弱みを握られた風紀委員は天敵に奴隷にされる

おみなしづき

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 シャワーを浴びて戻れば、三人は何やら深刻そうな顔をしていた。
 関わらないようにしようと、そっと帰る準備をしていたら囲まれた。

「何やってんの?」

 獅貴に言われる。

「いや……帰ろうかと……」
「誰がいいって言ったんだ?」

 今度は圭虎が言う。

「でも……」
「バイトまで一緒にいましょう?」

 最後は穂鷹だ。

 なんか三人が怖い……。

「ルームサービス頼んだから食べてけ」

 圭虎が顎でクイッと指し示したテーブルには、豪華な食事。

「食べる……」

 せっかくの食事を無駄にできない。
 みんなでテーブルを囲んで、美味しい食事を頬張る。

「兎和は全員とやって、誰が一番気持ち良かったんだ?」
「ごふっ……! げほっ……!」

 圭虎の質問に食べていたものを喉に詰まらせた。

「兎和、これ飲んで。圭虎、食べている時に訊かないで下さい。タイミングがあるじゃないですか」

 タイミングの問題じゃない。
 そんな事を訊くな。
 穂鷹に渡されたレモン水をゴクリと飲んではぁと息を吐く。

「僕に決まってる。そうだよね? 兎和?」

 獅貴も変な同意を求めてくる。
 やった感想を言えと……。
 三人にジッと見られて逃げられない。

「獅貴は……は、初めてだったし、痛かったし……」
「よくなかったんだ!?」

 圭虎が嬉しそうにするのを見て、獅貴はムッとする。

「一晩中やられたから……か、体が感じるようになった。おかげで穂鷹の時も圭虎の時も痛い思いはしなかった……」
「一晩中ですか……」
「獅貴に全部覚えさせられたわけだ……」

 悔しそうな二人に獅貴が嬉しそうに笑う。
 こんな事を言わされるなんて気まずい……。

「じゃあ、私は?」

 全員分の感想を言えと……。

「穂鷹は……一番……」
「「「一番?」」」
「ねちっこくて……いやらしかった……」

 恥ずかしすぎて三人と目が合わせられなくて視線を逸らす。

「穂鷹は兎和にも言葉責めしたわけだね……」
「おや? そんなつもりはないのですけれど。それで、気持ち良かったのですよね?」

 コクリと頷く。
 ニコニコする穂鷹に二人がため息をつく。

「で、圭虎は?」
「圭虎は強引で……意地悪だった……」

 穂鷹とはまた違った意地悪さだ。
 なぜだか普段がすごく優しいけれど……。

「ふはっ。やっぱり圭虎は圭虎だったね」
「兎和だって興奮してたくせに。獅貴は知ってるだろ? 聞いてたんだからな」

 ニヤニヤする圭虎をみると、獅貴に電話で聞かれた事を思い出してボッと顔が熱くなる。

「気持ち良さそうな声出してたよな?」

 もうやめて欲しい。

「そうなんですか? 私の時よりいい声だったんですかね?」
「僕の時の方が可愛い声出してたよ」

 見つめ合う三人。

「──次は四人でしましょうか」
「「…………」」

 なんで考え込むんだ!

「勘弁して!」

 こいつらの相手をしていたら俺の体がもたない!
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