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鍛冶師と調教師ときどき勇者
キルロ・ヴィトーロイン
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水を打ったかのように静まるテント内。
何が始まるのか、始まったのか。誰もが勇者ふたりが、若者に跪く姿を凝視し、思考が硬直していた。
ふたりの勇者はそんな雰囲気を気に留める事もなく、ひとりの若者に真剣な眼差しを投げ掛けている。
若者はキョロキョロと忙しなく首を動かし、困惑し、周りに助けを求めるが、誰もがその視線からそっと目を逸らせていった。
「へ? え? ええ? へ?」
冷や汗を掻きながら、ひとり動揺を隠せないその若者の瞳を見続け、アステルスが静寂を打ち破る。
「勇気ある一族、ヴィトーロイン家の者よ。我ら勇者の一族ミシュロクロイン家はあなた様に付き従う」
アルフェンが続けた。
「救済者キルロ・ヴィトーロイン。あなたの指す道を我々が切り開かん」
「へ? え? えええー?! な、何⋯⋯⋯⋯」
朗々と響き渡るふたりの勇者の声。誰もがその言葉に聞き入り、誰もが驚愕した。
ただ、ひとり眉間に皺を寄せ、硬直する人達を怪訝な表情で見渡す者も⋯⋯。
「あのよ、あのよ、あいつらは何言ってんだ? 飯屋じゃねえぞ? 鍛冶屋だぞ? 誰か教えてやれ⋯⋯yo*&⋯⋯%#$*⋯⋯」
「ユラ!」
フェインが急いでユラの口を塞ぐ、誰も何も言わない、いや、言えない。
言葉を発する事を忘れるほどの困惑がこのテントの中を渦巻いていた。
「ぶっはぁははははは!」
いきなりの笑い声。
マッシュがいきなり大きな声で笑い始めた。
キルロの横に行くと肩をバンバンと叩いていく。
キルロはすがる思いでマッシュに向いた。
「マッシュ⋯⋯」
「いやぁー、おまえさんは本当に面白いな。次から次へと斜め上から⋯⋯というか、こんなの誰も想像すらつかんぞ。救済者だぞ! 誰が想像した」
笑い続けるマッシュに苦笑いを返す事しか出来なかった。
未だに理解に苦しむ。
キルロは盛大な溜め息と共に、ふたりの勇者を睨んだ。
「もう、いいからいつも通りにしてくれ。やりづらいったらないぞ。それと説明してくれ、なんか勘違いしているんじゃないのか?」
アステルスとアルフェンは顔を見合わせると、スッと立ち上がりいつもの柔和な笑顔を見せた。
「勘違いはしていないよ。君はまさしく救済者だ。勇気ある者、そして全ての種を導き、精霊が寄り添う者」
「何をバカな事言っているんだ。全ての種を導くなんて! 出来るわけがない、そんな大層な事」
アルフェンの言葉を受けた所で、全く実感も何も湧かない。
ふたりの勘違いとしか思えない、悪い冗談だ。
「いやいや、そんな事はない。もうすでにこうやってここにみんなを導いているじゃないか。レギオ会議で君が道を示した結果がこうして結実しているのだよ」
「言わしたのは、あんたじゃないか」
「でも、言ったのはあなただ。そしてあなたの言う通りに動いた結果が今だ。違うかい?」
「くぅーー」
ものの見事にアステルスが言い包める。
言い返す事の出来ないキルロはきつくアステルスを睨む。
ハルヲはこのやりとりを眺めながら少し別の事を考えていた。
父親ヒルガとの、あの夜の会話。
(唯一勇気を持っていた⋯⋯)
(外に出なくてはいけない⋯⋯)
それと
(素晴らしい仲間に出会えた⋯⋯)
彼は知っていた。こうなる事を分かっていた?
