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少し世界を知った
魔王城のパーティー ② *少〜しだけ
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そこは立派なシャンデリアがキラキラと輝いて、室内を照らしていた。
色んな魔族がいっぱいいて、ざわめいていた。黒髪もそこそこいる!
俺が入った瞬間に視線を集めてしまう。
ラヴィアスとユルが俺にピッタリくっついて両サイドを固めている。
悪意の視線が怖くて下を向きそうになる。
ラヴィアスが俺に囁く。
「リディオ。胸を張れ。お前は私の家族だ」
「うん……」
その言葉だけで、頑張れる気がする。
ラヴィアスがいるからか、直接悪口を言われる事はなくてホッとする。
ヒソヒソと囁かれるのは慣れている。
すると、目の前に見知った顔を見て微笑む。
「リディオ。また大きくなったな」
やってきたのはルーズベルトお兄様だ。
相変わらずの眉間の皺だけれど、両手を広げた。
それに向かって駆け出した。
「お兄様!」
「あ! こら! リディオ!」
ギュッと抱きつけば、お兄様に抱き上げられた。
両手広げられると抱っこの合図だと思ってしまうのはもう条件反射だ。
「重くなった」
「もう持ち上げられるの恥ずかしいよ」
「そうか……」
そっと降ろされて、そのままギュッとされる。
「せっかくラヴィアス様の香りを付けたのに、意味がありませんね」
「くそ……」
「だからキスしろと申し上げたのに」
ラヴィアスとユルが何やらボソボソと話しているけれどこっちには聞こえない。
すると、お兄様が俺を連れたままそっと移動し始める。
素早く人混みに紛れてしまった。
「お兄様? どこに行くの?」
「しー。あいつらに見つかる前にここを出るぞ」
「ラヴィアスに怒られるよ?」
「私と共にいるのは嫌か?」
「嫌なわけないじゃん」
お兄様は表情が変わらないけれど、嬉しそうな雰囲気がした気がする。
◆◇◆
お兄様に連れてこられたのは、パーティー会場とは違う部屋だ。
誰もいないシーンと静まり返った部屋だった。
そこに並んだご馳走の数々。
「リディオの為に作らせた」
「すごい。俺が食べちゃっていいの?」
「いちごもあるぞ」
「いちご!」
お兄様と二人でお腹を満たす。
あーんされるいちごは格別に美味しいです。
「美味しかった。お腹いっぱい。お兄様、ありがとう」
「喜んでくれればいい。リディオ、お前に見せたい物がある」
「俺に?」
「ああ。ここで少し待っていろ」
お兄様が部屋を出て行って少しすると、バタンッと扉が開いてびっくりする。
扉が開いたのに誰もいない?
扉が勝手に開いたの……?
廊下を通る魔族達がジロジロ見ながら通り過ぎていく。
気まずいので、扉を閉めようとしたら、廊下の石畳に赤い矢印を発見する。
そっちの方向を向けば、点々と矢印が見える。
他の人には見えていないのか、矢印を素通りしていく。
これは……俺にこっちに来いという矢印かな……。
お兄様かな?
不思議に思いながらも、その矢印に向かって足を進めた。
◆◇◆
着いたのは、他と違う豪華な装飾の扉だった。
矢印はこの中を示している。
どうしようかと思っていれば、またも扉が勝手に開いた。
中に入れという事だよね……わかりやすい……。
恐る恐る中に入った瞬間に扉がバタンッと閉まった。
中で座っていた人が立ち上がって俺の目の前にきた。
真っ黒な髪は腰まであって、ルーズベルトお兄様によく似ている。立派なツノが耳の上に二本あった。
「初めまして。リディオ」
「は、初めまして……魔王様?」
「よく僕が魔王だと分かったね!」
いや、だって、いかにもって感じが出ている。
見た目とか、ラヴィアス達と同じ格好とか。
それよりも、魔王がニコニコした!
イメージが違う。
クンクンと匂いを嗅がれた。
「ルーズベルトの香りと……ラヴィアスの香りが少しか……」
「さっきまでお兄様と一緒にいたからですかね?」
一緒にいると香りは移るって言ってたもんな。
「お兄様?」
「あ……はい……」
ルーズベルトをお兄様って呼んじゃダメだった?
怒られる……?
「それなら、僕をお父様って呼んで!」
ギュッと抱きつかれた。
魔王をお父様と呼べだって?
「ほら、呼んで」
期待した顔で見下ろされる。
断りづらい。
「お、お父様……」
「かわいいぃぃー! 人間がこんなに可愛いなんて思ってなかったなぁ」
軽い! 魔王のノリが軽い!
「うん。君なら平気そうだ。殺さなくて済んで良かった」
ニコニコと物騒な事を言われた。
殺すつもりだったの……?
聞き間違い……?
「いやぁさ、人間の刺客とかだったら困るでしょ?」
えぇ! スパイみたいに思われてたって事⁉︎
「俺はそんなんじゃないです!」
「うん。見ればわかる。その黒髪も黒目も本物だ。安心したよ。これからはお父様としてよろしくね」
「は、はい……」
「こんな可愛い子で良かったなぁ」
魔王が鼻歌を歌っている……。
「ははっ。それに、あいつら君に夢中だね。一生懸命香りを移そうとして……それなら──僕の香りにしちゃおうか」
「え?」
両頬を掴まれたと思ったら、綺麗な顔が近付く。
そして──ふにっとした感触が唇に……。
キスされた!
すると、口内に舌まで入れられた。
「んんっ!」
逃げようと押さえられている手を掴んでもびくともしない。
クチュッと口内で音がする。
喉の奥まで届くんじゃないかと思う舌使いにゴクリと唾液を飲み込む。
二人の唾液が混ざり合って口の端からこぼれた。
そっと離れたと思ったら、魔王はペロリと自分の唇を舐めた。
「リディオの唾液……甘かった。これは、魔族を惑わす味だよ。癖になりそう」
口元の唾液を拭った。
この魔王……ディープキスしたよ……信じられない……殴りたい。
「お父様って呼びたくないです」
「え⁉︎ なんで⁉︎」
「初対面でキスする人をお父様とは呼びません」
「待ってよぉ~! 僕だってリディオに香り付けたかったんだよぉ~」
だからってキスするなんて……。
じっとりと睨む。
「俺は男ですよ……」
「知ってるよ? そんな事を気にしているの? 魔族は男同士でもパートナーとして共に歩む人は多いよ」
「え? そうなんですか?」
魔族の事まだ知らない事が多いな。
男とか女とかあまり関係ないんだ。
「魔族でそんな事を気にする人はいないさ。なんてったって寿命は長いし、パートナーが何人もいる人もいる。ほら、ユルなんて淫魔だろう? 男も女も雄も雌もぜーんぶ受け入れられるやつだよ。どれがあいつの香りかわからないほど色んな人の香りがするよ」
まじですか……?
何が一番の衝撃かって、ユルがそんな貞操観念だった事が衝撃です。
俺といる時はそんな素振りを見せないのに。淫魔恐るべし。
「だからって、勝手にキスしないで下さいよ。次やったらお父様って呼びませんからね」
「リディオ~」
魔王が俺に抱きついて頭にスリスリしてくる……。
魔王のイメージが崩れていく……。
そんな事をしていれば、バァンとまた扉が開かれた。
扉を開けたのは、黒髪の魔族だった。
「魔王様! お時間になります!」
「はいはい。それじゃ、リディオ。一緒に行こうね」
「え⁉︎ ──うわっ!」
体がフワリと浮いたと思ったら、俺は満面の笑みの魔王にお姫様抱っこされていた……。
色んな魔族がいっぱいいて、ざわめいていた。黒髪もそこそこいる!
俺が入った瞬間に視線を集めてしまう。
ラヴィアスとユルが俺にピッタリくっついて両サイドを固めている。
悪意の視線が怖くて下を向きそうになる。
ラヴィアスが俺に囁く。
「リディオ。胸を張れ。お前は私の家族だ」
「うん……」
その言葉だけで、頑張れる気がする。
ラヴィアスがいるからか、直接悪口を言われる事はなくてホッとする。
ヒソヒソと囁かれるのは慣れている。
すると、目の前に見知った顔を見て微笑む。
「リディオ。また大きくなったな」
やってきたのはルーズベルトお兄様だ。
相変わらずの眉間の皺だけれど、両手を広げた。
それに向かって駆け出した。
「お兄様!」
「あ! こら! リディオ!」
ギュッと抱きつけば、お兄様に抱き上げられた。
両手広げられると抱っこの合図だと思ってしまうのはもう条件反射だ。
「重くなった」
「もう持ち上げられるの恥ずかしいよ」
「そうか……」
そっと降ろされて、そのままギュッとされる。
「せっかくラヴィアス様の香りを付けたのに、意味がありませんね」
「くそ……」
「だからキスしろと申し上げたのに」
ラヴィアスとユルが何やらボソボソと話しているけれどこっちには聞こえない。
すると、お兄様が俺を連れたままそっと移動し始める。
素早く人混みに紛れてしまった。
「お兄様? どこに行くの?」
「しー。あいつらに見つかる前にここを出るぞ」
「ラヴィアスに怒られるよ?」
「私と共にいるのは嫌か?」
「嫌なわけないじゃん」
お兄様は表情が変わらないけれど、嬉しそうな雰囲気がした気がする。
◆◇◆
お兄様に連れてこられたのは、パーティー会場とは違う部屋だ。
誰もいないシーンと静まり返った部屋だった。
そこに並んだご馳走の数々。
「リディオの為に作らせた」
「すごい。俺が食べちゃっていいの?」
「いちごもあるぞ」
「いちご!」
お兄様と二人でお腹を満たす。
あーんされるいちごは格別に美味しいです。
「美味しかった。お腹いっぱい。お兄様、ありがとう」
「喜んでくれればいい。リディオ、お前に見せたい物がある」
「俺に?」
「ああ。ここで少し待っていろ」
お兄様が部屋を出て行って少しすると、バタンッと扉が開いてびっくりする。
扉が開いたのに誰もいない?
扉が勝手に開いたの……?
廊下を通る魔族達がジロジロ見ながら通り過ぎていく。
気まずいので、扉を閉めようとしたら、廊下の石畳に赤い矢印を発見する。
そっちの方向を向けば、点々と矢印が見える。
他の人には見えていないのか、矢印を素通りしていく。
これは……俺にこっちに来いという矢印かな……。
お兄様かな?
不思議に思いながらも、その矢印に向かって足を進めた。
◆◇◆
着いたのは、他と違う豪華な装飾の扉だった。
矢印はこの中を示している。
どうしようかと思っていれば、またも扉が勝手に開いた。
中に入れという事だよね……わかりやすい……。
恐る恐る中に入った瞬間に扉がバタンッと閉まった。
中で座っていた人が立ち上がって俺の目の前にきた。
真っ黒な髪は腰まであって、ルーズベルトお兄様によく似ている。立派なツノが耳の上に二本あった。
「初めまして。リディオ」
「は、初めまして……魔王様?」
「よく僕が魔王だと分かったね!」
いや、だって、いかにもって感じが出ている。
見た目とか、ラヴィアス達と同じ格好とか。
それよりも、魔王がニコニコした!
イメージが違う。
クンクンと匂いを嗅がれた。
「ルーズベルトの香りと……ラヴィアスの香りが少しか……」
「さっきまでお兄様と一緒にいたからですかね?」
一緒にいると香りは移るって言ってたもんな。
「お兄様?」
「あ……はい……」
ルーズベルトをお兄様って呼んじゃダメだった?
怒られる……?
「それなら、僕をお父様って呼んで!」
ギュッと抱きつかれた。
魔王をお父様と呼べだって?
「ほら、呼んで」
期待した顔で見下ろされる。
断りづらい。
「お、お父様……」
「かわいいぃぃー! 人間がこんなに可愛いなんて思ってなかったなぁ」
軽い! 魔王のノリが軽い!
「うん。君なら平気そうだ。殺さなくて済んで良かった」
ニコニコと物騒な事を言われた。
殺すつもりだったの……?
聞き間違い……?
「いやぁさ、人間の刺客とかだったら困るでしょ?」
えぇ! スパイみたいに思われてたって事⁉︎
「俺はそんなんじゃないです!」
「うん。見ればわかる。その黒髪も黒目も本物だ。安心したよ。これからはお父様としてよろしくね」
「は、はい……」
「こんな可愛い子で良かったなぁ」
魔王が鼻歌を歌っている……。
「ははっ。それに、あいつら君に夢中だね。一生懸命香りを移そうとして……それなら──僕の香りにしちゃおうか」
「え?」
両頬を掴まれたと思ったら、綺麗な顔が近付く。
そして──ふにっとした感触が唇に……。
キスされた!
すると、口内に舌まで入れられた。
「んんっ!」
逃げようと押さえられている手を掴んでもびくともしない。
クチュッと口内で音がする。
喉の奥まで届くんじゃないかと思う舌使いにゴクリと唾液を飲み込む。
二人の唾液が混ざり合って口の端からこぼれた。
そっと離れたと思ったら、魔王はペロリと自分の唇を舐めた。
「リディオの唾液……甘かった。これは、魔族を惑わす味だよ。癖になりそう」
口元の唾液を拭った。
この魔王……ディープキスしたよ……信じられない……殴りたい。
「お父様って呼びたくないです」
「え⁉︎ なんで⁉︎」
「初対面でキスする人をお父様とは呼びません」
「待ってよぉ~! 僕だってリディオに香り付けたかったんだよぉ~」
だからってキスするなんて……。
じっとりと睨む。
「俺は男ですよ……」
「知ってるよ? そんな事を気にしているの? 魔族は男同士でもパートナーとして共に歩む人は多いよ」
「え? そうなんですか?」
魔族の事まだ知らない事が多いな。
男とか女とかあまり関係ないんだ。
「魔族でそんな事を気にする人はいないさ。なんてったって寿命は長いし、パートナーが何人もいる人もいる。ほら、ユルなんて淫魔だろう? 男も女も雄も雌もぜーんぶ受け入れられるやつだよ。どれがあいつの香りかわからないほど色んな人の香りがするよ」
まじですか……?
何が一番の衝撃かって、ユルがそんな貞操観念だった事が衝撃です。
俺といる時はそんな素振りを見せないのに。淫魔恐るべし。
「だからって、勝手にキスしないで下さいよ。次やったらお父様って呼びませんからね」
「リディオ~」
魔王が俺に抱きついて頭にスリスリしてくる……。
魔王のイメージが崩れていく……。
そんな事をしていれば、バァンとまた扉が開かれた。
扉を開けたのは、黒髪の魔族だった。
「魔王様! お時間になります!」
「はいはい。それじゃ、リディオ。一緒に行こうね」
「え⁉︎ ──うわっ!」
体がフワリと浮いたと思ったら、俺は満面の笑みの魔王にお姫様抱っこされていた……。
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