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酔った勢いで side尚雪
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今日は、会社の歓迎会だった。
俺が勤める会社は、システム開発の会社で、俺はプログラマー。
SEのようにクライアントと話す必要があまりないので自分に向いていた。
時々残業で遅くなる時はあるけれど、だいたいは平日の残業と家に持ち帰る事で仕事ができていた。
「井辻、飲んでるか?」
「あ、はい」
会社の先輩に酒を勧められて飲む。
「お前はしれっとしながら仕事が早くて正確だ」
「いえ……チームのみんなが優秀だからですよ」
褒められれば、やっぱり嬉しい。
「井辻さん、僕のフォローもしっかりしてくれて、いつも助かってます」
新入社員の子も酒を注ぎにきてくれた。
今日……結構飲んでるな……。
ボーッとするようなふわふわするような感覚に自分が酔っているのだと教えられる。
輝さんも歓迎会だって言ってたな……もう帰ったかな?
「井辻、さっきから時計ばっかり気にして、予定でもあるのか?」
同期である一ノ瀬に時計ばかり見ていたのを注意された。
「予定というか、そろそろ帰ろうかと思って……」
「もう? さては恋人とデートか?」
「いや、そういうんじゃなくて……」
どうやって説明したらいいのか迷っていればニヤリと笑われる。
「井辻の相手ってモテるんだっけ?」
「うん……まぁ……」
「じゃあ、心配だよな」
「何が?」
「浮気とか?」
浮気……輝さんがその気がなくても、向こうから寄ってくる事は多々ある。
それに対してどうこう言った事はないけれど、やっぱり嫌な気持ちにはなる。
でも、輝さんなら浮気されたって俺は許してしまいそうだ……。
そう思う時点で俺の負けなんだと思う。
少し悔しくてグラスに入っていたお酒を更に飲む。
「井辻は受け身っぽいからな。夜の方は満足させてるのか?」
いつも俺の方が気持ち良くなってしまっているけれど、輝さんだって……満足してるはず……。
そこで、何でこいつにこんな事を言われないといけないんだと気付く。
「一ノ瀬は下品だ。そういうお前は彼女すらいないくせに」
「うるせーな」
「振られたんだっけ?」
「言うなよぉ」
からかってやれば、一ノ瀬の元カノの愚痴を聞かされた。
一ノ瀬は相手に色々求め過ぎてしまったのかもしれない。
「俺だって頑張ったんだけどな……」
「まぁ、他にいい人がいるよ。一ノ瀬が求めるものをわかってくれる相手が現れるといいね」
そんな風に言えば、なぜだか驚かれてしまった。
「井辻って意外と良いやつなんだな……」
「今まで悪いやつだと思っていたんだ?」
「澄ましたやつだとは思う」
「ははっ。なにそれ」
笑い合いながら、言われた事を考えてしまう。
輝さんは俺で満足しているんだろうか?
◆◇◆
結構飲み過ぎたのが自分でもわかる。
フワフワした足取りで家の玄関を開ければ、輝さんが何やら話している声が聞こえた。
ゲストルームのドアが開けっ放しだったのでそこで立ち止まった。
「はぁ……主任……すみません……このご恩は必ず返します……」
「今回だけだからね。次はないよ」
「はい……それにしても……主任って本当カッコいいですね」
それは俺もいつも思っている。
「ははっ。ありがとう」
「惚れそうです……主任なら俺もいいな……」
え? 惚れそうっ……て?
「いいから、もう寝なさい」
「はい……」
優しく布団を掛けてあげている輝さんを見て、胸がモヤモヤとした。
「まったく……」
布団で寝ている誰かの寝顔を見ながら苦笑いしている。
このままでは、輝さんを取られてしまう?
我慢できなくて声を掛けてしまった。
「輝さん……その方……どなたですか?」
驚いた顔をしてから微笑まれる。
どうして驚いたんですか?
