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おかわり
どっちが男前?
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「あ……んっ……んふっ……」
これは……いつものパターンね……。
朝から服をまくられて、乳首に吸い付いている男を睨む。
「あ……起きた?」
「お前……何やってんだ……?」
「乳首舐めてる」
夜だけじゃなく、朝もかよ……。
「ん……はっ、やめろって……寝込みを襲うな……」
浬を離そうと押してもびくともしない。
「今何時なんだ?」
「大丈夫。一回やっても朝食には間に合う時間だよ」
一回やるつもり?
「ざけんな……離れろ……あっ……」
「色んな所勃たせてるのに説得力ないよ」
勃ってるね……乳首も自分のモノも。
「これは……朝勃ちだ!」
「どっちでもいいよ」
サラリとかわされた。
そうですよね! 勃ってる事には変わりないですもんね!
サワサワと体をイジられる。
「あっ……ちょっと……んっ……待てって……んんっ──」
気持ちのいいキスで口を塞がれた。
朝からやめてよぉ……。
◆◇◆
辛い……腰も辛い……眠気も半端ない。
今日が休みで良かった。
ベッドでゴロゴロしていると、浬が覗き込んでくる。
「ユキ? 朝もしたのにベッドにいるって誘ってるの? する?」
「お前の頭にはそれしかないのか! 誰かさんのせいで寝不足だし、疲れたから寝るんだよ!」
なんでお前はそんなに元気なんだ!
「体力ないね」
クスクス笑いながらそう言われてカチンッときた。
今に見てろ……。
◆◇◆
数日後。
「ユキっ……! はっ……イッちゃう!」
床に布団を敷いて、仰向けの浬の腹に手をつきながら、上に乗って腰を動かしていた。
今日は絶対これでするって決めていた。
俺がいいと言うまで俺に触れるなと言ってある。
浬は、俺に触りたいのを我慢しているのか拳を握っている。
「んっ、はっ、まだ俺がイッてないのに……イクのか?」
「だって……! ユキがいっぱい動くから耐えられないよ……!」
イクのを我慢しているのか苦しそうだ。
ここぞとばかりに腰を上下に揺らす。
ぐちゅり、ぐちゅ、ずちゃ、ずちゃ、ぱちゅんっ!
「くっ……! もうイクッ──!」
浬が我慢できずに俺の下でイッた。
眉根を寄せて薄く口を開けてビクッと震えた。
この浬の気持ち良さそうな顔がゾクゾクする。
キスしながら、腰を動かす事をやめなかった。
「ぁ……待って……! イッてすぐはだめ……! 一分休憩ちょうだい!」
俺を止めようと手を伸ばしてくる。
「その手……何? ん、俺は触っていいって言ってない……はっ……止めようとしたら……上で二度としない」
「そんな……! あ……ユキ……!」
浬がイッても、激しく腰を揺らす。
快感で悶える姿がたまらない。
すると、少し勢いのなくなった浬のモノは、俺の中でまたムクムクと大きくなった。
本当に一分で回復するとかどんだけだよ。
「ははっ……浬……あっ……だめなんて言っておいて……ふっ……また勃ったな」
「だって……ユキの中、気持ちいいんだもん……」
浬のモノを完全に勃たせてからズボッと抜くと、浬が物欲しそうにこちらを見つめた。
一度浬が出しているゴムを付け替える。
浬のモノはいつもと変わらない大きさと硬さがあった。
この時間もゆっくりと焦らして楽しむ。
「ユキぃ……」
モジモジとして、早く挿れてくれと目で訴えられる。
さっき止めようとしたくせに。
「挿れたい?」
コクコクと必死で頷く浬が可愛い。
「どうしよっかなぁ。このまま終わりでも俺はいいよ?」
「え! やめたくない!」
「前みたいに自分の手で扱けば?」
「自分の手よりユキがいい! ユキの中に挿れていっぱい動いて欲しい! お願いだよ……!」
ウルウルしながらおねだりされると可愛くてたまらない。
チュッとキスしてから浬の上に再びまたがる。
「じゃあ、今度は俺がイク番ね」
「うん。僕の上でいっぱいイッて」
ズブズブと挿れながら腰を落とした。
「ん……ぁ……」
「何回してもたまらないよ……」
恍惚と俺を見つめる浬に自分も興奮する。
自分の体重で奥まで届く。
これがまた気持ちいい。
そのまま腰を上下に動かした。
「……はっ……あっ! あんっ!」
自分が気持ちのいいように動けば、段々と昇りつめていく。
何度も腰を揺らして挑戦的に浬を見下ろせば、浬は俺を見上げてゴクリと喉を鳴らした。
「やばい……興奮しすぎて鼻血出そう……」
「あっ、ぅあっ、んっ! かいりっ……イキそう……!」
「可愛すぎる……!」
浬が下から突き上げてきた。
「触ってないからいいよね⁉︎」
「いいよ……! 触ってもいいよ! いっぱい触って……!」
「ユキ……!」
突くと同時に乳首をイジられて、気持ち良すぎて絶頂に達する。
「ンッ、はっ、ああ──っ!」
「すごい……くっ……締めすぎ!」
「あっ、はっ、ンンっ! かいりっ……やめないで……! もっと……もっと奥まで突いて……!」
「なんて事言うの……!」
浬は、俺の腰をガシッと掴んで、ズンズンと俺を攻め上げる。
浬にいっぱい突いてもらうの……気持ちいい……!