いや、こうなるように仕向けたのかも知れない。
もしかしたらそれはヴィトーロイン家が背負う業なのかも。
勇者の一族としての業を背負うミシュロクロイン家のように、キルロもまた家を飛び出した時からこうなる運命だったとか⋯⋯。
「オレ、やだよー。救済者なんて。ハルヲ代わってくれ」
今、いい感じで考えがまとまったのにぶち壊しやがって。
ハルヲは険しい顔を浮かべ、キルロの裏腿に思いっきり蹴りを入れた。
「何すんだよ! 泣くぞ!」
「知るかっ! このバカ!」
「何、ちょっと、ちょっと、こんな所で見せつけないでよ。妬けちゃうじゃない。私も! 王子改め、救済者ね。あ、でも救済者だと公共性が高くなっちゃうから、やっぱり王子がいいわ!」
シルがふたりの間に強引に割り込んでいった。
そんなやり取りにテントの中はいつの間にか困惑は薄くなり、弛緩した空気が流れ出す。
「しかし、救済者とは恐れいったのう。変なヤツぐらいにしか思っておらんかったわ」
リグは顎髭を撫でながら、独り言を呟く。
「それは私もだ。なぁ、ふたりの勇者が言う通りならやはりアントワーヌは⋯⋯」
いつの間にかに後ろに立っていたミルバがリグの独り言を拾っていた。
リグは後ろへ振り返り頷く。
「じゃろうな。あのふたりも話を聞いたうえで跪いたんじゃ。そうする事でこの場を治めた。そして、やつの言葉を受け入れ、本気で付き従うと宣言したんじゃ。まぁ、ハナからやつに付き合う気じゃったから、ワシらはなんも変わらんけどな」
そう言ってキルロの方へ向いた。
ハルヲとシルに挟まれ、しどろもどろのキルロの姿を拝み、また後ろへ振り向く。
「やっぱり、あれ大丈夫かのう。ちと、不安になってきたぞ」
「おまえからその言葉を引き出した時点で、只者じゃないって事だ」
リグはまた前を向いて溜め息をついた。
「なぁ、救済者と言っても、これからどうするんだ? オレ達はどうすればいいんだ?」
マッシュがじゃれ合っている当人をよそに勇者ふたりに尋ねる。
ふたりは顔を見合わせ、首を傾げた。
「それを決めるのは彼だからね。僕らはそれに従うだけだよ」
アルフェンの言葉に、マッシュは思う。
そう言われてみれば【スミテマアルバレギオ】は、常にキルロの思うように進んでここまで来た。
それが導くって事なのか? 確かになるようになっている。というか終わってみればいい結果を生んではいるが、そういう事なのか。
「その顔は思うところでもあったのかな」
「まあね⋯⋯」
アステルスがマッシュの顔を覗きこんだ。しかし、ピンとはまだしていないというのが本当の所だ。
「ちょっといいか。あいつを勇気ある者って呼んでいたが、あの伝承の勇気ある者の事か?」
「そうだよ」
ウォルコットがしびれを切らし割って入った、アステルスの言葉に首を傾げる。
「勇気ある者は勇者じゃないのか? みんなそう思っているぞ」
「だろうね。でも、違う。勇気ある者はヴィトーロイン家で間違いないよ」
—ラ・サーガ
——北に不穏の種が生まれ芽吹く時、人々は嘆き続け暗闇に屈する。
南に勇気ある者生まれ風吹かす時、人々は光の種の芽吹きを感じる。
風が火を呼び、水を運び地に安寧をもたらすと不穏の種は枯れはじめ、光の種と共に北の地に封ずる。
人々は安寧の地を得、繁栄を為す——
「って、やつですよね。凄いですね、私達お伽噺の中に迷い込んだみたいです」
隣で聞いていたフェインが、伝説を語り始めると自然とみんながそれに聞き入った。
お伽噺に迷い込んだ⋯⋯。
それにならえば、目指すは誰も到達していないという最北の先【最果て】に行くって事か?
そもそもが、これって本当の話なのか?
マッシュの頭が珍しく困惑の色を強めていると、その横でウォルコットは続ける。
「この話は本当の話って事なのか?」
「この話は本当の話を要約したものだと聞いているよ。僕らが知っている話はもう少し長いけど」
「ちょっと待ってくれ、最北の先は誰も行った事がないんじゃないのか? この話が本当だとすると最北に行っているよな」
「誰も到達していないって分けではないね。ニュアンス的には誰もが到達出来る分けじゃないって捉えるべきかな」
「何が違う??」
困惑するウォルコットの横でマッシュが閃いた。
「誰でも行ける分けじゃないって事か。行けるやつはいる、それが救済者って事か?」
