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手でします
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「手で……ですか?」
「嫌なら口でもいいよ」
「手でします……」
自分のよりも一回り大きいであろう先輩のモノを見つめてゴクリと喉を鳴らす。
俺は先輩にイカせてもらったし、手でやるぐらいなら挿れられるよりはいいか……。
「下手でも文句言わないで下さい」
「トモくんなら下手でもいいさ」
「な、何言ってるんですか……」
本当に好きなのかと勘違いしそうになる事を言わないで下さいよ……。
覚悟を決めて先輩の前に行き、先輩のモノに手を伸ばした。
そっと握ると先輩がピクッと反応する。
すごい硬い……これじゃ先輩は苦しいだろうな……。
俺でこんなに勃ったのかと思うと少し嬉しいのはなんでだ?
ぎこちなく上下に動かす。
自分でする時と同じ要領でいいんだよな?
一生懸命先輩を気持ち良くさせようと頑張る。
上目遣いでそっと先輩を窺えば、眉根を寄せて気持ち良さそうだった。
目が合うと、口の端を上げて俺を見下ろした。
「ちゃんと気持ちいい……イキそう……」
「ほ、本当ですか?」
上手くできているのかわからなかったから良かった。
「ばか……そんな嬉しそうな顔するな……」
「し、してません……!」
いつの間にか上手くできた事を褒められて喜んでた。飼い慣らされてる⁉︎
恥ずかしくなって顔が熱い。
「興奮した……イクぞ」
どこで興奮したんだ!
「ま、待って下さい! どうすれば⁉︎」
「手を止めるな。止めたらトモくんの尻に突っ込む」
そんな横暴な!
「ほら出るからな。受け止めろ」
「どうやって⁉︎」
すると、先輩のモノが一際硬くなった。
そのままドピュッとイッてしまった。
慌てて手で押さえたけれど、少し飛んだ……俺の頰と胸に……。
シャツがはだけていて良かった。
保健室のシーツも汚さなくて良かった。
俺が手と顔と胸で受け止めたようなものだ……。
「ははっ。最高だな」
「最悪ですよ……」
「保健室って色々あって便利だよな。ティッシュもウェットティッシュも揃ってる」
白濁まみれで動けない俺の為に先輩が色々持ってきてくれる。
結局最後まではしないでくれた。
意地悪なくせに優しいって……卑怯だ。
「水道もあるし、ここいいな……」
ボソッと呟いた先輩にゾッとする。
先輩と保健室は危険。
脳内にインプット完了。
◆◇◆
目覚まし時計が鳴ってのっそりと起きる。
昨日の俺はどうかしていた。
最後までしなかったとはいえ、先輩とあんな事……。
恥ずかし過ぎる。
完璧に流された。
気をつけよ。
そう思っていても、朝の電車は強制だ……。
今日も空き気味の電車に乗る。
電車が先輩の乗ってくる駅に着いた。
ドキドキと胸が鳴るのはなんでだ……。
人がいっぱいいる中で先輩を見つけた。
カッコいい人は目立つ。見つけられたのは、きっと先輩が目立つからだ。ただそれだけだと自分に言い聞かせる。
先輩は、俺が約束を守った事が嬉しかったのか、電車の中にいた俺を見つけて優しく笑った。
ドキッとした。
なんでそんな顔をするんですか……。
意地悪で鬼みたいな人なのに、ちょこちょこ心臓に悪い……。
「はよ」
「おはようございます……」
挨拶するだけなのに緊張する。
俺の顔……赤くなってないよな……?
「いるとは思ってたけど、嬉しいもんだな」
「約束ですから……」
思わず視線を逸らしてしまう。
そんな約束なんて守らなくてもいいのに、そうやって自分に言い訳しているみたいだ。
先輩は嬉しそうに笑う。
「へへっ。トモくん、俺のこと結構好きだろ?」
先輩は、ポンポンと俺の頭を叩いた。
「そ、そんなわけないです!」
手を振り払っても先輩は嬉しそうだった。
どうにかして俺に好きだと言わせたいようだ。
「お昼は屋上な」
それも強制ですよね。
「どうしてお昼一緒に食べたがるんですか?」
素朴な疑問だ。
「は? 同じクラスでも同じ学年でもないんだ。一緒に居れる時間は登下校とお昼ぐらいしかないだろ」
先輩が当たり前のように言う言葉にまたもドキリとする。
それって……俺と一緒に居たいからって聞こえなくもない……。
「それなら──友達も一緒でいいですか?」
「友達?」
反応が悪くないのでここぞとばかりにお願いする。
「ほら、和也! いつも一緒にお昼食べているんでダメですか?」
「ああ……あの子ね。いいよ。じゃあ、俺の友達もトモくんに会いたがってたから連れて行く」
良かった……。
二人きりだと……今みたいに、先輩が隣にいるだけで落ちつかないから……。
「嫌なら口でもいいよ」
「手でします……」
自分のよりも一回り大きいであろう先輩のモノを見つめてゴクリと喉を鳴らす。
俺は先輩にイカせてもらったし、手でやるぐらいなら挿れられるよりはいいか……。
「下手でも文句言わないで下さい」
「トモくんなら下手でもいいさ」
「な、何言ってるんですか……」
本当に好きなのかと勘違いしそうになる事を言わないで下さいよ……。
覚悟を決めて先輩の前に行き、先輩のモノに手を伸ばした。
そっと握ると先輩がピクッと反応する。
すごい硬い……これじゃ先輩は苦しいだろうな……。
俺でこんなに勃ったのかと思うと少し嬉しいのはなんでだ?