「ンッ、ンッ、ふあっ、あんっ! あっ、あああぁ──ッ!」
気持ち良すぎて再び中イキすると、それと同時に射精した。
最近は、挿れられながら射精する事も増えた。
「ユキ……! すごいね……! あふれてくるよ!」
トロトロとこぼれる俺の白濁が、浬の腹を白く汚す。
浬はそれを見て興奮するようで、夢中で腰を動かす。
しばらくすると、浬もイキそうになってしまったのか、腰の動きが止まった。
この眉根を寄せて快感に耐える顔も好きだ。
「ユキがいっぱい締めるから……またイっちゃいそう……」
浬がそんな事を言うから、自分も快感に耐えながら腰を動かした。
「んっ! はっ! 浬は、これが好きだろ……? ほら、イけよっ!」
ぐちゅ、ぐちゅっ、ずぽっ、ずちゅ、ずちゅ、ぐちゅり──!
「んっ……くっ……だめだよ、ユキっ! そんな事したら……イクよ、イク──ッ!」
浬が耐えられなくなって再びイッた。
呼吸を荒くして、頰は蒸気して赤くなっている。
気持ち良くてトロンとした顔がたまらなくて、キスをして激しく口内を舐め回す。
「ん……はぁ……ユキ……なんでそんなに男前なの……」
昼間のうちにぐっすり寝て、俺は体力を温存していた。
今回は浬の方が参ったはずだ。これで浬も思い知っただろう。
そう思ってご機嫌で浬のモノを抜いて、俺の白濁で汚れた場所を丁寧に拭いて後始末をしてやる。
「ユキ……今日すごかったね……」
「気持ち良かっただろ?」
「うん……もっとしたい……」
その言葉にピタリと止まって浬を見つめる。
こちらを見つめる瞳には、まだ欲望の炎が揺らめいているように見えた。
「今度は僕が上でやらせて」
え……? 今二回出したよな?
後始末をしたのに、浬に押し倒されて首筋を舐められて甘噛みされる。
そのまま下に移動した舌が乳首を舐め回す。
「あっ……ん、はっ……浬……待て待て待て……! 二回も出せばもう満足だろ⁉︎」
「あんなユキを見せられたら全然足りない。もっとさせて……」
あなた……何回おかわりする気ですか……?