アルフェンが笑顔で首を横に振る。
「言ったろう、要約されているって。原文には、運ぶ者がいるんだ。聖からの寵愛を受けし、運ぶ小さき者。ピンと来ないかい、この言葉に」
アルフェンとマッシュの視線が、じゃれ合っている青い瞳を持つハーフへと向いた。
マッシュは驚愕の表情をアルフェンに返す。
「おまえさん、そこまで見越して声を掛けたのか?」
「正直、彼女は原文からだと違うんだ。イレギュラーな存在ではあるけど、きっと大丈夫。原文の小さき者は小人族を指している。だけど彼女ならきっとやってくれるよ」
「知らぬは本人だけか⋯⋯。で、ハルに何を運ばせるつもりだ??」
隣で話を聞いていたフェインはポカーンと思考がすでに停止し、カズナはジッと話を聞いていた。
ユラは早々に飽きて足を投げ出し、腰を下ろし大あくびをしてはつまらなそうにぼーっとしている。
エーシャはニヤニヤと不敵な笑みをずっと続け、マッシュがそれを怪訝な表情で一瞥した。
そんな一同の緊張感のない反応にアルフェンは笑みを深めていく。
「それは伝承の通り光の種さ」
何が始まるのか、始まったのか。誰もが勇者ふたりが、若者に跪く姿を凝視し、思考が硬直していた。
ふたりの勇者はそんな雰囲気を気に留める事もなく、ひとりの若者に真剣な眼差しを投げ掛けている。
若者はキョロキョロと忙しなく首を動かし、困惑し、周りに助けを求めるが、誰もがその視線からそっと目を逸らせていった。
「へ? え? ええ? へ?」
冷や汗を掻きながら、ひとり動揺を隠せないその若者の瞳を見続け、アステルスが静寂を打ち破る。
「勇気ある一族、ヴィトーロイン家の者よ。我ら勇者の一族ミシュロクロイン家はあなた様に付き従う」
アルフェンが続けた。
「救済者キルロ・ヴィトーロイン。あなたの指す道を我々が切り開かん」
「へ? え? えええー?! な、何⋯⋯⋯⋯」
朗々と響き渡るふたりの勇者の声。誰もがその言葉に聞き入り、誰もが驚愕した。
ただ、ひとり眉間に皺を寄せ、硬直する人達を怪訝な表情で見渡す者も⋯⋯。
「あのよ、あのよ、あいつらは何言ってんだ? 飯屋じゃねえぞ? 鍛冶屋だぞ? 誰か教えてやれ⋯⋯yo*&⋯⋯%#$*⋯⋯」
「ユラ!」
フェインが急いでユラの口を塞ぐ、誰も何も言わない、いや、言えない。
言葉を発する事を忘れるほどの困惑がこのテントの中を渦巻いていた。
「ぶっはぁははははは!」
いきなりの笑い声。
マッシュがいきなり大きな声で笑い始めた。
キルロの横に行くと肩をバンバンと叩いていく。
キルロはすがる思いでマッシュに向いた。
「マッシュ⋯⋯」
「いやぁー、おまえさんは本当に面白いな。次から次へと斜め上から⋯⋯というか、こんなの誰も想像すらつかんぞ。救済者だぞ! 誰が想像した」
笑い続けるマッシュに苦笑いを返す事しか出来なかった。
未だに理解に苦しむ。
キルロは盛大な溜め息と共に、ふたりの勇者を睨んだ。
「もう、いいからいつも通りにしてくれ。やりづらいったらないぞ。それと説明してくれ、なんか勘違いしているんじゃないのか?」
アステルスとアルフェンは顔を見合わせると、スッと立ち上がりいつもの柔和な笑顔を見せた。
「勘違いはしていないよ。君はまさしく救済者だ。勇気ある者、そして全ての種を導き、精霊が寄り添う者」
「何をバカな事言っているんだ。全ての種を導くなんて! 出来るわけがない、そんな大層な事」
アルフェンの言葉を受けた所で、全く実感も何も湧かない。
ふたりの勘違いとしか思えない、悪い冗談だ。
「いやいや、そんな事はない。もうすでにこうやってここにみんなを導いているじゃないか。レギオ会議で君が道を示した結果がこうして結実しているのだよ」
「言わしたのは、あんたじゃないか」
「でも、言ったのはあなただ。そしてあなたの言う通りに動いた結果が今だ。違うかい?」
「くぅーー」
ものの見事にアステルスが言い包める。
言い返す事の出来ないキルロはきつくアステルスを睨む。
ハルヲはこのやりとりを眺めながら少し別の事を考えていた。
父親ヒルガとの、あの夜の会話。
(唯一勇気を持っていた⋯⋯)
(外に出なくてはいけない⋯⋯)
それと
(素晴らしい仲間に出会えた⋯⋯)
彼は知っていた。こうなる事を分かっていた?
いや、こうなるように仕向けたのかも知れない。
もしかしたらそれはヴィトーロイン家が背負う業なのかも。
勇者の一族としての業を背負うミシュロクロイン家のように、キルロもまた家を飛び出した時からこうなる運命だったとか⋯⋯。
「オレ、やだよー。救済者なんて。ハルヲ代わってくれ」
今、いい感じで考えがまとまったのにぶち壊しやがって。
ハルヲは険しい顔を浮かべ、キルロの裏腿に思いっきり蹴りを入れた。
「何すんだよ! 泣くぞ!」
「知るかっ! このバカ!」
「何、ちょっと、ちょっと、こんな所で見せつけないでよ。妬けちゃうじゃない。私も! 王子改め、救済者ね。あ、でも救済者だと公共性が高くなっちゃうから、やっぱり王子がいいわ!」
シルがふたりの間に強引に割り込んでいった。
そんなやり取りにテントの中はいつの間にか困惑は薄くなり、弛緩した空気が流れ出す。
「しかし、救済者とは恐れいったのう。変なヤツぐらいにしか思っておらんかったわ」
リグは顎髭を撫でながら、独り言を呟く。
「それは私もだ。なぁ、ふたりの勇者が言う通りならやはりアントワーヌは⋯⋯」
いつの間にかに後ろに立っていたミルバがリグの独り言を拾っていた。
リグは後ろへ振り返り頷く。
「じゃろうな。あのふたりも話を聞いたうえで跪いたんじゃ。そうする事でこの場を治めた。そして、やつの言葉を受け入れ、本気で付き従うと宣言したんじゃ。まぁ、ハナからやつに付き合う気じゃったから、ワシらはなんも変わらんけどな」
そう言ってキルロの方へ向いた。
ハルヲとシルに挟まれ、しどろもどろのキルロの姿を拝み、また後ろへ振り向く。
「やっぱり、あれ大丈夫かのう。ちと、不安になってきたぞ」
「おまえからその言葉を引き出した時点で、只者じゃないって事だ」
リグはまた前を向いて溜め息をついた。
「なぁ、救済者と言っても、これからどうするんだ? オレ達はどうすればいいんだ?」
マッシュがじゃれ合っている当人をよそに勇者ふたりに尋ねる。
ふたりは顔を見合わせ、首を傾げた。
「それを決めるのは彼だからね。僕らはそれに従うだけだよ」
アルフェンの言葉に、マッシュは思う。
そう言われてみれば【スミテマアルバレギオ】は、常にキルロの思うように進んでここまで来た。
それが導くって事なのか? 確かになるようになっている。というか終わってみればいい結果を生んではいるが、そういう事なのか。
「その顔は思うところでもあったのかな」
「まあね⋯⋯」
アステルスがマッシュの顔を覗きこんだ。しかし、ピンとはまだしていないというのが本当の所だ。
「ちょっといいか。あいつを勇気ある者って呼んでいたが、あの伝承の勇気ある者の事か?」
「そうだよ」
ウォルコットがしびれを切らし割って入った、アステルスの言葉に首を傾げる。
「勇気ある者は勇者じゃないのか? みんなそう思っているぞ」
「だろうね。でも、違う。勇気ある者はヴィトーロイン家で間違いないよ」
—ラ・サーガ
——北に不穏の種が生まれ芽吹く時、人々は嘆き続け暗闇に屈する。
南に勇気ある者生まれ風吹かす時、人々は光の種の芽吹きを感じる。
風が火を呼び、水を運び地に安寧をもたらすと不穏の種は枯れはじめ、光の種と共に北の地に封ずる。
人々は安寧の地を得、繁栄を為す——
「って、やつですよね。凄いですね、私達お伽噺の中に迷い込んだみたいです」
隣で聞いていたフェインが、伝説を語り始めると自然とみんながそれに聞き入った。
お伽噺に迷い込んだ⋯⋯。
それにならえば、目指すは誰も到達していないという最北の先【最果て】に行くって事か?
そもそもが、これって本当の話なのか?
マッシュの頭が珍しく困惑の色を強めていると、その横でウォルコットは続ける。
「この話は本当の話って事なのか?」
「この話は本当の話を要約したものだと聞いているよ。僕らが知っている話はもう少し長いけど」
「ちょっと待ってくれ、最北の先は誰も行った事がないんじゃないのか? この話が本当だとすると最北に行っているよな」
「誰も到達していないって分けではないね。ニュアンス的には誰もが到達出来る分けじゃないって捉えるべきかな」
「何が違う??」
困惑するウォルコットの横でマッシュが閃いた。
「誰でも行ける分けじゃないって事か。行けるやつはいる、それが救済者って事か?」
アルフェンが笑顔で首を横に振る。
「言ったろう、要約されているって。原文には、運ぶ者がいるんだ。聖からの寵愛を受けし、運ぶ小さき者。ピンと来ないかい、この言葉に」
アルフェンとマッシュの視線が、じゃれ合っている青い瞳を持つハーフへと向いた。
マッシュは驚愕の表情をアルフェンに返す。
「おまえさん、そこまで見越して声を掛けたのか?」
「正直、彼女は原文からだと違うんだ。イレギュラーな存在ではあるけど、きっと大丈夫。原文の小さき者は小人族を指している。だけど彼女ならきっとやってくれるよ」
「知らぬは本人だけか⋯⋯。で、ハルに何を運ばせるつもりだ??」
隣で話を聞いていたフェインはポカーンと思考がすでに停止し、カズナはジッと話を聞いていた。
ユラは早々に飽きて足を投げ出し、腰を下ろし大あくびをしてはつまらなそうにぼーっとしている。
エーシャはニヤニヤと不敵な笑みをずっと続け、マッシュがそれを怪訝な表情で一瞥した。
そんな一同の緊張感のない反応にアルフェンは笑みを深めていく。
「それは伝承の通り光の種さ」
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