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第七章
第三百二十四話 vs神戯 隷従
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フォルティシモとキュウの出会いは、【隷従】による主人と奴隷という関係から始まった。フォルティシモは欲望に従って奴隷を買いに行って、キュウは故郷の事情で奴隷として売られていた。
今となっては二人の事情が本音と真実であったのかどうかはさておき、フォルティシモは初めてキュウを見た時に感じたことがある。
好みの可愛い女の子が、この世のすべてを嘆いて泣き崩れていた時、【隷従】なんてシステムを創造した異世界ファーアースの神はクソ野郎だと。
今でもキュウを【隷従】から解放しておらず、ラナリアにルナーリスに【隷従】を掛け、子孫従者という大量の奴隷を確保し続けているフォルティシモが、どの口で【隷従】システムを否定できるのかと、脳内のフレンドや従者からツッコミが入る話だとして。
フォルティシモにとって、【隷従】は異世界ファーアースに来て最初に思った倒すべき敵だ。
初めて会った時のキュウの嘆き、同じくラナリアの絶望、エルミアが奴隷エルフたちと出会った時の話、ピアノの仲間のイケメンエルフ、ラナリア母の憂い、カイルの決意、人形の如きフィーナ。
異世界ファーアースで出会った色々なものが、この大陸へ【奴隷】システムを破壊する方法をもたらせないかと、フォルティシモに考えさせた。
フォルティシモとキュウの合体スキル『理斬り』が一応の完成をした時、最初に考えたのは『理斬り』をスペルスクロールにできないかということだった。
もう随分前の話に感じるけれど、フォルティシモが異世界ファーアースで初めて冒険者ギルドへ訪れた時、ギルドカードを作るためのスペルスクロールを渡された。
ギルドカードを作るためのスペルスクロール。
そんな物はVRMMOファーアースオンラインにない。VRMMOファーアースオンラインで冒険者登録しても、その旨が情報ウィンドウに表示されるだけだ。
あの時のフォルティシモは、【解析】が情報ウィンドウではなくカードになって現れる異世界の仕様だと軽く考えていたが、深く考えてみれば異世界ファーアース専用のスキル設定をスペルスクロールに変えて、誰でも使えるように流通させられることを示していた。
同じことを『理斬り』ですれば、奴隷解放魔術を流通させたという解放王とか呼ばれるな、と期待した。
しかし、すぐに無理だと悟った。
『理斬り』はそもそも合体スキルであり、その効果の肝をキュウへ依存している。キュウの能力の異常性は、女神マリアステラと狐の神タマのお墨付きだ。
フォルティシモもキュウじゃなかったら色々と実験しただろうけれど、キュウだからあまり酷いことはできない。キュウに欲望を全開にするのであれば、もっとこう色々としたいことがあるのだ。それはもう色々と、キュウに出会ってからしたいと思っていることが色々と。
ともかく結論だけ言えば、『理斬り』はスペルスクロールにできない。
だから別の方法が必要だ。
「俺は魔術にも魔法道具にも詳しくない。フォルティシモが何に困って、俺に何を求めてるのか、まったく分からないんだが」
拠点攻防戦が開始される前、フォルティシモはカイルを呼び出した。場所は『浮遊大陸』の実験区画にある建物の中で、アクロシア大陸にはない近代的なオフィスである。カイルは見たこともない建築様式をおっかなびっくり見回していた。
この場所ではもちろんキュウも一緒で、キュウはすっかり入れ慣れたコーヒーを二人分運んでくれた。
「俺から協力させて欲しいって言ったし、フォルティシモの仕事なら何でもするつもりだ。けど、何をしたら良いのか、分からないんだが」
「【隷従】システムの実験台になってくれ。【隷従】を掛けたり、解いたり、強制解除したり、色々な方法でそれらを試したい」
キュウの話によれば【隷従】を掛けられた瞬間に、己の意志をすべて奪われるような絶望感と虚無感が襲い掛かるらしい。何度も試せば精神的に追い詰められそうな実験で、これまで誰にも試せなかった。
フォルティシモの提案にカイルは迷い無く頷く。
「もちろん構わない。サリスとノーラを助けるためなんだよな」
「いや、まあ、なんだ。それもあるが、正直に言えば、キュウを泣かせたような【隷従】は、この世から消してやろうって感じだ」
「………は、ははっ、そういえば、あの時もそうだったな。平和のためとか、他人のためとかじゃなくて、愛する女のため。王女様とか国とか関係なしに、迷いなくあの子を助けに行ったお前、格好良かったぜ」
カイルが言っているのは、エルディン戦役の日の話だ。カイルからキュウの居場所を聞いたフォルティシモは、異世界ファーアースへの対応を迷っていたなんて忘れて、迷わずキュウを救出しに行った。アクロシア王城の一部を爆砕し、エルディンの首魁を抹殺してキュウを助けたのだ。
フォルティシモは唐突にカイルに褒められて、悪い気はしなかった。キュウを全力で助けに行ったことに微塵の後悔もない。
そんなことを思い出させられたので、何だかこれからカイルを実験台にするのに気後れしたけれど、必要なので容赦なく試していった。
「隷従・使役」
フォルティシモが【隷従】を掛けると、カイルから表情が抜け落ちる。
「命令する。全力で【隷従】に抵抗しろ」
「命令する。三秒後に解放するが、十秒後にもう一度命令に従え」
「命令する。命令に従うな。だが命令に従え」
基本的な【隷従】の仕様を再確認した後は、本番だ。
「キュウ、理斬りを使う」
「はい」
【隷従】の仕様、それに対するキュウの【神殺し】を更に詳しく調べた結果。
発動【理斬り】が完成した。
遅延起動を応用した、効果発動の起動キーを他人に与え、奴隷解放攻撃だけを任意のタイミングで発動させるスキル設定。
これをフォルティシモの配下にばらまけば、クレシェンドの奴隷軍団が襲って来ても片っ端から解放してしまえるだろう。そして解放した奴隷は、高確率でクレシェンドを恨むからフォルティシモの味方になってくれる。
それだけではない。フォルティシモの配下は“隷従解放魔術を使える”と言って良い状況を作れる。ダアトとラナリアが泣いて喜びそうな話だな、と思ってしまった。
「凄いな。これなら、サリスとノーラを助けられる! フォルティシモ! お前は、本当に! ………どうした?」
「………ああ、この発動なんだが」
「とんでもない魔術、いやスキル設定って言うんだったか。俺がフォルティシモの魔術を発動できるなんてな。攻撃魔術は難しいけど【障壁】とか【転移】なら、かなり便利に使えるんじゃないか? 俺でも、いくらでも使い道が思い浮かぶぞ!」
「それもあるが」
フォルティシモは己が創りだした、新しいスキル設定を見つめる。
「俺はもう、誰にも負けないかも知れん」
「………………元からじゃないのか? 最強なんだろ?」
「そうだ。フォルティシモは最強だ」
他人に掛けたスキルを、他人が任意のタイミングで発動する発動。
フォルティシモの更なる最強の可能性。
今となっては二人の事情が本音と真実であったのかどうかはさておき、フォルティシモは初めてキュウを見た時に感じたことがある。
好みの可愛い女の子が、この世のすべてを嘆いて泣き崩れていた時、【隷従】なんてシステムを創造した異世界ファーアースの神はクソ野郎だと。
今でもキュウを【隷従】から解放しておらず、ラナリアにルナーリスに【隷従】を掛け、子孫従者という大量の奴隷を確保し続けているフォルティシモが、どの口で【隷従】システムを否定できるのかと、脳内のフレンドや従者からツッコミが入る話だとして。
フォルティシモにとって、【隷従】は異世界ファーアースに来て最初に思った倒すべき敵だ。
初めて会った時のキュウの嘆き、同じくラナリアの絶望、エルミアが奴隷エルフたちと出会った時の話、ピアノの仲間のイケメンエルフ、ラナリア母の憂い、カイルの決意、人形の如きフィーナ。
異世界ファーアースで出会った色々なものが、この大陸へ【奴隷】システムを破壊する方法をもたらせないかと、フォルティシモに考えさせた。
フォルティシモとキュウの合体スキル『理斬り』が一応の完成をした時、最初に考えたのは『理斬り』をスペルスクロールにできないかということだった。
もう随分前の話に感じるけれど、フォルティシモが異世界ファーアースで初めて冒険者ギルドへ訪れた時、ギルドカードを作るためのスペルスクロールを渡された。
ギルドカードを作るためのスペルスクロール。
そんな物はVRMMOファーアースオンラインにない。VRMMOファーアースオンラインで冒険者登録しても、その旨が情報ウィンドウに表示されるだけだ。
あの時のフォルティシモは、【解析】が情報ウィンドウではなくカードになって現れる異世界の仕様だと軽く考えていたが、深く考えてみれば異世界ファーアース専用のスキル設定をスペルスクロールに変えて、誰でも使えるように流通させられることを示していた。
同じことを『理斬り』ですれば、奴隷解放魔術を流通させたという解放王とか呼ばれるな、と期待した。
しかし、すぐに無理だと悟った。
