああっ! また……イッたよ! ああん、はっ!」
絶頂に追いやられると、視覚は遮られて真っ暗なのに頭の中は真っ白だ。
「ナオは本当に最高だ……」
やっと乳首からの刺激に解放されれば、はぁはぁと荒い呼吸しかできない。
輝さんの気配はするのに、どこを触れられるのかわからなくて緊張する。
イッた時の全身が敏感になる感覚と、暗闇の中で敏感になる感覚が合わさって、肌の全てが性感帯みたいだ。
輝さんが時々色んな場所に触れるたびに、ビクビクと体を震わせて何度も喘いだ。
呼吸が落ち着いた頃に、輝さんは俺から離れたようだ。
「足を開きなさい」
「あ……は、はい……」
ゆっくりと足を開けば、グッと上げられる。
先程浴室でつけた内もものキスマークに口付けられて震える。
それですら刺激になってしまう。
自分が今どんな格好でいるのかもわからなくて、今は……尻の蕾が丸見えになっている?
輝さんはソコを見ているんだろうか?
そう思うと恥ずかしくて体が熱くなる。
「あんっ──ああっ!」
太ももを押さえられて、急に尻の蕾を舐められて、ビリビリする感覚に声が止まらない。
目が見えないせいで、耳が敏感でピチャピチャという音が良く聞こえる。
輝さんの舌が入って来る感覚が良くわかってしまう。
全身が性感帯になっている状態でこんな事されたら、気持ち良すぎる!
そのうちに指を挿れられて攻められれば、落ち着いてきていた呼吸も再び荒くなる。
「は、あん、ソコはっ……ダメッ! ダメだよっ! また……イクよ……!」
「乳首でもイッて、前立腺でもイッて──ナオは最後にどうなるかな?」
「ああっ! はっ──おかしくなってしまうよっ!」
指で蕾の中をイジられる刺激は、すごく気持ちよくてあっという間に昇り詰めていく。
乳首までも同時に摘まれて、体の中で何かが弾けた。
「ああぁぁンンンっ──はぁっ!」
ブワッと汗が吹き出して、背中が仰け反る。
一度イッても許してもらえなかった。
中の気持ちいい所を何度も攻められてしまう。
「あんっ! ダメ……! もう……ムリですっ!」
「まだだ。何度もイケるだろう? こら、足を閉じるな」
「ああっ……! はっ、あん、んん、ンンンあああっ──!」
「ほら、またイッたね! 気持ちいいんだろう?」
「あっ、は、はいっ! きもちいいです……! あっ、ああっ!」
射精しない絶頂は何度もやってきた。
何度かイッた後、輝さんが満足すれば指が抜かれて脱力感に襲われてグッタリする。
そのうちに、蕾に当てられた感触に覚えがある。
これは……輝さんのモノ……。
「──ぁんっ! ああっ……入ってきてる! あきらのっ……おっきい……!」
奥まで突き挿れられれば、これ以上ないと思った快感がまたやってくる。
「いやらしいね……! 何度もイッたのに、ナオの体はまだイケるって喜んでるよ!」
目隠ししたまま何度も何度も突かれれば敏感に体が反応する。
中に入っている輝さんのモノの形までわかってしまいそうな感覚。
「ふぁっ! はっ! ああっ! あんっ! かお、かおみせて! あっ! んっ……これっ、はずして! あきらに……さわりたいっ!」
「ダメだっ! これはナオへの罰だよ! 目を瞑っていても、私に触れなくても、私だとわかるようにしてあげるよ!」
「ご、ごめんなさい……! ふぁっ! あ、あきらっ……ごめんなさいっ! もう……間違えないから!」
許してもらうには耐えるしかないけれど、このままじゃ狂ってしまいそうだ。
涼君にキスしたことを、そんなにも怒っていたなんて……!
「ほら、イキなさいっ!」
「あっ、はっ、ああっ──! イキますっ! もうイキます……! んぁ! あ、あっ──ンンああああっ!」
「またイッたね! なんて淫乱なんだ!」
「あ、そんなっ! ああっ! はんっ! あ、あ……ご、ごめんなさい……! ゆるしてっ……!」
こんなに攻められたのは初めてだ。
止まらない腰の動きに何度も喘がされる。
こんなイキ地獄みたいな天国……訳がわからない!
「淫乱なナオは、またイキそうだろ! ちゃんと言ってごらん!」
「は、はいっ! い、いんらんなおれは……イキそうですっ! ああっ……! はっ……! ああっ──イクッ! イッちゃう! あんっ、あ、はふっ──あンああっ!」
イキ過ぎて怖い……!
もう何も考えられない!
「あ、ああっ! あん、は、あっ!」
「ははっ……男を誘う体だ。ナオは、これが私じゃなくてもイクんだろう?」
「あきらじゃなきゃ……ダメだっ! あんっ……あきらだからだっ! ふぁっ! ごめんなさいっ! あっ……!」
そのうちに、目隠しをしていたネクタイを外された。
見えたのは、覆い被さって慈しむように俺を見下ろす輝さんだった。
狂ってしまうほど何度も俺を攻め立てていたのに、輝さんの顔はとても優しかった。
ずるい……全然怒ってないじゃないか……こんな嬉しそうな顔で俺を何度もイカせていたなんて……。
好き過ぎて……困る。
「あきら……あっ! はっ……! もっとして……!」
「ナオ?」
「気持ちいいから……もっとして! あきらの顔見て、ちゃんとイクッ!」
「っ──なんて事を言うんだ! 最高の殺し文句だよ!」
「だって……大好きだから! あんっ……もっとキて!」
輝さんに与えられた快楽でまたイッた。
快楽に耐えて眉根を寄せながらも、嬉しそうな輝さんを見ると更に満たされる。
優しくキスされればもうたまらない。
「やっぱりナオのイキ顔を見れる方がいいね」
「あ、はぁ、おれも……あきらの顔見て……ふっ、イク方がいい!」
「最後は──ちゃんと出すといい!」
自分のモノを握られて扱かれるとあっという間に射精して、白濁と一緒に全部出たような開放感。
「あきらぁぁ──あん……ふっ……大好きっ……!」
「ナオッ! 私もだよっ──!」
想いを伝え合うキスをしながら、輝さんも俺の中で果てた。
◆◇◆
動かせない体を輝さんが綺麗にしてくれた。
腕枕をしながら俺の手首をさする。
「少し痕が残ってしまったか?」
輝さんは、手首が赤くなっているのを見て心配そうにした。
「大丈夫ですよ。痛くありません」
「私は楽しかったけれど、ナオには辛かったかな」
「許してないと言っておきながら、楽しんでいるなんて……意地悪ですよ……」
「ふふっ。悪かったよ」
そっと髪を撫でられる。
胸に顔を埋めて擦り寄る。
「ナオは可愛いね……」
「輝さんはカッコいいです……」
「ははっ。お互いベタ惚れだね」
「ふふっ。ベタ惚れですね……」
「疲れただろう? 眠るといい」
何度も髪を撫でる感触が眠気を誘う。
「輝さんも……寝てくださいね……」
「ああ……ナオと一緒だとゆっくり寝れるよ……」
そっと頭にキスをされれば微笑んでしまう。
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