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11夜目 前編
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お菓子とジュースを持ち寄って、浬と一緒に透の部屋へ行く。
みんなで持ち寄ったゲームで遊ぶ。
楽しくて笑いっぱなしだ。
例のごとく夜の10時を過ぎると俺は眠くなる。
盛大な欠伸をしたら、透に声を掛けられた。
「ユキちゃん、眠くなったなら寝る?」
「うん……」
ゴシゴシと目を擦る。
ボーッとしながら洗面所を借りて、歯磨きをしてから戻ってくると、透に二段ベッドの下段に誘導された。
「10時に眠くなるってお子様だな」
「ユキちゃんおやちゅみ」
「うるせぇ……」
クラスメイトに揶揄われても眠いものは眠い。
「ユキちゃんは、俺のベッド使っていいよ」
「他のみんなは?」
「こいつらは雑魚寝で充分」
「それなら俺も床で寝るよ……」
「あ! ユキちゃん!」
そのままそこにあったクッションにポスっと寝転ぶ。
「ユキちゃん、ダメだよ。俺と寝よ」
透が優しく髪を撫でる。
いつもなら振り払うけれど、今は眠くて文句だけにする。
「子供扱いするなって……そもそもなんで透と寝るんだよ……」
「それはぁ……」
「ユキ! 部屋戻ろ!」
ガシッと腕を掴まれて引っ張られる。
浬だ。
「おい! 俺の癒しを!」
「お前の下心丸見えなんだよ!」
また始まった……もう眠くてどうでもいい。
「これだけあからさまなのに、雪彦本人が気付いてないって二人とも不憫だな……」
「雪彦あいつらのケンカに飽きて寝てるぞ」
「あ、浬がお姫様抱っこした。強制退場だな」
「透が帰さないように邪魔してるぞ」
「おお! 浬が上手く透をかわして部屋を出てった」
「浬の勝ちか」
残された透はがっくりと床に膝をつく。
みんなが持ち寄ったお菓子を差し出して透を慰めた。
◆◇◆
「ん……あっ……」
女みたいな声……誰だよ……。
グチュリ、グチュリ……クチュ。
「あんっ……」
待って……俺か⁉︎
一気に覚醒する。
ここは……自分のベッドだ!
おかしい! 透の部屋で寝たはずなのに!
……尻の奥に違和感がある。
「んっ……!」
中で何か蠢くような感覚がして、気持ちよさに震えた。
この声はそれか⁉︎ それのせいか⁉︎
昨日と同じく横向きで縮こまるような体勢らしい。
シャツは着ているけれど、パンツ履いてません!
どこ⁉︎ 俺のパンツどこ行った⁉︎
後ろから抱きつくような形で浬がいるっぽい。
俺の大事な尻の蕾に指が入ってます……。
信じられない。
ここまでされるまで起きなかった自分にもがっかりだ。
目元にチュッと口付けられた。
「もう我慢できない……ユキは隙があり過ぎる。透なんかに取られてたまるか」
えぇ……⁉︎
透関係ないでしょ!
俺はどうするべきなんだ⁉︎
「ユキ……」
昨日と違い、中を広げるように動かされて耐えられない。
グチュグチュ、グチュッ……。
「んっ、はっ、んんっ……!」
声が我慢できないじゃないか!
どういう事だこれ!
全然遠慮してる気配がない!
しばらく中をかき混ぜられてぐったりだ。
どうしてこんな事になっているんだ⁉︎
中を広げるように蠢いていた浬の指が一点を押しながら擦った瞬間に電気が走った気がした。
「あっ……!」
耐えられなくて枕をギュッと掴む。
「ユキの声……最高……」
「んっ……んあっ、んふっ」
なんだ? 同じ所を擦られるたびにゾクゾクと快感が止まらない。
声、声が出る!
気持ちいい……!
「ユキ……お尻でイッていいんだからね……」
この気持ちいいの、イクの……?
このままイッていいの……?