そんな些細な事にすら敏感に反応してしまう。
「ナオ、今帰ったのかい?」
「あの……その方は……?」
「彼は高部と言って、私が教育係をしているんだ」
「それで……どうして一緒に?」
「酔い潰れてしまったので、家で休ませる事にしたんだよ」
そっとゲストルームを出て後ろ手でドアを閉めた輝さんに、相手への気遣いが感じられてイライラとする。
苦笑いしていても、あの高部という人に好意的なのが伝わってくる。
「……今……惚れそうだって……言ってませんでした?」
輝さんはどんな人にもすぐに惚れられる。
「あれは、酔ってる時の軽口というやつだよ」
軽口だって、少しは惚れそうだと思ってなければ出てこない。
「ナオ? 君も飲み過ぎたのか? 水を持ってこようか?」
「いいです! それより……さっきのは?」
「だから、違うよ」
「……輝さんは……いつもそうなんです……」
カッコよくて、周りの人をみんな虜にしてしまう。
俺もその一人だ。大勢の中の一人。
それでも、輝さんに選ばれたのは俺だという自信が欲しい。
「ナオ?」
輝さんは、心配そうに覗き込んできた。
『井辻は受け身っぽいからな。夜の方は満足させてるのか?』
一ノ瀬の言葉を思い出して、そのまま輝さんの腕をガシッと掴んで部屋に連れて行きベッドに押し倒した。
輝さんを喜ばせられるのは俺だけだ……。
輝さんを上から見下ろすのは、いつもと違って興奮が湧き上がる。
ゴクリと喉を鳴らした輝さんの喉仏にすごくそそられた。
酔っているせいか、歯止めがきかない。
輝さんにキスすれば、柔らかい唇の感触が伝わってたまらない。
口内を丁寧に舐め回して舌を絡めた。
「ナオ……ん……どうしたんだい……?」
眼鏡を外されて、優しく頰を包まれて、キスを受け入れてくれる。
もっと輝さんが欲しい。
輝さんの着ていたスーツとシャツを脱がせて肌着も脱がせた。
割れた腹筋を指でなぞった。
この体は、俺のものなんだ……。
喉仏を甘噛みして、首に舌を這わせる。
ピクッと動いた輝さんに嬉しくなる。
胸のピンク色の部分より少し上に口付けて思い切り吸った。
そこに残った赤い痕で、自分のものだと主張する。
まだ足りない。
へその近くにも赤い痕を残しながら、輝さんの胸のピンク色の部分を撫で回す。
段々と勃ち上がってきた胸の頂に吸い付いた。
反対の胸にも手を這わせて勃たせると、指の腹で撫でる。
「感じます……?」
「少しね……」
輝さんは、乳首があまり感じる方ではないらしいけれど、いつもは俺がされている事を輝さんにする。
それがたまらない。輝さんもされるがままだった。
何とも言えない興奮に自分のモノが勃ち上がって行く。
もっと輝さんに触れたい。
そう思って輝さんのモノに触れれば、俺と同じように勃ち上がっていた。
俺で興奮してくれてる……。
そう思うと嬉しくて、ベルトを外してスーツのパンツに手をかけて脱がし、ボクサーパンツ越しに何度も輝さんのモノを撫でて形を確かめた。
大きくて……硬い。これが欲しい。
ボクサーパンツも脱がして、輝さんのモノに直接触れた。
口を寄せて先っぽをペロペロと舐めれば、期待の蜜があふれてくる。
輝さんの蜜は美味しい……俺はこれが大好きだ。
「……ナオ……今日は積極的だね……」
俺の髪の感触を確かめるように何度も頭を撫でられた。
撫でられるの……気持ちいい。
「輝さんを……満足させてあげたいんです……」
裏筋を何度も舐め上げて、睾丸ですら持ち上げて舐め回した。
先っぽを口に含んで裏筋に舌を這わせながら、カリ首を唇で引っ掛ける様に上下に頭を動かす。
大き過ぎて口に入らない根元の部分を唾液でグチュグチュにしながら手で扱く。
「はっ……気持ちいいよ……」
そんな風に言ってもらえて嬉しくて、何度も頭を動かした。
「ああ……イッてしまいそうだ……待って。ナオの中でイカせて……」
そんな風に言われたら、期待に応えたい。
そう思って服を脱いでいる間に、輝さんは体を起こしてしまった。
「こっちに来て」
ベッドの上で四つん這いにさせられた。
膝立ちになった輝さんに後ろから見られている。
「ナオの可愛い所が丸見えだよ……」
「興奮……しますか……?」
「とてもね……」
それなら、恥ずかしい格好も嬉しい。
後ろから指を挿れられて気持ちいい場所を攻められれば、快感に導かれて何度も喘ぐ。
