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第四章
愛とは ジュド視点
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テアロ様は、巣立って行くミオ様を笑顔で見送ると、そこからしばらく動かずに腕を組んでいた。
二人のことを陰ながらずっと見てきた。テアロ様の本物の笑顔なんて、ミオ様と一緒の時しか見た事がない。家族よりも家族で、近しい間柄。一言では表せない絆が今も二人に繋がっている気がする。
そんな最愛の人との別れは辛いのだろう。長年何よりも大事に大事にしてきた相手が、他の男に奪われて、自分の元から去るのを見送るなんて辛過ぎて立ち直れないだろう。私にそんな経験はないのでわからないが。
ここは私が励まそうと思い、こっそりと見守っていた屋根から降りて、テアロ様の横へ行く。
「追いかけないのですか?」
そっと問いかけた。
今すぐ追いかけてその手の中に収めてしまえばいい──。
「追いかけるさ」
こちらを見て、ニヤリと笑った。全く落ち込んではいなかった。あっさりと返されて拍子抜けだ。
店の開けっぱなしだったドアを閉めると、そのドアをコンコンと叩いた。
「でも、今じゃない。この店を頼まれた」
「もしかして、考え込んでいたのはお店の事ですか?」
「それ以外に何があるんだ」
自信満々に言われてしまう。
追いかけるのはもう決定事項のようだ。落ち込んでいたのではなく、この店の事を考えていたらしい。それだけこの店が大事だという事だ。
それから数日間は服を作り、在庫をたくさん確保すれば、店を軽く片付けて、何やら身支度を始めた。仕立て屋の仕事は終わりのようだ。
「行かれますか?」
それ以外に無いと思い問い掛ければ、テアロ様はニヤリと笑った。
「ああ」
「どうやってテレフベニアのお城に潜入するのですか?」
「城の医者になる」
呆気に取られてしまった。
「なぜ医者なのですか?」
「ミオが諦めて帰ってくればいいけど、その前に男だとバレたらミオが危ないだろ。レイの用意した医者なんか信用できるかよ。医者がミオの一番役に立つだろうが」
「…………」
──愛情深いお方だ。
常に優先事項はミオ様で、ミオ様の最善を考えている。
テアロ様は、こんなにもミオ様を想っている。その想いが報われないとしても、構わないのだろうか……。
「俺は家に免許を取りに行くから、他はお前に任せる」
他というと──テアロ様は、医師免許を持っている。この医師免許は、全国共通の証明書のようなものだ。これが無くても医師行為はできるが、城で働く場合は必須だ。
ちゃんと試験を受けて発行された本物の免許だが、色んな所を改ざんするので、本物とも言い切れないものだ。それらは、私が盗んで実家の方に置いてあるので、実家に取りに戻るのだろう。
ならば、私のやる事は本来ミオ様の為に用意されるお医者様に辞退して頂き、テアロ様への紹介状を書かせる事と、この店を任せられる信用のできる人を用意する事、テレフベニアへ行く為の移動手段……と、まぁ、こんな所だ。
「わかりました」
「じゃあな。一週間経ったら戻る」
話している間に出かける用意を整えると、すぐに家を出た。
一週間で全てやれだなんて……厳しいお方!
だが、このジュド……やりますとも!
◆◇◆
ところが、テアロ様は、四日で戻ってきた。
「一週間じゃないじゃないですか……」
「どこまで出来たわけ?」
「紹介状なら書いてもらえました。それと、人も用意しました」
本来ミオ様の専属になる医者は、テレフベニアの隣国の医者だった。レイジェルも慎重に選んだ医者で、まだ城の方に移動していなかった。彼には不運の事故に遭ってもらい、すぐに城に行けなくした。レドベリルに不可能はない。
「全部できるとは思ってない」
テアロ様は、ニヤリと笑いながら言う。
無理だとわかってて出来ない命令を下すこの人……最高です。
「おい。気持ち悪いからニヤニヤすんな」
「おや? 顔に出ていましたか」
「ふざけてると置いてくぞ」
当たり前のように、私も連れて行ってもらえるらしい。それだけでテンションが上がってニヤけ顔が止まらない。
「だから、気持ち悪りぃ」
心底嫌そうな顔でボカッと殴られた……だが、それがいい! 鼻血はご褒美。どこまでもついて行きます。
「それで、そちらは準備万端ですか?」
「ああ。免許と、親父にアデニス宛に手紙書かせた。これでレイも従うしかない」
「なんと……テアロ様のお父上に手紙を書かせるなんて、どんな取り引きをしたのですか?」
テアロ様は、滅多に見せる事のない赤ら顔でそっぽを向く。
「うるせぇ」
どんな恥ずかしい事をされたのか──ものすごく興味がある。
テアロ様は、幼い頃は今では考えられないぐらい素直ないい子だった。教えたことは何でも吸収して、何でもご自分のものにして、特に文句を言った事もない。
ご家族は、テアロ様が家出した事すら信じられなかったものだ。だから、連れ戻した時「クソジジイ」とか「イカレ家族」とか、暴言を吐かれた時のご家族のショックと言ったらなかった。八つ当たりで数十人は大変な目に遭っているはずだ。
テアロ様のお父上は、幼い頃のテアロ様が忘れられず「パパ大好き」とか「パパお願い」なんて今のテアロ様が絶対に言わない事を言わせたがる。テアロ様は、それを取り引き材料にされ、何度かお父上に願いを叶えてもらっている。
今度は何を言わされたのだろう。それとも、貴族の変装をさせたか?
