恋のヤンキー闇日記

あらき奏多

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遅かれ早かれ(side美夜飛)

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 そんなところを硬くて熱いので責められたら、もう、本当に。理性が、焼ききれる。

「やっ!、あッ、あぅッん……あっ、ぁあ……っ!」

 卑猥な破裂音を鳴らしながら、弱いところばかりをごりゅごりゅ突かれて、下腹部が一層熱くなる。

 びくびくと何度も尻たぶごと痙攣すれば、そのたびに兼嗣の腰の速度があがって、そこ目がけて獰猛に穿ってくる。

「気持ちいいの? ね、これ、気持ちいい?」

「かね、つぐ……っ、ぁ、あぅ゙っん……ッ!」

 下半身全体に甘い快楽がうずまいて、そんな状態のときに、兼嗣が勃起した俺のを、あの大きな手がふいに包んだ。

 多量の先走りを幹全体に塗り広げながら、くちゅくちゅ淫猥な音をさせて手のひらで揉むように扱かれる。

 ぞくぞくと腹のナカに切ない鈍痛がして、行き過ぎた快感に、身悶えながら首を振りたくった。

「やァっ、や、まって、りょ、ほう……っむり、いやァ……!」

「……っ俺はね、みやびのナカ、すごく気持ちいいよ……っ、だから、みやびも、もっと、もっと感じて」

 前にまで意識を向けていられない。
 そんな、後ろでもうたぶんイってるのに、どっちもなんて、無理。

 一度目はわけも分からず達してしまったけど、次はそうじゃない。
 身体がもう、覚えようとしてる。
 男のモノを、こいつを受け入れるために、作り変わろうとしている。

 兼嗣は欲に濡れた獣みたいな目で俺を見つめ、片手は自身をこねくりまわし、もう片方は胸の小さな粒を指の腹で押し潰してくる。

 キャパオーバーな刺激に引っ込んだ涙がまた溢れてきて、身をくねらせながら悶えた。

「ひぁ゙っ、ァあっ、む、胸ぇ……っあッ、あっ、あっぁああ……ッ!」

 胸なんて、最初の反応はくすぐったい程度だったはず。

 なのにいつの間にか敏感になって、触られると力が抜けて、髪を振り乱しながら半開きの唇で喘ぎ、だらしなく下品に震えるしかない。

 ぷつりと尖った乳首を、くりくり摘んだり指先で弾かれると、じんじん痺れるのが腰の奥まできて、快感がズクズクと溜まっていく。

 新しい神経が繋がってしまったみたいだった。

 見ないで、くれ。こんな情けない姿を。
 羞恥でかあっと身体が熱くなったとき、無意識に、でも今度は自分でもはっきり分かるくらいに、後孔がもぐもぐと戦慄いた。

 兼嗣のを扱くようにそこが蠕動し、その熱く肉々しい感触に、自分でも煽られる。

「っふ、ぁ! ッも、イ、イくっ、やッ、イく、だめ、だめ、ァあう……ッ!」

「ん……、イって。みーちゃん、俺の、みやび……っ、」

 だれが、お前の……っ!
 そうは思うが、兼嗣があまりに心酔しきった吐息まじりの声で言うから、毒され、昂ぶって。

 揺さぶられるがままの俺の両腕を掴んだ拍子に、その流れで兼嗣にしがみついた。


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