341 / 509
第七章
第三百四十話 始まりの前
しおりを挟む
これはまだ異世界ファーアースが始まる前の、クレシェンドの記憶だ。
大きなアンティーク机の置かれた十畳ほどの執務室。美しい硝子テーブルの横には、両側に三人掛けのソファが備え付けられており、床には幾何学模様の絨毯が敷かれていた。窓から見える景色は生憎の空模様で、降り注ぐ雨が部屋の空気を一層重くしている。
そんな部屋の奥にあるアンティーク机の前に、スーツを着た白髪の老人が立っていた。老人は年齢を感じさせない活力溢れる人物で、ギラギラとした三白眼に自信を漲らせている。
「何故、なのですか、近衛天翔王光」
老人の名は近衛天翔王光。クレシェンドは近衛天翔王光に対して、無駄だと分かっていながら問いかけた。
「儂を欺き、あの男に娘を奪わせた。それ以上の理由が必要か?」
「すべては姫桐様の幸せを考えてのこと。ご結婚の妨害までしているあなたのほうが、おかしいとは思わないのですか」
「娘は儂が幸せにする。儂に従わないお前に、娘は任せられん。後任はナンバーツーだ」
クレシェンドは近衛姫桐の元から引き離される。近衛天翔王光に食い下がったが、彼は命令を撤回する気はないようだった。クレシェンドは近衛天翔王光には逆らえない。
クレシェンドは近衛天翔王光の奴隷だから。
「………どうすれば、戻して頂けますか?」
「ファーアースオンラインというゲームがある」
「ゲーム?」
「馬鹿な神が作ったクソゲーじゃ。課金とプレイ時間が異常に取られる上、それだけではまともに攻略できない。普通のゲームならば、誰もやらなくなってそれで終わり。だが問題はその馬鹿な神が、とてつもない権力者だという点だ」
神なんて概念、科学がここまで発達した現代で、それも発達させた本人の口から出て来るとは思わなかった。クレシェンドが唐突な話題転換に付いて行けずにいると、近衛天翔王光は歯をむき出しにして笑みを見せる。
「その神は、自分の配下や他の神々へファーアースオンラインを配って、身勝手に宣言した。次の神戯はこれにする、と。神々は大慌てで自分の領域でファーアースオンラインをやっているらしい」
近衛天翔王光は興奮しているのか、まともにクレシェンドの質問には取り合ってくれなかった。
「儂は神に交渉した。ファーアースオンラインを、まともなゲームにする。代わりに儂を次の神戯に参加させ、儂が勝利したら我が愛する娘を神へ昇格させてくれ、とな」
話を聞く限りその馬鹿な神は、よほどファーアースオンラインが大切なのだろうか。他人事ながら、そこまで好き勝手すれば配下に裏切られないか心配になった。
「まずは、ファーアースオンラインの開発チームへ加わる。ファーアースオンラインを徹底的にアップデートだ。その後、お前が先に神戯へ参加し準備を整えよ。そして儂だけが他のファーアースオンラインを遙かに超えた、真のVRMMOファーアースオンラインの力で蹂躙し、我が愛する娘は永遠になるのだ」
その時のクレシェンドはすべては理解し切れなかったが、一つだけ分かっていることがあった。姫桐の元へ帰るためには、近衛天翔王光に従うしかない。
そしてファーアースオンラインの開発チームへ参加したクレシェンドは、それが神の存在を観測できる禁断の領域だったことを知った。
近衛天翔王光が罵倒していた馬鹿な権力者の神が、母なる星の女神などと呼ばれ、本当に頭がおかしい存在だと言うことも。
◇
クレシェンドの力を使えば、必ず思い通りに運べるはずの拠点攻防戦。それなのにクレシェンドにとって予想外の事態が起きている。次々と報告される状況から、ハッキリとそう認識した。
最初の小競り合いは規模は小さく、こちらに損害はなかった。デーモンたちは敵戦力を引き付ける役割を全うしている。
<フォルテピアノ>の片割れピアノは、破壊不能オブジェクト、デーモンたちを使って脱出不能となった。この罠に掛かるのは近衛翔本人でも他の従者でも良かったが、懸念事項でもあったピアノを抑えられたのは戦果として充分と言える。
そして狐の神の協力によって、最も厄介である近衛翔本人は封じ込めた。狐の神は神々の中でも知謀に長けており、神の位階であることの驕りがない。その協力を得られたのは僥倖だっただろう。