ツッコむ気力も出ない。
浬は違う意味で突っ込む気満々だけどな……。
「お前……いつもやっても二回じゃんか!」
「本当はもっとしたいんだよ」
「いつも手加減してたって事……? 嘘だろ……?」
「ふふっ……ほら見て。ユキに触ったらまた勃った」
見れば、二回出したはずの浬のモノは上を向いていて、まだまだイケるぜ!と訴えている。
なめてた……浬の性欲なめてた……。
そして、激しく攻められて「もうむりぃー!」と叫ぶ事になったのは俺の方だった。
いつも通り、俺の方がぐったりさせられた。
二度と浬と張り合おうなんて思わない。
俺は浬より体力がない……認めるよ……。
◆◇◆
ふと朝方に目が覚めた。
隣で俺に抱きつくように眠る浬の寝顔を覗き込む。
寝ていれば超イケメン。
イケメンでかっこいい俺の彼氏。
性欲は鬼のようで、ワンコみたいな可愛いやつ。
そっと髪を撫でていれば、クスクスと笑った。
「ふふっ……ユキが僕の寝込みを襲うなんて珍しいね」
起きたらしい。
お前みたいに襲うほどのことはしていないと反論したいが我慢する。
「別にいいだろ?」
こちらを見つめる浬の顔が優しく微笑んだ。
「ユキ……僕はね、いっぱい稼げるようになって、ユキをいっぱい甘やかしたい。それで、いっぱい気持ち良くさせて、世界一幸せにしてあげたいんだ」
よくも恥ずかしくもなくそんな事が言えるな。
まぁ──浬ならできるんじゃないかな。
というより……浬にしかできないよ。
でも、それだけじゃあね。
「ばか言うな」
「えぇ……だめなの?」
シュンとした浬にチュッとキスをすれば、驚いた瞳でこっちを見る。
「俺が幸せにしてもらうだけで満足するわけねぇだろ。俺もお前を幸せにしてやるんだよ」
浬の髪をわしゃわしゃと両手で撫で回す。
嬉しそうに笑う浬に胸がいっぱいになる。
「ふふっ……僕もう幸せ」
「そうかよ……」
俺もだなんて照れ臭くて言えるかよ。
浬にギューッと抱きつかれて、負けじとギューッと抱き返してやった。
────────────
※あとがき
最後まで読んでいただいた全ての皆様に心から感謝致します。
実は、1夜目は水曜日の設定でして、そこから12夜目まで曜日順に土日休みにして書いていました。
感想はいつも聞きたいと思いつつ、勇気が出なくてすみません。
誤字脱字、8夜目で名前を間違っていて本当に申し訳ありませんでした。
気付いた時に直したのですが、本当にすみません。
投稿前に読み返しているはずなのに、名前を間違えるなんて……猛反省です。
最後まで楽しく書かせていただきました。
他の作品でもお会いできたら嬉しいです。
本当にありがとうございました!
これは……いつものパターンね……。
朝から服をまくられて、乳首に吸い付いている男を睨む。
「あ……起きた?」
「お前……何やってんだ……?」
「乳首舐めてる」
夜だけじゃなく、朝もかよ……。
「ん……はっ、やめろって……寝込みを襲うな……」
浬を離そうと押してもびくともしない。
「今何時なんだ?」
「大丈夫。一回やっても朝食には間に合う時間だよ」
一回やるつもり?
「ざけんな……離れろ……あっ……」
「色んな所勃たせてるのに説得力ないよ」
勃ってるね……乳首も自分のモノも。
「これは……朝勃ちだ!」
「どっちでもいいよ」
サラリとかわされた。
そうですよね! 勃ってる事には変わりないですもんね!
サワサワと体をイジられる。
「あっ……ちょっと……んっ……待てって……んんっ──」
気持ちのいいキスで口を塞がれた。
朝からやめてよぉ……。
◆◇◆
辛い……腰も辛い……眠気も半端ない。
今日が休みで良かった。
ベッドでゴロゴロしていると、浬が覗き込んでくる。
「ユキ? 朝もしたのにベッドにいるって誘ってるの? する?」
「お前の頭にはそれしかないのか! 誰かさんのせいで寝不足だし、疲れたから寝るんだよ!」
なんでお前はそんなに元気なんだ!
「体力ないね」
クスクス笑いながらそう言われてカチンッときた。
今に見てろ……。
◆◇◆
数日後。
「ユキっ……! はっ……イッちゃう!」
床に布団を敷いて、仰向けの浬の腹に手をつきながら、上に乗って腰を動かしていた。
今日は絶対これでするって決めていた。
俺がいいと言うまで俺に触れるなと言ってある。
浬は、俺に触りたいのを我慢しているのか拳を握っている。
「んっ、はっ、まだ俺がイッてないのに……イクのか?」
「だって……! ユキがいっぱい動くから耐えられないよ……!」
イクのを我慢しているのか苦しそうだ。
ここぞとばかりに腰を上下に揺らす。
ぐちゅり、ぐちゅ、ずちゃ、ずちゃ、ぱちゅんっ!
「くっ……! もうイクッ──!」
浬が我慢できずに俺の下でイッた。
眉根を寄せて薄く口を開けてビクッと震えた。
この浬の気持ち良さそうな顔がゾクゾクする。
キスしながら、腰を動かす事をやめなかった。
「ぁ……待って……! イッてすぐはだめ……! 一分休憩ちょうだい!」
俺を止めようと手を伸ばしてくる。
「その手……何? ん、俺は触っていいって言ってない……はっ……止めようとしたら……上で二度としない」
「そんな……! あ……ユキ……!」
浬がイッても、激しく腰を揺らす。
快感で悶える姿がたまらない。
すると、少し勢いのなくなった浬のモノは、俺の中でまたムクムクと大きくなった。
本当に一分で回復するとかどんだけだよ。
「ははっ……浬……あっ……だめなんて言っておいて……ふっ……また勃ったな」
「だって……ユキの中、気持ちいいんだもん……」
浬のモノを完全に勃たせてからズボッと抜くと、浬が物欲しそうにこちらを見つめた。
一度浬が出しているゴムを付け替える。
浬のモノはいつもと変わらない大きさと硬さがあった。
この時間もゆっくりと焦らして楽しむ。
「ユキぃ……」
モジモジとして、早く挿れてくれと目で訴えられる。
さっき止めようとしたくせに。
「挿れたい?」
コクコクと必死で頷く浬が可愛い。
「どうしよっかなぁ。このまま終わりでも俺はいいよ?」
「え! やめたくない!」
「前みたいに自分の手で扱けば?」
「自分の手よりユキがいい! ユキの中に挿れていっぱい動いて欲しい! お願いだよ……!」
ウルウルしながらおねだりされると可愛くてたまらない。
チュッとキスしてから浬の上に再びまたがる。
「じゃあ、今度は俺がイク番ね」
「うん。僕の上でいっぱいイッて」
ズブズブと挿れながら腰を落とした。
「ん……ぁ……」
「何回してもたまらないよ……」
恍惚と俺を見つめる浬に自分も興奮する。
自分の体重で奥まで届く。
これがまた気持ちいい。
そのまま腰を上下に動かした。
「……はっ……あっ! あんっ!」
自分が気持ちのいいように動けば、段々と昇りつめていく。
何度も腰を揺らして挑戦的に浬を見下ろせば、浬は俺を見上げてゴクリと喉を鳴らした。
「やばい……興奮しすぎて鼻血出そう……」
「あっ、ぅあっ、んっ! かいりっ……イキそう……!」
「可愛すぎる……!」
浬が下から突き上げてきた。
「触ってないからいいよね⁉︎」
「いいよ……! 触ってもいいよ! いっぱい触って……!」
「ユキ……!」
突くと同時に乳首をイジられて、気持ち良すぎて絶頂に達する。
「ンッ、はっ、ああ──っ!」
「すごい……くっ……締めすぎ!」
「あっ、はっ、ンンっ! かいりっ……やめないで……! もっと……もっと奥まで突いて……!」
「なんて事言うの……!」
浬は、俺の腰をガシッと掴んで、ズンズンと俺を攻め上げる。
浬にいっぱい突いてもらうの……気持ちいい……!
「ンッ、ンッ、ふあっ、あんっ! あっ、あああぁ──ッ!」
気持ち良すぎて再び中イキすると、それと同時に射精した。
最近は、挿れられながら射精する事も増えた。
「ユキ……! すごいね……! あふれてくるよ!」
トロトロとこぼれる俺の白濁が、浬の腹を白く汚す。
浬はそれを見て興奮するようで、夢中で腰を動かす。
しばらくすると、浬もイキそうになってしまったのか、腰の動きが止まった。
この眉根を寄せて快感に耐える顔も好きだ。
「ユキがいっぱい締めるから……またイっちゃいそう……」
浬がそんな事を言うから、自分も快感に耐えながら腰を動かした。
「んっ! はっ! 浬は、これが好きだろ……? ほら、イけよっ!」
ぐちゅ、ぐちゅっ、ずぽっ、ずちゅ、ずちゅ、ぐちゅり──!
「んっ……くっ……だめだよ、ユキっ! そんな事したら……イクよ、イク──ッ!」
浬が耐えられなくなって再びイッた。
呼吸を荒くして、頰は蒸気して赤くなっている。
気持ち良くてトロンとした顔がたまらなくて、キスをして激しく口内を舐め回す。
「ん……はぁ……ユキ……なんでそんなに男前なの……」
昼間のうちにぐっすり寝て、俺は体力を温存していた。
今回は浬の方が参ったはずだ。これで浬も思い知っただろう。
そう思ってご機嫌で浬のモノを抜いて、俺の白濁で汚れた場所を丁寧に拭いて後始末をしてやる。
「ユキ……今日すごかったね……」
「気持ち良かっただろ?」
「うん……もっとしたい……」
その言葉にピタリと止まって浬を見つめる。
こちらを見つめる瞳には、まだ欲望の炎が揺らめいているように見えた。
「今度は僕が上でやらせて」
え……? 今二回出したよな?
後始末をしたのに、浬に押し倒されて首筋を舐められて甘噛みされる。
そのまま下に移動した舌が乳首を舐め回す。
「あっ……ん、はっ……浬……待て待て待て……! 二回も出せばもう満足だろ⁉︎」
「あんなユキを見せられたら全然足りない。もっとさせて……」
あなた……何回おかわりする気ですか……?
ツッコむ気力も出ない。
浬は違う意味で突っ込む気満々だけどな……。
「お前……いつもやっても二回じゃんか!」
「本当はもっとしたいんだよ」
「いつも手加減してたって事……? 嘘だろ……?」
「ふふっ……ほら見て。ユキに触ったらまた勃った」
見れば、二回出したはずの浬のモノは上を向いていて、まだまだイケるぜ!と訴えている。
なめてた……浬の性欲なめてた……。
そして、激しく攻められて「もうむりぃー!」と叫ぶ事になったのは俺の方だった。
いつも通り、俺の方がぐったりさせられた。
二度と浬と張り合おうなんて思わない。
俺は浬より体力がない……認めるよ……。
◆◇◆
ふと朝方に目が覚めた。
隣で俺に抱きつくように眠る浬の寝顔を覗き込む。
寝ていれば超イケメン。
イケメンでかっこいい俺の彼氏。
性欲は鬼のようで、ワンコみたいな可愛いやつ。
そっと髪を撫でていれば、クスクスと笑った。
「ふふっ……ユキが僕の寝込みを襲うなんて珍しいね」
起きたらしい。
お前みたいに襲うほどのことはしていないと反論したいが我慢する。
「別にいいだろ?」
こちらを見つめる浬の顔が優しく微笑んだ。
「ユキ……僕はね、いっぱい稼げるようになって、ユキをいっぱい甘やかしたい。それで、いっぱい気持ち良くさせて、世界一幸せにしてあげたいんだ」
よくも恥ずかしくもなくそんな事が言えるな。
まぁ──浬ならできるんじゃないかな。
というより……浬にしかできないよ。
でも、それだけじゃあね。
「ばか言うな」
「えぇ……だめなの?」
シュンとした浬にチュッとキスをすれば、驚いた瞳でこっちを見る。
「俺が幸せにしてもらうだけで満足するわけねぇだろ。俺もお前を幸せにしてやるんだよ」
浬の髪をわしゃわしゃと両手で撫で回す。
嬉しそうに笑う浬に胸がいっぱいになる。
「ふふっ……僕もう幸せ」
「そうかよ……」
俺もだなんて照れ臭くて言えるかよ。
浬にギューッと抱きつかれて、負けじとギューッと抱き返してやった。
────────────
※あとがき
最後まで読んでいただいた全ての皆様に心から感謝致します。
実は、1夜目は水曜日の設定でして、そこから12夜目まで曜日順に土日休みにして書いていました。
感想はいつも聞きたいと思いつつ、勇気が出なくてすみません。
誤字脱字、8夜目で名前を間違っていて本当に申し訳ありませんでした。
気付いた時に直したのですが、本当にすみません。
投稿前に読み返しているはずなのに、名前を間違えるなんて……猛反省です。
最後まで楽しく書かせていただきました。
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