「あっ……ん、はっ、ふぁ、あ、あんっ」
どんどん指を増やされて我慢できない。
輝さんが今すぐ欲しい。
「あ、あきらさん……」
名前を呼べばそれがわかったのか、指を抜かれて輝さんのモノが蕾に押し入ってくる。
「あっ──!」
「私はナオでこんなにも興奮するんだよ」
「本当に興奮する……? 俺でも……満足してる……?」
「私はナオじゃないと満足できない……いっぱいわからせてあげるよ!」
輝さんは激しく腰を動かした。
何度も俺の気持ちいい所を突かれれば倒れそうで、一生懸命に四肢に力を入れる。
「あっ! はっ! ふぁ……んん!」
「ココだろう⁉︎ ナオの良いところはっ! ギュウギュウ締め付けて、離そうとしない!」
輝さんのモノで気持ちいい所を一際強く突かれた。
「ああっ──!」
思わず背中が仰け反った。
「ナオの体が喜んだね!」
「あんっ……あっ! はっ! 気持ちいいよっ……!」
「私も気持ちいいんだよっ! こんなに夢中になるのは、ナオだからだっ!」
嬉しくて嬉しくて、満たされて行く。
何度も突き入れられる衝撃に自分の体が快感で喜ぶ。
輝さんも喜んでくれている?
「あんっ! ぁ……あきらっ! はっ……かおが、みたい! ちゃんと……よろこんでる⁉︎ ……みせてっ!」
「本当にっ、ナオはっ、可愛いやつだよっ!」
輝さんのモノを抜かれると、無くなった圧迫感を求めて体の中が寂しくなる。
体を反転させられて、抱き合うように体位を変えられた。
そのまま再び侵入してくる輝さんのモノに体を震わせる。
「ほら、良く見てごらん。誰がナオの中に入っているんだい?」
「あきらさん……ふふっ……あきらさんだ……」
輝さんと抱き合って見つめあえば、輝さんの欲情に染まった獣のような瞳に嬉しくなる。
そのまま何度も腰を動かされて気持ちいい。
輝さんともっと繋がりたい……ゴムの薄い距離ですらもどかしい。
「あっ、はっ、んん……イクよ! ──イク! ──キちゃう!」
「いいよ、いっぱいイクといい!」
パンパンと激しく腰を打ちつける音が部屋に響く。
「んぁっ! ……イクよ! はっ! ンンあぁぁ──キスッ……キスして! あきらっ……んんンンンッ──!」
輝さんの食べられてしまいそうなディープキスに頭の芯が痺れていく。
波のように何度も絶頂に導かれて、信じられないくらいの快感がずっと続いて気持ちいいしかない。
そのうちに中でイクと同時に、自分のモノから押し出される様に白濁も一緒にトロトロと出てしまう。
輝さんの腕の中はいつだって極楽だ……。
「ナオッ! はっ……そんなに……締めると……イッてしまう!」
「イッてっ! あきらもっ……おれで……まんぞくして……!」
「──っ!」
輝さんは、気持ち良さそうに眉根を寄せながら、俺の中で果てた。
自分はこんなにも幸せだ。
この幸せを少しでも輝さんに返せているといい。
「あきら……大好きで……愛してる……どこにも行かないで欲しい……」
「私はナオにこんなにも夢中なんだ。伝わらなかったか?」
チュッチュッと繰り返されるキスに輝さんも満足しているんだと思えてくる。
「ふふっ……伝わったかも……あ……抜かないで……もう少し……このまま」
「そういう所、可愛すぎるんだよ。ナオ……ずっと私のそばにいてくれ」
ギューッと抱きしめられればすごく安心した。
俺はこんなにも愛されていた。
一ノ瀬の言った事なんて気にしなくていいんだ。
「嬉しい……俺幸せだよ……」
「私もだ……」
幸せな余韻は、そのまま俺を眠りに落として行った。
俺が勤める会社は、システム開発の会社で、俺はプログラマー。
SEのようにクライアントと話す必要があまりないので自分に向いていた。
時々残業で遅くなる時はあるけれど、だいたいは平日の残業と家に持ち帰る事で仕事ができていた。
「井辻、飲んでるか?」
「あ、はい」
会社の先輩に酒を勧められて飲む。
「お前はしれっとしながら仕事が早くて正確だ」
「いえ……チームのみんなが優秀だからですよ」
褒められれば、やっぱり嬉しい。
「井辻さん、僕のフォローもしっかりしてくれて、いつも助かってます」
新入社員の子も酒を注ぎにきてくれた。
今日……結構飲んでるな……。
ボーッとするようなふわふわするような感覚に自分が酔っているのだと教えられる。
輝さんも歓迎会だって言ってたな……もう帰ったかな?