あとは戦闘用の従者たちをイベント空間へ隔離し、手始めに残った従者たちを蹂躙するはずだった。
予想外となったのは、そこからだ。余りにも大きなズレが生じ始めた。
AI従者の機能を無効化するはずの分身が、AI従者に敗北したらしい。
さらに『浮遊大陸』を破壊する狐人族とレイドボスモンスターたちが、一斉に別のイベント空間へ連れ去られた。
そして権能を使うコピープレイヤーたちは、たった一人の従者の前に全滅した。
近衛翔の操るアバターフォルティシモと直接戦えば分が悪いことは理解していたけれど、フォルティシモ不在でここまで抵抗されるとは思わなかった。
いや本来は抵抗など出来ないはずで、どれも神の仕業に違いない。竜神共か、母なる星の女神か、もしくは憎き太陽神か。
『神の介入はあると思っていましたが、早過ぎます』
クレシェンドは考える。近衛翔だけを相手にするのであれば、まだ手段は残っている。クレシェンドにとって、異世界ファーアースでの神戯は絶対的な優位性を持つ戦いなのだ。
この神戯は近衛天翔王光が勝利するための神戯で、クレシェンドは参加する前からその協力者として選ばれていて、近衛天翔王光が圧勝するための様々な機能を持たされているから。
クレシェンドは黒い情報ウィンドウ、管理用情報ウィンドウを開き見つめた。
『既に近衛翔の【拠点】を襲うために使っている。加えて、従者の操作権を剥奪したログも残っています。これ以上神戯のルールに介入するのはリスクが大き過ぎるのですが………』
権能が信仰心エネルギーFPを消費するように、この機能も何のリスクも無く無制限に使えるものではなかった。何せこの機能の凶悪さは、チートを軽々と凌駕している。そんなものを使われ続けたら興ざめも良いところだろう。
だから神戯を遊ぶ“神々”が許さない。この機能を大々的に使えば、神々が神戯そのものを中止しかねない。そのためクレシェンドはずっと使うのを控えてきた。使いすぎて制裁を受けた近衛天翔王光とは違う。
しかしクレシェンドの直感と呼ぶべきものが、今こそ使うべきだと訴えかけていた。
『もはや踏み出してしまった。竜神だろうと、母なる星の女神だろうと、立ち塞がるすべてを打ち破り、あの御方の復讐を成し遂げる』
無念を晴らすや墓前に捧げるとは、絶対に言わない。死んだ人間に想いは残らない。それは現代科学的に絶対に有り得ない。
クレシェンドは、クレシェンドのために、クレシェンドが望むから、近衛姫桐の復讐を達成する。
たとえ千年、万年掛かろうとも。
そして復讐の対象、最初の一人は近衛姫桐のたった一人の息子、近衛翔だ。
クレシェンドはダークグレーのスーツに身を包み、『浮遊大陸』を上空から見下ろしていた。狐たちやレイドボスモンスターによって随分と破壊されたようだが、まだ街としての体裁は整っている。愚かなNPCたちは余程近衛翔を信じているのか、早速負傷者の搬送や瓦礫の撤去を始めていた。
これだけ力の差で蹂躙されたと言うのに、ほとんどの住民に諦めている様子がなかった。彼らは一度すべてを失っているからこそ、再び失うことで世界に絶望するかに思えたけれど、近衛翔の見せた復興速度が希望になっているのかも知れない。もしくはもう何も考えられず、同じことを繰り返しているだけか。
クレシェンドはすべてが無意味だと思い、見下した。
「今度こそ従者たちを追い詰めて殺し、近衛翔が戻るのをゆっくり待ちますか」
天空の王フォルティシモ、その最大信仰対象『浮遊大陸』を攻め滅ぼすでもなく、消し去る。
「管理権限実行、MAP消去、『浮遊大―――」
「俺の従者を、なんだって?」
『浮遊大陸』を見下ろす、もはや宇宙との境目が分からなくなるような地上一万メートル以上の空。
クレシェンドの前に、魔王が浮かんでいた。
大きなアンティーク机の置かれた十畳ほどの執務室。美しい硝子テーブルの横には、両側に三人掛けのソファが備え付けられており、床には幾何学模様の絨毯が敷かれていた。窓から見える景色は生憎の空模様で、降り注ぐ雨が部屋の空気を一層重くしている。
