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第三章
第百八話 vsヒヌマチーム
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ヒヌマイトトンボたちはキュウの名前をさえ知らなかった。そんなヒヌマイトトンボの言葉に苛立ったのは確かだが、それが理不尽なものだと理解していたので、いきなり皆殺しにするようなスキルは使わない。
ヒヌマイトトンボたちがキュウを知らなかったことに苛立ったのではなく、よく知りもしないで襲ったことに苛立ったのだ。これは無差別殺人や通り魔に対する憤りであり、正しい怒り。だから己が冷静であることに安堵する。ただし理性はかなり麻痺している。
重ねて言うならば、客観的に見てフォルティシモだってたった今よく知りもしないヒヌマイトトンボたちへ、理不尽に襲いかかろうとしている。
フォルティシモがPKすると宣言したため、アルティマやリースロッテなど戦意のある従者が前へ出ようとする。フォルティシモは彼女たちを手の平で押し止め、自らスキルを使った。
「大地・縫糸」
フォルティシモのステータスで攻撃を仕掛けたら、それだけで死んでしまいそうなので、敵を縛り上げて徐々にダメージを与えるスキル設定を選んだ。
地面から糸のように細い物体が現れて、ヒヌマイトトンボたちを縛り上げる。ヒヌマイトトンボたちから苦悶の声が漏れた。
ヒヌマイトトンボに命令をした太った男は、攻撃を受けたわけでもないのに白眼を向いて倒れていた。ぶくぶくと口から泡を吹いており、気持ち悪くて触りたくない。
ベッヘム公爵に気を取られた瞬間、ミヤマシジミがフォルティシモのスキルで作られた糸を破壊し地面を蹴った。タンク職筆頭である【守護者】だけあって、拘束系への対抗策を備えているらしい。
手に持っているのは突撃槍。
「シジミ!」
ヒヌマイトトンボの悲鳴にも似た叫びを聞き、ミヤマシジミの顔に笑みが浮かんだ。
「閃光四連突き!」
ミヤマシジミの持つ突撃槍が光る。【槍術】に何らかの魔術系スキルを合わせた設定だ。フォルティシモは棒立ちでそれを受けた。フォルティシモのHPは一ドットすら減らない。
「こうなりゃやるしかねぇ!」
「行くぞ!」
「ミヤマシジミさん、続きます!」
「回復を!」
「みんな、待つんだ!」
ヒヌマイトトンボの静止を聞かず、彼の仲間たちはフォルティシモへ殺到した。フォルティシモの従者たちは背中で文句を言っていたが、ここはフォルティシモ一人で片を付ける。
「ファイアストーム!」「火炎剣!」「ナパームボム!」「炎槍四連突き!」
合図もなしに火属性を集中させたことに感心した。ファーアースオンラインでは同じ属性でタイミングよく連続攻撃を仕掛けると、ダメージが上昇していく。さらに火属性は熱が残るという設定になっており、石や金属系アイテムの性能を一時的に落とす効果がある。
ミヤマシジミの槍でダメージを与えられなかったことを察知し、同一属性連続攻撃によるダメージ増加と攻撃しながらデバフへ切り替えたのだ。
判断は良い。間違っているのはフォルティシモは防具の性能で防いだのではなく、純然たるステータスの差でダメージを無効化したということだ。
「識域・氷結」
地面を対象にして半径百メートル程度の範囲を氷結させた。
火属性の集中砲火を受けて気が付いたのだが、異世界に来たことで炎を受けるととんでもなく熱い。なので一帯ごと冷やした。汗を掻くと、まるで焦っているようで格好悪いことが理由である。
ヒヌマイトトンボの仲間たちは驚いて、攻撃の手を止めた。フォルティシモは棒立ちのままやられる趣味もないので、その隙に攻撃する。
フォルティシモは最も近くに居るミヤマシジミに対して、【峰打】と【拳術】の設定を打ち込んだ。
「峰打・打撃」
フォルティシモの打撃を受けたミヤマシジミは、うめき声を上げて氷の地面に倒れる。
「そんな、ミヤマシジミさんが、一撃で」
「い、いやあぁぁぁ!」
「手を休めんじゃねぇ!」
ヒヌマイトトンボの仲間たちは悲鳴をあげながらも、攻撃を続けた。しかし腰が引けてしまっているため、最初ほどのようにうまく連続攻撃が繋がっていないようだ。
地面に伏せたまま動かなくなったミヤマシジミに女性プレイヤーが駆けつけ、【治癒】スキルを使用する。つまりフォルティシモに接近した。
「峰打・打撃」
フォルティシモは無造作に女性プレイヤーへ向けて拳を振るった。
女性プレイヤーはミヤマシジミの上に倒れた。
「き、さまあぁぁぁ!」
「う、うわぁぁ!」
二人の男がフォルティシモへ向かって来た。最初に向かって来た男の形相が般若のようだったので、思わず顔面に拳を叩き込んだ。男は後方に頭から倒れた。
次の男は目を瞑っていて、戦闘中に目を瞑るなんて初心者でもやらない行動に呆れる。鳩尾を狙った。男は胃の中の物を吐き出して倒れた。
「こん、のバケモンがぁ!」
メリケンサックを装備した革ジャンの男がファイティングポーズを取って、フォルティシモへ接近する。動きが洗練されているので、もしかしたらプロボクサーか何かかも知れない。
ただ、VRゲームにおいてその道のプロは意外と弱い。現実の物理法則に囚われて、ステータスを充分に発揮して戦えないからだ。異世界になってどうなったかは分からないけれど、この世界の物理法則は元の世界のそれよりもVRゲームファーアースオンラインに近い。
フォルティシモは目にも留まらぬ速度のアッパーで彼の顎を打ち抜いた。
そうしてフォルティシモの足下には、五人のプレイヤーが転がった。残りはヒヌマイトトンボを含めて三人。フォルティシモを取り囲むベッヘム公爵軍は、もはや微動だにせずに成り行きを見守っているため除外。
「こ、ここまでなんて」
ヒヌマイトトンボは驚愕に目を見開いて後退りをした。凍り付いた地面がしゃりと音を立てる。
「ヒヌマイトトンボ」
フォルティシモはプレイヤー五人を打ちのめして、本当の意味で冷静さを取り戻す。そしてヒヌマイトトンボの名前を呼ぶと、彼はあからさまに身体をビクつかせた。
「今一度問うが、俺の敵になりたいのか?」
「そ、それは………」
「それは?」
「………仲間たちに、上手く伝えられなくて」
ヒヌマイトトンボは叫び出す。
「聞いてください! あなたが、ここまで強いなんて思っていなかったんです! 俺たちは、十年以上前から元の世界に戻るために協力してきた。ある程度情報も溜まっています! あなたが元の世界へ戻ることを目的にしていないのであれば、協力できます! 俺たちは、元の世界へ戻るためなら、どんなことでもする!」
元の世界へ戻るためならどんなことでもするという言葉は本当だろう。フォルティシモだって、元の世界に何らかの未練があれば全力で帰還手段を探したはずだ。
ヒヌマイトトンボの発言に理解を示す一方で、逆に言えば帰還のためならフォルティシモも害するという意味だと判断する。
残念だが、それを受け入れて、彼らを利用できるほどフォルティシモは自分の頭脳を信頼していない。フォルティシモは論理と理性に支配された世界ならばそこそこの自信はあるが、感情と直感には滅法弱い。
しかしだ。神戯、という文字が頭に浮かぶ。
ヒヌマイトトンボの一派を利用した方が、これから先の事態に対処しやすくなる確率は高い。ヒヌマイトトンボとは利害が対立しないのも大きい。
誰かに相談しようかとフレンドリストと従者リストに意識が向くが、すぐに考え直した。重要な決断するべき事柄は、他人に任せないのがフォルティシモの信条である。後悔するのであれば自分で選んで後悔したい。
フォルティシモが決断を口にしようとした瞬間、事態は予想外の方向へ動く。
「ごふっ」
ヒヌマイトトンボの胸元から、ナイフが生えて来たのだ。いや何者かがヒヌマイトトンボを後ろから刺した。