アスラーゼの城に潜入した時、私しか貴族の格好を見てないのをご家族は悔しがっていた。
「おい。それ以上考えたら殺す」
本気の目だ──…………アスラーゼの仕立て屋には、レドベリル家の下僕達(私もそのうちの一人)の中でも、優秀なやつを選んだ。
名をエイベルと言う。エイベルに向かってニコッと笑う。
「テアロ様とミオ様の愛の巣です。命よりも大事に預かって下さいね」
「はい!! 僕、頑張ります!!」
私の言葉に気合いの入った返事をしてくれる。小柄の赤毛の可愛らしい男の子なのに、見た目で甘く見ると痛い目を見る。
テアロ様至上主義で、仕立てが上手いので問題ないだろう。
「いつも開けている店じゃねぇからな。本業の合間にやるだけでいい。お前は俺の部屋を使え。ミオの部屋は掃除以外で入るなよ」
「はい!」
テアロ様のお部屋に寝泊まり出来るなんて羨ましい。でも、これを言ったらエイベルと交代されて置いてかれそうなので言わない。更には、部屋も使わせてもらえず、床で寝ろと言われそう。私にだけ厳しいのが特別な気がしてたまらないが、付いて行きたいので我慢だ。
「ジュド、行くぞ」
「はい」
ぶっきらぼうに言われれば、笑顔で返事をした。
テアロ様は、少しばかりの荷物だけでアスラーゼを出発した。
急いで用意した馬に乗りながら、テアロ様の機嫌は良さそうだった。
「ご機嫌ですね」
「もうすぐミオに会える。あいつが俺を見て驚く顔が楽しみだ」
弾んだ声音で、少年のように笑う顔を向けられた。
テアロ様のミオ様への想いは際限がない。その気持ちは、どこから溢れてくるのだろう。
やりたいようにやるのがレドベリル一族だ。テアロ様も例外ではない。確かにやりたいようにやっているのに、ミオ様に関しては、強引に奪いにはいかない。奪う事は簡単なのに、相手を思いやる心でそれを良しとしない。ミオ様の事を尊重しているのがわかる。
愛とは不可解だ──。
それでも、テアロ様の喜ぶ姿は、見ていて悪い気はしなかった。
二人のことを陰ながらずっと見てきた。テアロ様の本物の笑顔なんて、ミオ様と一緒の時しか見た事がない。家族よりも家族で、近しい間柄。一言では表せない絆が今も二人に繋がっている気がする。
そんな最愛の人との別れは辛いのだろう。長年何よりも大事に大事にしてきた相手が、他の男に奪われて、自分の元から去るのを見送るなんて辛過ぎて立ち直れないだろう。私にそんな経験はないのでわからないが。
ここは私が励まそうと思い、こっそりと見守っていた屋根から降りて、テアロ様の横へ行く。
「追いかけないのですか?」
そっと問いかけた。
今すぐ追いかけてその手の中に収めてしまえばいい──。
「追いかけるさ」
こちらを見て、ニヤリと笑った。全く落ち込んではいなかった。あっさりと返されて拍子抜けだ。
店の開けっぱなしだったドアを閉めると、そのドアをコンコンと叩いた。
「でも、今じゃない。この店を頼まれた」
「もしかして、考え込んでいたのはお店の事ですか?」
「それ以外に何があるんだ」
自信満々に言われてしまう。
追いかけるのはもう決定事項のようだ。落ち込んでいたのではなく、この店の事を考えていたらしい。それだけこの店が大事だという事だ。
それから数日間は服を作り、在庫をたくさん確保すれば、店を軽く片付けて、何やら身支度を始めた。仕立て屋の仕事は終わりのようだ。
「行かれますか?」
それ以外に無いと思い問い掛ければ、テアロ様はニヤリと笑った。
「ああ」
「どうやってテレフベニアのお城に潜入するのですか?」
「城の医者になる」
呆気に取られてしまった。
「なぜ医者なのですか?」
「ミオが諦めて帰ってくればいいけど、その前に男だとバレたらミオが危ないだろ。レイの用意した医者なんか信用できるかよ。医者がミオの一番役に立つだろうが」
「…………」
──愛情深いお方だ。
常に優先事項はミオ様で、ミオ様の最善を考えている。
テアロ様は、こんなにもミオ様を想っている。その想いが報われないとしても、構わないのだろうか……。
「俺は家に免許を取りに行くから、他はお前に任せる」
他というと──テアロ様は、医師免許を持っている。この医師免許は、全国共通の証明書のようなものだ。これが無くても医師行為はできるが、城で働く場合は必須だ。
ちゃんと試験を受けて発行された本物の免許だが、色んな所を改ざんするので、本物とも言い切れないものだ。それらは、私が盗んで実家の方に置いてあるので、実家に取りに戻るのだろう。
ならば、私のやる事は本来ミオ様の為に用意されるお医者様に辞退して頂き、テアロ様への紹介状を書かせる事と、この店を任せられる信用のできる人を用意する事、テレフベニアへ行く為の移動手段……と、まぁ、こんな所だ。
「わかりました」
「じゃあな。一週間経ったら戻る」
話している間に出かける用意を整えると、すぐに家を出た。
一週間で全てやれだなんて……厳しいお方!