「井辻、さっきから時計ばっかり気にして、予定でもあるのか?」
同期である一ノ瀬に時計ばかり見ていたのを注意された。
「予定というか、そろそろ帰ろうかと思って……」
「もう? さては恋人とデートか?」
「いや、そういうんじゃなくて……」
どうやって説明したらいいのか迷っていればニヤリと笑われる。
「井辻の相手ってモテるんだっけ?」
「うん……まぁ……」
「じゃあ、心配だよな」
「何が?」
「浮気とか?」
浮気……輝さんがその気がなくても、向こうから寄ってくる事は多々ある。
それに対してどうこう言った事はないけれど、やっぱり嫌な気持ちにはなる。
でも、輝さんなら浮気されたって俺は許してしまいそうだ……。
そう思う時点で俺の負けなんだと思う。
少し悔しくてグラスに入っていたお酒を更に飲む。
「井辻は受け身っぽいからな。夜の方は満足させてるのか?」
いつも俺の方が気持ち良くなってしまっているけれど、輝さんだって……満足してるはず……。
そこで、何でこいつにこんな事を言われないといけないんだと気付く。
「一ノ瀬は下品だ。そういうお前は彼女すらいないくせに」
「うるせーな」
「振られたんだっけ?」
「言うなよぉ」
からかってやれば、一ノ瀬の元カノの愚痴を聞かされた。
一ノ瀬は相手に色々求め過ぎてしまったのかもしれない。
「俺だって頑張ったんだけどな……」
「まぁ、他にいい人がいるよ。一ノ瀬が求めるものをわかってくれる相手が現れるといいね」
そんな風に言えば、なぜだか驚かれてしまった。
「井辻って意外と良いやつなんだな……」
「今まで悪いやつだと思っていたんだ?」
「澄ましたやつだとは思う」
「ははっ。なにそれ」
笑い合いながら、言われた事を考えてしまう。
輝さんは俺で満足しているんだろうか?
◆◇◆
結構飲み過ぎたのが自分でもわかる。
フワフワした足取りで家の玄関を開ければ、輝さんが何やら話している声が聞こえた。
ゲストルームのドアが開けっ放しだったのでそこで立ち止まった。
「はぁ……主任……すみません……このご恩は必ず返します……」
「今回だけだからね。次はないよ」
「はい……それにしても……主任って本当カッコいいですね」
それは俺もいつも思っている。
「ははっ。ありがとう」
「惚れそうです……主任なら俺もいいな……」
え? 惚れそうっ……て?
「いいから、もう寝なさい」
「はい……」
優しく布団を掛けてあげている輝さんを見て、胸がモヤモヤとした。
「まったく……」
布団で寝ている誰かの寝顔を見ながら苦笑いしている。
このままでは、輝さんを取られてしまう?
我慢できなくて声を掛けてしまった。
「輝さん……その方……どなたですか?」
驚いた顔をしてから微笑まれる。
どうして驚いたんですか?
そんな些細な事にすら敏感に反応してしまう。
「ナオ、今帰ったのかい?」
「あの……その方は……?」
「彼は高部と言って、私が教育係をしているんだ」
「それで……どうして一緒に?」
「酔い潰れてしまったので、家で休ませる事にしたんだよ」
そっとゲストルームを出て後ろ手でドアを閉めた輝さんに、相手への気遣いが感じられてイライラとする。
苦笑いしていても、あの高部という人に好意的なのが伝わってくる。
「……今……惚れそうだって……言ってませんでした?」
輝さんはどんな人にもすぐに惚れられる。
「あれは、酔ってる時の軽口というやつだよ」
軽口だって、少しは惚れそうだと思ってなければ出てこない。
「ナオ? 君も飲み過ぎたのか? 水を持ってこようか?」
「いいです! それより……さっきのは?」
「だから、違うよ」
「……輝さんは……いつもそうなんです……」
カッコよくて、周りの人をみんな虜にしてしまう。
俺もその一人だ。大勢の中の一人。
それでも、輝さんに選ばれたのは俺だという自信が欲しい。
「ナオ?」
輝さんは、心配そうに覗き込んできた。
『井辻は受け身っぽいからな。夜の方は満足させてるのか?』
一ノ瀬の言葉を思い出して、そのまま輝さんの腕をガシッと掴んで部屋に連れて行きベッドに押し倒した。
輝さんを喜ばせられるのは俺だけだ……。
輝さんを上から見下ろすのは、いつもと違って興奮が湧き上がる。
ゴクリと喉を鳴らした輝さんの喉仏にすごくそそられた。
酔っているせいか、歯止めがきかない。
輝さんにキスすれば、柔らかい唇の感触が伝わってたまらない。
口内を丁寧に舐め回して舌を絡めた。
「ナオ……ん……どうしたんだい……?」
眼鏡を外されて、優しく頰を包まれて、キスを受け入れてくれる。
もっと輝さんが欲しい。
輝さんの着ていたスーツとシャツを脱がせて肌着も脱がせた。
割れた腹筋を指でなぞった。
この体は、俺のものなんだ……。
喉仏を甘噛みして、首に舌を這わせる。
ピクッと動いた輝さんに嬉しくなる。
胸のピンク色の部分より少し上に口付けて思い切り吸った。
そこに残った赤い痕で、自分のものだと主張する。
まだ足りない。
へその近くにも赤い痕を残しながら、輝さんの胸のピンク色の部分を撫で回す。
段々と勃ち上がってきた胸の頂に吸い付いた。
反対の胸にも手を這わせて勃たせると、指の腹で撫でる。
「感じます……?」
「少しね……」
輝さんは、乳首があまり感じる方ではないらしいけれど、いつもは俺がされている事を輝さんにする。
それがたまらない。輝さんもされるがままだった。
何とも言えない興奮に自分のモノが勃ち上がって行く。
もっと輝さんに触れたい。
そう思って輝さんのモノに触れれば、俺と同じように勃ち上がっていた。
俺で興奮してくれてる……。
そう思うと嬉しくて、ベルトを外してスーツのパンツに手をかけて脱がし、ボクサーパンツ越しに何度も輝さんのモノを撫でて形を確かめた。
大きくて……硬い。これが欲しい。
ボクサーパンツも脱がして、輝さんのモノに直接触れた。
口を寄せて先っぽをペロペロと舐めれば、期待の蜜があふれてくる。
輝さんの蜜は美味しい……俺はこれが大好きだ。
「……ナオ……今日は積極的だね……」
俺の髪の感触を確かめるように何度も頭を撫でられた。
撫でられるの……気持ちいい。
「輝さんを……満足させてあげたいんです……」
裏筋を何度も舐め上げて、睾丸ですら持ち上げて舐め回した。
先っぽを口に含んで裏筋に舌を這わせながら、カリ首を唇で引っ掛ける様に上下に頭を動かす。
大き過ぎて口に入らない根元の部分を唾液でグチュグチュにしながら手で扱く。
「はっ……気持ちいいよ……」
そんな風に言ってもらえて嬉しくて、何度も頭を動かした。
「ああ……イッてしまいそうだ……待って。ナオの中でイカせて……」
そんな風に言われたら、期待に応えたい。
そう思って服を脱いでいる間に、輝さんは体を起こしてしまった。
「こっちに来て」
ベッドの上で四つん這いにさせられた。
膝立ちになった輝さんに後ろから見られている。
「ナオの可愛い所が丸見えだよ……」
「興奮……しますか……?」
「とてもね……」
それなら、恥ずかしい格好も嬉しい。
後ろから指を挿れられて気持ちいい場所を攻められれば、快感に導かれて何度も喘ぐ。
「あっ……ん、はっ、ふぁ、あ、あんっ」
どんどん指を増やされて我慢できない。
輝さんが今すぐ欲しい。
「あ、あきらさん……」
名前を呼べばそれがわかったのか、指を抜かれて輝さんのモノが蕾に押し入ってくる。
「あっ──!」
「私はナオでこんなにも興奮するんだよ」
「本当に興奮する……? 俺でも……満足してる……?」
「私はナオじゃないと満足できない……いっぱいわからせてあげるよ!」
輝さんは激しく腰を動かした。
何度も俺の気持ちいい所を突かれれば倒れそうで、一生懸命に四肢に力を入れる。
「あっ! はっ! ふぁ……んん!」
「ココだろう⁉︎ ナオの良いところはっ! ギュウギュウ締め付けて、離そうとしない!」
輝さんのモノで気持ちいい所を一際強く突かれた。
「ああっ──!」
思わず背中が仰け反った。
「ナオの体が喜んだね!」
「あんっ……あっ! はっ! 気持ちいいよっ……!」
「私も気持ちいいんだよっ! こんなに夢中になるのは、ナオだからだっ!」
嬉しくて嬉しくて、満たされて行く。
何度も突き入れられる衝撃に自分の体が快感で喜ぶ。
輝さんも喜んでくれている?
「あんっ! ぁ……あきらっ! はっ……かおが、みたい! ちゃんと……よろこんでる⁉︎ ……みせてっ!」
「本当にっ、ナオはっ、可愛いやつだよっ!」
輝さんのモノを抜かれると、無くなった圧迫感を求めて体の中が寂しくなる。
体を反転させられて、抱き合うように体位を変えられた。
そのまま再び侵入してくる輝さんのモノに体を震わせる。
「ほら、良く見てごらん。誰がナオの中に入っているんだい?」
「あきらさん……ふふっ……あきらさんだ……」
輝さんと抱き合って見つめあえば、輝さんの欲情に染まった獣のような瞳に嬉しくなる。
そのまま何度も腰を動かされて気持ちいい。
輝さんともっと繋がりたい……ゴムの薄い距離ですらもどかしい。
「あっ、はっ、んん……イクよ! ──イク! ──キちゃう!」
「いいよ、いっぱいイクといい!」
パンパンと激しく腰を打ちつける音が部屋に響く。
「んぁっ! ……イクよ! はっ! ンンあぁぁ──キスッ……キスして! あきらっ……んんンンンッ──!」
輝さんの食べられてしまいそうなディープキスに頭の芯が痺れていく。
波のように何度も絶頂に導かれて、信じられないくらいの快感がずっと続いて気持ちいいしかない。
そのうちに中でイクと同時に、自分のモノから押し出される様に白濁も一緒にトロトロと出てしまう。
輝さんの腕の中はいつだって極楽だ……。
「ナオッ! はっ……そんなに……締めると……イッてしまう!」
「イッてっ! あきらもっ……おれで……まんぞくして……!」
「──っ!」
輝さんは、気持ち良さそうに眉根を寄せながら、俺の中で果てた。
自分はこんなにも幸せだ。
この幸せを少しでも輝さんに返せているといい。
「あきら……大好きで……愛してる……どこにも行かないで欲しい……」
「私はナオにこんなにも夢中なんだ。伝わらなかったか?」
チュッチュッと繰り返されるキスに輝さんも満足しているんだと思えてくる。
「ふふっ……伝わったかも……あ……抜かないで……もう少し……このまま」
「そういう所、可愛すぎるんだよ。ナオ……ずっと私のそばにいてくれ」
ギューッと抱きしめられればすごく安心した。
俺はこんなにも愛されていた。
一ノ瀬の言った事なんて気にしなくていいんだ。
「嬉しい……俺幸せだよ……」
「私もだ……」
幸せな余韻は、そのまま俺を眠りに落として行った。
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