2 / 49
本編
想像でイケない side 獅貴
しおりを挟む
使われなくなった教室を自分達で快適に過ごせる空間に変えた。
生徒の間では特別室なんて呼ばれている。
僕達のやることに文句を言う先生もいない。
そこの鍵を開けて、中に入って三人掛けのソファにゆったりと座る。
入り口の正面にソファを置いて、座り心地の良い椅子をソファの両サイドにテーブルを囲むようにコの字に置いていた。
ダブルベッドも置いて、いつでも昼寝可能だ。
奥には簡易キッチンも付けたし、トイレもシャワーも付けた。
穂鷹はそこにあったダーツで遊ぶ。
圭虎は、椅子に座ってスマホで誰かを呼び出した。
少しして、息を切らせてやって来たのは、小柄で可愛い顔をした僕達の取り巻きの一人。
「千鹿、紅茶入れて」
「はい」
千鹿は、圭虎が命令すれば喜んで何でもする。
圭虎は髪を短く切っていて、鋭い眼差しが特徴でみんなに恐れられている。
逆にそれがカッコイイと言うファンも大勢いる。
千鹿は、僕達の取り巻きだけれど、特に圭虎が好きみたいだ。
三人分の紅茶を入れて僕達に差し出した。
「やりたくなったからしゃぶって」
「はい……」
頰を染めて圭虎の前に跪いた。
圭虎の制服のスラックスをパンツごと下ろして、圭虎のモノを口に入れて舐め始める。
「圭虎、千鹿って上手い?」
「普通……おい、もっと吸えよ」
「ふぅん。じゃあいいや」
僕も抜いて貰おうかと思ったけれどやめた。
「なんか面白い事ないかなぁ……」
ボソリと呟いて、ソファに横になる。
「獅貴は、いつもそう言ってますね」
クスクスと笑うのは穂鷹だ。
日本舞踊を習う穂鷹は、物腰が柔らかくて敬語が特徴的だ。
髪は肩より長く、一つにまとめて留めていた。
「そういえばさ、拓馬の会社潰れてた」
「本当ですか?」
「ああ。あいつさ、アパートに引っ越してた。どうしても卒業させたいって親に泣きつかれて、うちが援助してやってる。呼べばすぐ来るぞ」
「すぐ呼んでください。試したいものがあるので」
穂鷹は、最近道具にハマっているらしい。
圭虎が連絡すれば、しばらくして拓馬がやってきた。
千鹿と違って比較的普通の体格の男だ。
下を向いて入ってくる。
この学園にひっそりと入学している一般人は、みつかれば奴隷として扱われて良い玩具になる。
拓馬みたいな元金持ちもそうだ。
何をされるのか知っている拓馬は、従わないといけない状況に諦めた顔をしていた。
最初はみんなこういう顔をする。この顔が快楽に染まる瞬間が面白い。
性欲処理なんていっぱいいるけれど、奴隷を相手にするのはこれがあるからだ。
何度目かの呼び出しでは、気持ちいい事を期待するようになって面白くなくなるけれど。
「こっちに。そこのベッドで全裸になって下さい。これ、試してみたかったんです」
穂鷹は、クリスタルのディルドを持ってクスクスと笑う。
あれ……挿れたら中が丸見えだよな。
「千鹿、それじゃイケない。上乗って腰振れよ」
千鹿は服を脱いで、圭虎に跨った。
そのうちに、室内に千鹿と拓馬の喘ぐ声が響いてくる。
いつもの日常で、勃ちもしない。
「もっと腰振れよ……イケねぇ……」
「あ、は、はい……あっ……」
圭虎は万年発情期。
ほとんどやってる所しか見た事ない。
一人が長続きしないけれど。
「拓馬に挿れてみれば?」
「この前、もう挿れた」
手も早い。
「あれ? もうイッちゃったんですか? そんなに良いんですか?」
「あぁ! はっ、あ、ああっ!」
「返事をして下さい。気持ちいいんですか?」
「き、きもちいい……!」
「ふふっ……そんなだらしない顔でよがるなんて……とっても無様ですよ」
穂鷹は、拓馬にディルドを挿入しながら動かして眺めている。
「あーあ……あなたの中、丸見えです。卑猥ですね」
自分では道具を使わずに相手で試して言葉責め。圭虎よりひどいかも。
「獅貴は、やらないのか?」
「勃たない」
「ははっ。どうしたんだ? 腑抜けたか?」
今、この場に勃つような刺激がない。
「うーん……僕はさ、従わないやつを従わせたい」
「獅貴に従わないやつなんていないじゃん」
「いるよ。さっき会った」
「ああ……兎和ね……気に入らないよな……」
兎和は、唯一僕を叱って対等に話す男。
圭虎も穂鷹も対等だけれど少し違う。
兎和みたいなやつはいないから、兎和の事を考えると自然と微笑んでしまう。
声を掛けて欲しくて制服を着ていないのもあるかもしれない。
烏の濡れ羽のような黒い髪はサラサラとしていそうで触ってみたい。
黒ぶちの眼鏡は知的で、近寄り難い印象を与える。
眼鏡を外した所を見た事はない。見てみたい。
近付けないのはきっかけがないからだ。
初等部からいるし、理事長の愛人って噂が本当なら面倒だしな。
兎和のあの真っ直ぐに俺を見る顔を歪めてみたい……。
「あ、なんか勃ってきた」
そんな事で興奮する僕も、結局二人と同じひどい男なんだと思う。
「何想像したんだよ。千鹿、後ろから突いてやるから獅貴のしゃぶってやれよ」
「圭虎か穂鷹が終わってからでいい。圭虎が突きすぎて噛まれたらやだし」
「俺、このままだとイカなそう……千鹿じゃ飽きてきたかな……やっぱり拓馬の方貸して」
圭虎は、千鹿をどかして拓馬の方へ行った。
傷付いたような顔をする千鹿の顔を兎和と重ねる。
あ、また硬くなった。
「今、いい所なんですよ」
「お前さぁ、見てるだけで満足ってどんなだよ」
「見ているだけじゃありません。最後はちゃんと挿れさせてもらいますよ」
あいつら相手じゃ拓馬は今日立てなくなるな。
体格は拓馬の方が似ているけれど、千鹿でもいっか。
「じゃあ、千鹿。こっちよろしく」
「あ……は、はい……」
さっきまで圭虎に捨てられたような顔をしていたのに、嬉しそうに俺の上に乗った。
千鹿に動いてもらいながら想像する。
あいつはどうやって喘ぐんだろう?
イク時の顔はどんななんだ?
「あっ……あんっ!」
「千鹿、ちょっと喘がないで」
兎和の想像してるんだから邪魔するなよ。
「あ、はいっ……んっ……んん」
「イク時、獅貴って呼んでみてよ」
「え……?」
「自分で気持ちいい所にこすってイキながら、名前呼べって言ってんだよ」
「は、はい!」
千鹿の動きが早くなった。
段々とイキそうなのがわかる。
下から突き上げて少しだけ手伝ってやる。
「んんっ……! あっ! んっ……しきっ──!」
いまいちだな……想像でイケるかと思ったけれどイケなかった。やっぱり本物じゃないとダメかなぁ……兎和とやってみたいなぁ。
「僕がイケるまで腰動かせよ」
「あんっ! は、はいっ……!」
そうして、千鹿の中に挿れながら兎和の事ばかり考えていた。
生徒の間では特別室なんて呼ばれている。
僕達のやることに文句を言う先生もいない。
そこの鍵を開けて、中に入って三人掛けのソファにゆったりと座る。
入り口の正面にソファを置いて、座り心地の良い椅子をソファの両サイドにテーブルを囲むようにコの字に置いていた。
ダブルベッドも置いて、いつでも昼寝可能だ。
奥には簡易キッチンも付けたし、トイレもシャワーも付けた。
穂鷹はそこにあったダーツで遊ぶ。
圭虎は、椅子に座ってスマホで誰かを呼び出した。
少しして、息を切らせてやって来たのは、小柄で可愛い顔をした僕達の取り巻きの一人。
「千鹿、紅茶入れて」
「はい」
千鹿は、圭虎が命令すれば喜んで何でもする。
圭虎は髪を短く切っていて、鋭い眼差しが特徴でみんなに恐れられている。
逆にそれがカッコイイと言うファンも大勢いる。
千鹿は、僕達の取り巻きだけれど、特に圭虎が好きみたいだ。
三人分の紅茶を入れて僕達に差し出した。
「やりたくなったからしゃぶって」
「はい……」
頰を染めて圭虎の前に跪いた。
圭虎の制服のスラックスをパンツごと下ろして、圭虎のモノを口に入れて舐め始める。
「圭虎、千鹿って上手い?」
「普通……おい、もっと吸えよ」
「ふぅん。じゃあいいや」
僕も抜いて貰おうかと思ったけれどやめた。
「なんか面白い事ないかなぁ……」
ボソリと呟いて、ソファに横になる。
「獅貴は、いつもそう言ってますね」
クスクスと笑うのは穂鷹だ。
日本舞踊を習う穂鷹は、物腰が柔らかくて敬語が特徴的だ。
髪は肩より長く、一つにまとめて留めていた。
「そういえばさ、拓馬の会社潰れてた」
「本当ですか?」
「ああ。あいつさ、アパートに引っ越してた。どうしても卒業させたいって親に泣きつかれて、うちが援助してやってる。呼べばすぐ来るぞ」
「すぐ呼んでください。試したいものがあるので」
穂鷹は、最近道具にハマっているらしい。
圭虎が連絡すれば、しばらくして拓馬がやってきた。
千鹿と違って比較的普通の体格の男だ。
下を向いて入ってくる。
この学園にひっそりと入学している一般人は、みつかれば奴隷として扱われて良い玩具になる。
拓馬みたいな元金持ちもそうだ。
何をされるのか知っている拓馬は、従わないといけない状況に諦めた顔をしていた。
最初はみんなこういう顔をする。この顔が快楽に染まる瞬間が面白い。
性欲処理なんていっぱいいるけれど、奴隷を相手にするのはこれがあるからだ。
何度目かの呼び出しでは、気持ちいい事を期待するようになって面白くなくなるけれど。
「こっちに。そこのベッドで全裸になって下さい。これ、試してみたかったんです」
穂鷹は、クリスタルのディルドを持ってクスクスと笑う。
あれ……挿れたら中が丸見えだよな。
「千鹿、それじゃイケない。上乗って腰振れよ」
千鹿は服を脱いで、圭虎に跨った。
そのうちに、室内に千鹿と拓馬の喘ぐ声が響いてくる。
いつもの日常で、勃ちもしない。
「もっと腰振れよ……イケねぇ……」
「あ、は、はい……あっ……」
圭虎は万年発情期。
ほとんどやってる所しか見た事ない。
一人が長続きしないけれど。
「拓馬に挿れてみれば?」
「この前、もう挿れた」
手も早い。
「あれ? もうイッちゃったんですか? そんなに良いんですか?」
「あぁ! はっ、あ、ああっ!」
「返事をして下さい。気持ちいいんですか?」
「き、きもちいい……!」
「ふふっ……そんなだらしない顔でよがるなんて……とっても無様ですよ」
穂鷹は、拓馬にディルドを挿入しながら動かして眺めている。
「あーあ……あなたの中、丸見えです。卑猥ですね」
自分では道具を使わずに相手で試して言葉責め。圭虎よりひどいかも。
「獅貴は、やらないのか?」
「勃たない」
「ははっ。どうしたんだ? 腑抜けたか?」
今、この場に勃つような刺激がない。
「うーん……僕はさ、従わないやつを従わせたい」
「獅貴に従わないやつなんていないじゃん」
「いるよ。さっき会った」
「ああ……兎和ね……気に入らないよな……」
兎和は、唯一僕を叱って対等に話す男。
圭虎も穂鷹も対等だけれど少し違う。
兎和みたいなやつはいないから、兎和の事を考えると自然と微笑んでしまう。
声を掛けて欲しくて制服を着ていないのもあるかもしれない。
烏の濡れ羽のような黒い髪はサラサラとしていそうで触ってみたい。
黒ぶちの眼鏡は知的で、近寄り難い印象を与える。
眼鏡を外した所を見た事はない。見てみたい。
近付けないのはきっかけがないからだ。
初等部からいるし、理事長の愛人って噂が本当なら面倒だしな。
兎和のあの真っ直ぐに俺を見る顔を歪めてみたい……。
「あ、なんか勃ってきた」
そんな事で興奮する僕も、結局二人と同じひどい男なんだと思う。
「何想像したんだよ。千鹿、後ろから突いてやるから獅貴のしゃぶってやれよ」
「圭虎か穂鷹が終わってからでいい。圭虎が突きすぎて噛まれたらやだし」
「俺、このままだとイカなそう……千鹿じゃ飽きてきたかな……やっぱり拓馬の方貸して」
圭虎は、千鹿をどかして拓馬の方へ行った。
傷付いたような顔をする千鹿の顔を兎和と重ねる。
あ、また硬くなった。
「今、いい所なんですよ」
「お前さぁ、見てるだけで満足ってどんなだよ」
「見ているだけじゃありません。最後はちゃんと挿れさせてもらいますよ」
あいつら相手じゃ拓馬は今日立てなくなるな。
体格は拓馬の方が似ているけれど、千鹿でもいっか。
「じゃあ、千鹿。こっちよろしく」
「あ……は、はい……」
さっきまで圭虎に捨てられたような顔をしていたのに、嬉しそうに俺の上に乗った。
千鹿に動いてもらいながら想像する。
あいつはどうやって喘ぐんだろう?
イク時の顔はどんななんだ?
「あっ……あんっ!」
「千鹿、ちょっと喘がないで」
兎和の想像してるんだから邪魔するなよ。
「あ、はいっ……んっ……んん」
「イク時、獅貴って呼んでみてよ」
「え……?」
「自分で気持ちいい所にこすってイキながら、名前呼べって言ってんだよ」
「は、はい!」
千鹿の動きが早くなった。
段々とイキそうなのがわかる。
下から突き上げて少しだけ手伝ってやる。
「んんっ……! あっ! んっ……しきっ──!」
いまいちだな……想像でイケるかと思ったけれどイケなかった。やっぱり本物じゃないとダメかなぁ……兎和とやってみたいなぁ。
「僕がイケるまで腰動かせよ」
「あんっ! は、はいっ……!」
そうして、千鹿の中に挿れながら兎和の事ばかり考えていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
964
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる