81 / 509
第三章
第八十一話 魔王の行進、そして
しおりを挟む
「なんで入れないのじゃあぁぁぁ!」
アルティマは『コラブス鉱山』の内部で『コラブス鉱山深層』に入れないことを知ると、周囲のモンスターに当たり散らした。
現れるモンスターを一匹も逃がさずに虐殺し、全階層のダンジョンボスを踏み潰し、壁にパンチをしたら崩落に巻き込まれ、土だらけになりながら『コラブス鉱山』から出た。
アルティマは野良パーティを組んだ連中に挨拶をしてから、アクロシアへ戻ることにする。何も得られなかったが、『コラブス鉱山深層』に入れないのだから仕方がない。やはり【採掘】のレベルが高い者が必要だ。アクロシアで野良パーティを募集しようと考える。
「出るのじゃ、禄豹」
アルティマの目の前に体長三メートルほどの豹が現れた。体型は流線型のように細長く、黒い斑点が目立つ淡黄色の毛のモンスターだ。アルティマが禄豹に飛び乗ると、禄豹は大地を蹴って走り出す。
山を越え、谷を渡り、数時間でアクロシアへ戻って来る。途中、随分とスピードを出した魔導駆動車が走っているのが見えたけれど、珍しい光景ではないので気にも留めなかった。
アルティマの知るアクロシア王都とは違って、ここはぐるりと壁に囲まれているし、いちいち通る時に検問をしている。面倒だと思いながらも、壁の前で禄豹から降りた。
「な、なんだコイツは!?」
「乗ってる奴を見ろ! ギルドで手配中の魔王だ!」
「緊急、緊急!」
壁の前には関所を通るための行列ができていたはずなのに、アルティマが列に並ぼうとしたら全員が一斉に道を譲る。
「物分かりの良い連中なのじゃ」
アルティマの前に立ち塞がるどころか道を空けるとは、狩りを邪魔してくる連中とは大違いだと思いながら、関所の中に足を踏み入れた。
入ると完全武装の兵士たちが横一列で待ち構えていた。
「来たな、魔王め!」
「うむ? 妾はたしかに魔王ではあるが」
兵士たちから一斉に魔術系のスキルが放たれる。どれもが【デフォルト設定】な上、兵士のレベルが低すぎてアルティマには一ポイントのダメージも入らない。
「こいつらは邪魔するのか。意味が分からぬ」
アルティマは尻尾を一本出現させ、振り抜いた。この長く大きな尻尾は実体ではない。尻尾の形をしたエフェクトがアルティマの本物の尻尾から吹き出し、自分の身体と同じように自由自在に操れる狐人専用の種族スキルだ。色は主人がアルティマの瞳の色に合わせてくれた真紅である。
隊列を敷いていた兵士たちが、一人残らず関所の外まで吹き飛んだ。アクロシア王都の内部から悲鳴が上がる。続々と集まっている兵士たちも、地面に倒れた兵士たちの光景に恐れをなしたのか、歩みを止めていた。
アルティマも関所から顔を出す。
「安心するのじゃ。【峰打】スキルを使ったゆえ、死んでおらん」
アルティマは低レベルの者に対しては、無意味にキルしないように主人から言われている。余りやり過ぎると引退してしまう。なのでわざわざダメージを抑えるためのスキルを発動して攻撃した。
そのまま冒険者ギルドへ向かって歩いて行く。その間にも、兵士や冒険者が何度も邪魔してくる。その度に尻尾で叩き落とした。その道すがらに住む市民たちは逃げ惑い、彼女が通った後には屍のように倒れた兵士や冒険者で溢れかえっていく。
「今日は妾をNPKしようとする者が多い日なのじゃ」
アルティマはその状況を大して気にかけない。狩り場ではよくある光景だからである。特にドロップの良い狩り場では、アルティマや主人たちにとってモンスターよりも他のプレイヤーこそが最大の敵だった。
「しかもレベルの低い者ばかりだの」
アルティマに襲い掛かってくるのは、レベル数十から数百の雑魚ばかり。一〇〇〇を超えていたり、【覚醒】まで行っている者は遠巻きから見ているだけ。
レベル差が分かっているのだから止めて欲しいものだと思いながら歩いていると、冒険者ギルド前の広場までやって来た。
広場では、アルティマをぐるりと囲むように人の壁ができている。百人以上の全員が武器を持ち、アルティマを倒そうとしているのが分かった。
「いったい何チームが連合を組んでいるのじゃ?」
レベル的には雑魚ばかりだが、人数の多さに驚きを隠せない。この数を殺さずに無力化するのは、難しいだろう。何人かやってしまうかも知れないが、主人からの命令はあくまで努力義務で絶対ではない。
アルティマは己の九本の尻尾を出現させた。
「死にたくない者は下がるが良い。邪魔するのであれば容赦せぬ」
