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第七章
第三百三十二話 vs神戯 イベント空間
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VRMMOファーアースオンラインでは、イベント戦闘でプレイヤーを支援するためのギミックがある。専用アイテムを用意すると、イベントボスが大幅に弱体化したり、強力なバフが掛かったり、ミサイルや空爆のような支援攻撃が来るというものだ。
そのギミックの主な役割としてはボスを攻略できないプレイヤーのための救済措置であり、フォルティシモにとってはほとんど無意味なシステムだった。
そんな救済ギミックは、木彫りの人形を使って起動するものが多数ある。なんで木彫りの人形なのかは、設定資料集にも書いていなかったので分からなかったけれど、それらを使うことで本来なら攻略不可能なボスを低レベルでもクリア可能になった。
フォルティシモはエルミアが最果ての黄金竜と戦った経緯を聞いているから、救済ギミックが異世界ファーアースでも有効だと知っている。
だからフォルティシモは狐人族八人が木彫りの人形を使ったのには驚かなかった。起動されたイベント空間がキュウの故郷の里そっくりだったのにも、好奇心はあれど驚きはない。
驚かせてくれたのは、狐人族八人の次の行動だった。
「密林の純白虎!」
「地維の翠玄武!」
「原野の群青龍!」
「海淵の蒼麒麟!」
「山塊の紅朱雀!」
彼女たちの呼び掛けに答えて、空間が歪み、巨大なモンスターたちが姿を現す。
彼女たちが呼び出したのは、すべてレベル数万のレイドボスモンスターだ。
密林の純白虎。真っ白な体躯の全長十メートルほどの虎で、鉄のように固い毛が物理魔法の両方のダメージを大幅に減衰させる上、大きさに反して素早い。牙の攻撃力が異常な設定で、当時のカンストでも一撃死するほどだった。
地維の翠玄武。翠色の甲羅を持つ小さな山かと見紛う巨大な亀で、動きは文字通り亀のように遅いけれど、殻に篭もった時はあらゆるダメージをゼロにする。鈍重なせいで実装日には数百人のレイドパーティに囲まれて消し炭になった。
原野の群青龍。蛇のような長い身体を持つ東洋の竜で、地面の中を泳ぐように移動する。レイドに集まったプレイヤーは、察知の難しい地下からの攻撃に晒されて全滅したものだ。
海淵の蒼麒麟。思い出したくない。
山塊の紅朱雀。伝説の怪獣映画をリスペクトしたのか、巨大な蛾と同じ大きさの火の鳥である。その強さよりも、常に空中にいることと、戦う場所が高低差のある山で連携が取りづらく、多くのレイドパーティを苦しめた。
フォルティシモはそのすべてを知っているし、どのレイドボスモンスターもソロで討伐した経験がある。
懐かしい思い出に浸りたい気分になったけれど、その思いは振り払った。彼女たちはレイドボスモンスターを従魔として使役しているのだ。そんなことはフォルティシモでも不可能である。それを実現しているのは、狐の神タマの力に他ならないだろう。
「神戯の管理者は、そんなに自由自在なことはできないって言ってなかったか」
一匹一匹が大勢のプレイヤーが協力して倒すべきレイドボスモンスターが群を為している。VRMMOファーアースオンラインの上位チームでも、レイドボス群を倒すのは困難だろう。
その上、このイベント空間『狐の里』ではフォルティシモへ様々なデバフ効果が掛かっている。VRMMOファーアースオンラインでフォルティシモが戦ったとしても、かなりの消費とそこそこのダメージ、そして時間を覚悟しなければならないボスラッシュだ。
異世界ファーアースに来たばかりのフォルティシモであったなら、運営への罵詈雑言を口にして退却を選択したかも知れない。
「恨むなら、この最強のフォルティシモの前に尻尾を並べたことを恨め」
だが今のフォルティシモは、かつてのフォルティシモではない。
「神域・征討」
狐の里の上空に、すべてのレイドボスモンスターを見下ろすかの如く、巨大な積乱雲が出現した。
「天空・神罰」
最強の魔王神が放つ光がすべてを蹂躙する。
………サァ覚悟シロ。
………ナ、ナンデ尻尾ヲ。
………ア、アアアァァァ。
狐の里で最も大きな家屋の縁側に、フォルティシモが座っていた。昔流行ったノマドワーカーの宣伝広告のように、ポカポカとした暖かな日差しが差し込む縁側で、情報ウィンドウを何枚も開く。
隣にはキュウを座らせていて、縁側から見える庭には狐人族八人が耳と尻尾をすっかり萎れさせて地面に鎮座している。
フォルティシモ対狐人族八人の戦いは、どこまでも一方的に片が付いた。今や狐人族八人は大人しくフォルティシモに降参の意を示している。
「なるほどな。このイベント空間、クリア条件がお前ら八人の全滅に設定されてる。つまり、俺がここから脱出するには、お前たちを皆殺しにする必要がある。まるで生け贄だな」
