2021年おみなしづきクリスマス番外編集

おみなしづき

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『交際0日同棲生活』龍彦×正親【特別じゃないクリスマス】※道具あり

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 二人が付き合って初めてのクリスマス。
 同棲中の二人にはあまり普段と変わらなかった。

 正親まさちかが仕事が終わって家に帰ると、龍彦たつひこが犬のようにダダダッと走ってきて出迎えた。
 正親は、エプロン姿の龍彦に微笑む。

「正親さん! お帰りなさい! それと、メリークリスマスです!」
「はははっ。朝も言っただろ?」
「何回だって言いますよ」

 龍彦は、寒さで赤くなった正親の頬と鼻の頭に気づいて正親をギュッと抱きしめる。
 正親は、それをギュッと抱きしめ返す。

「こんなに冷たくなって……温めてあげましょうか?」
「ばか……」

 満更でもない正親に龍彦は嬉しそうに笑う。
 そのままチュッと唇にキスを落とす。

「料理作ったんだろ? せっかく用意してくれたんだ。一緒に食べよう」

 そう言って、正親はケーキの箱を持ち上げた。

「たっつん、メリークリスマス」
「はい! 正親さん」

 手を繋いで一緒にリビングへ行く。
 正親は、用意されていた沢山のご馳走に目を輝かせた。

「すごいなぁ……こんなにいっぱい食べきれるかな?」
「残ったら明日は別の料理にするんで心配しなくていいですよ」

 料理上手な龍彦に感心する。

「着替えてくるな」

 ネクタイを外しながら言えば、龍彦も微笑んだ。

「はい。こっちももう終わりますから」

     ◆◇◆

「「いただきます」」

 二人で向かい合って料理を食べる。
 シチューにチキン、グラタンとサーモンのカルパッチョ。
 他にも細かい料理が並べられていた。

 二人でワインを飲みながら、ご馳走を食べて、美味しいケーキに舌鼓を打つ。

「すごい贅沢なクリスマスだな……」
「ふふっ。豪華ディナークルーズでも良かったんですよ」
「いいよ。俺はこういうので充分満足してる」

 正親が微笑めば、龍彦は胸をキュンと鳴らす。
 いつまで経っても龍彦は正親に恋したままだ。

 朝、寝起きでボーッとしている正親も、会社でキリキリと働く正親も、こうやって優しく微笑む正親も、全て写真に撮ってパネルに引き伸ばしておきたいぐらい正親が好きだった。

「あ、でも、こんなご馳走作るのたっつんが大変だよな。来年は、外で食べようか。毎年交互にするってどうだ?」
「はい! 正親さんとクリスマスができるなら、僕はなんだって嬉しいです」

 正親もまた、こう言ってくれる龍彦が好きだ。

「そういえば、朝、会社に出勤する時に、同じ階の河西かさいさんとナオさんと同じエレベーターに乗りました。一緒に温泉旅行に行くって言ってましたよ」
「へぇ。あの二人も仲がいいよな。河西さんってロックグラスが似合うすごい大人って感じのダンディーな人だよな」
「あれでも正親さんと同い年かそんなに離れてないはずですよ」
「え!? 本当かよ……」

 そんな他愛ない会話を楽しみながら、食事を楽しんだ。

 お腹もいっぱいになって、風呂にも入れば二人で寝室に入った。

「そうだ。正親さん、僕にプレゼントをくれませんか?」
「プレゼント?」
「はい。こんな特別な夜は、試してみてもいいと思うんですよね」

 ニコニコするたっつんに嫌な予感がする。
 龍彦は、クローゼットを開けて、奥に仕舞い込んでいた白い箱を取り出した。
 正親の顔が引きつる。

「それ……お前の姉が送ってきた──」
「はい! 中身を良く見たら、使えそうな物がいくつかあったんですよね」
「待て待て……」

 頭を抱える正親を無視して、龍彦はパカッと蓋を開けて、ローターと龍彦のモノよりも一回り小さいバイブを取り出した。

「この辺なんかは、正親さんでも抵抗なく使えると思いませんか?」
「抵抗あるって! そんなの気持ち良くない! 普通のセックスがいいよ!」
「使ったことあるんですか?」

