213 / 263
追跡
切り替え
しおりを挟む
「よお! フェイン」
キルロの穏やかな口調が部屋に響く。
努めて明るく振る舞う。
【ハルヲンテイム】の一室でキノと遊ぶ狼兄妹を椅子にぼんやりと座り眺めている。カイナを逃したという罪悪感にフェインは魂が抜け落ちたかのごとく呆けていた。
「キルロさん⋯⋯」
今にも泣き出しそうな顔をキルロに向けた。
眼鏡の奥の瞳は力なく寂しげに映る。
「らしくないなぁ。『割り切れとは言わん、切り替えろ』」
「切り替えですか?」
「オレが初めてマッシュにあった時に言われた言葉でさ、今のフェインみたく、自分の不甲斐なさを嘆いていたら言われたんだ」
キルロが微笑み掛けるとその言葉の意味を考える。
フェインの逡巡する姿に瞳から寂しさは消えていた。
切り替えの意味を考える事で、思考が前に進んで行く。
「自分に対するモヤモヤした心って、消そうとしても消えないじゃん。だったらそこはもう置いといて、何をしなくちゃ行けないかを考えようって事だ。オレもこれ言われて前を向けた。フェインもモヤモヤは消せないんだから、今すべき事だけを考えようや」
ポンポンとフェインの肩に手をやると、フェインは勢い良く立ち上がる。
「ですよね。マッシュさんの受け売りですが、なんかやるべき事が見えてきましたです。マッシュさんの受け売りですがキルロさん、ありがとうございます! マッシュさんの受け売りの言葉に前を向けた気がしますです!」
「⋯⋯⋯⋯そんなに受け売りって言わなくても良くない?」
キルロはやる気をみせるフェインの横でむくれてみせたが、素直に人の言葉を聞く事が出来るのはフェインのいい所だ。
むくれながらも、そんなフェインの姿に安堵する。
ハルヲからかなり落ち込んでいると聞いていただけに、かなりホッとした。
「さぁ、次に向けての報告があるんだ。シル達にも報告するから行こう」
「はい! キノ、アルタス、クレア、ちょっと行って来るね」
「あいあーい」
三人に手を振り、フェインが部屋をあとにした。
【蟻の巣】から繋がる【吹き溜まり】の洞内。
地面に残る乾いた血が未だ生々しく残っている。
アッシモが残した負の遺産。
何人もの人間が洞内を探索し、【ソフィアレイナレギオ(知恵の女王)】団長の小さな犬人、ライーネを中心にして、残されている資料の解析に尽力していた。
【ブラウブラッタレギオ(青い蛾)】団長のオットもライーネの傍らで作業を見守っている。
「ふぅー」
大きく息を吐き出し、ライーネが顔を上げた。
オットはその様子を穏やかに見つめる。
「どうだい? いろいろ見えてきたかな?」
水筒を差し出しながらライーネに聞いた。
ライーネは水筒を手にするとグイっとひと口飲み、目を輝かす。
学者魂ってやつなのか、本当に知識に対する貪欲なまでの飢餓感に脱帽する。
「細かい事は分からないから、ざっくり教えてくれるかな」
「そうね。私達も詳細についての大事な部分は黒く塗り潰しているので、予想の範囲を出ないの。きっとアッシモの頭の中を覗かないと流用は出来ないわ。それでも何を研究していたかは見えて来たわね」
抜かりない感じがここにきても、いやらしい。
アッシモの研究に対抗処置出来るのが理想だけど、さすがにそう簡単にはさせないか。
何をしていたか分かるだけでも大きな前進と捉えるべきだよね。
何を考え、何をしようとしたのか。
それが見えてくれば自ずと対処法は見つかるはずだ。
この一歩を無駄にしては行けないね。
「それで、彼らは何を研究していたの?」
「量的に多いのはカコの実の研究。脳に与える影響についていろいろなアプローチを試したみたい。それとテイムモンスターについての考察も多いわね、【スミテマアルバレギオ】の団長が言っていた、何かしらの術を見出しているのかも。黒塗りが多くて読み解けない部分が多いのがもどかしいですわ」
「おおよそ予想通りだね。ライーネ達のおかげで一歩踏み込む事は出来たけど、目新しさは正直感じないねぇ」
オットは机の上に散らばる資料をパラパラとめくっていく。
見たところでやはり分からないね。
「そうそう、あとは言い伝えや伝説などについての所見や論文じみたものがありましたわ。学者というにはいささか違和感を覚える題材ではありますね」
「言い伝えや伝説? それこそお伽噺の世界って事」
「そうですわ。言い伝えや伝説の実在についての考察なんかのレポートがありましてよ。これなんかは兎人について実在する可能性があると書いてありますわ」
「なるほど。そして実在したと⋯⋯。しかし何のためにそんな事調べていたのかな?」
「そこまでは⋯⋯」
「だよね。引き続きお願いするよ」
「承知しましたわ」
言い伝え、伝説、お伽噺。
何のために学者が調べる? ほとんどが空想の域を出ない話なはずだ。
何か引っ掛かるけど、想像すらつかない。
「一体何がしたい⋯⋯」
オットは溜め息まじりにボソリと呟く。
誰に言うでもないその呟きは、忌々しいこの空間に吸い込まれていった。
「探せ! 些細な痕跡も見逃すな!」
【ブラウブラッタレギオ】の猫人、クロルの声が響き渡る。
マッシュ達【スミテマアルバレギオ】とドルチェナ達【ルプスコナレギオ】の面々は、濡れた地面にへたり込む。
逃がしてしまったという後悔の念に、体の力は一気に抜けてしまった。
痛みと寒さが襲い、体の震えが止まらない。
自分の不甲斐なさに嫌気がさす。
拠点にしていた洞内に戻り火を灯した。
クロル達が必死に探しているが、この雨すらヤツらに味方する。
足跡は消え、匂いも残らない。
捜索者の視界を狭くして、耳を塞ぐ。
雨までは計算に入れていないだろうが、馬の蹄がダミーと咄嗟に気づけなかった。
パチパチと爆ぜる、焚火の周りに集まり冷えた体と濡れた衣服を乾かしていく。
徒労感だけが残り、誰も口を開かず静かに揺れる炎を見つめていた。
「ダメだ。この雨で全部消されちまっている。転がっているヤツらどうする?」
クロルが洞口から覗いてきた、想像はついていたが、またしてもしてやられた。
転がっているヤツら⋯⋯。
「あ! 犬人はいないか? 側近の犬人が倒れていたはずだ」
「犬人は何人かいるけど、どいつだ?」
「あのよ、あのよ。顎が潰れた犬人がそいつだ」
「分かった。そいつが重要参考人だな。探してくる。おまえさん達は少し休んでいろ。他のヤツらも中央送りにしておくぞ」
「頼む。助かるよ」
クロルが手を上げて去って行った。
「あああー」
マッシュが声を上げ、後ろへドサリと倒れ込んだ。
千載一遇を逃した、クックとアッシモを同時に捕らえる、絶好の機会を逃した。
「め、珍しいな、マッシュがそんなに感情的になるなんて。そんな姿、初めて見たぞ」
恥じらいを見せながらドルチェナが口を開いた。
カズナとユラが顔を見合わす。
「珍しいけど、初めてでもないよな」
「そうだナ、無感情な感じは無イ。良く笑うしナ」
「そうだ、そうだ」
ドルチェナが驚愕の表情をカズナとユラに向ける。
その姿にふたりは少し引いた、そんなに驚く事なのか?
「よ、良く笑う!? ありえん、ありえんぞ⋯⋯⋯⋯」
「おい、【ルプスコナ】さん達よ、こいつ大丈夫か?」
ぶつぶつと呟くドルチェナをユラが指差す。
シモーネがユラの肩に手を置いた。
「なんだその、病気みたいなものだから気にするな」
「病気!? ダメだろう。ウチの団長にヒールして貰え」
必死のユラにシモーネは首を横に振った。
「ユラちゃんよ、あれは不治の病だ。そっとしておいてくれ」
「えええー! 治らんのか!? そらぁ可哀そうだのう」
本気で心配するユラの肩に手を置き、シモーネは何度も頷いた。
マッシュが勢い良く上半身を起こす。
「おい! シモーネ! ウチの団員であんまり遊ぶな!」
「てへ」
マッシュが諌めるとシモーネは後ろ手に舌を出す。
焚火のおかげで体温がだいぶ戻ってきた。
ぐずぐずしていても仕方ない、切り替えて次だ。
「戻って、次の手を考えよう。アイツらもこの状況でここには留まらん。違う手考えるぞ」
焚火を囲む瞳に力が戻った。
キルロの穏やかな口調が部屋に響く。
努めて明るく振る舞う。
【ハルヲンテイム】の一室でキノと遊ぶ狼兄妹を椅子にぼんやりと座り眺めている。カイナを逃したという罪悪感にフェインは魂が抜け落ちたかのごとく呆けていた。
「キルロさん⋯⋯」
今にも泣き出しそうな顔をキルロに向けた。
眼鏡の奥の瞳は力なく寂しげに映る。
「らしくないなぁ。『割り切れとは言わん、切り替えろ』」
「切り替えですか?」
「オレが初めてマッシュにあった時に言われた言葉でさ、今のフェインみたく、自分の不甲斐なさを嘆いていたら言われたんだ」
キルロが微笑み掛けるとその言葉の意味を考える。
フェインの逡巡する姿に瞳から寂しさは消えていた。
切り替えの意味を考える事で、思考が前に進んで行く。
「自分に対するモヤモヤした心って、消そうとしても消えないじゃん。だったらそこはもう置いといて、何をしなくちゃ行けないかを考えようって事だ。オレもこれ言われて前を向けた。フェインもモヤモヤは消せないんだから、今すべき事だけを考えようや」
ポンポンとフェインの肩に手をやると、フェインは勢い良く立ち上がる。