アルティマを囲む者たちは決死の覚悟をしているようで、叫び声を上げながら向かって来た。剣や槍を使った特攻、数人で一つのスキルを使う合体スキル、吹き飛ばされた者を救護し治癒、後ろからバフ、デバフ、人数の多さを使った四方八方からの波状攻撃がアルティマに襲い掛かる。
それらを九本の尻尾が叩き潰す。一振りするだけで十数人が吹き飛び、壁にぶつかり、地面に転がる。それらを見て恐怖から逃げ出す者も居たが、兵士や冒険者たちは更に集まっているようで、アルティマ包囲網の人数は増えていく一方だった。
これだけの者に邪魔されている事実へ、苛立ちを覚える。
「このアルティマ・ワンをNPKしようなど、千年早いのじゃ!」
広範囲への攻撃スキルでこいつらを皆殺しにしようと決めた。発動するのは主人と同じ、すべての属性スキルを一斉に使う強力なスキル設定。例えいくつかの属性に対策をしていても、どれか一つの属性が有効であれば大ダメージが入る。
アルティマのステータスとスキルレベルで放てば、大抵のダンジョンボスは一撃で灰燼となる。
「退かぬならば、後悔するのじゃ。元素―――」
アルティマが腕を掲げ、虐殺の引き金を引こうとした瞬間。
一匹の巨大な鳥が空を駆けた。一瞬、空の鳥に気を取られる。
そして、冒険者ギルドの入り口付近から。
「やめろ、アル」
声がした。待ち望んだ人の声が。
アルティマはその声に驚いてスキルを止めた。
アルティマが振り向くと、銀髪で金と銀の瞳の男が立っていた。
アルティマ・ワンを生み出し、最強の従者になるまで育ててくれて、共に様々な戦いを経験し、常に勝利し続けて来た最強の主人。二ヶ月前に主人との絆が消えて、それから連絡も取れずにいた彼が、たしかにそこに立っている。
主人は二ヶ月前と変わらない。いや、少しだけ表情が柔らかくなっている気がする。それは視界が滲んでしまって主人の顔がよく見えないせいかも知れない。
「あぅじぃどのぉ! (主殿)」
アルティマは周囲の状況の何もかもを無視して、主人に向かって飛びついた。
アルティマは『コラブス鉱山』の内部で『コラブス鉱山深層』に入れないことを知ると、周囲のモンスターに当たり散らした。
現れるモンスターを一匹も逃がさずに虐殺し、全階層のダンジョンボスを踏み潰し、壁にパンチをしたら崩落に巻き込まれ、土だらけになりながら『コラブス鉱山』から出た。
アルティマは野良パーティを組んだ連中に挨拶をしてから、アクロシアへ戻ることにする。何も得られなかったが、『コラブス鉱山深層』に入れないのだから仕方がない。やはり【採掘】のレベルが高い者が必要だ。アクロシアで野良パーティを募集しようと考える。
「出るのじゃ、禄豹」
アルティマの目の前に体長三メートルほどの豹が現れた。体型は流線型のように細長く、黒い斑点が目立つ淡黄色の毛のモンスターだ。アルティマが禄豹に飛び乗ると、禄豹は大地を蹴って走り出す。
山を越え、谷を渡り、数時間でアクロシアへ戻って来る。途中、随分とスピードを出した魔導駆動車が走っているのが見えたけれど、珍しい光景ではないので気にも留めなかった。
アルティマの知るアクロシア王都とは違って、ここはぐるりと壁に囲まれているし、いちいち通る時に検問をしている。面倒だと思いながらも、壁の前で禄豹から降りた。
「な、なんだコイツは!?」
「乗ってる奴を見ろ! ギルドで手配中の魔王だ!」
「緊急、緊急!」
壁の前には関所を通るための行列ができていたはずなのに、アルティマが列に並ぼうとしたら全員が一斉に道を譲る。
「物分かりの良い連中なのじゃ」
アルティマの前に立ち塞がるどころか道を空けるとは、狩りを邪魔してくる連中とは大違いだと思いながら、関所の中に足を踏み入れた。
入ると完全武装の兵士たちが横一列で待ち構えていた。
「来たな、魔王め!」
「うむ? 妾はたしかに魔王ではあるが」
兵士たちから一斉に魔術系のスキルが放たれる。どれもが【デフォルト設定】な上、兵士のレベルが低すぎてアルティマには一ポイントのダメージも入らない。
「こいつらは邪魔するのか。意味が分からぬ」
アルティマは尻尾を一本出現させ、振り抜いた。この長く大きな尻尾は実体ではない。尻尾の形をしたエフェクトがアルティマの本物の尻尾から吹き出し、自分の身体と同じように自由自在に操れる狐人専用の種族スキルだ。色は主人がアルティマの瞳の色に合わせてくれた真紅である。
