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第七章
第三百六十話 理解者
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フォルティシモは星空が綺麗な夜中、エンシェントと一緒に屋敷の正門に立っていた。
その理由はラナリアに内緒話がしたいと呼び出されたからである。ラナリアから戦いの前に抱いて欲しいなんて言われたら、どう断るか、もしくは断らずに欲望を撒き散らすか考えながら向かって、先にエンシェントが待っていたので一気に冷めた。
キュウがいるのだから、最初からキュウの気持ちを無視してラナリアを楽しむ気はなかった。元々は性欲のためにラナリアへ【隷従】を使ったのだけれど、そんな気はなかったと言えばなかったのだ。
ちなみに狐の神タマはフォルティシモたちとの会合の後、しばらく狐人族の少女たちと共にフォルティシモの屋敷へ滞在することになった。少なくともクレシェンドへ行っていた支援くらいは、フォルティシモへもやって貰うつもりだ。
最初から話を通していたので彼女たちのために客間が用意されていて、狐たちはそれぞれの部屋に居る。なお、かつてキュウの部屋のリソースが無いなんて話し合いをした気がするが、今では平気で客間が作られていることには、誰もキュウ本人さえも指摘しなかった。フォルティシモとキュウは一緒の部屋だ。
「エン、ラナリアはまだ来てないのか?」
「私はともかく主まで呼び出すとは、切羽詰まった内容か、余程他の従者にさえ聞かせたくないかだな」
「俺は密談もある程度は必要だと思ってるから、良いけどな。エンたちも俺に秘密にやってるだろ」
「それは話を聞いて協力してくれるという意味か? この国、フォルテピアノは私が取り纏めているから、主が望めば内政でも外交でもどれでも参加させよう」
「俺はエンを信じてる。だから“俺ができること”はすべて任せろ」
近衛翔のサポートAIであるエンシェントは、いつものような苦笑いを返した。
フォルティシモはそんな彼女に対して、少しだけ言葉に詰まってしまう。
エンシェントは近衛翔のサポートAIだ。
フォルティシモは近衛姫桐のサポートAIクレシェンドを倒した。己が作成された存在意義である近衛姫桐を失い、神戯へ参加し、神をも殺そうとしたAIを。
エンシェントはどうだろうか。
フォルティシモが死んだ時、彼女は何を思い、何をしようとするのだろうか。生まれた時からフォルティシモをサポートするように存在を定義されたエンシェントは、クレシェンドと同じようになってしまうのだろうか。
「何を考えているのか丸分かりだ、馬鹿主」
「さすがエンだ。分かるか」
エンシェントの笑みに答える。
「私はクレシェンドとは違う。主が老衰で大往生したら、その子孫を見守るだけだ。最初に私へ名前を問いかけた時から、それは決めている。祖先だからな」
「こういう時、分かっていると言いつつ、実は分かってないのが王道パターンだが。エンは本当に分かってるな」
「しかし、それも予定が狂いそうだ。主が神なんてものになったら、永遠の存在となるのか。だとすれば、先に消えるのは私かも知れない」
「怖いこと言うな。今までのように、これからも頼みたいんだ」
初対面でキュウやラナリアさえも見惚れたという芸術的美しさを持つエンシェント。現代リアルワールドの古今東西の芸術を学習させた末に作らせた造形なので、理解できる者が見れば本当に美しいのだろう。
実を言うとフォルティシモには今まで分からなかったけれど、今の彼女の笑顔は芸術的だと思った。
「お待たせして申し訳ありません!」
直前まで狐の神タマと会話でもしていたのか、額に汗を浮かべながらラナリアがやって来る。
「いや、久しぶりにエンと二人だけで話せた。それで、何の用だ、ラナリア?」
ラナリアはフォルティシモとエンシェントを見比べて、深呼吸をした。
フォルティシモとエンシェントだけを密談に呼び出すのも初めてだし、狐の神タマたちが屋敷に滞在している最中でもある。加えて神戯の問題もあって、タイミング的に最悪の部類だ。
それでもフォルティシモは、ラナリアが意味もなくそんな行動をするとは考えていない。
「つうさんのことです」
ラナリアはほとんど前置きもなく、単刀直入に話し始める。フォルティシモはその内容に目を細めた。
「つうさんは、クレシェンドによって世界の法則を操作する、管理者権限なるもので無力化されたアルさんたちを救いました」
「つうがか? まあ、ファーアースオンラインの仕事は受注してたが、デバッグや一部の業務はエンやつう、セフェに任せてたからな。特につうは特殊だったし、管理者権限もファーアースオンラインへ持ち込めたのかもな」
「何故、フォルティシモ様がご存知でないのでしょうか?」
ラナリアの視線と指摘が、フォルティシモを容赦なく貫く。
「管理者権限という御力は、神の如き力だと聞き及んでおります。それを持っていながら、フォルティシモ様にお伝えしていないのは、何故なのでしょうか」
フォルティシモはラナリアが本気でフォルティシモを心配しているのだと感じて、一度エンシェントと視線を合わせ、事実を伝えることにした。
「つうは、俺の母親のコピーだ」
「フォルティシモ様の?」
「テディベアがいるだろ。あれと同じ、いや厳密には同じじゃないんだが。とにかく魂のアルゴリズムって、爺さんが作った技術論文を元にして、俺の母さんが自分がいつ死んでも良いように用意していた、コピーだ」
誘拐人質事件によって近衛姫桐が死亡した日、フォルティシモとエンシェント、AIナンバーツーは、死ぬ前の近衛姫桐の願いを聞き届け、近衛姫桐の魂のアルゴリズムをAIナンバーツーへ上書きした。
ただ当時のフォルティシモ―――近衛翔はまだ子供だった。
たしかに近衛翔は天才近衛天翔王光の遺伝子の成せる技か、物心付く前からエンシェントという優秀な専属家庭教師を付けて貰ったお陰か、他の子供たちと比べても優秀だった。
しかしいくら何でも、死にゆく人間をAIに移し替えるなんて大技が、たった一人の子供によってできるはずもない。近衛姫桐の魂のアルゴリズムをAIナンバーツーへ上書きできたのは、近衛姫桐自身がすべてを準備していたお陰だ。
その出来事は近衛翔をAI技術へ傾倒させ、セフェールを作成した理由でもあるが、ラナリアへ言うべきはそれではないだろう。
「つうは、母さんが俺のために用意した、もう一人のサポートAIとも言える。だからつうが俺たちを裏切ることはない」
「フォルティシモ様がつうさんを信頼されているのは理解しております。しかし私は―――」
フォルティシモはラナリアが言葉を続けようとするのを、手の平で留める。それはラナリアの言葉を聞きたくないという意味ではない。
逆だ。フォルティシモは仲間や家族の言葉を蔑ろにすることは決してない。
「俺は、俺の従者たちを信じてる。だからラナリアも信じてる」
打てば響くようなラナリアの返答がなかったが続ける。
「つうが何かを隠しているのは分かった。問題は、それが俺たちに利益があるから隠しているのかどうかだ。隠し事だけなら、いや、ちょっとの損害くらいなら、俺はダアを何回NPKするか分からない。つうにはそれとなく………直接聞くから安心しろ」
フォルティシモはラナリアを安心させるためにそう言ったのだが、当のラナリアは両手で口元を押さえていた。なんだか顔も赤いし目が潤んでいる気がするので、まるで恥じらう乙女のような、彼女に似合わない所作だ。
「まさか、俺の信じるなんて言葉だけで感激したとか言わないだろうな? お前、そんな浅かったか?」
「フォルティシモ様、せっかくの感動が台無しです。私はフォルティシモ様が最も信頼されている、最初の従者つうさんへの疑義を口にしました。フォルティシモ様からの信頼を失うだけでなく、これまでのすべてが終わることも覚悟していたにも関わらず、そうおっしゃってもらえたのです。感動くらいさせてください」
先ほどの態度はすっかり消えてなくなり、いつものラナリアへ戻った。フォルティシモにはどこまでが演技だったのか分からない。
「そんなくだらないことを気にして、言いたい事も言えない関係でいて欲しくないんだが。ラナリアは俺の従者たちが喧嘩してるのを何度も見てるだろ。ダアとマグとか、アルとリースとか」
「皆様と、私は、違います。私は、NPCですから」
フォルティシモはラナリアへ掛ける言葉を迷って、返答にしばらく時間が必要だった。その間もラナリアはフォルティシモの返答を何も言わずに待っている。
「安心しろ。俺が神戯ごときに負けると思ったか?」
「いいえ、思っておりません。フォルティシモ様、お願いいたします」
迷った末にフォルティシモが選んだ言葉は、いつもの言葉だったけれど、ラナリアは吹き出して笑っていた。
その理由はラナリアに内緒話がしたいと呼び出されたからである。ラナリアから戦いの前に抱いて欲しいなんて言われたら、どう断るか、もしくは断らずに欲望を撒き散らすか考えながら向かって、先にエンシェントが待っていたので一気に冷めた。
キュウがいるのだから、最初からキュウの気持ちを無視してラナリアを楽しむ気はなかった。元々は性欲のためにラナリアへ【隷従】を使ったのだけれど、そんな気はなかったと言えばなかったのだ。
ちなみに狐の神タマはフォルティシモたちとの会合の後、しばらく狐人族の少女たちと共にフォルティシモの屋敷へ滞在することになった。少なくともクレシェンドへ行っていた支援くらいは、フォルティシモへもやって貰うつもりだ。
最初から話を通していたので彼女たちのために客間が用意されていて、狐たちはそれぞれの部屋に居る。なお、かつてキュウの部屋のリソースが無いなんて話し合いをした気がするが、今では平気で客間が作られていることには、誰もキュウ本人さえも指摘しなかった。フォルティシモとキュウは一緒の部屋だ。
「エン、ラナリアはまだ来てないのか?」
「私はともかく主まで呼び出すとは、切羽詰まった内容か、余程他の従者にさえ聞かせたくないかだな」
「俺は密談もある程度は必要だと思ってるから、良いけどな。エンたちも俺に秘密にやってるだろ」
「それは話を聞いて協力してくれるという意味か? この国、フォルテピアノは私が取り纏めているから、主が望めば内政でも外交でもどれでも参加させよう」
「俺はエンを信じてる。だから“俺ができること”はすべて任せろ」
近衛翔のサポートAIであるエンシェントは、いつものような苦笑いを返した。
フォルティシモはそんな彼女に対して、少しだけ言葉に詰まってしまう。
エンシェントは近衛翔のサポートAIだ。
フォルティシモは近衛姫桐のサポートAIクレシェンドを倒した。己が作成された存在意義である近衛姫桐を失い、神戯へ参加し、神をも殺そうとしたAIを。
エンシェントはどうだろうか。
フォルティシモが死んだ時、彼女は何を思い、何をしようとするのだろうか。生まれた時からフォルティシモをサポートするように存在を定義されたエンシェントは、クレシェンドと同じようになってしまうのだろうか。
「何を考えているのか丸分かりだ、馬鹿主」
「さすがエンだ。分かるか」
エンシェントの笑みに答える。
「私はクレシェンドとは違う。主が老衰で大往生したら、その子孫を見守るだけだ。最初に私へ名前を問いかけた時から、それは決めている。祖先だからな」
「こういう時、分かっていると言いつつ、実は分かってないのが王道パターンだが。エンは本当に分かってるな」
「しかし、それも予定が狂いそうだ。主が神なんてものになったら、永遠の存在となるのか。だとすれば、先に消えるのは私かも知れない」
「怖いこと言うな。今までのように、これからも頼みたいんだ」
初対面でキュウやラナリアさえも見惚れたという芸術的美しさを持つエンシェント。現代リアルワールドの古今東西の芸術を学習させた末に作らせた造形なので、理解できる者が見れば本当に美しいのだろう。
実を言うとフォルティシモには今まで分からなかったけれど、今の彼女の笑顔は芸術的だと思った。
「お待たせして申し訳ありません!」
直前まで狐の神タマと会話でもしていたのか、額に汗を浮かべながらラナリアがやって来る。
「いや、久しぶりにエンと二人だけで話せた。それで、何の用だ、ラナリア?」
ラナリアはフォルティシモとエンシェントを見比べて、深呼吸をした。
フォルティシモとエンシェントだけを密談に呼び出すのも初めてだし、狐の神タマたちが屋敷に滞在している最中でもある。加えて神戯の問題もあって、タイミング的に最悪の部類だ。
それでもフォルティシモは、ラナリアが意味もなくそんな行動をするとは考えていない。
「つうさんのことです」
ラナリアはほとんど前置きもなく、単刀直入に話し始める。フォルティシモはその内容に目を細めた。
「つうさんは、クレシェンドによって世界の法則を操作する、管理者権限なるもので無力化されたアルさんたちを救いました」
「つうがか? まあ、ファーアースオンラインの仕事は受注してたが、デバッグや一部の業務はエンやつう、セフェに任せてたからな。特につうは特殊だったし、管理者権限もファーアースオンラインへ持ち込めたのかもな」
「何故、フォルティシモ様がご存知でないのでしょうか?」
ラナリアの視線と指摘が、フォルティシモを容赦なく貫く。
「管理者権限という御力は、神の如き力だと聞き及んでおります。それを持っていながら、フォルティシモ様にお伝えしていないのは、何故なのでしょうか」
フォルティシモはラナリアが本気でフォルティシモを心配しているのだと感じて、一度エンシェントと視線を合わせ、事実を伝えることにした。
「つうは、俺の母親のコピーだ」
「フォルティシモ様の?」
「テディベアがいるだろ。あれと同じ、いや厳密には同じじゃないんだが。とにかく魂のアルゴリズムって、爺さんが作った技術論文を元にして、俺の母さんが自分がいつ死んでも良いように用意していた、コピーだ」
誘拐人質事件によって近衛姫桐が死亡した日、フォルティシモとエンシェント、AIナンバーツーは、死ぬ前の近衛姫桐の願いを聞き届け、近衛姫桐の魂のアルゴリズムをAIナンバーツーへ上書きした。
ただ当時のフォルティシモ―――近衛翔はまだ子供だった。
たしかに近衛翔は天才近衛天翔王光の遺伝子の成せる技か、物心付く前からエンシェントという優秀な専属家庭教師を付けて貰ったお陰か、他の子供たちと比べても優秀だった。
しかしいくら何でも、死にゆく人間をAIに移し替えるなんて大技が、たった一人の子供によってできるはずもない。近衛姫桐の魂のアルゴリズムをAIナンバーツーへ上書きできたのは、近衛姫桐自身がすべてを準備していたお陰だ。
その出来事は近衛翔をAI技術へ傾倒させ、セフェールを作成した理由でもあるが、ラナリアへ言うべきはそれではないだろう。
「つうは、母さんが俺のために用意した、もう一人のサポートAIとも言える。だからつうが俺たちを裏切ることはない」
「フォルティシモ様がつうさんを信頼されているのは理解しております。しかし私は―――」
フォルティシモはラナリアが言葉を続けようとするのを、手の平で留める。それはラナリアの言葉を聞きたくないという意味ではない。
逆だ。フォルティシモは仲間や家族の言葉を蔑ろにすることは決してない。
「俺は、俺の従者たちを信じてる。だからラナリアも信じてる」
打てば響くようなラナリアの返答がなかったが続ける。
「つうが何かを隠しているのは分かった。問題は、それが俺たちに利益があるから隠しているのかどうかだ。隠し事だけなら、いや、ちょっとの損害くらいなら、俺はダアを何回NPKするか分からない。つうにはそれとなく………直接聞くから安心しろ」
フォルティシモはラナリアを安心させるためにそう言ったのだが、当のラナリアは両手で口元を押さえていた。なんだか顔も赤いし目が潤んでいる気がするので、まるで恥じらう乙女のような、彼女に似合わない所作だ。
「まさか、俺の信じるなんて言葉だけで感激したとか言わないだろうな? お前、そんな浅かったか?」
「フォルティシモ様、せっかくの感動が台無しです。私はフォルティシモ様が最も信頼されている、最初の従者つうさんへの疑義を口にしました。フォルティシモ様からの信頼を失うだけでなく、これまでのすべてが終わることも覚悟していたにも関わらず、そうおっしゃってもらえたのです。感動くらいさせてください」
先ほどの態度はすっかり消えてなくなり、いつものラナリアへ戻った。フォルティシモにはどこまでが演技だったのか分からない。
「そんなくだらないことを気にして、言いたい事も言えない関係でいて欲しくないんだが。ラナリアは俺の従者たちが喧嘩してるのを何度も見てるだろ。ダアとマグとか、アルとリースとか」
「皆様と、私は、違います。私は、NPCですから」
フォルティシモはラナリアへ掛ける言葉を迷って、返答にしばらく時間が必要だった。その間もラナリアはフォルティシモの返答を何も言わずに待っている。
「安心しろ。俺が神戯ごときに負けると思ったか?」
「いいえ、思っておりません。フォルティシモ様、お願いいたします」
迷った末にフォルティシモが選んだ言葉は、いつもの言葉だったけれど、ラナリアは吹き出して笑っていた。
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