同室のイケメンに毎晩オカズにされる件

おみなしづき

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7夜目

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「ユキ……」

 ──俺の背後にいますね?
 背後から抱きしめられている。

「あれだけ怒ってたのに普通に話してくれて嬉しかったな……」

 俺が寝てるとよく喋るな。

「ふふっ。味付けのりそっとくれるんだもん、可愛すぎ」

 一応仲直りしようと思ったんだよ。
 俺からすれば、浬の方がワンコみたいで可愛い気がしている。

 それなのに、尻にグッと押し付けられた浬のモノ。
 あの股の間に付いている凶器みたいなモノだよな……ソコは全然可愛くない……。

 押し付けるなよ……どかせ!

「ノートの切れ端も……返事くれるとは思ってなかった……」 

 チュッ……ペロ……。

 首筋をキスされて舐められた……。

 ペロ……ペロ……。

 遠慮がちに舐めるのやめて……。

 はむっ。

「んっ……」

 今の俺か……⁉︎
 唇ではむってされて変な声出た!
 まじかよ……声出すとかどんだけだよ!
 起きてるって気付いたかな⁉︎

「はぁ……ユキ……こういう事するとたまに声出るんだよね……可愛い……」

 まじで……?
 寝てる時でも声出るの?
 それ以前に、俺が寝ている間にこういう事してんの?

 そっと服越しに乳首に触れられた。
 そこはやめてと思っても浬はスリスリとこすってくる。

 くすぐったい。

「乳首勃った……」

 そのまま手が止まらなかった。
 段々とくすぐったいのが変な感じがしてくる。
 気持ちいいような……。

「今日はこのまましよ……」

 浬は自分のモノを扱きながら、時々俺の首筋を舐めて乳首をいじってくる。
 ここで起きたら確実にやられる気がする。
 仲直りしたからってテンション上がったみたいだ……。
 少しやりすぎでは?

「ユキ……んっ……! はぁ……」
 
 そっと俺の名前を呼んで達したようだ……。

 俺、慣れたのかな……なんで嫌じゃないんだ……。

     ◆◇◆

 放課後、外に出て降り注ぐ雨に足を止めた。

「やばっ……傘忘れた……」

 朝は晴れていたのに……。
 少し待ったけれど、やむ気配はない。
 空を仰ぎ見れば、灰色の雲が空を覆っていた。

 仕方がない。寮までだし走るか……。

 覚悟を決めて走る体勢に入ったら、グッと肩を引かれた。
 誰だと思って見れば浬だ。

「ユキ。僕の傘入ってく?」
「いいのか⁉︎ 助かる!」

 置き傘があるなんてさすが浬だ。
 広げた浬の傘に入って歩き出す。

「おい、浬。俺ばっかり濡れないようにしなくていい。お前の肩が濡れるからもっとこっち来い」
「え? い、いいの?」
「お前の傘だし」

 浬が嬉しそうにちょっと照れた。
 何でだ……。

「ユキ……相合い傘……だね」

 それか……嬉しそうな理由。
 言われるまで意識していなかったのに!
 意識するだろ!
 こっちまで赤くなりそうだ。
 浬が近付いた分俺が離れた。

「今度はユキが濡れちゃいそうだよ」
「俺はいい……」
「ほら、もっとこっちに」
「いいって言ってんだろ!」

 なんてやり取りをしていれば、すぐに寮に着いた。

 浬の傘に入って来ただけなのに、浬は顔を赤くしながら笑顔だ。
 俺も顔が赤いのはなんでなんだ……。
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