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9夜目
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──チュッ。
もうキスされても驚かない。
今日は仰向けで浬は上にいるらしい。
ペロ、チュゥ。
舐めた! 唇舐めた!
それはちょっと困る!
舐めるとかそれこそワンコみたいだ。
「可愛いのにカッコいいって……ユキって最強だよ……」
なんでこんなに恥ずかしいんだ。
「ユキの白い肌……デスクライトの明かりだけでも綺麗に見える……」
──チュッ……ツーッ。
首にキスして、舌でツーッと舐めるのやめて。
眉がピクッと動いてしまってドキドキしてくる。
──カサッ。
衣ずれの音。
って、俺の服じゃねぇ⁉︎
腹の所からまくったよね⁉︎
今、俺の腹見てるよね⁉︎
それどころか、胸まで上げてませんか⁉︎
「無防備なんだもん……」
そりゃ寝てるからでしょうが!
だからって、服を捲るんじゃない。
俺のタオルケットどこ行った⁉︎
「可愛い乳首……ちょっとだけ……」
まさか──待て待て待て!
スリッ……スリスリ。
直接触ってきた! 乳首イジられてる!
「乳首勃ったね……」
浬が言った通り、俺の乳首はスリスリと擦られて勃ち上がってしまったらしい。
──コリッ。
「あっ……」
摘まれて変な声が出た!
「ユキ? 起きた? 寝てる?」
起きるのと起きないの、どっちが正解⁉︎
冷や汗が止まらない。
「いつものか……寝てるなら乳首だけでやめとこ……」
起きてたらどこまでするつもりなんだ⁉︎
パクリッ……ペロペロ……チュゥ。
か、感じる……。
舐められて感じる!
声出そう。
ペロッ……カリッ……グリッ……レロレロ。
起こそうとしてないか⁉︎
「ふふっ。ここまでしても起きないみたい……」
起きてるんだよ……。
そこまでやったら普通に起きると思ってよ。
両方の乳首をペロペロと舐め回された。
「これ以上はやばい……」
俺も色んな意味でヤバかった……。
やっと離れたっぽい。
ホッとした。
「ユキの裸……興奮する……」
俺には触れないけれど、目の前でしてるっぽい。
セクシーな吐息が聞こえる。
気になって薄目で見た。
ベッドが狭いからか四つん這いみたいな体制で浬は自分のモノを扱いている。
気持ち良さそうな顔……。
やっぱり扇情的でエロい。
こんな浬を見る事ができるのは俺だけ?
俺の胸……さっきからドキドキしてる……。
「ユキ……イクょ……」
え⁉︎ そのままイクの⁉︎
「──っ」
俺の腹に出された……。
ちゃんとティッシュで拭いてね……。
◆◇◆
「ユキ……ユキ!」
目を開ければ、浬くん。
昨日は調子に乗ったんじゃないですか?
あんな事……。
ふと昨日の浬を思い出してブワッと何かが込み上げた。
顔が熱い。
「起きた?」
赤くなった顔を見られないようにタオルケットに潜る。
「ユキ、ほら、起きないと」
「起きたよ……」
冷静にならないと。
やっと自分を落ち着かせて、用意をして今日も学校へ。
また寝不足だ……。
浬をどうにかしないと俺がもたない……。
◆◇◆
やっぱり部屋を変えるべきだ。
驚くことに、俺は浬がすることにあまり怒っていないのだ。
それ自体にも危機を感じている。
前の席にいる健人に問いかける。
「なぁ、健人。寮のルームメイトの変更って難しいのか?」
「え……どうしたんだ⁉︎ ケンカか⁉︎ この間の事がそこまで拗れたか⁉︎」
めちゃくちゃ驚かれた。
「違うけど……」
「だったらどうして? お前ら仲良くやってるじゃないか」
「そうなんだけど……なんとなくだよ……」
毎晩オカズにされるからとは言えない。
「浬には言ったのか?」
「いや……まだ……」
「なら、考え直せ。雪彦が無遅刻でいられるのも浬のおかげだろ? 俺だったら起こしもしない。朝食も夕食も時間に教えてくれて、勉強も教えてくれる。あそこまで尽くしてくれるルームメイトなんていないぞ」
確かに健人の言う通りで言い返せない。
「雪彦は、浬の事が嫌いなのか?」
「嫌いじゃない!」
慌てて否定する。嫌いなんて思った事はない。
それどころか、受け入れてしまいそうな自分が怖いんだ。
「なら、理由もないのに部屋を変えるのはおかしいだろ? な、浬」
「え……?」
俺の背後に浬がいたらしい……。
やってしまった……。
振り向けば、暗い顔をした浬にものすごく罪悪感を感じる。
「ユキ……僕と同室が嫌なの?」
「違う! ちょっと健人に聞いてみただけだから!」
「なら……同室でいてくれる?」
「当たり前だ!」
「それなら良かった……」
ホッとしたような浬に俺もホッとする。
もうルームメイトの変更は諦めよう……。
「浬が変えてくれって言うならわかるけど、雪彦が変えたいなんて贅沢だよな」
笑いながら健人に言われた言葉にちょっといじけた。
もうキスされても驚かない。
今日は仰向けで浬は上にいるらしい。
ペロ、チュゥ。
舐めた! 唇舐めた!
それはちょっと困る!
舐めるとかそれこそワンコみたいだ。
「可愛いのにカッコいいって……ユキって最強だよ……」
なんでこんなに恥ずかしいんだ。
「ユキの白い肌……デスクライトの明かりだけでも綺麗に見える……」
──チュッ……ツーッ。
首にキスして、舌でツーッと舐めるのやめて。
眉がピクッと動いてしまってドキドキしてくる。
──カサッ。
衣ずれの音。
って、俺の服じゃねぇ⁉︎
腹の所からまくったよね⁉︎
今、俺の腹見てるよね⁉︎
それどころか、胸まで上げてませんか⁉︎
「無防備なんだもん……」
そりゃ寝てるからでしょうが!
だからって、服を捲るんじゃない。
俺のタオルケットどこ行った⁉︎
「可愛い乳首……ちょっとだけ……」
まさか──待て待て待て!
スリッ……スリスリ。
直接触ってきた! 乳首イジられてる!
「乳首勃ったね……」
浬が言った通り、俺の乳首はスリスリと擦られて勃ち上がってしまったらしい。
──コリッ。
「あっ……」
摘まれて変な声が出た!
「ユキ? 起きた? 寝てる?」
起きるのと起きないの、どっちが正解⁉︎
冷や汗が止まらない。
「いつものか……寝てるなら乳首だけでやめとこ……」
起きてたらどこまでするつもりなんだ⁉︎
パクリッ……ペロペロ……チュゥ。
か、感じる……。
舐められて感じる!
声出そう。
ペロッ……カリッ……グリッ……レロレロ。
起こそうとしてないか⁉︎
「ふふっ。ここまでしても起きないみたい……」
起きてるんだよ……。
そこまでやったら普通に起きると思ってよ。
両方の乳首をペロペロと舐め回された。
「これ以上はやばい……」
俺も色んな意味でヤバかった……。
やっと離れたっぽい。
ホッとした。
「ユキの裸……興奮する……」
俺には触れないけれど、目の前でしてるっぽい。
セクシーな吐息が聞こえる。
気になって薄目で見た。
ベッドが狭いからか四つん這いみたいな体制で浬は自分のモノを扱いている。
気持ち良さそうな顔……。
やっぱり扇情的でエロい。
こんな浬を見る事ができるのは俺だけ?
俺の胸……さっきからドキドキしてる……。
「ユキ……イクょ……」
え⁉︎ そのままイクの⁉︎
「──っ」
俺の腹に出された……。
ちゃんとティッシュで拭いてね……。
◆◇◆
「ユキ……ユキ!」
目を開ければ、浬くん。
昨日は調子に乗ったんじゃないですか?
あんな事……。
ふと昨日の浬を思い出してブワッと何かが込み上げた。
顔が熱い。
「起きた?」
赤くなった顔を見られないようにタオルケットに潜る。
「ユキ、ほら、起きないと」
「起きたよ……」
冷静にならないと。
やっと自分を落ち着かせて、用意をして今日も学校へ。
また寝不足だ……。
浬をどうにかしないと俺がもたない……。
◆◇◆
やっぱり部屋を変えるべきだ。
驚くことに、俺は浬がすることにあまり怒っていないのだ。
それ自体にも危機を感じている。
前の席にいる健人に問いかける。
「なぁ、健人。寮のルームメイトの変更って難しいのか?」
「え……どうしたんだ⁉︎ ケンカか⁉︎ この間の事がそこまで拗れたか⁉︎」
めちゃくちゃ驚かれた。
「違うけど……」
「だったらどうして? お前ら仲良くやってるじゃないか」
「そうなんだけど……なんとなくだよ……」
毎晩オカズにされるからとは言えない。
「浬には言ったのか?」
「いや……まだ……」
「なら、考え直せ。雪彦が無遅刻でいられるのも浬のおかげだろ? 俺だったら起こしもしない。朝食も夕食も時間に教えてくれて、勉強も教えてくれる。あそこまで尽くしてくれるルームメイトなんていないぞ」
確かに健人の言う通りで言い返せない。
「雪彦は、浬の事が嫌いなのか?」
「嫌いじゃない!」
慌てて否定する。嫌いなんて思った事はない。
それどころか、受け入れてしまいそうな自分が怖いんだ。
「なら、理由もないのに部屋を変えるのはおかしいだろ? な、浬」
「え……?」
俺の背後に浬がいたらしい……。
やってしまった……。
振り向けば、暗い顔をした浬にものすごく罪悪感を感じる。
「ユキ……僕と同室が嫌なの?」
「違う! ちょっと健人に聞いてみただけだから!」
「なら……同室でいてくれる?」
「当たり前だ!」
「それなら良かった……」
ホッとしたような浬に俺もホッとする。
もうルームメイトの変更は諦めよう……。
「浬が変えてくれって言うならわかるけど、雪彦が変えたいなんて贅沢だよな」
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