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鍛冶師と治療師ときどき
鍛冶師と調教師とウイッチ
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【蟻の巣】に広がる人工的な空間。
粗末な書斎机に腰掛け、頬杖をつく狼人がつまらなそうに嘆息している。
大事なものはここには置いてはいないな、自分の勘がそう告げてきた。
ただの行き止まりばかりの迷路か。
「キシャ! マッピング終わったぞ。どうする?」
「【アウルカウケウスレギオ(金の靴)】の下っ端共は?」
「それなら、さっき中央《セントラル》の奴らが最後のヤツを連行してったぜ」
相変わらず頬杖をつきながら机をトントンと指で鳴らす。
何か見つかるとは思えないが、調べつくさないとならんか。
オット達からの連絡がないのも気になるし、さて、どうしたものか。
「ジーロ、クオ、デアイラ、三人は引き続きここを徹底的に調べろ。残りはオレとオットの後を追うぞ。あ、リンク、おまえは⋯⋯⋯この書状を【スミテマアルバレギオ】のマッシュ・クライカに渡せ。場所はここ、いなかったらミドラスの鍛冶屋に渡せ。そのあとは一旦ウチに戻って、手が空いているヤツを使ってここに補給を運び込め。よし、行くぞ」
切れ長の目を持つ猫人が書状を手にすると出口へと急いだ。
キシャは重そうに腰を上げ、オット達が向かった【吹き溜まり】へと出発した。
「ウィッチって⋯⋯」
「って言われてもねぇ⋯⋯」
キルロもハルヲもしばらくの間、何が起こったのか自分の頭が整理出来ないでいた。
エーシャはふたりのその姿に嘆息する。
「ねえねえ、今更稀少種で驚かないでよ。【スミテマアルバレギオ】には兎人がいるじゃない。それに比べたらインパクト薄いでしょう。見た目には分からないんだし」
エーシャは肩をすくめながら、やれやれと口を開く。
ハルヲは諦めにも似た溜め息を漏らす、もうなんでもありね。
「あ! それはそうと、どうして襲撃犯が【アウルカウケウスレギオ】じゃないと思ったの?」
ハルヲが思い出したかのように問いかける。
ウィッチのインパクトに危なく聞きそびれる所だった。
「それね。殺さなかったから違うんじゃないかって話はしたわよね。じゃあ、なんで殺さなかったのか? それは私がウィッチだから。襲撃犯はウィッチの価値を理解していたから殺さなかった、または殺せなかった」
「それは稀少種だから⋯⋯?」
ハルヲは怪訝な顔で問いかけた、稀少種だから?
いや、自分で言っておきながらそれが理由としたら弱い?
あ、でも【アウルカウケウスレギオ】は兎人を消そうとしたし、もしかしたら小人族の件も噛んでいるかもしれない。
どちらも稀少種だが、絶滅しようがお構いなしの様相だった。
そこだけ取ってみても【アウルカウケウスレギオ】の確率は減るのか。
「というか、ウィッチに利用価値があると思ったのでしょうね」
エーシャはコトリと静かにカップをテーブルに置き呟いた。
利用価値? エーシャの言葉に再度逡巡を強いられた。
動けなくさせておいてどう利用する?
戦闘で使えないのに?
横を見やるとキルロも難しい顔をしていた、同じような事を考えているのだ。
「動けなくさせて置いて利用価値って言ってもなんかピンとこないわね⋯⋯」
「そうね……、私を戦闘で使う気はなかったんじゃないかな、子供を産ませてその子を体《てい》よく強力な魔導士として育て上げる気だったのかも。父親の種族に関係なくひとり目はウィッチの血を引く子を生むからね。私というよりウィッチの血が欲しかったのかも」
「え?! 孕ませて産ますって……非道い!」
「ま、それだけじゃないかもだけど⋯⋯」
ハルヲは絶句し、怒りにうち震え、エーシャからこぼれた言葉はかき消されていった。
殺すのと同じ、いやもしかしたらそれ以上。
許せない!
ハルヲの熱量は上がっていくのとは逆に当の本人はいたって冷静、飄々とした佇まいを見せている。
「あれ? でもちょっと待て。エーシャがウィッチであるって誰が知っていた? アルフェン直属のウチらですら知らないのに⋯⋯、新参者だから知らなかっただけ?」
ふたりのやり取りを聞いていたキルロが割って入った。
そもそもウィッチの存在、その価値を知る者って物凄く限定するのではないか。
それとも勇者がらみのパーティーなら周知の事実?
だとしたら【アウルカウケウスレギオ】でも利用しようと考えるのでは?
「そこね、アルフェンはもちろん知っていたけど、誰が知って誰が知らないのかは分からないのよ」
「アルフェンは知ったうえであなたを誘い入れたの?」
「もちろん。ただ、ウィッチであることは隠すように言われていたので、おしとやかなクレのフリをしていたの。なかなかだったでしょう」
エーシャはいたずらっぽい笑みを浮かべると事もなげに言う。
ウィッチという存在、ウィッチの価値を知る者って物凄く限定的じゃないのか?
そもそもアルフェンはどう考える? タントや他のメンバーは?
考えたくはないがアルフェンのパーティーメンバーが⋯⋯⋯⋯。
「アルフェンのパーティーメンバーはシロよ」
エーシャがふたりの考えを見抜いたかのように言葉を続けた。
「エーシャからその言葉聞けて安心は出来たが、謎は深まるな」
「そうね。まずどこから漏れて、どう襲撃犯がその情報を手に入れたのか」
「あ! そもそもなんでアルフェンはエーシャがウィッチである事を隠したんだ? 勇者のパーティーだ、強力な魔術師がいてもそんなに違和感はないんじゃないのか?」
エーシャは上目でキルロを覗き込む、フフッと含んだ笑みを向けるとソファにもたれた。
「アルフェンが言うにはウィッチを無事に届けるのが自分の仕事だって。そう言ってパーティーに誘ってきたの。送り届けるまでは隠したかったんだって。だから襲撃を受けた時の落ち込みと怒りは相当なものだったよ。珍しく感情的になっていたもの」
「そらぁ、珍しいな」
「ねえ、ねえ。アルフェンが言っていた無事に届けるってどこに? どういうこと?」
「さぁね」
エーシャは肩をすくめて答えるだけだった。
分かっているのにあえて答えないようにも見えたが、もしどこかに届けなくてはいけないのなら、それをウチがしなくてはならないのでは?
そのまえになんでアルフェンは、エーシャがウィッチって分かったのだろうか?
疑問が次々に沸いてくる。
「エーシャをどこかに届けなくてはいけないのなら、ウチがそれを引き継ぐべきなのかな? それとアルフェンはなんでエーシャがウィッチって分かったの? この感じだとエーシャが名乗ったわけじゃないでしょう?」
エーシャはハルヲの言葉に少し驚いた表情を見せた。
笑顔は相変わらずだが、一息入れるためにカップに口をつける。
「さすがね。副団長、いろいろするどいわね。届ける云々かんぬんは、もう考えなくていいんじゃない? 運ぶなら、とっととアルフェンがやっているでしょう。それとなんでウィッチってバレたか。彼の右の緑目はその者が持つ資質を見抜くんですって。あ、これ内緒ね。勇者の家系ではその力を持つものが代々生まれて、その力を使ってこの世界を平和に導く手助けをするんですって。大変よねえ、勇者様って。そんなんで、彼の右目でウィッチってバレちゃったのよ」
いろいろと情報過多で頭がくらくらする。
そんなふたりをよそにエーシャはケラケラと笑い、あっけらかんと言い放つ。
重要事項が山盛りな気がしてならない、秘密を簡単に話されても困るのだが。
「アルフェン以外の兄弟もその目ってヤツを持っているのか?」
「持っていないんじゃないかな。アルフェンだけって聞いているよ」
そもそも資質ってなんだ? 悪意とかは見えないのか?
内緒じゃアルフェンに聞くわけにもいかないし。
「もう、頭がクラクラしてきたわ」
「そう? まあ、こんな感じよ。今日の調子だと歩けるようになるのもすぐ目の前ね、すぐに役立てそうよ。馬にも簡単に乗れそうだし、足手まといにはならないで済みそう」
「あ! そのことなんだけど。エーシャ、あなたアックスピークに乗らない? 馬の何倍もの機動力よ」
「え! いいの?」
ハルヲは黙ってうなずく、アックスピークなら馬より小さく素早さもある。
機動力も高いし、より実戦向きだ。
稀少種という心配はあるが、それは馬だろうが熊だろうが鳥だろうがつきまとうもの。
エーシャはヒールも使えるわけだし、他の者に任すより生存率はグッと上がる。
「キルロ、ヘッグに体を固定出来るように鞍を改造出来ないかな?」
「固定ね⋯⋯、つか、戦闘する気? 無理じゃね? 大人しく待っていればいいじゃん」
「何言っているの!? ついて行くに決まっているでしょう。団長宜しくね」
ソファの上でキルロは頭を抱え嘆く。
エーシャのペースに乗せられっぱなしだ。
アックスピークに固定か。
キルロの顔が鍛冶師のそれとなって行く。
「はぁー、とりあえず鞍を持ってきてくれよ。何か考えてみる」
「さっすがぁ! 宜しく団長様!」
現金なヤツめ、キルロが睨むと満面の笑みをエーシャは返した。
粗末な書斎机に腰掛け、頬杖をつく狼人がつまらなそうに嘆息している。
大事なものはここには置いてはいないな、自分の勘がそう告げてきた。
ただの行き止まりばかりの迷路か。
「キシャ! マッピング終わったぞ。どうする?」
「【アウルカウケウスレギオ(金の靴)】の下っ端共は?」
「それなら、さっき中央《セントラル》の奴らが最後のヤツを連行してったぜ」
相変わらず頬杖をつきながら机をトントンと指で鳴らす。
何か見つかるとは思えないが、調べつくさないとならんか。
オット達からの連絡がないのも気になるし、さて、どうしたものか。
「ジーロ、クオ、デアイラ、三人は引き続きここを徹底的に調べろ。残りはオレとオットの後を追うぞ。あ、リンク、おまえは⋯⋯⋯この書状を【スミテマアルバレギオ】のマッシュ・クライカに渡せ。場所はここ、いなかったらミドラスの鍛冶屋に渡せ。そのあとは一旦ウチに戻って、手が空いているヤツを使ってここに補給を運び込め。よし、行くぞ」
切れ長の目を持つ猫人が書状を手にすると出口へと急いだ。
キシャは重そうに腰を上げ、オット達が向かった【吹き溜まり】へと出発した。
「ウィッチって⋯⋯」
「って言われてもねぇ⋯⋯」
キルロもハルヲもしばらくの間、何が起こったのか自分の頭が整理出来ないでいた。
エーシャはふたりのその姿に嘆息する。
「ねえねえ、今更稀少種で驚かないでよ。【スミテマアルバレギオ】には兎人がいるじゃない。それに比べたらインパクト薄いでしょう。見た目には分からないんだし」
エーシャは肩をすくめながら、やれやれと口を開く。
ハルヲは諦めにも似た溜め息を漏らす、もうなんでもありね。
「あ! それはそうと、どうして襲撃犯が【アウルカウケウスレギオ】じゃないと思ったの?」
ハルヲが思い出したかのように問いかける。
ウィッチのインパクトに危なく聞きそびれる所だった。
「それね。殺さなかったから違うんじゃないかって話はしたわよね。じゃあ、なんで殺さなかったのか? それは私がウィッチだから。襲撃犯はウィッチの価値を理解していたから殺さなかった、または殺せなかった」
「それは稀少種だから⋯⋯?」
ハルヲは怪訝な顔で問いかけた、稀少種だから?
いや、自分で言っておきながらそれが理由としたら弱い?
あ、でも【アウルカウケウスレギオ】は兎人を消そうとしたし、もしかしたら小人族の件も噛んでいるかもしれない。
どちらも稀少種だが、絶滅しようがお構いなしの様相だった。
そこだけ取ってみても【アウルカウケウスレギオ】の確率は減るのか。
「というか、ウィッチに利用価値があると思ったのでしょうね」
エーシャはコトリと静かにカップをテーブルに置き呟いた。
利用価値? エーシャの言葉に再度逡巡を強いられた。
動けなくさせておいてどう利用する?
戦闘で使えないのに?
横を見やるとキルロも難しい顔をしていた、同じような事を考えているのだ。
「動けなくさせて置いて利用価値って言ってもなんかピンとこないわね⋯⋯」
「そうね……、私を戦闘で使う気はなかったんじゃないかな、子供を産ませてその子を体《てい》よく強力な魔導士として育て上げる気だったのかも。父親の種族に関係なくひとり目はウィッチの血を引く子を生むからね。私というよりウィッチの血が欲しかったのかも」
「え?! 孕ませて産ますって……非道い!」
「ま、それだけじゃないかもだけど⋯⋯」
ハルヲは絶句し、怒りにうち震え、エーシャからこぼれた言葉はかき消されていった。
殺すのと同じ、いやもしかしたらそれ以上。
許せない!
ハルヲの熱量は上がっていくのとは逆に当の本人はいたって冷静、飄々とした佇まいを見せている。
「あれ? でもちょっと待て。エーシャがウィッチであるって誰が知っていた? アルフェン直属のウチらですら知らないのに⋯⋯、新参者だから知らなかっただけ?」
ふたりのやり取りを聞いていたキルロが割って入った。
そもそもウィッチの存在、その価値を知る者って物凄く限定するのではないか。
それとも勇者がらみのパーティーなら周知の事実?
だとしたら【アウルカウケウスレギオ】でも利用しようと考えるのでは?
