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とある休日
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今日は土曜日だ。
休日は、ナオが家に来てまったりと過ごす。
リビングのソファの上に座っていたナオの膝枕で映画を見ていた。
アクションもラブストーリーもナオと一緒に見ると楽しい。
「ぐすっ……」
ナオから鼻を啜る音が聞こえて視線を上に向ければ、感動したのか涙ぐんでいる。
その顔にそっと手を差し伸べれば、こちらに気付いて恥ずかしそうにして視線を逸らした。
「映画……見て下さい……」
「ナオが泣いているのに、そのままにできないだろう?」
「泣いてません……」
誤魔化すような口調に笑ってしまう。
今日も恋人が可愛い。
体を起こしてナオの頰に手をやれば、こちらを見つめる瞳と目が合う。
ナオの瞳が潤んでいる。
「泣くのはベッドの中だけで充分だよ」
「輝さん……」
そっと触れるだけのキスをして、微笑み合う。
ナオが首の後ろに腕を回してくれば、背に腕を回して深くキスしようとした。
「涼の分からずや! 俺は帰る!」
急に聞こえた声にナオと一緒に固まる。
マンションは、玄関から入ると右側に私の部屋があり、左にゲストルーム、涼の部屋と続いている。
その更に奥が私達が今いるリビングとキッチンなどだ。
今日は、春樹君も涼の所に来ていた。
涼の部屋から出てきた春樹君の後を涼が追いかけたようだ。
「待って! ハル!」
「今は話したくない! 追いかけて来たら、二度と口きかないからな!」
「ハルッ!」
すぐにバタンッと玄関の閉まる音が聞こえた。
「どうしたんだ?」
「ケンカ……みたいですね?」
ふたりでそっとリビングのドアを開ければ、玄関にうずくまってどんよりと真っ黒なオーラを出している涼を発見する。
ナオと顔を見合わせて苦笑いだ。
そっとナオと一緒に涼の背後に立って声をかけた。
「涼、何かあったのかい?」
「…………」
「涼君?」
「ナオさぁん……」
涼は、ナオに向かって泣き出しそうな顔を向けた。
「どうしてナオにだけ返事をするんだい……」
相変わらずの我が弟だ。
「涼君、話を聞こうか? おいで」
ナオは、のっそりと立ち上がった涼の背中に手を当てて、リビングのソファに座らせた。
ナオが紅茶を入れてやれば、涼はそれを一口飲んでホッと息を吐いた。
私の分の紅茶も入れてくれたナオにありがとうと言って微笑む。
ナオと一緒に涼に対面する。
私が話しても答えなさそうなので、全てナオに任せる。
「春樹君とケンカ?」
「はい……」
「ケンカの原因は?」
「部屋を借りるのに、ハルが家賃を半分出すと言うので、いらないと言ったんです……」
「どうして?」
「ハルはまだ大学生だし、バイトをするって言うんです。そうなると、昼間は大学に行って夜や休日はバイトです。一緒にいたいから一緒に暮らすのに、今よりすれ違ってしまいそうで嫌なんです……」
ナオと顔を見合わせてしまった。
春樹君の言い分もわかるし、涼の言い分もわかる。
話し合うべきなのに、涼はきっと春樹君の話を聞かなかったんだ。
「それで、涼は春樹君を全否定したわけだね」
「…………」
「春樹君は、バイトを反対されて怒ってしまったんだ?」
「そうなんです……」
またナオにしか返事をしないんだから苦笑いだ。
社会人である涼が家賃を出すのも一つの手段だが……春樹君はそれじゃ嫌なんだろう。
しっかりした子だ。
うぅーんと悩む二人に少し考えて声を掛けた。
「一緒にいたいというのが前提なんだろう? だったら、いい案があるよ?」
私の言葉に涼が私を見つめる。
先ほどと違い、話しを聞く気があるらしい。
「どんな?」
「しばらくの間は、春樹君がこの家で暮らしたらどうだい? 涼の通っていた大学なら、ここからも遠くない。二人で暮らしたいというのもわかるが、そんなに急ぐ必要はないだろう。時間があれば、涼の貯金も貯まる。それから家を決めても遅くない」
「輝のくせに……まともな事言うなよ……」
「そもそも、涼は母をどうするんだい? 引っ越して春樹君と暮らしていると知られれば、母が何をするかわからない。あの母が、涼が会社にいるからと見逃すとは思えない。この家にいれば、もし見つかってもなんとでも言える。母の事は私がどうにかするから、それまで待ちなさい」
「…………」
涼は考え込んでいる。
これはものすごく条件がいい提案だと思う。
涼からすれば、家賃はいらないし、会社からも近い。
今までと同じ暮らしに春樹君がプラスされる。何も悪いことがない。
春樹君は、大学に通うのに不便はない。何より涼と一緒にいられる。
一番の問題である母は、この家で暮らしている事で涼を把握していると思っている。だから、現在干渉がない。
「ハルに聞いてから決める……」
「私は一緒に暮らすのは構わないからね。涼も春樹君も大事な弟だからね」
「──条件は? ただそれだけの理由には思えない」
涼の訝しむ視線に笑ってしまう。
「さすが私の弟。ナオ、君も一緒に暮らさないか?」
「え?」
急に話しを振れば、ナオが一時停止した後に、手で顔を隠して照れた。
これは嬉しい時の反応だ。
「いいんですか……?」
「涼の恋人が一緒に暮らすなら、私の恋人が一緒に暮らしても問題ないさ」
「輝さん……」
「ナオが四人でもいいならだけれど」
「もちろん俺は平気です……」
見つめ合って微笑む。
ナオもその気があるようで良かった。
一緒にいたいという気持ちがあるのは、涼と春樹君だけじゃない。
私もナオと一緒に暮らしたいとずっと思っていた。
これは良い機会だ。
「二人の世界……イラつく……」
チッと舌打ちする涼に苦笑いする。
「そんな事を言っていいのかな? これ、なーんだ?」
そう言いながら、涼に車のキーを見せびらかした。
「車? もしかして……免許取ったの?」
「そう。春樹君の迎え。行ってあげてもいいよ」
「輝……!」
涼にキラキラした目で見つめられれば、得意げに笑ってみせた。
◆◇◆
助手席のドアを開けて、もちろんナオを乗せた。
涼は後部座席に乗せて春樹君の家へ出発する。
「この高級車……どうしたの?」
「母からのボーナス。涼もそのうち貰えると思うから、免許取っておくといいよ。車を貰っても乗れないんじゃね」
「うげ……」
ミラー越しに嫌そうな涼を見て苦笑いだ。
「貰える物は貰っておいて損はないよ。今みたいに使えるからね」
「あの人から車なんか貰ったら無理難題を言われるに決まってるよ……僕はいらない」
「私は母の役に立っているからね。迷惑も掛けられているし……まぁ、日頃の報酬だね」
「何でもこなせるお兄様には、できない事はありませんからね」
「褒めてくれてありがとう」
「褒めてない……」
不貞腐れているような涼にクスクスと笑う。
涼だって案外何でもできるだろうと思っても言わないでおく。
「ナオ? 黙ったままだけど……どうした?」
「……カ……」
「か?」
「……カッコいいなって思って……」
赤信号で止まった。
ナオの方を見れば、潤んだ瞳に顔をほんのり赤くしてこちらを見つめていた。
運転中なんだ……そんな顔をしないでくれ。
触れたいのをグッと我慢する。
春樹君の家に着き、停車した瞬間にシートベルトも外さずに左手でナオの頭を掴んで引き寄せた。
身を乗り出すようにしてそのまま口付けて、ナオの唇の柔らかさを堪能する。
シートベルト……邪魔だな……。
「僕もいるんだけど……」
今は、涼よりもナオだ。
ナオの口内を味わった。
「輝……一緒に行くんでしょ? もう行くよ……」
涼の言葉にチッと舌打ちして、シートベルトを外して車を降りた。
休日は、ナオが家に来てまったりと過ごす。
リビングのソファの上に座っていたナオの膝枕で映画を見ていた。
アクションもラブストーリーもナオと一緒に見ると楽しい。
「ぐすっ……」
ナオから鼻を啜る音が聞こえて視線を上に向ければ、感動したのか涙ぐんでいる。
その顔にそっと手を差し伸べれば、こちらに気付いて恥ずかしそうにして視線を逸らした。
「映画……見て下さい……」
「ナオが泣いているのに、そのままにできないだろう?」
「泣いてません……」
誤魔化すような口調に笑ってしまう。
今日も恋人が可愛い。
体を起こしてナオの頰に手をやれば、こちらを見つめる瞳と目が合う。
ナオの瞳が潤んでいる。
「泣くのはベッドの中だけで充分だよ」
「輝さん……」
そっと触れるだけのキスをして、微笑み合う。
ナオが首の後ろに腕を回してくれば、背に腕を回して深くキスしようとした。
「涼の分からずや! 俺は帰る!」
急に聞こえた声にナオと一緒に固まる。
マンションは、玄関から入ると右側に私の部屋があり、左にゲストルーム、涼の部屋と続いている。
その更に奥が私達が今いるリビングとキッチンなどだ。
今日は、春樹君も涼の所に来ていた。
涼の部屋から出てきた春樹君の後を涼が追いかけたようだ。
「待って! ハル!」
「今は話したくない! 追いかけて来たら、二度と口きかないからな!」
「ハルッ!」
すぐにバタンッと玄関の閉まる音が聞こえた。
「どうしたんだ?」
「ケンカ……みたいですね?」
ふたりでそっとリビングのドアを開ければ、玄関にうずくまってどんよりと真っ黒なオーラを出している涼を発見する。
ナオと顔を見合わせて苦笑いだ。
そっとナオと一緒に涼の背後に立って声をかけた。
「涼、何かあったのかい?」
「…………」
「涼君?」
「ナオさぁん……」
涼は、ナオに向かって泣き出しそうな顔を向けた。
「どうしてナオにだけ返事をするんだい……」
相変わらずの我が弟だ。
「涼君、話を聞こうか? おいで」
ナオは、のっそりと立ち上がった涼の背中に手を当てて、リビングのソファに座らせた。
ナオが紅茶を入れてやれば、涼はそれを一口飲んでホッと息を吐いた。
私の分の紅茶も入れてくれたナオにありがとうと言って微笑む。
ナオと一緒に涼に対面する。
私が話しても答えなさそうなので、全てナオに任せる。
「春樹君とケンカ?」
「はい……」
「ケンカの原因は?」
「部屋を借りるのに、ハルが家賃を半分出すと言うので、いらないと言ったんです……」
「どうして?」
「ハルはまだ大学生だし、バイトをするって言うんです。そうなると、昼間は大学に行って夜や休日はバイトです。一緒にいたいから一緒に暮らすのに、今よりすれ違ってしまいそうで嫌なんです……」
ナオと顔を見合わせてしまった。
春樹君の言い分もわかるし、涼の言い分もわかる。
話し合うべきなのに、涼はきっと春樹君の話を聞かなかったんだ。
「それで、涼は春樹君を全否定したわけだね」
「…………」
「春樹君は、バイトを反対されて怒ってしまったんだ?」
「そうなんです……」
またナオにしか返事をしないんだから苦笑いだ。
社会人である涼が家賃を出すのも一つの手段だが……春樹君はそれじゃ嫌なんだろう。
しっかりした子だ。
うぅーんと悩む二人に少し考えて声を掛けた。
「一緒にいたいというのが前提なんだろう? だったら、いい案があるよ?」
私の言葉に涼が私を見つめる。
先ほどと違い、話しを聞く気があるらしい。
「どんな?」
「しばらくの間は、春樹君がこの家で暮らしたらどうだい? 涼の通っていた大学なら、ここからも遠くない。二人で暮らしたいというのもわかるが、そんなに急ぐ必要はないだろう。時間があれば、涼の貯金も貯まる。それから家を決めても遅くない」
「輝のくせに……まともな事言うなよ……」
「そもそも、涼は母をどうするんだい? 引っ越して春樹君と暮らしていると知られれば、母が何をするかわからない。あの母が、涼が会社にいるからと見逃すとは思えない。この家にいれば、もし見つかってもなんとでも言える。母の事は私がどうにかするから、それまで待ちなさい」
「…………」
涼は考え込んでいる。
これはものすごく条件がいい提案だと思う。
涼からすれば、家賃はいらないし、会社からも近い。
今までと同じ暮らしに春樹君がプラスされる。何も悪いことがない。
春樹君は、大学に通うのに不便はない。何より涼と一緒にいられる。
一番の問題である母は、この家で暮らしている事で涼を把握していると思っている。だから、現在干渉がない。
「ハルに聞いてから決める……」
「私は一緒に暮らすのは構わないからね。涼も春樹君も大事な弟だからね」
「──条件は? ただそれだけの理由には思えない」
涼の訝しむ視線に笑ってしまう。
「さすが私の弟。ナオ、君も一緒に暮らさないか?」
「え?」
急に話しを振れば、ナオが一時停止した後に、手で顔を隠して照れた。
これは嬉しい時の反応だ。
「いいんですか……?」
「涼の恋人が一緒に暮らすなら、私の恋人が一緒に暮らしても問題ないさ」
「輝さん……」
「ナオが四人でもいいならだけれど」
「もちろん俺は平気です……」
見つめ合って微笑む。
ナオもその気があるようで良かった。
一緒にいたいという気持ちがあるのは、涼と春樹君だけじゃない。
私もナオと一緒に暮らしたいとずっと思っていた。
これは良い機会だ。
「二人の世界……イラつく……」
チッと舌打ちする涼に苦笑いする。
「そんな事を言っていいのかな? これ、なーんだ?」
そう言いながら、涼に車のキーを見せびらかした。
「車? もしかして……免許取ったの?」
「そう。春樹君の迎え。行ってあげてもいいよ」
「輝……!」
涼にキラキラした目で見つめられれば、得意げに笑ってみせた。
◆◇◆
助手席のドアを開けて、もちろんナオを乗せた。
涼は後部座席に乗せて春樹君の家へ出発する。
「この高級車……どうしたの?」
「母からのボーナス。涼もそのうち貰えると思うから、免許取っておくといいよ。車を貰っても乗れないんじゃね」
「うげ……」
ミラー越しに嫌そうな涼を見て苦笑いだ。
「貰える物は貰っておいて損はないよ。今みたいに使えるからね」
「あの人から車なんか貰ったら無理難題を言われるに決まってるよ……僕はいらない」
「私は母の役に立っているからね。迷惑も掛けられているし……まぁ、日頃の報酬だね」
「何でもこなせるお兄様には、できない事はありませんからね」
「褒めてくれてありがとう」
「褒めてない……」
不貞腐れているような涼にクスクスと笑う。
涼だって案外何でもできるだろうと思っても言わないでおく。
「ナオ? 黙ったままだけど……どうした?」
「……カ……」
「か?」
「……カッコいいなって思って……」
赤信号で止まった。
ナオの方を見れば、潤んだ瞳に顔をほんのり赤くしてこちらを見つめていた。
運転中なんだ……そんな顔をしないでくれ。
触れたいのをグッと我慢する。
春樹君の家に着き、停車した瞬間にシートベルトも外さずに左手でナオの頭を掴んで引き寄せた。
身を乗り出すようにしてそのまま口付けて、ナオの唇の柔らかさを堪能する。
シートベルト……邪魔だな……。
「僕もいるんだけど……」
今は、涼よりもナオだ。
ナオの口内を味わった。
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