『理斬り』はそもそも合体スキルであり、その効果の肝をキュウへ依存している。キュウの能力の異常性は、女神マリアステラと狐の神タマのお墨付きだ。
フォルティシモもキュウじゃなかったら色々と実験しただろうけれど、キュウだからあまり酷いことはできない。キュウに欲望を全開にするのであれば、もっとこう色々としたいことがあるのだ。それはもう色々と、キュウに出会ってからしたいと思っていることが色々と。
ともかく結論だけ言えば、『理斬り』はスペルスクロールにできない。
だから別の方法が必要だ。
「俺は魔術にも魔法道具にも詳しくない。フォルティシモが何に困って、俺に何を求めてるのか、まったく分からないんだが」
拠点攻防戦が開始される前、フォルティシモはカイルを呼び出した。場所は『浮遊大陸』の実験区画にある建物の中で、アクロシア大陸にはない近代的なオフィスである。カイルは見たこともない建築様式をおっかなびっくり見回していた。
この場所ではもちろんキュウも一緒で、キュウはすっかり入れ慣れたコーヒーを二人分運んでくれた。
「俺から協力させて欲しいって言ったし、フォルティシモの仕事なら何でもするつもりだ。けど、何をしたら良いのか、分からないんだが」
「【隷従】システムの実験台になってくれ。【隷従】を掛けたり、解いたり、強制解除したり、色々な方法でそれらを試したい」
キュウの話によれば【隷従】を掛けられた瞬間に、己の意志をすべて奪われるような絶望感と虚無感が襲い掛かるらしい。何度も試せば精神的に追い詰められそうな実験で、これまで誰にも試せなかった。
フォルティシモの提案にカイルは迷い無く頷く。
「もちろん構わない。サリスとノーラを助けるためなんだよな」
「いや、まあ、なんだ。それもあるが、正直に言えば、キュウを泣かせたような【隷従】は、この世から消してやろうって感じだ」
「………は、ははっ、そういえば、あの時もそうだったな。平和のためとか、他人のためとかじゃなくて、愛する女のため。王女様とか国とか関係なしに、迷いなくあの子を助けに行ったお前、格好良かったぜ」
カイルが言っているのは、エルディン戦役の日の話だ。カイルからキュウの居場所を聞いたフォルティシモは、異世界ファーアースへの対応を迷っていたなんて忘れて、迷わずキュウを救出しに行った。アクロシア王城の一部を爆砕し、エルディンの首魁を抹殺してキュウを助けたのだ。
フォルティシモは唐突にカイルに褒められて、悪い気はしなかった。キュウを全力で助けに行ったことに微塵の後悔もない。
そんなことを思い出させられたので、何だかこれからカイルを実験台にするのに気後れしたけれど、必要なので容赦なく試していった。
「隷従・使役」
フォルティシモが【隷従】を掛けると、カイルから表情が抜け落ちる。
「命令する。全力で【隷従】に抵抗しろ」
「命令する。三秒後に解放するが、十秒後にもう一度命令に従え」
「命令する。命令に従うな。だが命令に従え」
基本的な【隷従】の仕様を再確認した後は、本番だ。
「キュウ、理斬りを使う」
「はい」
【隷従】の仕様、それに対するキュウの【神殺し】を更に詳しく調べた結果。
発動【理斬り】が完成した。
遅延起動を応用した、効果発動の起動キーを他人に与え、奴隷解放攻撃だけを任意のタイミングで発動させるスキル設定。
これをフォルティシモの配下にばらまけば、クレシェンドの奴隷軍団が襲って来ても片っ端から解放してしまえるだろう。そして解放した奴隷は、高確率でクレシェンドを恨むからフォルティシモの味方になってくれる。
それだけではない。フォルティシモの配下は“隷従解放魔術を使える”と言って良い状況を作れる。ダアトとラナリアが泣いて喜びそうな話だな、と思ってしまった。
「凄いな。これなら、サリスとノーラを助けられる! フォルティシモ! お前は、本当に! ………どうした?」
「………ああ、この発動なんだが」
「とんでもない魔術、いやスキル設定って言うんだったか。俺がフォルティシモの魔術を発動できるなんてな。攻撃魔術は難しいけど【障壁】とか【転移】なら、かなり便利に使えるんじゃないか? 俺でも、いくらでも使い道が思い浮かぶぞ!」
「それもあるが」
フォルティシモは己が創りだした、新しいスキル設定を見つめる。
「俺はもう、誰にも負けないかも知れん」
「………………元からじゃないのか? 最強なんだろ?」
「そうだ。フォルティシモは最強だ」
他人に掛けたスキルを、他人が任意のタイミングで発動する発動。
フォルティシモの更なる最強の可能性。
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