「ですよね。マッシュさんの受け売りですが、なんかやるべき事が見えてきましたです。マッシュさんの受け売りですがキルロさん、ありがとうございます! マッシュさんの受け売りの言葉に前を向けた気がしますです!」
「⋯⋯⋯⋯そんなに受け売りって言わなくても良くない?」
キルロはやる気をみせるフェインの横でむくれてみせたが、素直に人の言葉を聞く事が出来るのはフェインのいい所だ。
むくれながらも、そんなフェインの姿に安堵する。
ハルヲからかなり落ち込んでいると聞いていただけに、かなりホッとした。
「さぁ、次に向けての報告があるんだ。シル達にも報告するから行こう」
「はい! キノ、アルタス、クレア、ちょっと行って来るね」
「あいあーい」
三人に手を振り、フェインが部屋をあとにした。
【蟻の巣】から繋がる【吹き溜まり】の洞内。
地面に残る乾いた血が未だ生々しく残っている。
アッシモが残した負の遺産。
何人もの人間が洞内を探索し、【ソフィアレイナレギオ(知恵の女王)】団長の小さな犬人、ライーネを中心にして、残されている資料の解析に尽力していた。
【ブラウブラッタレギオ(青い蛾)】団長のオットもライーネの傍らで作業を見守っている。
「ふぅー」
大きく息を吐き出し、ライーネが顔を上げた。
オットはその様子を穏やかに見つめる。
「どうだい? いろいろ見えてきたかな?」
水筒を差し出しながらライーネに聞いた。
ライーネは水筒を手にするとグイっとひと口飲み、目を輝かす。
学者魂ってやつなのか、本当に知識に対する貪欲なまでの飢餓感に脱帽する。
「細かい事は分からないから、ざっくり教えてくれるかな」
「そうね。私達も詳細についての大事な部分は黒く塗り潰しているので、予想の範囲を出ないの。きっとアッシモの頭の中を覗かないと流用は出来ないわ。それでも何を研究していたかは見えて来たわね」
抜かりない感じがここにきても、いやらしい。
アッシモの研究に対抗処置出来るのが理想だけど、さすがにそう簡単にはさせないか。
何をしていたか分かるだけでも大きな前進と捉えるべきだよね。
何を考え、何をしようとしたのか。
それが見えてくれば自ずと対処法は見つかるはずだ。
この一歩を無駄にしては行けないね。
「それで、彼らは何を研究していたの?」
「量的に多いのはカコの実の研究。脳に与える影響についていろいろなアプローチを試したみたい。それとテイムモンスターについての考察も多いわね、【スミテマアルバレギオ】の団長が言っていた、何かしらの術を見出しているのかも。黒塗りが多くて読み解けない部分が多いのがもどかしいですわ」
「おおよそ予想通りだね。ライーネ達のおかげで一歩踏み込む事は出来たけど、目新しさは正直感じないねぇ」
オットは机の上に散らばる資料をパラパラとめくっていく。
見たところでやはり分からないね。
「そうそう、あとは言い伝えや伝説などについての所見や論文じみたものがありましたわ。学者というにはいささか違和感を覚える題材ではありますね」
「言い伝えや伝説? それこそお伽噺の世界って事」
「そうですわ。言い伝えや伝説の実在についての考察なんかのレポートがありましてよ。これなんかは兎人について実在する可能性があると書いてありますわ」
「なるほど。そして実在したと⋯⋯。しかし何のためにそんな事調べていたのかな?」
「そこまでは⋯⋯」
「だよね。引き続きお願いするよ」
「承知しましたわ」
言い伝え、伝説、お伽噺。
何のために学者が調べる? ほとんどが空想の域を出ない話なはずだ。
何か引っ掛かるけど、想像すらつかない。
「一体何がしたい⋯⋯」
オットは溜め息まじりにボソリと呟く。
誰に言うでもないその呟きは、忌々しいこの空間に吸い込まれていった。
「探せ! 些細な痕跡も見逃すな!」
【ブラウブラッタレギオ】の猫人、クロルの声が響き渡る。
マッシュ達【スミテマアルバレギオ】とドルチェナ達【ルプスコナレギオ】の面々は、濡れた地面にへたり込む。
逃がしてしまったという後悔の念に、体の力は一気に抜けてしまった。
痛みと寒さが襲い、体の震えが止まらない。
自分の不甲斐なさに嫌気がさす。
拠点にしていた洞内に戻り火を灯した。
クロル達が必死に探しているが、この雨すらヤツらに味方する。
足跡は消え、匂いも残らない。
捜索者の視界を狭くして、耳を塞ぐ。
雨までは計算に入れていないだろうが、馬の蹄がダミーと咄嗟に気づけなかった。
パチパチと爆ぜる、焚火の周りに集まり冷えた体と濡れた衣服を乾かしていく。
徒労感だけが残り、誰も口を開かず静かに揺れる炎を見つめていた。
「ダメだ。この雨で全部消されちまっている。転がっているヤツらどうする?」
クロルが洞口から覗いてきた、想像はついていたが、またしてもしてやられた。
転がっているヤツら⋯⋯。
「あ! 犬人はいないか? 側近の犬人が倒れていたはずだ」
「犬人は何人かいるけど、どいつだ?」
「あのよ、あのよ。顎が潰れた犬人がそいつだ」
「分かった。そいつが重要参考人だな。探してくる。おまえさん達は少し休んでいろ。他のヤツらも中央送りにしておくぞ」
「頼む。助かるよ」
クロルが手を上げて去って行った。
「あああー」
マッシュが声を上げ、後ろへドサリと倒れ込んだ。
千載一遇を逃した、クックとアッシモを同時に捕らえる、絶好の機会を逃した。
「め、珍しいな、マッシュがそんなに感情的になるなんて。そんな姿、初めて見たぞ」
恥じらいを見せながらドルチェナが口を開いた。
カズナとユラが顔を見合わす。
「珍しいけど、初めてでもないよな」
「そうだナ、無感情な感じは無イ。良く笑うしナ」
「そうだ、そうだ」
ドルチェナが驚愕の表情をカズナとユラに向ける。
その姿にふたりは少し引いた、そんなに驚く事なのか?
「よ、良く笑う!? ありえん、ありえんぞ⋯⋯⋯⋯」
「おい、【ルプスコナ】さん達よ、こいつ大丈夫か?」
ぶつぶつと呟くドルチェナをユラが指差す。
シモーネがユラの肩に手を置いた。
「なんだその、病気みたいなものだから気にするな」
「病気!? ダメだろう。ウチの団長にヒールして貰え」
必死のユラにシモーネは首を横に振った。
「ユラちゃんよ、あれは不治の病だ。そっとしておいてくれ」
「えええー! 治らんのか!? そらぁ可哀そうだのう」
本気で心配するユラの肩に手を置き、シモーネは何度も頷いた。
マッシュが勢い良く上半身を起こす。
「おい! シモーネ! ウチの団員であんまり遊ぶな!」
「てへ」
マッシュが諌めるとシモーネは後ろ手に舌を出す。
焚火のおかげで体温がだいぶ戻ってきた。
ぐずぐずしていても仕方ない、切り替えて次だ。
「戻って、次の手を考えよう。アイツらもこの状況でここには留まらん。違う手考えるぞ」
焚火を囲む瞳に力が戻った。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“
瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
だが、死亡する原因には不可解な点が…
数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、
神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。
伯爵夫人のお気に入り
つくも茄子
ファンタジー
プライド伯爵令嬢、ユースティティアは僅か二歳で大病を患い入院を余儀なくされた。悲しみにくれる伯爵夫人は、遠縁の少女を娘代わりに可愛がっていた。
数年後、全快した娘が屋敷に戻ってきた時。
喜ぶ伯爵夫人。
伯爵夫人を慕う少女。
静観する伯爵。
三者三様の想いが交差する。
歪な家族の形。
「この家族ごっこはいつまで続けるおつもりですか?お父様」
「お人形遊びはいい加減卒業なさってください、お母様」
「家族?いいえ、貴方は他所の子です」
ユースティティアは、そんな家族の形に呆れていた。
「可愛いあの子は、伯爵夫人のお気に入り」から「伯爵夫人のお気に入り」にタイトルを変更します。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
異世界でひっそりと暮らしたいのに次々と巻き込まれるのですが?
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
旧名「異世界でひっそりと暮らしたいのですが」
俺──柊 秋人は交通事故で死んでしまった。
気付き目を開けると、目の前には自称女神様を名乗る神様がいた。そんな女神様は俺を転生させてくれた。
俺の転生する世界、そこは剣と魔法が飛び交うファンタジー世界!
その転生先はなんと、色鮮やかな花々が咲き乱れる楽園──ではなかった。
神に見放され、英雄や勇者すら帰ることはないとされる土地、その名は世界最凶最難関ダンジョン『死を呼ぶ終焉の森』。
転生から1年経った俺は、その森の暮らしに適応していた。
そして、転生してから世界を観てないので、森を出た俺は家を建ててひっそりと暮らすも次々と巻き込まれることに──……!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる