同室のイケメンに毎晩オカズにされる件

おみなしづき

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11夜目 後編

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 しつこく中の気持ちいい所を攻められた。
 快感が強くなって我慢しても声が出てしまう。

「中が締まった……もうすぐイクね」
「ん、んんっ、はんっ、あっ!」

 シャツに手を入れられて、乳首を擦られた。
 もう既に勃ち上がっていた乳首はビリビリと快感を伝えて、中への刺激と合わさって混じる。

 浬は、俺の首筋にキスしてツーッと舌を這わす。
 それも俺にゾクゾクとした快感をもたらす。

「ユキは僕にイカされるんだ……ほら、ただ感じて……」

 ギュッと乳首を摘まれてコリコリと動かされて、中の気持ちいい所をグリグリと擦られた。

「ンンああぁっ──!」

 快感が一気に体を駆け抜けた。
 声も気にしていられない。

 気持ちがいい……!

 体温は上がるし、体に力が入って、汗がブワッと吹き出した。
 はぁはぁと荒い呼吸を繰り返す。

 俺は尻でイカされたようだ……。

「ユキ……! イッたね! 可愛い過ぎる!」

 こちらを覗き込みながら、耳や頬にキスされた。
 指はまだ止まらなくて、動かされるたびにビクビクと震えてしまう。
 今まで味わったことのない快感で頭が真っ白だ。

「あっ……はぁ……ぁ……」

 何も考えられないでいると浬は服を脱ぎだす。
 横向きだった俺の体を仰向けにさせた。
 サラリと揺れた浬の前髪……いつも優しく微笑む顔が今は欲情してギラギラと俺を見下ろしていた。

「ユキも脱ごうね。は裸で抱き合わないと」

 体に力が入らなくて、シャツもスルリと脱がされた。
 お互いに全裸。
 やっぱり浬っていい体してる……。

 あれ? 今、初めてって言った?
 何の初めて?

 浬がキスしてくる。
 いつもみたいな触れるだけのキスじゃない。

 クチュ……ヌルッ……チュッ。

 舌が口内に侵入して、歯列を舐める。
 俺の舌が浬の舌に絡められて、ゾクゾクする。

「ん……んんっ……はっ……んっ……ぷはっ」
「ディープキスができた……感動……」

 なんでうっとりしてんだ。

 これ……起きてるって普通にバレてるよね?
 だって今、俺は目を開けているし、浬と見つめ合っている。

「挿れるからね」
「え……ちょっと……待──」

 足をカエルのように広げられ、ググッと尻の蕾に侵入してきたのは浬のモノ。
 ボーッとしていて全くの無防備状態だった。

「痛っ──!」

 ズブッ……ズプ……ズブブ──

「ゆっくり呼吸して。いっぱい慣らしたから大丈夫……」

 チュッチュッと顔中にキスしながら腰を進めてくるけれど、当たり前のようにやられてませか⁉︎
 やっと思考が戻ってきた。

「ちょっと……待て! お前、俺が寝てるのに何してんだ……!」
「起きてるじゃん」

 その通りなんだけれど、そうじゃなくて!

「挿れられたら寝ていられないだろ! 寝てたらしないんじゃないのか⁉︎」
「え? なんの事? 寝てたらしないなんて言った事ないよ?」

 え……そうなの……?
 そう言われると……そうだったかもしれない。
 起きたらやるだったか?

「で、でも、俺やっていいって言ってない……!」
「いまさら? ほら、ユキの可愛いちんちんも勃ってるよ」
「あっ!」

 浬はチョンッと俺のモノをつついた。

 本当だぁー!
 ギンギンじゃねぇか! 裏切り者!

 いやいや……勃ってるからって、挿れるのと関係ある⁉︎

「ばかっ……! まじで……! 何やってんだよ!」
「ユキとセックス」

 その通り! って、見ればわかるわ! そういう意味じゃない!
 何やってんだって言いたくなるでしょ!

 そんなやり取りをしている間にも浬の腰が徐々に進んでくる。
 痛いは痛いけれど、指でいっぱい広げられたからか我慢できる痛さだ。

「全部入った……」

 何が何だかわからないうちに浬のモノを全部挿れられた。
 腹の圧迫感がすごい。
 ギュウギュウだ。

 すると、クスクスと笑われた。

「ユキ……もう寝たふりしないでね」

 嬉しそうにそんな事を言われた。

 ちょっと待てよ。
 ずっと俺が起きていると気付いていたような口ぶりだ。

「起きてるって……わかってたのか?」
「必死で寝たふりしてるのが可愛くていっぱい意地悪しちゃった」
「いつから気付いてた……?」
「いつから……というより、時々起きてるなってわかったよ。挿れるの我慢するの大変だったんだからね」
「結局今やってんじゃねぇか!」
「そうだね」

 ニコニコと悪びれもせずに肯定されると拍子抜けする。

「ユキをオカズにしてたのはずーっと前からなんだよ」

 まじかよ……。
 そんなに前から?
 俺に何をしていたかは……聞かない方がいいな……。

 もしかして、挿れるの意外と平気だったのは浬のせい?
 俺が起きていなかっただけで、寝てる間に体を慣らされていた……?
 人畜無害そうな顔をしておいて、なんて恐ろしい男だ。
 そして、起きない俺も俺だな……。

 それにしても……あの浬の巨大なモノが自分に入っているとは信じられない。

「あのデカイの入ったの……?」
「入ってるじゃん。見る?」

 ちょっと腰を持ち上げられる。
 入ってる……!
 俺の体に浬のモノが入ってる!

「何食べたらあんな大きさになるんだ……?」
「ふふっ。気にするのそこ?」

 男として気になるのは当然だ。

 クスクスと笑われると、浬の振動が伝わってきて、繋がっているのだと余計に意識した。
 浬のキスは、チュッチュッと上から降ってくる。

「ずっと自分のモノを慰めるだけで我慢してた……今日は僕達の記念日だね……」
「やった記念日? そんなのあるか!」
「付き合った記念日」
「え⁉︎ 俺は付き合うって──あっ!」

 腰を動かされて、言ってないって言わせてもらえなかった。
 手加減しているのか、ゆっくりと確かめるような動きだ。

 ズブッ……ズチュッ……ヌチュ……。

 異物が入っているという違和感がまだ慣れない。

「んっ──かい、りっ……!」
「ユキはここまでしておいて、僕と付き合わない気?」
「だって、あっ、ちょっと……んっ……動くなって……!」
「ひどい……僕の体を弄ぶの?」
「そうなるの……⁉︎」
「そうじゃんか! やっといて責任取らないって男じゃない!」

 ズガンと殴られたようだ……。
 そうか……そうだよな……。
 やっといて付き合わないなんて男として最低だ!

「そんなひどい男だったなんて……」
「待て、かいり……! あっ……俺は……んっ、責任は取る男だ!」
「じゃあ……僕と付き合う?」
「もちろん……!」
「ふふっ。それなら、いっぱい気持ち良くなろうね」

 腰の動きが変わった。
 ゴリっと浬が擦った場所が気持ち良かった。

 グリッ、ズブッ、ズチュ、ズチュ、パチュンッ──

「あっ、はっ、あっ、んっ、ふあっ……!」

 激しくなった腰の動きに合わせて喘ぐ声が止まらない。

「さっきイッたし、またイケると思う」

 浬の言う通り、さっきと同じ気持ちよさが腹の奥から湧き上がってくる。
 何度も腰を振られた。

「あっ、んんっ、イキそうっ……!」
「イッて……! 可愛い姿見せて……!」

 浬は嬉しそうに腰を動かす。
 この感じ……クる!

「ああっ……イクッ……! イクイクイクッ──!」

 その瞬間は何も考えられなかった。

 やっぱり気持ちいい……!
 これ……癖になりそう……!

 思わず浬にギュッと抱きついた。

「ユキ……今すごいエロい顔してるよ……その顔……誰にも見せちゃダメだからね」
「ンッ! ンン……あっ! はっ……! 浬には……いいんだろ……?」
「──ユキ!」

 ガバッとキスされれば、それも気持ちいい。
 浬の真似をして舌を絡めれば、口内の舌も浬の腰も激しく動く。
 ずっと目を閉じて寝たふりをしていたせいか、耳に聞こえる音に敏感になっていたようだった。
 ギシギシと軋むベッドの音と、浬が腰を動かすたびに打ち付けられるパンパンと鳴る音が、耳に響いて聞こえる。
 
「ユキ……僕もう我慢できない……一緒にイこう?」
「俺は……さっきイッたけど……?」

 浬に俺のモノを握られた。

「こっちがまだでしょ?」

 そっち忘れてた……。
 そのまま激しく上下に動かされた。

「あっ、んんっ……あんっ……! ああっ──!」

 中の刺激と扱かれる刺激であっという間にドピュッと射精した。
 浬も気持ち良さそうな顔で俺の中でドクドクと達したようだった。

     ◆◇◆

 浬は、俺の後始末も甲斐甲斐しく全部やってくれる。
 体動かせないし、やってもらわないとだけど。

 とうとうメインでいただかれた。
 俺の日々の抵抗は、悪あがきだったな……。

 二人で狭い二段ベッドに向かい合って横になる。
 腕を出されて、キョトンとする。

「恋人といえば、腕枕ね」
「俺がやられる方なの?」
「ユキの細腕じゃ折れちゃう」
「そんなにやわじゃねぇ」

 まぁいっか。
 そっと浬の腕に頭を乗せれば、そのままギュッと引き寄せられた。
 浬の胸の音がトクンットクンッと鳴っていて心地いい。

「自分でやる百倍は気持ち良かった……」
「満足そうで何よりだよ……」
「ふふっ。これから毎晩しようね」

 毎晩……?
 そういえば、浬のやつ……毎晩俺をオカズにしていた……ということは、毎晩やられるの⁉︎

 サッと血の気が引いて青くなる。

「俺……お前と──」
「付き合えないとかなしだから」

 付き合えないって言わせてもらえなかった。
 性欲の塊みたいな浬と付き合える気がしない……。

「ユキ……好きだよ。これはちゃんと起きてる時に言おうと思ってたんだ」

 ギューッと抱きしめられて頭にスリスリされた。

 そんな気はしていた。
 気付かないふりをしていたのは俺だ。
 俺も色々されたけれど、嫌じゃなかった。
 俺も浬の事を好きなんだろう。

「好き好き好き好き好き──はぁ……好き……」

 さすがにそこまで好きじゃない……。
 浬の愛が重い。

「すぅー……はぁ……すぅー……はぁ……」

 今度は髪の匂いを嗅がれる始末。

「お前、そうやって匂い嗅ぐのやめろ!」

 浬を押し返す。

「寝たらたっぷり吸う……」
「やめろ!」

 俺はオカズどころか、毎晩メインにされるようだ……。
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