天空の神へ捧げられた生け贄たちは、可哀想にビクリと耳や尻尾、そして身体を動かした。フォルティシモなら一瞬にして彼女たちを皆殺しに出来るからこそ、彼女たちの恐怖は仕方のないものだった。
「タマ、性格が悪いと言うべきか、曲者だと評価するべきか迷うな」
フォルティシモは自分の従者やラナリアたちで感覚が麻痺してしまっているが、本気で戦場に出すつもりなら、まずは男が出て来るはずだ。デーモンたちだって<暗黒の光>はほとんどが男で、槍使いや老人が最前線で戦っている。
だからフォルティシモへ立ち向かって来るのが、まだ少女と呼べる年齢の女の子たちなんて、まともに考えて選択されたとは思えなかった。どう考えても、狐の神タマはフォルティシモが手出しできないような人選をしたのだ。
フォルティシモにとって目の前で傅く狐人族八人は、キュウの同郷であり、狐の神タマと約束した殺さない相手であり、狐の尻尾を楽しみたい歳若い娘たち。
ところでキュウとアルティマを比べるのは、比べて楽しんだラナリアへ嫉妬するほどしたくても、二人が可哀想でできなかった。けれど彼女たち八人の触り比べなら、やっても許されるのではないだろうか。
フォルティシモがキュウを見ると、キュウと目が合う。
「安心しろ、いつでもキュウが最高だ。比べるつもりはない」
「は、はい。ありがとうございます?」
フォルティシモはすっかり癖に成りつつある咳払いをして、狐人族八人へ言葉を掛ける。
「つまり、お前たちの命を担保に取られた訳だ。お前たちの里長の、タマに何か思うところはないのか?」
「我々は、里長がいなければ―――」
「すいません、死にたくないです!」
やけに清々しいのは、緑狐六鴈だった。思わず苦笑してしまう。フォルティシモは本心を隠さない相手が嫌いではない。
「イベント空間を閉じることは?」
「時間が経過すれば」
フォルティシモは情報ウィンドウの片隅に表示されている数字へ目をやる。数字はカウントダウンしているものの、残り時間は二十二時間以上残っていた。
元々、フォルティシモが戦いを終わらせると約束したのは三日。開始直後のお見合いからの小競り合い。そしてピアノが突入してから十二時間以上経った。それでもあと二十二時間くらいは、約束の範囲内と言える。
しかし約一日の間、拠点攻防戦を放って置くのは重大な問題が発生しかねない。特にこの策略がクレシェンドと狐の神タマの協力によるものなのであれば、フォルティシモの従者たちが危機に陥るかも知れなかった。
「万全を期そうとしたのが裏目に出たか。リスクがあってもクレシェンドを片付けておけば良かった」
フォルティシモはどうするべきかと考えながら、縁側から見える狐の里をぼんやりと見つめた。
そのギミックの主な役割としてはボスを攻略できないプレイヤーのための救済措置であり、フォルティシモにとってはほとんど無意味なシステムだった。
そんな救済ギミックは、木彫りの人形を使って起動するものが多数ある。なんで木彫りの人形なのかは、設定資料集にも書いていなかったので分からなかったけれど、それらを使うことで本来なら攻略不可能なボスを低レベルでもクリア可能になった。
フォルティシモはエルミアが最果ての黄金竜と戦った経緯を聞いているから、救済ギミックが異世界ファーアースでも有効だと知っている。
だからフォルティシモは狐人族八人が木彫りの人形を使ったのには驚かなかった。起動されたイベント空間がキュウの故郷の里そっくりだったのにも、好奇心はあれど驚きはない。
驚かせてくれたのは、狐人族八人の次の行動だった。
「密林の純白虎!」
「地維の翠玄武!」
「原野の群青龍!」
「海淵の蒼麒麟!」
「山塊の紅朱雀!」
彼女たちの呼び掛けに答えて、空間が歪み、巨大なモンスターたちが姿を現す。
彼女たちが呼び出したのは、すべてレベル数万のレイドボスモンスターだ。
密林の純白虎。真っ白な体躯の全長十メートルほどの虎で、鉄のように固い毛が物理魔法の両方のダメージを大幅に減衰させる上、大きさに反して素早い。牙の攻撃力が異常な設定で、当時のカンストでも一撃死するほどだった。
地維の翠玄武。翠色の甲羅を持つ小さな山かと見紛う巨大な亀で、動きは文字通り亀のように遅いけれど、殻に篭もった時はあらゆるダメージをゼロにする。鈍重なせいで実装日には数百人のレイドパーティに囲まれて消し炭になった。
原野の群青龍。蛇のような長い身体を持つ東洋の竜で、地面の中を泳ぐように移動する。レイドに集まったプレイヤーは、察知の難しい地下からの攻撃に晒されて全滅したものだ。
海淵の蒼麒麟。思い出したくない。
山塊の紅朱雀。伝説の怪獣映画をリスペクトしたのか、巨大な蛾と同じ大きさの火の鳥である。その強さよりも、常に空中にいることと、戦う場所が高低差のある山で連携が取りづらく、多くのレイドパーティを苦しめた。
フォルティシモはそのすべてを知っているし、どのレイドボスモンスターもソロで討伐した経験がある。
懐かしい思い出に浸りたい気分になったけれど、その思いは振り払った。彼女たちはレイドボスモンスターを従魔として使役しているのだ。そんなことはフォルティシモでも不可能である。それを実現しているのは、狐の神タマの力に他ならないだろう。
「神戯の管理者は、そんなに自由自在なことはできないって言ってなかったか」
一匹一匹が大勢のプレイヤーが協力して倒すべきレイドボスモンスターが群を為している。VRMMOファーアースオンラインの上位チームでも、レイドボス群を倒すのは困難だろう。
その上、このイベント空間『狐の里』ではフォルティシモへ様々なデバフ効果が掛かっている。VRMMOファーアースオンラインでフォルティシモが戦ったとしても、かなりの消費とそこそこのダメージ、そして時間を覚悟しなければならないボスラッシュだ。
異世界ファーアースに来たばかりのフォルティシモであったなら、運営への罵詈雑言を口にして退却を選択したかも知れない。
「恨むなら、この最強のフォルティシモの前に尻尾を並べたことを恨め」
だが今のフォルティシモは、かつてのフォルティシモではない。
「神域・征討」
狐の里の上空に、すべてのレイドボスモンスターを見下ろすかの如く、巨大な積乱雲が出現した。
「天空・神罰」
最強の魔王神が放つ光がすべてを蹂躙する。
………サァ覚悟シロ。
………ナ、ナンデ尻尾ヲ。
………ア、アアアァァァ。
狐の里で最も大きな家屋の縁側に、フォルティシモが座っていた。昔流行ったノマドワーカーの宣伝広告のように、ポカポカとした暖かな日差しが差し込む縁側で、情報ウィンドウを何枚も開く。
隣にはキュウを座らせていて、縁側から見える庭には狐人族八人が耳と尻尾をすっかり萎れさせて地面に鎮座している。
フォルティシモ対狐人族八人の戦いは、どこまでも一方的に片が付いた。今や狐人族八人は大人しくフォルティシモに降参の意を示している。
「なるほどな。このイベント空間、クリア条件がお前ら八人の全滅に設定されてる。つまり、俺がここから脱出するには、お前たちを皆殺しにする必要がある。まるで生け贄だな」
天空の神へ捧げられた生け贄たちは、可哀想にビクリと耳や尻尾、そして身体を動かした。フォルティシモなら一瞬にして彼女たちを皆殺しに出来るからこそ、彼女たちの恐怖は仕方のないものだった。
「タマ、性格が悪いと言うべきか、曲者だと評価するべきか迷うな」
フォルティシモは自分の従者やラナリアたちで感覚が麻痺してしまっているが、本気で戦場に出すつもりなら、まずは男が出て来るはずだ。デーモンたちだって<暗黒の光>はほとんどが男で、槍使いや老人が最前線で戦っている。
だからフォルティシモへ立ち向かって来るのが、まだ少女と呼べる年齢の女の子たちなんて、まともに考えて選択されたとは思えなかった。どう考えても、狐の神タマはフォルティシモが手出しできないような人選をしたのだ。
フォルティシモにとって目の前で傅く狐人族八人は、キュウの同郷であり、狐の神タマと約束した殺さない相手であり、狐の尻尾を楽しみたい歳若い娘たち。
ところでキュウとアルティマを比べるのは、比べて楽しんだラナリアへ嫉妬するほどしたくても、二人が可哀想でできなかった。けれど彼女たち八人の触り比べなら、やっても許されるのではないだろうか。
フォルティシモがキュウを見ると、キュウと目が合う。
「安心しろ、いつでもキュウが最高だ。比べるつもりはない」
「は、はい。ありがとうございます?」
フォルティシモはすっかり癖に成りつつある咳払いをして、狐人族八人へ言葉を掛ける。
「つまり、お前たちの命を担保に取られた訳だ。お前たちの里長の、タマに何か思うところはないのか?」
「我々は、里長がいなければ―――」
「すいません、死にたくないです!」
やけに清々しいのは、緑狐六鴈だった。思わず苦笑してしまう。フォルティシモは本心を隠さない相手が嫌いではない。
「イベント空間を閉じることは?」
「時間が経過すれば」
フォルティシモは情報ウィンドウの片隅に表示されている数字へ目をやる。数字はカウントダウンしているものの、残り時間は二十二時間以上残っていた。
元々、フォルティシモが戦いを終わらせると約束したのは三日。開始直後のお見合いからの小競り合い。そしてピアノが突入してから十二時間以上経った。それでもあと二十二時間くらいは、約束の範囲内と言える。
しかし約一日の間、拠点攻防戦を放って置くのは重大な問題が発生しかねない。特にこの策略がクレシェンドと狐の神タマの協力によるものなのであれば、フォルティシモの従者たちが危機に陥るかも知れなかった。
「万全を期そうとしたのが裏目に出たか。リスクがあってもクレシェンドを片付けておけば良かった」
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