俺は尻でイカされるの⁉︎
これ寝てた方がいいの⁉︎ 起きた方がいいの⁉︎ どっち⁉︎
まぁパニックですよね……。
浬の指が動くたびに、気持ち良さで段々と何も考えられなくなっていった。
みんなで持ち寄ったゲームで遊ぶ。
楽しくて笑いっぱなしだ。
例のごとく夜の10時を過ぎると俺は眠くなる。
盛大な欠伸をしたら、透に声を掛けられた。
「ユキちゃん、眠くなったなら寝る?」
「うん……」
ゴシゴシと目を擦る。
ボーッとしながら洗面所を借りて、歯磨きをしてから戻ってくると、透に二段ベッドの下段に誘導された。
「10時に眠くなるってお子様だな」
「ユキちゃんおやちゅみ」
「うるせぇ……」
クラスメイトに揶揄われても眠いものは眠い。
「ユキちゃんは、俺のベッド使っていいよ」
「他のみんなは?」
「こいつらは雑魚寝で充分」
「それなら俺も床で寝るよ……」
「あ! ユキちゃん!」
そのままそこにあったクッションにポスっと寝転ぶ。
「ユキちゃん、ダメだよ。俺と寝よ」
透が優しく髪を撫でる。
いつもなら振り払うけれど、今は眠くて文句だけにする。
「子供扱いするなって……そもそもなんで透と寝るんだよ……」
「それはぁ……」
「ユキ! 部屋戻ろ!」
ガシッと腕を掴まれて引っ張られる。
浬だ。
「おい! 俺の癒しを!」
「お前の下心丸見えなんだよ!」
また始まった……もう眠くてどうでもいい。
「これだけあからさまなのに、雪彦本人が気付いてないって二人とも不憫だな……」
「雪彦あいつらのケンカに飽きて寝てるぞ」
「あ、浬がお姫様抱っこした。強制退場だな」
「透が帰さないように邪魔してるぞ」
「おお! 浬が上手く透をかわして部屋を出てった」
「浬の勝ちか」
残された透はがっくりと床に膝をつく。
みんなが持ち寄ったお菓子を差し出して透を慰めた。
◆◇◆
「ん……あっ……」
女みたいな声……誰だよ……。
グチュリ、グチュリ……クチュ。
「あんっ……」
待って……俺か⁉︎
一気に覚醒する。
ここは……自分のベッドだ!
おかしい! 透の部屋で寝たはずなのに!
……尻の奥に違和感がある。
「んっ……!」
中で何か蠢くような感覚がして、気持ちよさに震えた。
この声はそれか⁉︎ それのせいか⁉︎
昨日と同じく横向きで縮こまるような体勢らしい。
シャツは着ているけれど、パンツ履いてません!
どこ⁉︎ 俺のパンツどこ行った⁉︎
後ろから抱きつくような形で浬がいるっぽい。
俺の大事な尻の蕾に指が入ってます……。
信じられない。
ここまでされるまで起きなかった自分にもがっかりだ。
目元にチュッと口付けられた。
「もう我慢できない……ユキは隙があり過ぎる。透なんかに取られてたまるか」
えぇ……⁉︎
透関係ないでしょ!
俺はどうするべきなんだ⁉︎
「ユキ……」
昨日と違い、中を広げるように動かされて耐えられない。
グチュグチュ、グチュッ……。
「んっ、はっ、んんっ……!」
声が我慢できないじゃないか!
どういう事だこれ!
全然遠慮してる気配がない!
しばらく中をかき混ぜられてぐったりだ。
どうしてこんな事になっているんだ⁉︎
中を広げるように蠢いていた浬の指が一点を押しながら擦った瞬間に電気が走った気がした。
「あっ……!」
耐えられなくて枕をギュッと掴む。
「ユキの声……最高……」
「んっ……んあっ、んふっ」
なんだ? 同じ所を擦られるたびにゾクゾクと快感が止まらない。
声、声が出る!
気持ちいい……!
「ユキ……お尻でイッていいんだからね……」
この気持ちいいの、イクの……?
このままイッていいの……?
俺は尻でイカされるの⁉︎
これ寝てた方がいいの⁉︎ 起きた方がいいの⁉︎ どっち⁉︎
まぁパニックですよね……。
浬の指が動くたびに、気持ち良さで段々と何も考えられなくなっていった。
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