だが、このジュド……やりますとも!
◆◇◆
ところが、テアロ様は、四日で戻ってきた。
「一週間じゃないじゃないですか……」
「どこまで出来たわけ?」
「紹介状なら書いてもらえました。それと、人も用意しました」
本来ミオ様の専属になる医者は、テレフベニアの隣国の医者だった。レイジェルも慎重に選んだ医者で、まだ城の方に移動していなかった。彼には不運の事故に遭ってもらい、すぐに城に行けなくした。レドベリルに不可能はない。
「全部できるとは思ってない」
テアロ様は、ニヤリと笑いながら言う。
無理だとわかってて出来ない命令を下すこの人……最高です。
「おい。気持ち悪いからニヤニヤすんな」
「おや? 顔に出ていましたか」
「ふざけてると置いてくぞ」
当たり前のように、私も連れて行ってもらえるらしい。それだけでテンションが上がってニヤけ顔が止まらない。
「だから、気持ち悪りぃ」
心底嫌そうな顔でボカッと殴られた……だが、それがいい! 鼻血はご褒美。どこまでもついて行きます。
「それで、そちらは準備万端ですか?」
「ああ。免許と、親父にアデニス宛に手紙書かせた。これでレイも従うしかない」
「なんと……テアロ様のお父上に手紙を書かせるなんて、どんな取り引きをしたのですか?」
テアロ様は、滅多に見せる事のない赤ら顔でそっぽを向く。
「うるせぇ」
どんな恥ずかしい事をされたのか──ものすごく興味がある。
テアロ様は、幼い頃は今では考えられないぐらい素直ないい子だった。教えたことは何でも吸収して、何でもご自分のものにして、特に文句を言った事もない。
ご家族は、テアロ様が家出した事すら信じられなかったものだ。だから、連れ戻した時「クソジジイ」とか「イカレ家族」とか、暴言を吐かれた時のご家族のショックと言ったらなかった。八つ当たりで数十人は大変な目に遭っているはずだ。
テアロ様のお父上は、幼い頃のテアロ様が忘れられず「パパ大好き」とか「パパお願い」なんて今のテアロ様が絶対に言わない事を言わせたがる。テアロ様は、それを取り引き材料にされ、何度かお父上に願いを叶えてもらっている。
今度は何を言わされたのだろう。それとも、貴族の変装をさせたか?
アスラーゼの城に潜入した時、私しか貴族の格好を見てないのをご家族は悔しがっていた。
「おい。それ以上考えたら殺す」
本気の目だ──…………アスラーゼの仕立て屋には、レドベリル家の下僕達(私もそのうちの一人)の中でも、優秀なやつを選んだ。
名をエイベルと言う。エイベルに向かってニコッと笑う。
「テアロ様とミオ様の愛の巣です。命よりも大事に預かって下さいね」
「はい!! 僕、頑張ります!!」
私の言葉に気合いの入った返事をしてくれる。小柄の赤毛の可愛らしい男の子なのに、見た目で甘く見ると痛い目を見る。
テアロ様至上主義で、仕立てが上手いので問題ないだろう。
「いつも開けている店じゃねぇからな。本業の合間にやるだけでいい。お前は俺の部屋を使え。ミオの部屋は掃除以外で入るなよ」
「はい!」
テアロ様のお部屋に寝泊まり出来るなんて羨ましい。でも、これを言ったらエイベルと交代されて置いてかれそうなので言わない。更には、部屋も使わせてもらえず、床で寝ろと言われそう。私にだけ厳しいのが特別な気がしてたまらないが、付いて行きたいので我慢だ。
「ジュド、行くぞ」
「はい」
ぶっきらぼうに言われれば、笑顔で返事をした。
テアロ様は、少しばかりの荷物だけでアスラーゼを出発した。
急いで用意した馬に乗りながら、テアロ様の機嫌は良さそうだった。
「ご機嫌ですね」
「もうすぐミオに会える。あいつが俺を見て驚く顔が楽しみだ」
弾んだ声音で、少年のように笑う顔を向けられた。
テアロ様のミオ様への想いは際限がない。その気持ちは、どこから溢れてくるのだろう。
やりたいようにやるのがレドベリル一族だ。テアロ様も例外ではない。確かにやりたいようにやっているのに、ミオ様に関しては、強引に奪いにはいかない。奪う事は簡単なのに、相手を思いやる心でそれを良しとしない。ミオ様の事を尊重しているのがわかる。
愛とは不可解だ──。
それでも、テアロ様の喜ぶ姿は、見ていて悪い気はしなかった。
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