隊列を敷いていた兵士たちが、一人残らず関所の外まで吹き飛んだ。アクロシア王都の内部から悲鳴が上がる。続々と集まっている兵士たちも、地面に倒れた兵士たちの光景に恐れをなしたのか、歩みを止めていた。
アルティマも関所から顔を出す。
「安心するのじゃ。【峰打】スキルを使ったゆえ、死んでおらん」
アルティマは低レベルの者に対しては、無意味にキルしないように主人から言われている。余りやり過ぎると引退してしまう。なのでわざわざダメージを抑えるためのスキルを発動して攻撃した。
そのまま冒険者ギルドへ向かって歩いて行く。その間にも、兵士や冒険者が何度も邪魔してくる。その度に尻尾で叩き落とした。その道すがらに住む市民たちは逃げ惑い、彼女が通った後には屍のように倒れた兵士や冒険者で溢れかえっていく。
「今日は妾をNPKしようとする者が多い日なのじゃ」
アルティマはその状況を大して気にかけない。狩り場ではよくある光景だからである。特にドロップの良い狩り場では、アルティマや主人たちにとってモンスターよりも他のプレイヤーこそが最大の敵だった。
「しかもレベルの低い者ばかりだの」
アルティマに襲い掛かってくるのは、レベル数十から数百の雑魚ばかり。一〇〇〇を超えていたり、【覚醒】まで行っている者は遠巻きから見ているだけ。
レベル差が分かっているのだから止めて欲しいものだと思いながら歩いていると、冒険者ギルド前の広場までやって来た。
広場では、アルティマをぐるりと囲むように人の壁ができている。百人以上の全員が武器を持ち、アルティマを倒そうとしているのが分かった。
「いったい何チームが連合を組んでいるのじゃ?」
レベル的には雑魚ばかりだが、人数の多さに驚きを隠せない。この数を殺さずに無力化するのは、難しいだろう。何人かやってしまうかも知れないが、主人からの命令はあくまで努力義務で絶対ではない。
アルティマは己の九本の尻尾を出現させた。
「死にたくない者は下がるが良い。邪魔するのであれば容赦せぬ」
アルティマを囲む者たちは決死の覚悟をしているようで、叫び声を上げながら向かって来た。剣や槍を使った特攻、数人で一つのスキルを使う合体スキル、吹き飛ばされた者を救護し治癒、後ろからバフ、デバフ、人数の多さを使った四方八方からの波状攻撃がアルティマに襲い掛かる。
それらを九本の尻尾が叩き潰す。一振りするだけで十数人が吹き飛び、壁にぶつかり、地面に転がる。それらを見て恐怖から逃げ出す者も居たが、兵士や冒険者たちは更に集まっているようで、アルティマ包囲網の人数は増えていく一方だった。
これだけの者に邪魔されている事実へ、苛立ちを覚える。
「このアルティマ・ワンをNPKしようなど、千年早いのじゃ!」
広範囲への攻撃スキルでこいつらを皆殺しにしようと決めた。発動するのは主人と同じ、すべての属性スキルを一斉に使う強力なスキル設定。例えいくつかの属性に対策をしていても、どれか一つの属性が有効であれば大ダメージが入る。
アルティマのステータスとスキルレベルで放てば、大抵のダンジョンボスは一撃で灰燼となる。
「退かぬならば、後悔するのじゃ。元素―――」
アルティマが腕を掲げ、虐殺の引き金を引こうとした瞬間。
一匹の巨大な鳥が空を駆けた。一瞬、空の鳥に気を取られる。
そして、冒険者ギルドの入り口付近から。
「やめろ、アル」
声がした。待ち望んだ人の声が。
アルティマはその声に驚いてスキルを止めた。
アルティマが振り向くと、銀髪で金と銀の瞳の男が立っていた。
アルティマ・ワンを生み出し、最強の従者になるまで育ててくれて、共に様々な戦いを経験し、常に勝利し続けて来た最強の主人。二ヶ月前に主人との絆が消えて、それから連絡も取れずにいた彼が、たしかにそこに立っている。
主人は二ヶ月前と変わらない。いや、少しだけ表情が柔らかくなっている気がする。それは視界が滲んでしまって主人の顔がよく見えないせいかも知れない。
「あぅじぃどのぉ! (主殿)」
アルティマは周囲の状況の何もかもを無視して、主人に向かって飛びついた。
10
お気に入りに追加
308
あなたにおすすめの小説
無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~
甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって?
そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる