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遠距離編
きっと大丈夫
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創志の引っ越しが決まってから毎日一緒にいる。
と言っても、比較的一緒にいたからあまり変わらない日々だ。
創志の部屋のベッドの上で、創志の指が俺の中で淫らに動く。
気持ちいい場所をずっと責められて体の奥が熱い。
「んっ……あっ……だめ……っ! それ、やめて……っ」
創志は、俺の中を容赦なく攻め立てる。
「やめてなんて思ってない癖に」
嬉しそうな顔で首筋に甘噛みされた。
「ほら、ちぃくんの中、気持ちいいって言ってる……」
耳元で囁かれて、ゾクリとした。
「あっ! 創志……っ! んあっ……ああっ──!」
体がビクッと跳ねて、創志に抱き付く。
頭がボーッとして、とろけてしまいそうだ……。
「上手にイケたね……」
甘いキスが顔中に降ってくる。
「ちぃくん、こんなえっちになったら……俺、心配だよ……」
「っ……だったら、あっ、その指を……止めろ……! んっ……!」
イったのに、創志の指が止まらない。
「ちぃくんのそのよがる姿が最高過ぎて止められないんだよ」
「な、何を言って、んだ……っ」
これ以上やられたら、どうなるか……。
「誰にも見せないでよ?」
「当たり前、だ……!」
こんな恥ずかしい事、創志以外とできる気がしない。
「ほら……もう一回イッて……?」
嬉しそうにする創志を見ると、あと一回じゃ終わらなそうだ。
「そ、創志……! 指だけじゃ、満足できない……もう挿れて……?」
ギュッと腕に力を込める。
明日も学校だ。
悪いけど、創志には早めにイッてもらいたい。
「ちぃくん……」
創志がその気になった。
指を抜かれてホッとする。
そのまま挿入されて動かれる。
「ちぃくん、俺を早くイカせようとしてるみたいだけど……そうはいかないからね」
バレてた……。
ニヤリと笑った創志は、再び気持ちいい所を突いてくる。
気持ち良さに震えて、喘ぐ声が止まらない。
自分がこんなにも抱かれる事に快感を覚えるなんて思いもしなかった。
「あっ! だめだめだめ、そうし──っ!」
「ほぉら……またイッた。──今度は奥を突いてみよっか」
「あ、ああ──っ!」
嬉しそうにグッと奥に挿入されて悶える。
散々気持ち良くされて、創志がイク頃には、もう何も考えている余裕はなかった。
次の日の学校ですれ違う瞬間にそっと指先を触れ合わせる。
そんな事をすれば、昨日の夜に俺の事を攻め立てた創志の指の感触を思い出す。
ばか創志……そう思いながらも、顔は微笑んでしまっていた。
◆◇◆
卒業式の日に、感慨深い事と言えば、創志といた時間だ。
最初はクズ教師だと思っていた。
今は──俺の大事な人。
「碓氷くん……みんなもう下校しましたよ」
学校での胡散臭い笑顔と喋り方に笑ってしまう。
「先生が教室に残るように言ったんでしょう?」
俺も同じだ。学校での優等生の俺。
「ほら、みんな校庭で写真撮影してますよ」
創志が教室の窓際で校庭を指差す。
覗き込めば、帰る人もいる中で、名残惜しいのか校庭に残る人達も多かった。
「碓氷くんは行かなくていいんですか?」
「いいんですよ。先生との時間の方が大事ですから」
隣にいた創志に微笑めば、創志はシャッとカーテンを閉めた。
校庭が見えなくなってしまった。
「先生?」
「まだやってない事ありましたね」
「なんですか?」
「教室で……キス」
言いながら近付く顔に、そっと目を閉じた。
触れ合った唇が熱い。
どちらの熱なのかわからない。
「職員室へ行かなくていいんですか?」
「碓氷くんの担任も校庭にいたでしょう? 今日はまだ時間がありますよ」
手を腰に回されて、背中を撫でた。
「ここでは……ダメですよ……」
「わかってます……少しだけ……」
耳にキスされて、首筋にもキスされる。
これ以上やられたら、我慢できなくなりそうだ。
「先生……部屋で待ってますから……ね?」
「うん……待ってて……」
俺達は、もう一度教室でキスをした。
◆◇◆
創志は、改札の前で俺に笑いかける。
行き交う人達は、何事もないように通り過ぎて行く。
「会いに来るよ」
創志が優しく微笑んだ。
「きっとお互いに忙しい……無理はするなよ」
嬉しいのに、可愛げのある事は言えない。
会えない時間を埋めるように、毎日一緒にいた。
その日々を思い出せば、寂しくなんかない──たぶん……。
「ちぃくん、元気でね」
「創志も」
創志は、最後まで笑っていた。俺も笑っていた。
不安がないわけじゃない。
でも、俺達ならきっと大丈夫。
創志の背中を見送って、俺も背中を向けて歩き出した。
一緒にいる為の大事な一歩だ。
と言っても、比較的一緒にいたからあまり変わらない日々だ。
創志の部屋のベッドの上で、創志の指が俺の中で淫らに動く。
気持ちいい場所をずっと責められて体の奥が熱い。
「んっ……あっ……だめ……っ! それ、やめて……っ」
創志は、俺の中を容赦なく攻め立てる。
「やめてなんて思ってない癖に」
嬉しそうな顔で首筋に甘噛みされた。
「ほら、ちぃくんの中、気持ちいいって言ってる……」
耳元で囁かれて、ゾクリとした。
「あっ! 創志……っ! んあっ……ああっ──!」
体がビクッと跳ねて、創志に抱き付く。
頭がボーッとして、とろけてしまいそうだ……。
「上手にイケたね……」
甘いキスが顔中に降ってくる。
「ちぃくん、こんなえっちになったら……俺、心配だよ……」
「っ……だったら、あっ、その指を……止めろ……! んっ……!」
イったのに、創志の指が止まらない。
「ちぃくんのそのよがる姿が最高過ぎて止められないんだよ」
「な、何を言って、んだ……っ」
これ以上やられたら、どうなるか……。
「誰にも見せないでよ?」
「当たり前、だ……!」
こんな恥ずかしい事、創志以外とできる気がしない。
「ほら……もう一回イッて……?」
嬉しそうにする創志を見ると、あと一回じゃ終わらなそうだ。
「そ、創志……! 指だけじゃ、満足できない……もう挿れて……?」
ギュッと腕に力を込める。
明日も学校だ。
悪いけど、創志には早めにイッてもらいたい。
「ちぃくん……」
創志がその気になった。
指を抜かれてホッとする。
そのまま挿入されて動かれる。
「ちぃくん、俺を早くイカせようとしてるみたいだけど……そうはいかないからね」
バレてた……。
ニヤリと笑った創志は、再び気持ちいい所を突いてくる。
気持ち良さに震えて、喘ぐ声が止まらない。
自分がこんなにも抱かれる事に快感を覚えるなんて思いもしなかった。
「あっ! だめだめだめ、そうし──っ!」
「ほぉら……またイッた。──今度は奥を突いてみよっか」
「あ、ああ──っ!」
嬉しそうにグッと奥に挿入されて悶える。
散々気持ち良くされて、創志がイク頃には、もう何も考えている余裕はなかった。
次の日の学校ですれ違う瞬間にそっと指先を触れ合わせる。
そんな事をすれば、昨日の夜に俺の事を攻め立てた創志の指の感触を思い出す。
ばか創志……そう思いながらも、顔は微笑んでしまっていた。
◆◇◆
卒業式の日に、感慨深い事と言えば、創志といた時間だ。
最初はクズ教師だと思っていた。
今は──俺の大事な人。
「碓氷くん……みんなもう下校しましたよ」
学校での胡散臭い笑顔と喋り方に笑ってしまう。
「先生が教室に残るように言ったんでしょう?」
俺も同じだ。学校での優等生の俺。
「ほら、みんな校庭で写真撮影してますよ」
創志が教室の窓際で校庭を指差す。
覗き込めば、帰る人もいる中で、名残惜しいのか校庭に残る人達も多かった。
「碓氷くんは行かなくていいんですか?」
「いいんですよ。先生との時間の方が大事ですから」
隣にいた創志に微笑めば、創志はシャッとカーテンを閉めた。
校庭が見えなくなってしまった。
「先生?」
「まだやってない事ありましたね」
「なんですか?」
「教室で……キス」
言いながら近付く顔に、そっと目を閉じた。
触れ合った唇が熱い。
どちらの熱なのかわからない。
「職員室へ行かなくていいんですか?」
「碓氷くんの担任も校庭にいたでしょう? 今日はまだ時間がありますよ」
手を腰に回されて、背中を撫でた。
「ここでは……ダメですよ……」
「わかってます……少しだけ……」
耳にキスされて、首筋にもキスされる。
これ以上やられたら、我慢できなくなりそうだ。
「先生……部屋で待ってますから……ね?」
「うん……待ってて……」
俺達は、もう一度教室でキスをした。
◆◇◆
創志は、改札の前で俺に笑いかける。
行き交う人達は、何事もないように通り過ぎて行く。
「会いに来るよ」
創志が優しく微笑んだ。
「きっとお互いに忙しい……無理はするなよ」
嬉しいのに、可愛げのある事は言えない。
会えない時間を埋めるように、毎日一緒にいた。
その日々を思い出せば、寂しくなんかない──たぶん……。
「ちぃくん、元気でね」
「創志も」
創志は、最後まで笑っていた。俺も笑っていた。
不安がないわけじゃない。
でも、俺達ならきっと大丈夫。
創志の背中を見送って、俺も背中を向けて歩き出した。
一緒にいる為の大事な一歩だ。
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