「そこね、アルフェンはもちろん知っていたけど、誰が知って誰が知らないのかは分からないのよ」
「アルフェンは知ったうえであなたを誘い入れたの?」
「もちろん。ただ、ウィッチであることは隠すように言われていたので、おしとやかなクレのフリをしていたの。なかなかだったでしょう」
エーシャはいたずらっぽい笑みを浮かべると事もなげに言う。
ウィッチという存在、ウィッチの価値を知る者って物凄く限定的じゃないのか?
そもそもアルフェンはどう考える? タントや他のメンバーは?
考えたくはないがアルフェンのパーティーメンバーが⋯⋯⋯⋯。
「アルフェンのパーティーメンバーはシロよ」
エーシャがふたりの考えを見抜いたかのように言葉を続けた。
「エーシャからその言葉聞けて安心は出来たが、謎は深まるな」
「そうね。まずどこから漏れて、どう襲撃犯がその情報を手に入れたのか」
「あ! そもそもなんでアルフェンはエーシャがウィッチである事を隠したんだ? 勇者のパーティーだ、強力な魔術師がいてもそんなに違和感はないんじゃないのか?」
エーシャは上目でキルロを覗き込む、フフッと含んだ笑みを向けるとソファにもたれた。
「アルフェンが言うにはウィッチを無事に届けるのが自分の仕事だって。そう言ってパーティーに誘ってきたの。送り届けるまでは隠したかったんだって。だから襲撃を受けた時の落ち込みと怒りは相当なものだったよ。珍しく感情的になっていたもの」
「そらぁ、珍しいな」
「ねえ、ねえ。アルフェンが言っていた無事に届けるってどこに? どういうこと?」
「さぁね」
エーシャは肩をすくめて答えるだけだった。
分かっているのにあえて答えないようにも見えたが、もしどこかに届けなくてはいけないのなら、それをウチがしなくてはならないのでは?
そのまえになんでアルフェンは、エーシャがウィッチって分かったのだろうか?
疑問が次々に沸いてくる。
「エーシャをどこかに届けなくてはいけないのなら、ウチがそれを引き継ぐべきなのかな? それとアルフェンはなんでエーシャがウィッチって分かったの? この感じだとエーシャが名乗ったわけじゃないでしょう?」
エーシャはハルヲの言葉に少し驚いた表情を見せた。
笑顔は相変わらずだが、一息入れるためにカップに口をつける。
「さすがね。副団長、いろいろするどいわね。届ける云々かんぬんは、もう考えなくていいんじゃない? 運ぶなら、とっととアルフェンがやっているでしょう。それとなんでウィッチってバレたか。彼の右の緑目はその者が持つ資質を見抜くんですって。あ、これ内緒ね。勇者の家系ではその力を持つものが代々生まれて、その力を使ってこの世界を平和に導く手助けをするんですって。大変よねえ、勇者様って。そんなんで、彼の右目でウィッチってバレちゃったのよ」
いろいろと情報過多で頭がくらくらする。
そんなふたりをよそにエーシャはケラケラと笑い、あっけらかんと言い放つ。
重要事項が山盛りな気がしてならない、秘密を簡単に話されても困るのだが。
「アルフェン以外の兄弟もその目ってヤツを持っているのか?」
「持っていないんじゃないかな。アルフェンだけって聞いているよ」
そもそも資質ってなんだ? 悪意とかは見えないのか?
内緒じゃアルフェンに聞くわけにもいかないし。
「もう、頭がクラクラしてきたわ」
「そう? まあ、こんな感じよ。今日の調子だと歩けるようになるのもすぐ目の前ね、すぐに役立てそうよ。馬にも簡単に乗れそうだし、足手まといにはならないで済みそう」
「あ! そのことなんだけど。エーシャ、あなたアックスピークに乗らない? 馬の何倍もの機動力よ」
「え! いいの?」
ハルヲは黙ってうなずく、アックスピークなら馬より小さく素早さもある。
機動力も高いし、より実戦向きだ。
稀少種という心配はあるが、それは馬だろうが熊だろうが鳥だろうがつきまとうもの。
エーシャはヒールも使えるわけだし、他の者に任すより生存率はグッと上がる。
「キルロ、ヘッグに体を固定出来るように鞍を改造出来ないかな?」
「固定ね⋯⋯、つか、戦闘する気? 無理じゃね? 大人しく待っていればいいじゃん」
「何言っているの!? ついて行くに決まっているでしょう。団長宜しくね」
ソファの上でキルロは頭を抱え嘆く。
エーシャのペースに乗せられっぱなしだ。
アックスピークに固定か。
キルロの顔が鍛冶師のそれとなって行く。
「はぁー、とりあえず鞍を持ってきてくれよ。何か考えてみる」
「さっすがぁ! 宜しく団長様!」
現金なヤツめ、キルロが睨むと満面の笑みをエーシャは返した。
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