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鍛冶師と調教師ときどき勇者
置き土産ときどきオットとドルチェナ
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━━━━ 遡ること数日前
洞内に籠りアッシモの置き土産を探る、【ブラウブラッタレギオ(青い蛾)】団長のオットと【ソフィアレイナレギオ(知恵の女王)】団長ライーネとその団員達。
中央《セントラル》から派遣された衛兵達は早々に最北のレグレクィエス(王の休養)を目指し【蟻の巣】をあとにしていた。
オットはライーネ達の行く末を見守る。
解読と精査、そして想像力。
右脳も左脳もフル回転させているライーネ達にオットは感嘆の溜め息しか出ない。
「団長、ちょっとこれ⋯⋯」
ヒューマンの女性が小柄な犬人を呼び寄せる。
ふたりは文献を穴が開く程覗き、目を剥いた。
「オット、いいかしら」
簡素な書斎机から立ち上がり手招きするライーネの元へ向かう。
「何か見つけたのかい?」
穏やかな口調を響かせるエルフと猫人のハーフにライーネは少しばかり興奮気味に頷いた。
「黒金石はご存知よね。黒金石で囲った部屋にモンスターを入れておくと、その個体が細胞分裂するように増えるのですって」
興奮状態のライーネに知っていたとは言いづらいが、ここで嘘もつけまい。
カズナの口からそれは聞いていた、正直に言うしかあるまい。
「ごめん。それは聞いていたんだ。レギオ会議の時に【スミテマアルバレギオ】がそれっぽい事言っていたのを覚えていないかい? その知識は兎人が伝統的に持っていたんだ。アッシモはそれを何かで聞きつけたか、辿り着いたのだろうね」
「兎人の⋯⋯」
ライーネは落ち込むかと思ったが、顎に手を置き真剣な眼差しを見せて行く。
目を閉じひとり頷き、ぶつぶつと口元から言葉がこぼれていた。
「その為の検証⋯⋯、知識の盗用⋯⋯と応用⋯⋯」
ライーネは顔を上げる。
「伝承や御伽話を調べていたのは、未知の知識が転がっていないかを検証する為。話が繋がってきましたわ。それと、黒金石で囲むと増殖するという事は、黒素がモンスターを司る核となる物質って事になるのかしら⋯⋯。それはありますわね。だから黒素が薄くなると活動が出来なくなる。というかモンスターという形を維持出来なくなる⋯⋯。モンスターは黒素が形になった物! そう、きっとそうだわ」
自分に話しかけるかのように呟くライーネの語尾が興奮気味に跳ね上がる。
目を輝かす様は新しい玩具を貰った子供のように純粋だった。
「それは興味深い仮説だね。黒素が形になった物か⋯⋯なるほど。いろいろ辻褄が合うね」
オットはライーネに笑みを向ける。
白精石が黒素を吸い取る、それはモンスターを吸い取ると同義⋯⋯精浄後にモンスターがいなくなる分けだ。
寄せ付けないのではなく、モンスター自体を消していたという事か。
「これってどういう事?!」
少し離れた所で資料を開く猫人の女性。
手に持つ資料をずっと覗き込んでいる。
オットとライーネは顔見合わせ、猫人の方へ足を向けた。
「トマ、どうしたの?」
ライーネが猫人を覗き込む。
眉間に皺を寄せたトマが難しい顔を向けた。
「伝承には前文があるようです」
~精霊が治める彼の地に人が生まれる。
欲を与えられし心。
破滅と再生を繰り返す。
怒りを持って見つめる。
慈愛を持って包む。
相反する心。
割れる。
白い種が弾ける。
黒い種が生まれる⋯⋯ ~
「こんな感じですかね。黒い種を不穏の種に置き換えると普段私達の耳にしている伝承に繋がる気がします。まだまだ読み解けていなのですけど」
トマは一気に語る。
オットとライーネのふたりは真剣な眼差しでこの話を聞いていた。
白い種? 不穏の種が芽吹き⋯⋯⋯⋯芽吹きをかんじる光の種⋯⋯⋯⋯。
黒い種が黒素、弾けた白い種が光の種?
「黒い種が不穏の種なら白い種は光の種という事かしら」
「それそれ、僕も同じ事を思ったよ。という事は黒い種が黒素、じゃあ白い種は⋯⋯」
『白精石』
ふたりの声が揃った。
この伝承は実際に起こった事なのか? 何かを現しているとか?
オットは頭をフル回転させていく。
少しずつではあるが詳らかになるアッシモの置き土産に、オットの胸も高鳴った。
ヤツが何を考え、何をしようとしているのか。
カコの実を使っての洗脳戦士の量産、モンスターの大量生産。
明らかに襲撃を考えている。
どこ?
北か?
白い種が弾け、黒い種が生まれた地?
【最果て】⋯⋯?
そしてどうする? 襲撃して、潰して何を得る?
分からない。
オットの逡巡が手詰まりを起こす。
深い溜め息と共に顔を上げた。
「あ!?」
ライーネが突然顔を上げる。何かを思い出し、資料を漁り始めた。
その声にオットも続く、足早にライーネの方へと向かう。
ページを素早くめくっていた、ライーネの手が止まる。
開いたページは黒く塗り潰されている所ばかりで、オットの目には何が書いてあるのかはさっぱりだった。
「ライーネ、どうしたの?」
「種に関する文献があったのです。種しか読み取れなかったので、カコの実か何かの植物に関する物だとばかり思っていたのですけど、何か釈然としなかったのですよ⋯⋯⋯⋯あ、ここですわ」
「何て書いてあるの?」
「細かい内容はさっぱりなのですけど、どうも何かの種を作ろうとしていると読めますの。もしここに書かれている種が、黒い種、白い種を指すのであれば、大きな読み違いをしてしまっていた事になりますわね」
「なるほど⋯⋯」
種を作る。
黒い種を作る必要はあるのか? 黒金石が黒い種の代わりになるのではないのか?
カズナの言っていた黒金石の壁で覆った部屋があればいいだけの話。
いや、待って。
トマの言っていた前文が仮に本当だとすると、黒い種は今現在、存在するのでは?
さらに作る? それこそ人が住めなくなるのでは、アッシモ自身、自分で自分の首を絞める事にはならないのか⋯⋯。
弾けた白い種⋯⋯。
白精石も存在する、作る必要がある? のか?
読み違えている? 白い種は白精石ではない? それか白精石を作りたい⋯⋯。
「ライーネ、その種はどっちだと思う? もしかして両方?」
資料に顔近づけ、必死に読み取っていた。
ページは戻り、進み、また戻る。
ライーネは唐突に顔を上げた。
核心を得たのか強い意志を瞳に見せる。
「白い種。光の種の作り方を調べていますわ。ただ、作り方がわかりませんの、もどかしいですわ」
「さすが。それだけでも十分だよ」
黒素の嵐が視界を狭める中、戦場から西へ大きく外れ【ルプスコナレギオ(狼の王冠)】がドルチェナを筆頭に北を睨もうと駆けていた。
激流からはぐれたリザードマンをたまに見かけたが、厄介なエンカウントもなく誰にも見られず、聞かれず、静かに駆けている。
「マッシュの言ったとおりじゃなあ。ろくにエンカウントもなく順調じゃ」
「当たり前だ。マッシュが見誤る事などあるものか」
『ハイハイ⋯⋯』
一同がドルチェナに嘆息すると、シモーネが鼻を引きつかせ足を止める。
犬人の鼻が些細な異変を感じ取っていた。
「どうしたシモーネ?」
「なんかさぁ、臭わない? 焦げ臭いというか」
顔を見合わせ、辺りを見渡した。
火が上がっている気配は感じない。
猫人のピッポも鼻をひくひくと動かしたが首を傾げた。
「わかんね」
肩をすくめて早々に諦めた。
「戦場で何か燃えているのが風に乗ってきたのかも知れん。異常は感じられない、急ごう」
ドルチェナに急かされ、一同は再び速度を上げる。
黒素が多少薄いのか、朽ちかけの枯れ木がパーティーの姿を隠すのに一役買っていた。
朽ちかけの木の間を進む。
視界の悪さは相変わらず、ドルチェナは狼の目で前方を睨んだ。
風が変わる、誰もが感じ、誰が言うでもなく足取りに慎重さが増していく。
押し黙るパーティー。
ドルチェナの目が見開く、止まれのサインを唐突に出した。
「なんだ? あれ⋯⋯」
ひとり絶句するドルチェナを他の面々は首を傾げながら見つめている。
硬直するドルチェナの表情がみるみる険しくなっていった。
洞内に籠りアッシモの置き土産を探る、【ブラウブラッタレギオ(青い蛾)】団長のオットと【ソフィアレイナレギオ(知恵の女王)】団長ライーネとその団員達。
中央《セントラル》から派遣された衛兵達は早々に最北のレグレクィエス(王の休養)を目指し【蟻の巣】をあとにしていた。
オットはライーネ達の行く末を見守る。
解読と精査、そして想像力。
右脳も左脳もフル回転させているライーネ達にオットは感嘆の溜め息しか出ない。
「団長、ちょっとこれ⋯⋯」
ヒューマンの女性が小柄な犬人を呼び寄せる。
ふたりは文献を穴が開く程覗き、目を剥いた。
「オット、いいかしら」
簡素な書斎机から立ち上がり手招きするライーネの元へ向かう。
「何か見つけたのかい?」
穏やかな口調を響かせるエルフと猫人のハーフにライーネは少しばかり興奮気味に頷いた。
「黒金石はご存知よね。黒金石で囲った部屋にモンスターを入れておくと、その個体が細胞分裂するように増えるのですって」
興奮状態のライーネに知っていたとは言いづらいが、ここで嘘もつけまい。
カズナの口からそれは聞いていた、正直に言うしかあるまい。
「ごめん。それは聞いていたんだ。レギオ会議の時に【スミテマアルバレギオ】がそれっぽい事言っていたのを覚えていないかい? その知識は兎人が伝統的に持っていたんだ。アッシモはそれを何かで聞きつけたか、辿り着いたのだろうね」
「兎人の⋯⋯」
ライーネは落ち込むかと思ったが、顎に手を置き真剣な眼差しを見せて行く。
目を閉じひとり頷き、ぶつぶつと口元から言葉がこぼれていた。
「その為の検証⋯⋯、知識の盗用⋯⋯と応用⋯⋯」
ライーネは顔を上げる。
「伝承や御伽話を調べていたのは、未知の知識が転がっていないかを検証する為。話が繋がってきましたわ。それと、黒金石で囲むと増殖するという事は、黒素がモンスターを司る核となる物質って事になるのかしら⋯⋯。それはありますわね。だから黒素が薄くなると活動が出来なくなる。というかモンスターという形を維持出来なくなる⋯⋯。モンスターは黒素が形になった物! そう、きっとそうだわ」
自分に話しかけるかのように呟くライーネの語尾が興奮気味に跳ね上がる。
目を輝かす様は新しい玩具を貰った子供のように純粋だった。
「それは興味深い仮説だね。黒素が形になった物か⋯⋯なるほど。いろいろ辻褄が合うね」
オットはライーネに笑みを向ける。
白精石が黒素を吸い取る、それはモンスターを吸い取ると同義⋯⋯精浄後にモンスターがいなくなる分けだ。
寄せ付けないのではなく、モンスター自体を消していたという事か。
「これってどういう事?!」
少し離れた所で資料を開く猫人の女性。
手に持つ資料をずっと覗き込んでいる。
オットとライーネは顔見合わせ、猫人の方へ足を向けた。
「トマ、どうしたの?」
ライーネが猫人を覗き込む。
眉間に皺を寄せたトマが難しい顔を向けた。
「伝承には前文があるようです」
~精霊が治める彼の地に人が生まれる。
欲を与えられし心。
破滅と再生を繰り返す。
怒りを持って見つめる。
慈愛を持って包む。
相反する心。
割れる。
白い種が弾ける。
黒い種が生まれる⋯⋯ ~
「こんな感じですかね。黒い種を不穏の種に置き換えると普段私達の耳にしている伝承に繋がる気がします。まだまだ読み解けていなのですけど」
トマは一気に語る。
オットとライーネのふたりは真剣な眼差しでこの話を聞いていた。
白い種? 不穏の種が芽吹き⋯⋯⋯⋯芽吹きをかんじる光の種⋯⋯⋯⋯。
黒い種が黒素、弾けた白い種が光の種?
「黒い種が不穏の種なら白い種は光の種という事かしら」
「それそれ、僕も同じ事を思ったよ。という事は黒い種が黒素、じゃあ白い種は⋯⋯」
『白精石』
ふたりの声が揃った。
この伝承は実際に起こった事なのか? 何かを現しているとか?
オットは頭をフル回転させていく。
少しずつではあるが詳らかになるアッシモの置き土産に、オットの胸も高鳴った。
ヤツが何を考え、何をしようとしているのか。
カコの実を使っての洗脳戦士の量産、モンスターの大量生産。
明らかに襲撃を考えている。
どこ?
北か?
白い種が弾け、黒い種が生まれた地?
【最果て】⋯⋯?
そしてどうする? 襲撃して、潰して何を得る?
分からない。
オットの逡巡が手詰まりを起こす。
深い溜め息と共に顔を上げた。
「あ!?」
ライーネが突然顔を上げる。何かを思い出し、資料を漁り始めた。
その声にオットも続く、足早にライーネの方へと向かう。
ページを素早くめくっていた、ライーネの手が止まる。
開いたページは黒く塗り潰されている所ばかりで、オットの目には何が書いてあるのかはさっぱりだった。
「ライーネ、どうしたの?」
「種に関する文献があったのです。種しか読み取れなかったので、カコの実か何かの植物に関する物だとばかり思っていたのですけど、何か釈然としなかったのですよ⋯⋯⋯⋯あ、ここですわ」
「何て書いてあるの?」
「細かい内容はさっぱりなのですけど、どうも何かの種を作ろうとしていると読めますの。もしここに書かれている種が、黒い種、白い種を指すのであれば、大きな読み違いをしてしまっていた事になりますわね」
「なるほど⋯⋯」
種を作る。
黒い種を作る必要はあるのか? 黒金石が黒い種の代わりになるのではないのか?
カズナの言っていた黒金石の壁で覆った部屋があればいいだけの話。
いや、待って。
トマの言っていた前文が仮に本当だとすると、黒い種は今現在、存在するのでは?
さらに作る? それこそ人が住めなくなるのでは、アッシモ自身、自分で自分の首を絞める事にはならないのか⋯⋯。
弾けた白い種⋯⋯。
白精石も存在する、作る必要がある? のか?
読み違えている? 白い種は白精石ではない? それか白精石を作りたい⋯⋯。
「ライーネ、その種はどっちだと思う? もしかして両方?」
資料に顔近づけ、必死に読み取っていた。
ページは戻り、進み、また戻る。
ライーネは唐突に顔を上げた。
核心を得たのか強い意志を瞳に見せる。
「白い種。光の種の作り方を調べていますわ。ただ、作り方がわかりませんの、もどかしいですわ」
「さすが。それだけでも十分だよ」
黒素の嵐が視界を狭める中、戦場から西へ大きく外れ【ルプスコナレギオ(狼の王冠)】がドルチェナを筆頭に北を睨もうと駆けていた。
激流からはぐれたリザードマンをたまに見かけたが、厄介なエンカウントもなく誰にも見られず、聞かれず、静かに駆けている。
「マッシュの言ったとおりじゃなあ。ろくにエンカウントもなく順調じゃ」
「当たり前だ。マッシュが見誤る事などあるものか」
『ハイハイ⋯⋯』
一同がドルチェナに嘆息すると、シモーネが鼻を引きつかせ足を止める。
犬人の鼻が些細な異変を感じ取っていた。
「どうしたシモーネ?」
「なんかさぁ、臭わない? 焦げ臭いというか」
顔を見合わせ、辺りを見渡した。
火が上がっている気配は感じない。
猫人のピッポも鼻をひくひくと動かしたが首を傾げた。
「わかんね」
肩をすくめて早々に諦めた。
「戦場で何か燃えているのが風に乗ってきたのかも知れん。異常は感じられない、急ごう」
ドルチェナに急かされ、一同は再び速度を上げる。
黒素が多少薄いのか、朽ちかけの枯れ木がパーティーの姿を隠すのに一役買っていた。
朽ちかけの木の間を進む。
視界の悪さは相変わらず、ドルチェナは狼の目で前方を睨んだ。
風が変わる、誰もが感じ、誰が言うでもなく足取りに慎重さが増していく。
押し黙るパーティー。
ドルチェナの目が見開く、止まれのサインを唐突に出した。
「なんだ? あれ⋯⋯」
ひとり絶句するドルチェナを他の面々は首を傾げながら見つめている。
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