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鍛冶師と治療師ときどき
鞍と書状
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「おい! まだ無理すんな!」
ヘッグに跨る、エーシャの姿にキルロは声を上げる。
鞍を取り付け数刻もしないうちに乗りこなし、アックスピークの広い飼育場を駆けずり回っていた。
岩場が再現してあるこの飼育場で、キルロとハルヲ、フィリシアの三人がヘッグに跨るエーシャを見守っている。
「これ、めちゃくちゃいいよ! 振り落とされない安心感がヤバーイ!」
エーシャが叫びながら満面の笑顔で通り過ぎていく。
その速さが尋常じゃない。
見ているこっちがヒヤヒヤする。
飼育場に作られた岩場を駆けあがり、駆け降りていく。
振り回されても上半身が激しく暴れても足元はしっかりと固定されていた。
「ちょっと一回止まれ! 固定具の確認させてくれ!」
「よっと!」
手綱を引き目の前で止まると義足の左足からなに事もなかったかのように飛び降りた。
着地した義足を少しばかり確認するようにゆっくりと体を起こしていく。
キルロはその動きに目を見張り、ずっと側で見ていたフィリシアとハルヲはキルロの驚く姿をニヤニヤと笑った。
「すげえな、この短時間で良くそこまで復活したな」
「でしょでしょ」
エーシャは腰に手をあて得意満面な笑顔を見せた。
すぐに固定具のチェックを始める。
複雑な機構を使っているわけではない。
壊れないというのを一番の念頭に起き製作に当たった。
うん、大丈夫だな。
「あんたも良くこの短時間で仕上げたわね」
「なんとなく、間に合わなかったら馬でもついて行くとか言いかねない勢いだったからな。とにかく急いだよ。アックスピークに騎乗出来た方が安全なんだろう」
「まあね、スピードが段違いだからね」
フィリシアがエーシャの脚をチェックしていく。フィリシアが親指を立てて見せると、つたない足取りながら杖を持たずに近寄ってきた。
「いやぁ、これでいつでも準備万端ね。久々に自由に動き回って気分いいわぁ」
額の汗を拭いながらキラキラと輝く笑みを浮かべていた。
こっちはヒヤヒヤと背中に冷たい汗かいていたのにいい気なものだ。
つたないとはいえ、杖なしで普通の速さで歩いている。この短時間で凄いと素直に関心する。なんだかんだ言って、相当にフィリシアと頑張ったのが分かった。
「エーシャ。足も、鞍も、少しでも気になる事があったら言ってくれ。命を預けるものだ、妥協すんなよ」
「了解!」
エーシャは大仰に敬礼して見せた。
やれやれ、とりあえず完了だな。
エレナと遊んでいるキノを置いて行き、ひと足先に家路につく。
エーシャとヘッグにベヒーモスの外套作らないと。
切って縫うだけなので、すぐ出来るけど今のうちにやっておかないと。
雑多な人種、店や露店が立ち並びいつもの賑わいを見せていた。
大通りを抜けるとやがて喧騒の波は小さくなり、静かな様相に変わっていく。
??
店の前に店内を覗き込む猫人の姿が見えた。
久々のお客さん!?
「こんちわ! なんか入り用ですか?」
商業スマイルで近づくと怪訝な表情で睨んできた。
なんで?
「あんたがこの店の主なのか?」
上目で値踏みするような目つき。
なんだ、こいつ?