「嫌だな。ヒヌマイトトンボさん。なに日和ってるんですか。あなたは強いプレイヤーだと思ってたのに、ガッカリですよ。まったく、てんで弱いじゃないですか。僕を騙してたんですか? 許せませんね。でも今まで世話になったので、一回PKするだけで勘弁してあげます。僕、もう大人ですから」
少年は無邪気に笑っている。
ヒヌマイトトンボたちがキュウを知らなかったことに苛立ったのではなく、よく知りもしないで襲ったことに苛立ったのだ。これは無差別殺人や通り魔に対する憤りであり、正しい怒り。だから己が冷静であることに安堵する。ただし理性はかなり麻痺している。
重ねて言うならば、客観的に見てフォルティシモだってたった今よく知りもしないヒヌマイトトンボたちへ、理不尽に襲いかかろうとしている。
フォルティシモがPKすると宣言したため、アルティマやリースロッテなど戦意のある従者が前へ出ようとする。フォルティシモは彼女たちを手の平で押し止め、自らスキルを使った。
「大地・縫糸」
フォルティシモのステータスで攻撃を仕掛けたら、それだけで死んでしまいそうなので、敵を縛り上げて徐々にダメージを与えるスキル設定を選んだ。
地面から糸のように細い物体が現れて、ヒヌマイトトンボたちを縛り上げる。ヒヌマイトトンボたちから苦悶の声が漏れた。
ヒヌマイトトンボに命令をした太った男は、攻撃を受けたわけでもないのに白眼を向いて倒れていた。ぶくぶくと口から泡を吹いており、気持ち悪くて触りたくない。
ベッヘム公爵に気を取られた瞬間、ミヤマシジミがフォルティシモのスキルで作られた糸を破壊し地面を蹴った。タンク職筆頭である【守護者】だけあって、拘束系への対抗策を備えているらしい。
手に持っているのは突撃槍。
「シジミ!」
ヒヌマイトトンボの悲鳴にも似た叫びを聞き、ミヤマシジミの顔に笑みが浮かんだ。
「閃光四連突き!」
ミヤマシジミの持つ突撃槍が光る。【槍術】に何らかの魔術系スキルを合わせた設定だ。フォルティシモは棒立ちでそれを受けた。フォルティシモのHPは一ドットすら減らない。
「こうなりゃやるしかねぇ!」
「行くぞ!」
「ミヤマシジミさん、続きます!」
「回復を!」
「みんな、待つんだ!」
ヒヌマイトトンボの静止を聞かず、彼の仲間たちはフォルティシモへ殺到した。フォルティシモの従者たちは背中で文句を言っていたが、ここはフォルティシモ一人で片を付ける。
「ファイアストーム!」「火炎剣!」「ナパームボム!」「炎槍四連突き!」
合図もなしに火属性を集中させたことに感心した。ファーアースオンラインでは同じ属性でタイミングよく連続攻撃を仕掛けると、ダメージが上昇していく。さらに火属性は熱が残るという設定になっており、石や金属系アイテムの性能を一時的に落とす効果がある。
ミヤマシジミの槍でダメージを与えられなかったことを察知し、同一属性連続攻撃によるダメージ増加と攻撃しながらデバフへ切り替えたのだ。
判断は良い。間違っているのはフォルティシモは防具の性能で防いだのではなく、純然たるステータスの差でダメージを無効化したということだ。
「識域・氷結」
地面を対象にして半径百メートル程度の範囲を氷結させた。
火属性の集中砲火を受けて気が付いたのだが、異世界に来たことで炎を受けるととんでもなく熱い。なので一帯ごと冷やした。汗を掻くと、まるで焦っているようで格好悪いことが理由である。
ヒヌマイトトンボの仲間たちは驚いて、攻撃の手を止めた。フォルティシモは棒立ちのままやられる趣味もないので、その隙に攻撃する。
フォルティシモは最も近くに居るミヤマシジミに対して、【峰打】と【拳術】の設定を打ち込んだ。
「峰打・打撃」
フォルティシモの打撃を受けたミヤマシジミは、うめき声を上げて氷の地面に倒れる。
「そんな、ミヤマシジミさんが、一撃で」
「い、いやあぁぁぁ!」
「手を休めんじゃねぇ!」
ヒヌマイトトンボの仲間たちは悲鳴をあげながらも、攻撃を続けた。しかし腰が引けてしまっているため、最初ほどのようにうまく連続攻撃が繋がっていないようだ。
地面に伏せたまま動かなくなったミヤマシジミに女性プレイヤーが駆けつけ、【治癒】スキルを使用する。つまりフォルティシモに接近した。
