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入学後
愛し合いたい *
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白い天井を背景にリンゼイの切なく見下ろす顔が見える。
「ディノ……顔真っ赤……」
「い、言うなよ……」
大好きな人とベッドの上にいて平気でいられるわけはない。
さっきからドキドキしているし、視線はどこを見ていいのかわからなくて彷徨う。
リンゼイの手がきっちりと着ていた俺のタキシードを脱がしていく。
蝶ネクタイにジャケット、シャツ──俺の素肌が見えるとリンゼイはそこを指先でなぞった。
触れられた場所から熱が伝わる。
「これから何するか……わかる?」
「わかるよ……」
ベッドで裸でやる事……わからないはずない。
嫌ではないし、むしろエルドの時から待っていた。
それは、リンゼイも同じなのかもしれない。
「ずっと待たせて……ごめんな……」
ディノになってからも──何年も……。
スリッと俺の首筋に擦り寄ったリンゼイが可愛い。
「いいよ……私達には……今があるから──」
「リンゼイ……」
俺から甘いキスで気持ちを伝える。
俺が裸になると、リンゼイも自分の服を脱いでいく。
妙に色っぽくてボーッと見つめてしまった。
セットした髪が乱れているのが余計にそそる。
覆いかぶさるリンゼイに胸がキュッとなる。
「胸がドキドキして、何だか……悪い事をするみたいだね」
「悪い事じゃないだろ……これは……えっと……愛し合う事……?」
リンゼイが微笑んだ。
「そうだね……愛し合おうか……」
魔力の譲渡とは違う深いキス。
混じり合った唾液ですら甘く感じる。
キスがこんなにも気持ちいいものだとは知らなかった。
胸の尖りを撫でられれば、ゾクッとした快感が背中を駆け巡った。
「んっ……」
執拗に攻められれば、自分から鼻にかかる甘い声が漏れて恥ずかしい。
「これ……気持ちいいんだね……」
指の腹で撫でていたのを口に含む。指とは違う快感に震える。
「あっ……それ、だめ……声が……んっ……」
だめだと言っているのにリンゼイの舌は止まらない。
甘噛みしたり、舌で押したりするその感触は、俺を翻弄する。
リンゼイの綺麗な指が、尻の蕾を撫でた。
ピクッと震えたら、ピタリと止まって俺を見下ろした。
「本当にいい?」
リンゼイが俺を気遣ってくれるのは嬉しい。
でも、ここでお預けされたらたまらない。
「俺は……エルドの時からこうやってお前に触れられたかった……」
「あまり煽らないで……」
「もっといっぱい触って……」
体の奥も全部──。
リンゼイは潤滑油でトロトロにした尻へ指を突き挿れた。
そのまま指が侵入してくる。痛みと違和感に声をあげそうになる。
「──っ」
「キツい……今日は慣らすだけにしようか?」
さっきから心配そうにするリンゼイに、優しくされる事に苛立った。
リンゼイ自身もすっかり勃っているのに理性の方が勝つなんて悔しい。
「こんな時まで優しくするな」
多少乱暴にされたって痛いのなんて治せる。
初めての痛みを治すつもりはないけれど。
リンゼイのモノをギュッと握れば、硬く主張している。
「こんなにしてるくせに我慢できるのか?」
ニヤリと笑えば、微笑まれる。
「もうやめてあげないから──」
リンゼイは、俺の中の指を動かす。
何度も挿れたり出したり、中を広げるように指が増える。
そのうちにリンゼイの指が、何かを探して動く。
「あっ……う、あんっ!」
体の奥を指で押されるようにコリコリと引っ掻かれると思わず声が出た。
「あっ……! ちょっ、そこ、あっ!?」
「ここだね? 瞳が潤んで……声も甘くなったね……」
「あっ! んっ、はっ……んんっ!」
リンゼイは、俺の弱い所を見つけたみたいだ。
違和感や痛みよりも気持ち良さに我慢ができなくなってきて悶える。
「そんなにいいんだ?」
少し意地悪そうなリンゼイを潤んだ瞳で見上げる。
「も、もういいから……挿れて……」
ジワジワと与えられる快感に頭がおかしくなりそうだ。
これ以上余裕がなくなるのは嫌だ。
俺を切なく見下ろすリンゼイの腕を掴む。
「お願い……」
リンゼイがゴクリと喉を鳴らした。
「それなら……後ろからの方が負担が──」
また気遣われた。
掴んでいた腕をさらにギュッと握る。
「ばか。お前の顔を見ながらしたいんだろ。これ以上グダグダするなら結界張って出てこないからな……」
「──何その可愛い拗ね方……」
リンゼイは、優しく笑いながらも俺の足を上げた。
「辛かったら言って……」
コクリと頷けば、尻の蕾に当てられた感触に、緊張しないように深呼吸を繰り返す。
ググッと押し広げられる感触に眉根を寄せる。
「うっ……」
「大丈夫?」
リンゼイも眉根を寄せて少し辛そうだ。
それなのにさっきから俺のことばかりだ……。
「平気だって言ってる……。俺が全部受け止める……遠慮なく来いっ……!」
クスクスと笑われてしまった。
色気がなかったか?
「男らしくて好きだ……」
そんな事を言われれば、俺の心臓がキュッと鳴る。
「俺も好き……」
「愛してる……」
「俺も愛してる……」
愛の告白と共に、キスの雨が降る。
それと同時に腰を進められる。
「もっと惚れれば……?」
「惚れてる……この瞬間も……」
「ばか……」
「可愛い……」
愛し合うってこんなにも幸せなんだ。
そのうちにリンゼイの腰が止まった。
全部受け止められた事にホッと安堵する。
「ディノ(エルド)──」
囁かれた名前は、どちらにも聞こえた。
『──例え姿形が変わっても、惹き寄せられてしまうほど、恋焦がれています……何度生まれ変わっても彼を求めて止まない。私は一生どころか、来世でも彼に恋をすると思います』
ふとリンゼイの言葉を思い出した。
ずっと俺を想っていてくれた。
俺だけのリンゼイ。
来世でも恋をする……そう言い切っていたリンゼイの想いに胸が震えた。
これが魂ごと愛されるという事なのかもしれない。
すると、ポタリと頬に水滴を感じた。
「リンゼイ?」
見上げるリンゼイの青い瞳からこぼれ落ちた涙が、俺の頬を濡らす。
「泣くなよ──」
微笑んでその頬に手を添えて親指で涙を拭ってやる。
「こんな瞬間が来るとは思わなかったんだ……幸せなんだ……それなのに、怖くて……」
リンゼイが泣きならポツポツと話してくれる。俺は、こんなにもリンゼイを傷付けていた。
「エルドが死んだあの時に全部諦めた……。エルドに助けられた命を、自分で終わらせる事もできなくて……私はただ生きているだけだった……。ディノとして私の目の前に現れた時も、今この瞬間も幸せな夢を見ているんじゃないかって……いつか目が覚めて、私の目の前からいなくなるんじゃないかって──っ」
リンゼイは、そこで言葉を切った。
リンゼイの気持ちが痛い。
リンゼイにつけた心の傷は癒えることはないんだろう。それでも、あの時の俺にはあれが最善だった。
涙を流すリンゼイを引き寄せてキスを贈る。
「俺を見ろ。夢なんかじゃない。俺はずっとお前のそばにいる。今度は間違えない。何があってもリンゼイを独りにしないと誓うから──泣かないでくれよ」
とめどなく溢れる涙を拭う。
どうやったら泣き止んでくれるのか。
「お前の泣き顔は苦手なんだ──居なくならないから、幸せな時は笑って欲しい」
「ディノ……」
腹をスルリと撫でて微笑む。
「ほら、自分の中にお前を感じるよ。お前も俺を感じるだろ?」
コクリと頷くリンゼイを優しく抱きしめる。
「愛し合うんだろ? 夢じゃないって確認できるまで、お前の気のすむようにすればいい。もっと愛してくれよな」
「ディノ──」
縋り付くように抱きしめられれば、愛おしいという気持ちが溢れてくる。
リンゼイは、泣き止んだ頃に俺の存在を確かめるように動き出した。
「あっ……リンゼイ……」
「ディノ……」
快感の中で見上げる光景は、夢にまで見た大好きな人の扇状的な姿だ。
そんな姿を見るだけで興奮を煽る。
夢中でお互いを感じ合う。
そのうちに激しく揺さぶられる。
ずっと気遣っていたのに、余裕はもうないらしい。
それが無性に嬉しかった。
「あっ、ふっ、んっ──!」
愛されるという快感は、俺の股の間にあるモノを硬くしてトロリと蜜を溢れさせる。
腹の奥が熱い。
「ディノ、イキそうなんだね……イカせてあげる──」
敏感な部分を握られて上下に扱かれながら何度も突き上げられて、気持ちいい場所を擦られる。
快感に何も考えられなくなって、胸がいっぱいで満たされる。
「あっ、んっ、ああっ──だめっ、もうイクから──アッ!」
あまりの気持ちよさに達すると自分の腹に白濁を撒き散らす。
それと同時にリンゼイの事も締め上げた。
「──っ!」
リンゼイの動きが止まって、体重を預けてくる。
「へへっ……リンゼイもイッたな?」
「あまりにも気持ち良くて……」
嬉しくて抱きしめる。
「気持ち良かった……またしような」
「これで終わりだと思ってるの?」
「え……?」
また動き出したのをギョッとしてリンゼイを見つめる。
「ちょ、ちょっと待て! 今、イッたばかりで勃ったのか!?」
「ごめん……中にいるだけで止まらないかも……」
待ちに待った瞬間だったから、それもわからないでもない。でも──
「休憩が欲しい……!」
「だめ?」
子犬のような瞳のリンゼイのおねだりに勝てるはずもなく──。
「だめじゃないんだけど……休憩を──」
「もっと……もっと感じさせて……」
「あっ! ちょっと……待って……! ──ああっ!」
俺を気遣っていたリンゼイはどこへ行ったのか?
気がすむようにとは言ったが……俺はどこまで付き合わされるのか。
回復魔法は傷は癒してくれるけど、疲れを取ったりはしてくれない。
少し不安になりながらも、快感の波に身を任せた。
「ディノ……顔真っ赤……」
「い、言うなよ……」
大好きな人とベッドの上にいて平気でいられるわけはない。
さっきからドキドキしているし、視線はどこを見ていいのかわからなくて彷徨う。
リンゼイの手がきっちりと着ていた俺のタキシードを脱がしていく。
蝶ネクタイにジャケット、シャツ──俺の素肌が見えるとリンゼイはそこを指先でなぞった。
触れられた場所から熱が伝わる。
「これから何するか……わかる?」
「わかるよ……」
ベッドで裸でやる事……わからないはずない。
嫌ではないし、むしろエルドの時から待っていた。
それは、リンゼイも同じなのかもしれない。
「ずっと待たせて……ごめんな……」
ディノになってからも──何年も……。
スリッと俺の首筋に擦り寄ったリンゼイが可愛い。
「いいよ……私達には……今があるから──」
「リンゼイ……」
俺から甘いキスで気持ちを伝える。
俺が裸になると、リンゼイも自分の服を脱いでいく。
妙に色っぽくてボーッと見つめてしまった。
セットした髪が乱れているのが余計にそそる。
覆いかぶさるリンゼイに胸がキュッとなる。
「胸がドキドキして、何だか……悪い事をするみたいだね」
「悪い事じゃないだろ……これは……えっと……愛し合う事……?」
リンゼイが微笑んだ。
「そうだね……愛し合おうか……」
魔力の譲渡とは違う深いキス。
混じり合った唾液ですら甘く感じる。
キスがこんなにも気持ちいいものだとは知らなかった。
胸の尖りを撫でられれば、ゾクッとした快感が背中を駆け巡った。
「んっ……」
執拗に攻められれば、自分から鼻にかかる甘い声が漏れて恥ずかしい。
「これ……気持ちいいんだね……」
指の腹で撫でていたのを口に含む。指とは違う快感に震える。
「あっ……それ、だめ……声が……んっ……」
だめだと言っているのにリンゼイの舌は止まらない。
甘噛みしたり、舌で押したりするその感触は、俺を翻弄する。
リンゼイの綺麗な指が、尻の蕾を撫でた。
ピクッと震えたら、ピタリと止まって俺を見下ろした。
「本当にいい?」
リンゼイが俺を気遣ってくれるのは嬉しい。
でも、ここでお預けされたらたまらない。
「俺は……エルドの時からこうやってお前に触れられたかった……」
「あまり煽らないで……」
「もっといっぱい触って……」
体の奥も全部──。
リンゼイは潤滑油でトロトロにした尻へ指を突き挿れた。
そのまま指が侵入してくる。痛みと違和感に声をあげそうになる。
「──っ」
「キツい……今日は慣らすだけにしようか?」
さっきから心配そうにするリンゼイに、優しくされる事に苛立った。
リンゼイ自身もすっかり勃っているのに理性の方が勝つなんて悔しい。
「こんな時まで優しくするな」
多少乱暴にされたって痛いのなんて治せる。
初めての痛みを治すつもりはないけれど。
リンゼイのモノをギュッと握れば、硬く主張している。
「こんなにしてるくせに我慢できるのか?」
ニヤリと笑えば、微笑まれる。
「もうやめてあげないから──」
リンゼイは、俺の中の指を動かす。
何度も挿れたり出したり、中を広げるように指が増える。
そのうちにリンゼイの指が、何かを探して動く。
「あっ……う、あんっ!」
体の奥を指で押されるようにコリコリと引っ掻かれると思わず声が出た。
「あっ……! ちょっ、そこ、あっ!?」
「ここだね? 瞳が潤んで……声も甘くなったね……」
「あっ! んっ、はっ……んんっ!」
リンゼイは、俺の弱い所を見つけたみたいだ。
違和感や痛みよりも気持ち良さに我慢ができなくなってきて悶える。
「そんなにいいんだ?」
少し意地悪そうなリンゼイを潤んだ瞳で見上げる。
「も、もういいから……挿れて……」
ジワジワと与えられる快感に頭がおかしくなりそうだ。
これ以上余裕がなくなるのは嫌だ。
俺を切なく見下ろすリンゼイの腕を掴む。
「お願い……」
リンゼイがゴクリと喉を鳴らした。
「それなら……後ろからの方が負担が──」
また気遣われた。
掴んでいた腕をさらにギュッと握る。
「ばか。お前の顔を見ながらしたいんだろ。これ以上グダグダするなら結界張って出てこないからな……」
「──何その可愛い拗ね方……」
リンゼイは、優しく笑いながらも俺の足を上げた。
「辛かったら言って……」
コクリと頷けば、尻の蕾に当てられた感触に、緊張しないように深呼吸を繰り返す。
ググッと押し広げられる感触に眉根を寄せる。
「うっ……」
「大丈夫?」
リンゼイも眉根を寄せて少し辛そうだ。
それなのにさっきから俺のことばかりだ……。
「平気だって言ってる……。俺が全部受け止める……遠慮なく来いっ……!」
クスクスと笑われてしまった。
色気がなかったか?
「男らしくて好きだ……」
そんな事を言われれば、俺の心臓がキュッと鳴る。
「俺も好き……」
「愛してる……」
「俺も愛してる……」
愛の告白と共に、キスの雨が降る。
それと同時に腰を進められる。
「もっと惚れれば……?」
「惚れてる……この瞬間も……」
「ばか……」
「可愛い……」
愛し合うってこんなにも幸せなんだ。
そのうちにリンゼイの腰が止まった。
全部受け止められた事にホッと安堵する。
「ディノ(エルド)──」
囁かれた名前は、どちらにも聞こえた。
『──例え姿形が変わっても、惹き寄せられてしまうほど、恋焦がれています……何度生まれ変わっても彼を求めて止まない。私は一生どころか、来世でも彼に恋をすると思います』
ふとリンゼイの言葉を思い出した。
ずっと俺を想っていてくれた。
俺だけのリンゼイ。
来世でも恋をする……そう言い切っていたリンゼイの想いに胸が震えた。
これが魂ごと愛されるという事なのかもしれない。
すると、ポタリと頬に水滴を感じた。
「リンゼイ?」
見上げるリンゼイの青い瞳からこぼれ落ちた涙が、俺の頬を濡らす。
「泣くなよ──」
微笑んでその頬に手を添えて親指で涙を拭ってやる。
「こんな瞬間が来るとは思わなかったんだ……幸せなんだ……それなのに、怖くて……」
リンゼイが泣きならポツポツと話してくれる。俺は、こんなにもリンゼイを傷付けていた。
「エルドが死んだあの時に全部諦めた……。エルドに助けられた命を、自分で終わらせる事もできなくて……私はただ生きているだけだった……。ディノとして私の目の前に現れた時も、今この瞬間も幸せな夢を見ているんじゃないかって……いつか目が覚めて、私の目の前からいなくなるんじゃないかって──っ」
リンゼイは、そこで言葉を切った。
リンゼイの気持ちが痛い。
リンゼイにつけた心の傷は癒えることはないんだろう。それでも、あの時の俺にはあれが最善だった。
涙を流すリンゼイを引き寄せてキスを贈る。
「俺を見ろ。夢なんかじゃない。俺はずっとお前のそばにいる。今度は間違えない。何があってもリンゼイを独りにしないと誓うから──泣かないでくれよ」
とめどなく溢れる涙を拭う。
どうやったら泣き止んでくれるのか。
「お前の泣き顔は苦手なんだ──居なくならないから、幸せな時は笑って欲しい」
「ディノ……」
腹をスルリと撫でて微笑む。
「ほら、自分の中にお前を感じるよ。お前も俺を感じるだろ?」
コクリと頷くリンゼイを優しく抱きしめる。
「愛し合うんだろ? 夢じゃないって確認できるまで、お前の気のすむようにすればいい。もっと愛してくれよな」
「ディノ──」
縋り付くように抱きしめられれば、愛おしいという気持ちが溢れてくる。
リンゼイは、泣き止んだ頃に俺の存在を確かめるように動き出した。
「あっ……リンゼイ……」
「ディノ……」
快感の中で見上げる光景は、夢にまで見た大好きな人の扇状的な姿だ。
そんな姿を見るだけで興奮を煽る。
夢中でお互いを感じ合う。
そのうちに激しく揺さぶられる。
ずっと気遣っていたのに、余裕はもうないらしい。
それが無性に嬉しかった。
「あっ、ふっ、んっ──!」
愛されるという快感は、俺の股の間にあるモノを硬くしてトロリと蜜を溢れさせる。
腹の奥が熱い。
「ディノ、イキそうなんだね……イカせてあげる──」
敏感な部分を握られて上下に扱かれながら何度も突き上げられて、気持ちいい場所を擦られる。
快感に何も考えられなくなって、胸がいっぱいで満たされる。
「あっ、んっ、ああっ──だめっ、もうイクから──アッ!」
あまりの気持ちよさに達すると自分の腹に白濁を撒き散らす。
それと同時にリンゼイの事も締め上げた。
「──っ!」
リンゼイの動きが止まって、体重を預けてくる。
「へへっ……リンゼイもイッたな?」
「あまりにも気持ち良くて……」
嬉しくて抱きしめる。
「気持ち良かった……またしような」
「これで終わりだと思ってるの?」
「え……?」
また動き出したのをギョッとしてリンゼイを見つめる。
「ちょ、ちょっと待て! 今、イッたばかりで勃ったのか!?」
「ごめん……中にいるだけで止まらないかも……」
待ちに待った瞬間だったから、それもわからないでもない。でも──
「休憩が欲しい……!」
「だめ?」
子犬のような瞳のリンゼイのおねだりに勝てるはずもなく──。
「だめじゃないんだけど……休憩を──」
「もっと……もっと感じさせて……」
「あっ! ちょっと……待って……! ──ああっ!」
俺を気遣っていたリンゼイはどこへ行ったのか?
気がすむようにとは言ったが……俺はどこまで付き合わされるのか。
回復魔法は傷は癒してくれるけど、疲れを取ったりはしてくれない。
少し不安になりながらも、快感の波に身を任せた。
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