「そうだけど、あんた客じゃないのか?」
キルロが表情を曇らすとようやく、猫人の表情からヒリつく感じが消えた。
「【スミテマアルバレギオ】のマッシュ・クライカにこれを渡してくれ。キシャからだって言えば分かる」
一通の書状を懐から出すとキルロへ渡した。
「あんた誰だ? 【ブラウブラッタ(青い蛾)】か? キシャになんかあったのか?」
【ブラウブラッタ】という単語がすぐ出てきた事に猫人は少し驚いて見せた。
眉をひとつ動かしキルロを見つめ返す。
「そうか、あんたも【スミテマアルバレギオ】か。お察しの通りオレは【ブラウブラッタ】の人間だ。こいつをマッシュに頼むぞ。じゃあな」
それだけ言い残し、猫人は足早に立ち去った。
キルロは踵を返し、マッシュの家のある獣人街へと急いだ。
「マッシュ! いるか」
集合住宅の一室、何度となくノックするが返事はない。
まだ帰ってきてないか。
書状を見つめると心がざわつく、芳しくないことになっているのか、それとも経過の報告⋯⋯。ただの報告ならいいのだが、マッシュの不在を確認したうえでわざわざ店まで持ってきた。
それは急を要するって事だ。
参ったな、仕方ない少し待ってみるか。
「あれ? 団長どうした?」
「マッシュ! いいタイミング! キシャからの書状を預かっている」
「キシャ? あいつから? まあ、何もないけど上がれよ」
そういや、マッシュの家って初めてだな。
ひとりで暮らすには十分な広さだ、殺風景な部屋の棚にたくさんのものが詰め込まれている。
物騒なものも隠れているのだろう。
テーブルで向かい合うと書状を渡す。マッシュは手に取ると乱暴に封を切り、中の書状に目を通した。
マッシュの顔がみるみる険しくなっていく。
「どうした?」
マッシュは溜め息と一緒に書状を手渡した。そこには連絡の途切れたオットを追うのを手伝えとだけ書いてあった。
「よし、行こう」
キルロはすぐに立ち上がる。
マッシュは呆れ顔で笑顔を見せた。
「考えなくていいのか? 詳細は良くわからんぞ」
「行けば分かるさ。【蟻の巣】から繋がる【吹き溜まり】に行けばいいんだ。なんか良くないことが起きているように感じないか? 助けが欲しいってことは【ブラウブラッタ】が困っているんだ、恩返ししなきゃ」
「ま、確かにざわつくな」
マッシュも腰を上げる。
「すぐに準備を始めよう」
「こっちでユラ、フェイン、カズナには連絡しておく」
「アルバでカズナを拾って向かおう。あ! そういえば! エーシャが入った」
「あ、そうか⋯⋯、え?! エーシャ?」
「そう、まぁ細かいことは行きしなに」
「こっちも中央の土産話があるからそっちも行きしなにしよう」
ふたりは別れすぐに準備を始めた。
まずはハルヲに資材の準備を頼んで、取り急ぎベヒーモスの外套だ。
急ごう。
キルロは【ハルヲンテイム】に向けて走り出した。
マッシュとフェインが驚愕の表情を浮かべる。
ユラは目を爛々と輝かせ、憧れの眼差しをエーシャに向けた。
カズナは至ってマイペースで手綱を握っていた。稀少種に対してこれといった感想はないらしい。
「目立たないのはいいナ」
カズナの感想はそれだけだ。
ただ、杖なしで歩けるまで復活した足には全員が感嘆の声を上げた。
「ま、そんな感じでよろしくね~」
いつもの軽い感じで挨拶するエーシャに、慣れない三人はそのギャップにまだ戸惑っていた。
「こっちは中央でケルトの様子を聞いてきた」
ケルトの名が出るとカズナが殺気を放つ。
「まぁ、落ち着けって」
マッシュが背中越しにカズナの肩に軽く手を置いた。
東から北上し【レグレクィエス(王の休養)】を目指し、そこを足掛かりに再度【蟻の巣】へ潜る。
移動時間を使い情報の共有をしていく。
中央でのタントの話や、ケルトの様子、キシャ達の動きの予測。
中央での話はこれが済んだらまたみんなで精査することで、みんなが納得した。
今は、その手前に転がるアッシモの厄介な置き土産をなんとかしなくてはならない。
キシャも勿論だが、連絡の途絶えたオットの行方が気がかりだ。
こちらの呼びかけに応えてくれた、今度はこちらが応えないと。
【レグレクエィス】には相変わらず誰もいない。馬車を停め、足早に【蟻の巣】を目指す。
何人もの人間に踏みしめられ、獣道が出来ていた。
フェインを先頭に地図を見る事もなく、ひたすらに進む。陽が落ち暗闇が訪れても構うことなく歩き続ける。
真っ暗闇の中、ぼんやりと灯りに照らし出される洞口が現れた。
【蟻の巣】へ到着だ。
「潜るぞ」
キルロの掛け声にパーティーが真っ暗な洞口へと吸い込まれて行った。
キシャが待てと軽く手を上げた。
何か粘着質な音が聞こえる。
一気に緊張が高まった、くちゃくちゃと不快な音が静かな闇から流れて来た。
灯りを消し、ゆっくりと音を立てずに進む。
転がるいくつものモンスターの影。
5Miはある蜥蜴? が転がる躯を、音を立てて喰らっている。
『ブボォォォォ⋯⋯』
低く静かに唸りながら食事を堪能している。
「バジ(リスク)か? でかすぎないか?」
狼人の女がキシャに耳打つ。
「亜種ってだけだ。それよりこの転がる屍の数、これ全部バジがやったのか?」
顔を見合わせ逡巡する、倒してから喰らうのか?