 正親はグッと黙り込んだ。
 それに気付いた龍彦は、正親に笑顔で詰め寄った。

「まさか──あるんですか?」

     ◆◇◆

 ブゥゥゥン──。

 寝室に響くのは、無機質な機械音と正親の喘ぐ声だった。

「あっ……ああっ……ふっ、んくっ……」

 正親は、手をベルトで固定されていた。
 それだけじゃなく、足のすねと太ももをベルトで固定されて大きく足を開かされ、ベッドでひたすら喘いでいた。
 両乳首にはローターを貼られ、更にモノの先端にローターを当てられて快感に震える。

「と、とって……あんっ……」
「ダメです」
「あ、謝るから……ふっ……」
「そもそも、僕に謝罪する意味を込めてこんな格好になったんでしょう?」

 そうだけれど、ここまでされるとは思わなかった。
 龍彦も裸なのに余裕がないのは正親だけで理不尽に思う。

「ローターをこんな風に三個も使われた事ってありますか?」
「な、ないよ……んふっ……」

 龍彦は、その返答に満足して、先端に当てていたローターを正親の尻の蕾に当てた。
 その瞬間にキュッと蕾が締まる。

「ああっ……ダメ、やめてっ……」
「いやらしいですね……当てる度にヒクヒクとしますよ……」

 チョンチョンと尻の蕾に当てられる度にビクッと反応する。
 龍彦は、しばらくそうやって反応を見てから、グッと中に押し込んだ。
 正親の中でヴゥゥゥンと音が響いているようだった。

