恋のヤンキー闇日記

遅かれ早かれ(side美夜飛)

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　肥大した前立腺をズリズリ擦りながら深いところで小刻みに抽挿され、疼痛のする最奥まで突き抜ける。

　ピストンされ続けると、奥と前立腺、どちらの刺激もひとつになって、びりびりと電気のように倍増して。

　熔岩のようにどろりとした快楽が一斉に襲いかかり、終わらない絶頂がこわくなって、力のない腕で必死に兼嗣の背中に縋った。

「ァあﾞっ、ん……ッうぅﾞ……～～っ！　──ッッ！！！」

　内壁がうねうねと蠢き、ふるい落とされそうな衝撃と脱力感が、同時に身体の芯を揺さぶった。

　それは短絡的な射精感ではなく、腹の奥から濁流のような快楽が広がって、そして断続的に、何度となく弾ける。

「……っ、──……ッ！」

　ねっとりと官能的で強烈なそれに、内腿がびくびくと不規則に跳ね続けた。

　男の射精とは全然違う。
　何回分ものそれをさらにブーストして凝縮したのをずっと味わっているような、自分の存在さえも曖昧になる、感覚だった。

……きっと、ものすごく深いところで、達してしまった。

「あ……っ、ぁ……あぅ……ん……、」

　余韻があとを引いて譫言のように喘ぐ俺に、いっそう敏感な奥に突き挿れたまま、兼嗣の腰とナカに埋まった巨大なそれがピクピク痙攣している。

　しばらくするとゆるゆると何度か前後され、緩慢に、奥まで満遍なく塗り広げる。
　一滴残らず、じっくりと。

　兼嗣の精を植えつけられたような気分になった。

「……っは、ぁ……」

「……っ、」

　思った以上に密着していたらしい。
　まだ微熱の残る身体を少し離すと、隙間にひんやりとした風が入る。

　ぬちゃりと、ほとんど透明な、たまに白く濁った糸がいくつも引いては切れる。

　精液と愛液が混ざった生ぬるく不快な感覚は、めくれあがったTシャツのすぐ下から陰毛、結合部や脚の付け根までぐっしょりだった。

　深く呼吸するたびに、腹筋の凹凸を際立たせるようにてらてらと卑猥に光る。
　その分泌量の多さに、自分にドン引きした。