なんとなく感じる違和感。
『ギャガァァァアアアアアアアアッー!!』
バジリスクの咆哮が轟く、新しいエサを恐怖で縛ろうと咆える。
チッ! バレたか。
「来るぞ! 構えろ!」
キシャが咆える。
バジリスクがその見た目に似合わぬ、俊敏な動きで一気にその距離を詰めて来た。
ヘッグに跨る、エーシャの姿にキルロは声を上げる。
鞍を取り付け数刻もしないうちに乗りこなし、アックスピークの広い飼育場を駆けずり回っていた。
岩場が再現してあるこの飼育場で、キルロとハルヲ、フィリシアの三人がヘッグに跨るエーシャを見守っている。
「これ、めちゃくちゃいいよ! 振り落とされない安心感がヤバーイ!」
エーシャが叫びながら満面の笑顔で通り過ぎていく。
その速さが尋常じゃない。
見ているこっちがヒヤヒヤする。
飼育場に作られた岩場を駆けあがり、駆け降りていく。
振り回されても上半身が激しく暴れても足元はしっかりと固定されていた。
「ちょっと一回止まれ! 固定具の確認させてくれ!」
「よっと!」
手綱を引き目の前で止まると義足の左足からなに事もなかったかのように飛び降りた。
着地した義足を少しばかり確認するようにゆっくりと体を起こしていく。
キルロはその動きに目を見張り、ずっと側で見ていたフィリシアとハルヲはキルロの驚く姿をニヤニヤと笑った。
「すげえな、この短時間で良くそこまで復活したな」
「でしょでしょ」
エーシャは腰に手をあて得意満面な笑顔を見せた。
すぐに固定具のチェックを始める。
複雑な機構を使っているわけではない。
壊れないというのを一番の念頭に起き製作に当たった。
うん、大丈夫だな。
「あんたも良くこの短時間で仕上げたわね」
「なんとなく、間に合わなかったら馬でもついて行くとか言いかねない勢いだったからな。とにかく急いだよ。アックスピークに騎乗出来た方が安全なんだろう」
「まあね、スピードが段違いだからね」
フィリシアがエーシャの脚をチェックしていく。フィリシアが親指を立てて見せると、つたない足取りながら杖を持たずに近寄ってきた。
「いやぁ、これでいつでも準備万端ね。久々に自由に動き回って気分いいわぁ」
額の汗を拭いながらキラキラと輝く笑みを浮かべていた。
こっちはヒヤヒヤと背中に冷たい汗かいていたのにいい気なものだ。
つたないとはいえ、杖なしで普通の速さで歩いている。この短時間で凄いと素直に関心する。なんだかんだ言って、相当にフィリシアと頑張ったのが分かった。
「エーシャ。足も、鞍も、少しでも気になる事があったら言ってくれ。命を預けるものだ、妥協すんなよ」
「了解!」
エーシャは大仰に敬礼して見せた。
やれやれ、とりあえず完了だな。
エレナと遊んでいるキノを置いて行き、ひと足先に家路につく。
エーシャとヘッグにベヒーモスの外套作らないと。
切って縫うだけなので、すぐ出来るけど今のうちにやっておかないと。
雑多な人種、店や露店が立ち並びいつもの賑わいを見せていた。
大通りを抜けるとやがて喧騒の波は小さくなり、静かな様相に変わっていく。
??
店の前に店内を覗き込む猫人の姿が見えた。
久々のお客さん!?
「こんちわ! なんか入り用ですか?」
商業スマイルで近づくと怪訝な表情で睨んできた。
なんで?
「あんたがこの店の主なのか?」
上目で値踏みするような目つき。
なんだ、こいつ?