ぎこちなく上下に動かす。
自分でする時と同じ要領でいいんだよな?
一生懸命先輩を気持ち良くさせようと頑張る。
上目遣いでそっと先輩を窺えば、眉根を寄せて気持ち良さそうだった。
目が合うと、口の端を上げて俺を見下ろした。
「ちゃんと気持ちいい……イキそう……」
「ほ、本当ですか?」
上手くできているのかわからなかったから良かった。
「ばか……そんな嬉しそうな顔するな……」
「し、してません……!」
いつの間にか上手くできた事を褒められて喜んでた。飼い慣らされてる⁉︎
恥ずかしくなって顔が熱い。
「興奮した……イクぞ」
どこで興奮したんだ!
「ま、待って下さい! どうすれば⁉︎」
「手を止めるな。止めたらトモくんの尻に突っ込む」
そんな横暴な!
「ほら出るからな。受け止めろ」
「どうやって⁉︎」
すると、先輩のモノが一際硬くなった。
そのままドピュッとイッてしまった。
慌てて手で押さえたけれど、少し飛んだ……俺の頰と胸に……。
シャツがはだけていて良かった。
保健室のシーツも汚さなくて良かった。
俺が手と顔と胸で受け止めたようなものだ……。
「ははっ。最高だな」
「最悪ですよ……」
「保健室って色々あって便利だよな。ティッシュもウェットティッシュも揃ってる」
白濁まみれで動けない俺の為に先輩が色々持ってきてくれる。
結局最後まではしないでくれた。
意地悪なくせに優しいって……卑怯だ。
「水道もあるし、ここいいな……」
ボソッと呟いた先輩にゾッとする。
先輩と保健室は危険。
脳内にインプット完了。
◆◇◆
目覚まし時計が鳴ってのっそりと起きる。
昨日の俺はどうかしていた。
最後までしなかったとはいえ、先輩とあんな事……。
恥ずかし過ぎる。
完璧に流された。
気をつけよ。
そう思っていても、朝の電車は強制だ……。
今日も空き気味の電車に乗る。
電車が先輩の乗ってくる駅に着いた。
ドキドキと胸が鳴るのはなんでだ……。
人がいっぱいいる中で先輩を見つけた。
カッコいい人は目立つ。見つけられたのは、きっと先輩が目立つからだ。ただそれだけだと自分に言い聞かせる。
先輩は、俺が約束を守った事が嬉しかったのか、電車の中にいた俺を見つけて優しく笑った。
ドキッとした。
なんでそんな顔をするんですか……。
意地悪で鬼みたいな人なのに、ちょこちょこ心臓に悪い……。
「はよ」
「おはようございます……」
挨拶するだけなのに緊張する。
俺の顔……赤くなってないよな……?
「いるとは思ってたけど、嬉しいもんだな」
「約束ですから……」
思わず視線を逸らしてしまう。
そんな約束なんて守らなくてもいいのに、そうやって自分に言い訳しているみたいだ。
先輩は嬉しそうに笑う。
「へへっ。トモくん、俺のこと結構好きだろ?」
先輩は、ポンポンと俺の頭を叩いた。
「そ、そんなわけないです!」
手を振り払っても先輩は嬉しそうだった。
どうにかして俺に好きだと言わせたいようだ。
「お昼は屋上な」
それも強制ですよね。
「どうしてお昼一緒に食べたがるんですか?」
素朴な疑問だ。
「は? 同じクラスでも同じ学年でもないんだ。一緒に居れる時間は登下校とお昼ぐらいしかないだろ」
先輩が当たり前のように言う言葉にまたもドキリとする。
それって……俺と一緒に居たいからって聞こえなくもない……。
「それなら──友達も一緒でいいですか?」
「友達?」
反応が悪くないのでここぞとばかりにお願いする。
「ほら、和也! いつも一緒にお昼食べているんでダメですか?」
「ああ……あの子ね。いいよ。じゃあ、俺の友達もトモくんに会いたがってたから連れて行く」
良かった……。
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