「峰打・打撃」
フォルティシモは無造作に女性プレイヤーへ向けて拳を振るった。
女性プレイヤーはミヤマシジミの上に倒れた。
「き、さまあぁぁぁ!」
「う、うわぁぁ!」
二人の男がフォルティシモへ向かって来た。最初に向かって来た男の形相が般若のようだったので、思わず顔面に拳を叩き込んだ。男は後方に頭から倒れた。
次の男は目を瞑っていて、戦闘中に目を瞑るなんて初心者でもやらない行動に呆れる。鳩尾を狙った。男は胃の中の物を吐き出して倒れた。
「こん、のバケモンがぁ!」
メリケンサックを装備した革ジャンの男がファイティングポーズを取って、フォルティシモへ接近する。動きが洗練されているので、もしかしたらプロボクサーか何かかも知れない。
ただ、VRゲームにおいてその道のプロは意外と弱い。現実の物理法則に囚われて、ステータスを充分に発揮して戦えないからだ。異世界になってどうなったかは分からないけれど、この世界の物理法則は元の世界のそれよりもVRゲームファーアースオンラインに近い。
フォルティシモは目にも留まらぬ速度のアッパーで彼の顎を打ち抜いた。
そうしてフォルティシモの足下には、五人のプレイヤーが転がった。残りはヒヌマイトトンボを含めて三人。フォルティシモを取り囲むベッヘム公爵軍は、もはや微動だにせずに成り行きを見守っているため除外。
「こ、ここまでなんて」
ヒヌマイトトンボは驚愕に目を見開いて後退りをした。凍り付いた地面がしゃりと音を立てる。
「ヒヌマイトトンボ」
フォルティシモはプレイヤー五人を打ちのめして、本当の意味で冷静さを取り戻す。そしてヒヌマイトトンボの名前を呼ぶと、彼はあからさまに身体をビクつかせた。
「今一度問うが、俺の敵になりたいのか?」
「そ、それは………」
「それは?」
「………仲間たちに、上手く伝えられなくて」
ヒヌマイトトンボは叫び出す。
「聞いてください! あなたが、ここまで強いなんて思っていなかったんです! 俺たちは、十年以上前から元の世界に戻るために協力してきた。ある程度情報も溜まっています! あなたが元の世界へ戻ることを目的にしていないのであれば、協力できます! 俺たちは、元の世界へ戻るためなら、どんなことでもする!」
元の世界へ戻るためならどんなことでもするという言葉は本当だろう。フォルティシモだって、元の世界に何らかの未練があれば全力で帰還手段を探したはずだ。
ヒヌマイトトンボの発言に理解を示す一方で、逆に言えば帰還のためならフォルティシモも害するという意味だと判断する。
残念だが、それを受け入れて、彼らを利用できるほどフォルティシモは自分の頭脳を信頼していない。フォルティシモは論理と理性に支配された世界ならばそこそこの自信はあるが、感情と直感には滅法弱い。
しかしだ。神戯、という文字が頭に浮かぶ。
ヒヌマイトトンボの一派を利用した方が、これから先の事態に対処しやすくなる確率は高い。ヒヌマイトトンボとは利害が対立しないのも大きい。
誰かに相談しようかとフレンドリストと従者リストに意識が向くが、すぐに考え直した。重要な決断するべき事柄は、他人に任せないのがフォルティシモの信条である。後悔するのであれば自分で選んで後悔したい。
フォルティシモが決断を口にしようとした瞬間、事態は予想外の方向へ動く。
「ごふっ」
ヒヌマイトトンボの胸元から、ナイフが生えて来たのだ。いや何者かがヒヌマイトトンボを後ろから刺した。
「嫌だな。ヒヌマイトトンボさん。なに日和ってるんですか。あなたは強いプレイヤーだと思ってたのに、ガッカリですよ。まったく、てんで弱いじゃないですか。僕を騙してたんですか? 許せませんね。でも今まで世話になったので、一回PKするだけで勘弁してあげます。僕、もう大人ですから」
少年は無邪気に笑っている。
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