「そうだけど、あんた客じゃないのか?」
キルロが表情を曇らすとようやく、猫人の表情からヒリつく感じが消えた。
「【スミテマアルバレギオ】のマッシュ・クライカにこれを渡してくれ。キシャからだって言えば分かる」
一通の書状を懐から出すとキルロへ渡した。
「あんた誰だ? 【ブラウブラッタ(青い蛾)】か? キシャになんかあったのか?」
【ブラウブラッタ】という単語がすぐ出てきた事に猫人は少し驚いて見せた。
眉をひとつ動かしキルロを見つめ返す。
「そうか、あんたも【スミテマアルバレギオ】か。お察しの通りオレは【ブラウブラッタ】の人間だ。こいつをマッシュに頼むぞ。じゃあな」
それだけ言い残し、猫人は足早に立ち去った。
キルロは踵を返し、マッシュの家のある獣人街へと急いだ。
「マッシュ! いるか」
集合住宅の一室、何度となくノックするが返事はない。
まだ帰ってきてないか。
書状を見つめると心がざわつく、芳しくないことになっているのか、それとも経過の報告⋯⋯。ただの報告ならいいのだが、マッシュの不在を確認したうえでわざわざ店まで持ってきた。
それは急を要するって事だ。
参ったな、仕方ない少し待ってみるか。
「あれ? 団長どうした?」
「マッシュ! いいタイミング! キシャからの書状を預かっている」
「キシャ? あいつから? まあ、何もないけど上がれよ」
そういや、マッシュの家って初めてだな。
ひとりで暮らすには十分な広さだ、殺風景な部屋の棚にたくさんのものが詰め込まれている。
物騒なものも隠れているのだろう。
テーブルで向かい合うと書状を渡す。マッシュは手に取ると乱暴に封を切り、中の書状に目を通した。
マッシュの顔がみるみる険しくなっていく。
「どうした?」
マッシュは溜め息と一緒に書状を手渡した。そこには連絡の途切れたオットを追うのを手伝えとだけ書いてあった。
「よし、行こう」
キルロはすぐに立ち上がる。
マッシュは呆れ顔で笑顔を見せた。
「考えなくていいのか? 詳細は良くわからんぞ」
「行けば分かるさ。【蟻の巣】から繋がる【吹き溜まり】に行けばいいんだ。なんか良くないことが起きているように感じないか? 助けが欲しいってことは【ブラウブラッタ】が困っているんだ、恩返ししなきゃ」
「ま、確かにざわつくな」
マッシュも腰を上げる。
「すぐに準備を始めよう」
「こっちでユラ、フェイン、カズナには連絡しておく」
「アルバでカズナを拾って向かおう。あ! そういえば! エーシャが入った」
「あ、そうか⋯⋯、え?! エーシャ?」
「そう、まぁ細かいことは行きしなに」
「こっちも中央の土産話があるからそっちも行きしなにしよう」
ふたりは別れすぐに準備を始めた。
まずはハルヲに資材の準備を頼んで、取り急ぎベヒーモスの外套だ。
急ごう。
キルロは【ハルヲンテイム】に向けて走り出した。
マッシュとフェインが驚愕の表情を浮かべる。
ユラは目を爛々と輝かせ、憧れの眼差しをエーシャに向けた。
カズナは至ってマイペースで手綱を握っていた。稀少種に対してこれといった感想はないらしい。
「目立たないのはいいナ」
カズナの感想はそれだけだ。
ただ、杖なしで歩けるまで復活した足には全員が感嘆の声を上げた。
「ま、そんな感じでよろしくね~」
いつもの軽い感じで挨拶するエーシャに、慣れない三人はそのギャップにまだ戸惑っていた。
「こっちは中央でケルトの様子を聞いてきた」
ケルトの名が出るとカズナが殺気を放つ。
「まぁ、落ち着けって」
マッシュが背中越しにカズナの肩に軽く手を置いた。
東から北上し【レグレクィエス(王の休養)】を目指し、そこを足掛かりに再度【蟻の巣】へ潜る。
移動時間を使い情報の共有をしていく。
中央でのタントの話や、ケルトの様子、キシャ達の動きの予測。
中央での話はこれが済んだらまたみんなで精査することで、みんなが納得した。
今は、その手前に転がるアッシモの厄介な置き土産をなんとかしなくてはならない。
キシャも勿論だが、連絡の途絶えたオットの行方が気がかりだ。
こちらの呼びかけに応えてくれた、今度はこちらが応えないと。
【レグレクエィス】には相変わらず誰もいない。馬車を停め、足早に【蟻の巣】を目指す。
何人もの人間に踏みしめられ、獣道が出来ていた。
フェインを先頭に地図を見る事もなく、ひたすらに進む。陽が落ち暗闇が訪れても構うことなく歩き続ける。
真っ暗闇の中、ぼんやりと灯りに照らし出される洞口が現れた。
【蟻の巣】へ到着だ。
「潜るぞ」
キルロの掛け声にパーティーが真っ暗な洞口へと吸い込まれて行った。
キシャが待てと軽く手を上げた。
何か粘着質な音が聞こえる。
一気に緊張が高まった、くちゃくちゃと不快な音が静かな闇から流れて来た。
灯りを消し、ゆっくりと音を立てずに進む。
転がるいくつものモンスターの影。
5Miはある蜥蜴? が転がる躯を、音を立てて喰らっている。
『ブボォォォォ⋯⋯』
低く静かに唸りながら食事を堪能している。
「バジ(リスク)か? でかすぎないか?」
狼人の女がキシャに耳打つ。
「亜種ってだけだ。それよりこの転がる屍の数、これ全部バジがやったのか?」
顔を見合わせ逡巡する、倒してから喰らうのか?
なんとなく感じる違和感。
『ギャガァァァアアアアアアアアッー!!』
バジリスクの咆哮が轟く、新しいエサを恐怖で縛ろうと咆える。
チッ! バレたか。
「来るぞ! 構えろ!」
キシャが咆える。
バジリスクがその見た目に似合わぬ、俊敏な動きで一気にその距離を詰めて来た。
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