「前立腺に当ててあげますよ」

 龍彦は、更に奥へとローターを指で押しやった。

「あ、んっ……あ──っ!」
「ほら、ここだ。正親さんの気持ちいい所ですね」

 龍彦は、正親を嬉しそうに見下ろした。
 正親は、快感が体を巡って訳が分からなくなってくる。

「ああっ、いや、だめっ、イク、イッちゃう!」
「いいですよ。ドライなら何度でもイッて下さい」

 龍彦は、正親の中に入っていたローターの振動を一番強くした。
 乳首と前立腺への同時の刺激はたまらなかった。

「ああ──っ! あ、あっ、あんっ……はっ……!」
「上手にイけましたね。ほら、まだイケるでしょ? 正親さんのメスイキ堪りませんよ……」

 わざとらしい言葉に正親は恥ずかしく思いながら、更に快感に震えていた。

「と、とって……」
「まだそんな事を言ってるんですか? それなら、今度はこれ使ってみましょう」

 龍彦はバイブにゴムをつけると正親の尻の蕾に当てた。

「中に入った……ままっ!?」
「二ヶ所同時ってどんな風に感じますかね? 感想をちゃんと教えて下さいね」

 龍彦は、バイブを正親の尻の蕾に押し込んだ。
 内壁を擦られる感触に、背中を仰け反らせて正親が大きく喘ぐ。

「スイッチ入れますね。──へぇ……すごいな……これってこんな風に動くんですね……」

 ローターが奥まで入って正親の敏感な部分を刺激して、バイブが前立腺をグイグイと圧迫する。

「あ、あ、ああっ、はっ、あんっ、あっ!」

 喘ぐ事しかできない正親の卑猥な姿に龍彦はたまらなく欲情した。

「正親さん、感想は?」
「い、いや──っ!」

 正親の体がビクッと跳ねた。

「嘘ばっかり。またイキましたよね? あ、ほらまた──」
「も、もう無理……! あっ、お願い……止めて……!」

 潤んだ瞳で必死に懇願する正親に少し心が痛んで龍彦は全てのスイッチを止めた。
 ホッと息を吐き出した正親は、龍彦を見つめる。

「たっつん……俺、こんなのやだ……」
「でも、使った事あるんですよね?」
「そ、そうだけど……俺は……たっつんとする方が何倍も気持ちいい……」
「正親さん……」

 龍彦は、正親に絆されて全ての機械を外して、正親を自由にした。
 すると、今度は正親が龍彦を押し倒して馬乗りになった。

「たっつん!」
「は、はい!」

 反射的に返事をしてしまう。

「お前、すげぇ楽しんでたな!」

 正親は、人では味わえない快感を何度も与えられて怒っていた。

「あ……ははは……だって……正親さんがエロいからどんどん楽しくなっちゃって……正親さんも何度もイッて、ノリノリでしたよね? ほら、ギンギンですし」
「手を出せ──」

 怒っている正親に逆らえなくて、手を出した龍彦の腕に先ほどまで正親がつけられていたベルトを巻いた。
 その手を龍彦の頭上に固定する。

「あ、あれ?」

 ニヤリと笑った正親に龍彦は戸惑う。

「たっつんの体を開発してやる」
「え──?」

 ローターにスイッチを入れた正親は、龍彦の乳首に当てた。

「──……ふっ……ふふっ……くっ……ふふふっ」

 龍彦はくすぐったくなってしまい、笑いが堪えられなかった。

「くそっ! 笑ってないで感じろよ! じゃあ、こっち!」

 勃っていた龍彦のモノの先端に当ててみる。

「まぁ……感じ……てるんですかね?」
「反応が……つまんねぇよ……」
「それほどじゃないというか……」

 正親は、ローターの強さを最大にしてみた。

「いたっ! 正親さん! 痛いですっ!」

 全然気持ちよさそうじゃない龍彦に正親は段々と不貞腐れてくる。
 気持ちいいどころか少し萎えたらしい。

「じゃあ、こっち!」

 尻の蕾にそっと当ててみたけれど、反応がイマイチだ。

「気持ち良くない?」
「何というか……ウォシュレットをしている時のような感覚ですかね?」

 やっぱり気持ちいいより、くすぐったいが先に来る。

「色気がない! んじゃ、奥まで入れてみる?」
「入ればいいですけど、僕は開発した事ないんで時間かかると思いますよ?」
「マジかよ……」

 正親自身にやる気がなくなってしまった。それを見て、龍彦はクスクスと笑う。

「ほら、諦めて外して下さいよ」

 龍彦の上に乗って腕のベルトを外そうとしたけれど、このまま終わりにするのはなんだか悔しかった。

「それじゃあ……これは──?」

 正親は、龍彦にキスをして口内に舌を入れた。龍彦の舌も正親の舌に絡みついてきて、チュクッと音を立てる。
 ディープキスでしばらく口内を攻める。
 唇がお互いの唾液で濡れてテラテラと輝くまでそれを続けた。

「お。勃ち直ったな」

 龍彦の萎えていたモノが再び勃つと、正親はニヤリと笑って龍彦を見下ろした。

「あんなキスされたら当たり前ですよ……」

 龍彦の首に舌を這わせ、鎖骨や胸にチュッと音を立ててキスをする。

「…………はぁ……」

 龍彦からこぼれた吐息がやけに扇状的で、正親の興奮を煽った。
 脇腹にキスをすれば、ビクッと反応したのを見逃さす、そこに舌を這わす。

「正親さん……そこ……なんか……ゾクゾクします……」
「これか……?」
「はい……」

 内ももやヘソにも舌で愛撫すれば、龍彦は自分のモノに触れて欲しくなった。

(触って欲しそうだな……)

 正親は、それがわかっても気付かないフリをして素肌を手で撫でて、舌で舐めて甘噛みする事しかしなかった。
 龍彦は、手を伸ばして正親に触れたいのに、ベルトのせいでそれができない。
 もどかしい思いをしながら、正親に焦らされていると思ったら、余計に耐えられなくなった。

「正親さん……触って……」

 とうとう言葉にしてしまう。

「触るだけでいいの?」
「舐めて貰えたら……嬉しいです」

 正親を見つめる瞳には情欲が隠す事なく映っていた。
 そんな瞳で見つめられたら正親自身も熱を帯びる。

「たっつん……舐めてあげる……」

 龍彦の先端からは、先走りの蜜が溢れてきていた。
 それをチロチロと舌先で舐めとる。

 そのまま咥えて口内で龍彦のモノを舐め回した。
 正親は、上下に頭を動かすことはしなかった。
 その代わりに舌と唇でたっぷり可愛がる。

「ま、正親さん──……」

 もっとして……そう言葉にしなくても目で訴えられた。
 今まで龍彦が焦らされて悶える姿なんて見た事がない。

 正親は、その姿にゾクゾクしながら、龍彦のモノに吸い付いて頭を上下に動かした。

「…………んふっ…………はっ……」

 龍彦が、こんな風に吐息をこぼす事はあまりない。
 時々こぼれる気持ちよさそうな吐息を聞いて正親はとても興奮し、夢中で頭を動かした。
 そのうちに、龍彦がイキそうだとわかったら、口を離した。

「あ…………」

 残念そうに声を漏らした龍彦を見下ろしてクスクスと笑った。

「イキたかった?」

 龍彦に恨めしそうに見られて微笑む。

「イカせて下さい……」
「ダメ」

 今度は龍彦のモノを手でゆっくりと扱く。
 正親は、絶妙な加減で龍彦を翻弄した。
 口で舐めてイキそうになった所で、手でゆっくり扱くのを交互に繰り返されて、イキたいのにイケない苦しみで龍彦の息が上がる。

「正親さんって──意地悪だったんですね──っ」

 苦しそうな吐息混じりの龍彦の声に、正親は既に脳内でイキそうな錯覚に陥っていた。

「そうかも。たっつんが悶えてるの見るとすごく楽しい……」
「もうダメです──イカせてっ」

 正親は、欲情した顔で必死で訴える龍彦に耐えられなくなって龍彦の上に跨った。
 既にぐちょぐちょの尻の蕾を龍彦のモノに体重を掛けて一気に押し挿れた。

「ああぁ──っ!」
「──っ!」

 入れた瞬間に同時に射精した。
 お互いに呼吸を整えて見つめ合う。

「ははっ……正親さん、エロ過ぎます……」
「たっつん……俺の中でイッたね……」
「そんな風に挿れられたら、我慢なんてできませんよ……」
「まだだよ……もっと気持ち良くなろ? んっ……くっ……あっ……」

 正親は、たっつんのモノが萎えてしまう前に腰を上下に動かした。

 グチュ、ズチュ、パチュン──。

「正親さん……すごいよ……っ」

 下から見上げた正親の乱れて感じている姿を見ていると、龍彦のモノは正親の中で衰えずに質量を保ったまま再び硬くなる。
 正親はひたすら腰を動かして、気持ちよさに震えていた。

「すごいっ……締まりましたねっ。あーあ……またイッてしまったんですか? 中イキしながら射精するなんてエロい体ですね。ほら、僕のお腹に白いのいっぱいこぼれてしまってますよ──」
「あっ、ご、ごめん……でも、俺、すごく気持ち良くて……」

 龍彦は、乱れる正親を自分の手でもっと乱れさせたくて仕方がなかった。

「手を外して。あなたに触れさせて……」

 切なく見つめられたら、正親もこれ以上は耐えられなかった。自分も龍彦に触れて欲しかった。

 正親が手を拘束していたベルトを外したら、そのまま正親に覆い被さって激しく揺さぶった。
 正親は何度もイッて、快感でぐちゃぐちゃだった。

「二人で楽しみましょう……ね?」
「あ、あっ、はっ、んあ──っ!」

 二人のクリスマスは、特別じゃない。

「正親さん、メリークリスマスです……」
「メ、メリー、クリス、マス──ッ!」

 いつもと同じように激しく抱き合う、愛情たっぷりの夜だった。
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