そんな部屋の奥にあるアンティーク机の前に、スーツを着た白髪の老人が立っていた。老人は年齢を感じさせない活力溢れる人物で、ギラギラとした三白眼に自信を漲らせている。
「何故、なのですか、近衛天翔王光」
老人の名は近衛天翔王光。クレシェンドは近衛天翔王光に対して、無駄だと分かっていながら問いかけた。
「儂を欺き、あの男に娘を奪わせた。それ以上の理由が必要か?」
「すべては姫桐様の幸せを考えてのこと。ご結婚の妨害までしているあなたのほうが、おかしいとは思わないのですか」
「娘は儂が幸せにする。儂に従わないお前に、娘は任せられん。後任はナンバーツーだ」
クレシェンドは近衛姫桐の元から引き離される。近衛天翔王光に食い下がったが、彼は命令を撤回する気はないようだった。クレシェンドは近衛天翔王光には逆らえない。
クレシェンドは近衛天翔王光の奴隷だから。
「………どうすれば、戻して頂けますか?」
「ファーアースオンラインというゲームがある」
「ゲーム?」
「馬鹿な神が作ったクソゲーじゃ。課金とプレイ時間が異常に取られる上、それだけではまともに攻略できない。普通のゲームならば、誰もやらなくなってそれで終わり。だが問題はその馬鹿な神が、とてつもない権力者だという点だ」
神なんて概念、科学がここまで発達した現代で、それも発達させた本人の口から出て来るとは思わなかった。クレシェンドが唐突な話題転換に付いて行けずにいると、近衛天翔王光は歯をむき出しにして笑みを見せる。
「その神は、自分の配下や他の神々へファーアースオンラインを配って、身勝手に宣言した。次の神戯はこれにする、と。神々は大慌てで自分の領域でファーアースオンラインをやっているらしい」
近衛天翔王光は興奮しているのか、まともにクレシェンドの質問には取り合ってくれなかった。
「儂は神に交渉した。ファーアースオンラインを、まともなゲームにする。代わりに儂を次の神戯に参加させ、儂が勝利したら我が愛する娘を神へ昇格させてくれ、とな」
話を聞く限りその馬鹿な神は、よほどファーアースオンラインが大切なのだろうか。他人事ながら、そこまで好き勝手すれば配下に裏切られないか心配になった。
「まずは、ファーアースオンラインの開発チームへ加わる。ファーアースオンラインを徹底的にアップデートだ。その後、お前が先に神戯へ参加し準備を整えよ。そして儂だけが他のファーアースオンラインを遙かに超えた、真のVRMMOファーアースオンラインの力で蹂躙し、我が愛する娘は永遠になるのだ」
その時のクレシェンドはすべては理解し切れなかったが、一つだけ分かっていることがあった。姫桐の元へ帰るためには、近衛天翔王光に従うしかない。
そしてファーアースオンラインの開発チームへ参加したクレシェンドは、それが神の存在を観測できる禁断の領域だったことを知った。
近衛天翔王光が罵倒していた馬鹿な権力者の神が、母なる星の女神などと呼ばれ、本当に頭がおかしい存在だと言うことも。
◇
クレシェンドの力を使えば、必ず思い通りに運べるはずの拠点攻防戦。それなのにクレシェンドにとって予想外の事態が起きている。次々と報告される状況から、ハッキリとそう認識した。
最初の小競り合いは規模は小さく、こちらに損害はなかった。デーモンたちは敵戦力を引き付ける役割を全うしている。
<フォルテピアノ>の片割れピアノは、破壊不能オブジェクト、デーモンたちを使って脱出不能となった。この罠に掛かるのは近衛翔本人でも他の従者でも良かったが、懸念事項でもあったピアノを抑えられたのは戦果として充分と言える。
そして狐の神の協力によって、最も厄介である近衛翔本人は封じ込めた。狐の神は神々の中でも知謀に長けており、神の位階であることの驕りがない。その協力を得られたのは僥倖だっただろう。
あとは戦闘用の従者たちをイベント空間へ隔離し、手始めに残った従者たちを蹂躙するはずだった。
予想外となったのは、そこからだ。余りにも大きなズレが生じ始めた。
AI従者の機能を無効化するはずの分身が、AI従者に敗北したらしい。
さらに『浮遊大陸』を破壊する狐人族とレイドボスモンスターたちが、一斉に別のイベント空間へ連れ去られた。
そして権能を使うコピープレイヤーたちは、たった一人の従者の前に全滅した。
近衛翔の操るアバターフォルティシモと直接戦えば分が悪いことは理解していたけれど、フォルティシモ不在でここまで抵抗されるとは思わなかった。
いや本来は抵抗など出来ないはずで、どれも神の仕業に違いない。竜神共か、母なる星の女神か、もしくは憎き太陽神か。
『神の介入はあると思っていましたが、早過ぎます』
クレシェンドは考える。近衛翔だけを相手にするのであれば、まだ手段は残っている。クレシェンドにとって、異世界ファーアースでの神戯は絶対的な優位性を持つ戦いなのだ。
この神戯は近衛天翔王光が勝利するための神戯で、クレシェンドは参加する前からその協力者として選ばれていて、近衛天翔王光が圧勝するための様々な機能を持たされているから。
クレシェンドは黒い情報ウィンドウ、管理用情報ウィンドウを開き見つめた。
『既に近衛翔の【拠点】を襲うために使っている。加えて、従者の操作権を剥奪したログも残っています。これ以上神戯のルールに介入するのはリスクが大き過ぎるのですが………』
権能が信仰心エネルギーFPを消費するように、この機能も何のリスクも無く無制限に使えるものではなかった。何せこの機能の凶悪さは、チートを軽々と凌駕している。そんなものを使われ続けたら興ざめも良いところだろう。
だから神戯を遊ぶ“神々”が許さない。この機能を大々的に使えば、神々が神戯そのものを中止しかねない。そのためクレシェンドはずっと使うのを控えてきた。使いすぎて制裁を受けた近衛天翔王光とは違う。
しかしクレシェンドの直感と呼ぶべきものが、今こそ使うべきだと訴えかけていた。
『もはや踏み出してしまった。竜神だろうと、母なる星の女神だろうと、立ち塞がるすべてを打ち破り、あの御方の復讐を成し遂げる』
無念を晴らすや墓前に捧げるとは、絶対に言わない。死んだ人間に想いは残らない。それは現代科学的に絶対に有り得ない。
クレシェンドは、クレシェンドのために、クレシェンドが望むから、近衛姫桐の復讐を達成する。
たとえ千年、万年掛かろうとも。
そして復讐の対象、最初の一人は近衛姫桐のたった一人の息子、近衛翔だ。
クレシェンドはダークグレーのスーツに身を包み、『浮遊大陸』を上空から見下ろしていた。狐たちやレイドボスモンスターによって随分と破壊されたようだが、まだ街としての体裁は整っている。愚かなNPCたちは余程近衛翔を信じているのか、早速負傷者の搬送や瓦礫の撤去を始めていた。
これだけ力の差で蹂躙されたと言うのに、ほとんどの住民に諦めている様子がなかった。彼らは一度すべてを失っているからこそ、再び失うことで世界に絶望するかに思えたけれど、近衛翔の見せた復興速度が希望になっているのかも知れない。もしくはもう何も考えられず、同じことを繰り返しているだけか。
クレシェンドはすべてが無意味だと思い、見下した。
「今度こそ従者たちを追い詰めて殺し、近衛翔が戻るのをゆっくり待ちますか」
天空の王フォルティシモ、その最大信仰対象『浮遊大陸』を攻め滅ぼすでもなく、消し去る。
「管理権限実行、MAP消去、『浮遊大―――」
「俺の従者を、なんだって?」
『浮遊大陸』を見下ろす、もはや宇宙との境目が分からなくなるような地上一万メートル以上の空。
クレシェンドの前に、魔王が浮かんでいた。
0
お気に入りに追加
308
あなたにおすすめの小説
無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~
甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって?
そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。
しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた!
今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。
そうしていると……?
※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる