173 / 263
鍛冶師と治療師ときどき
調教師と治療師ときどき青い蛾
しおりを挟む
少しばかり言い淀んだエーシャの言葉に既視感を覚える。
少しばかり俯き、それでも伝えた言葉、そこに何か引っ掛かりを感じた。
聞き流しても言いと言いながらも発した言葉。
それは聞き流すなというメッセージが込められている? いや、エーシャの言葉からそう感じる⋯⋯。
ハルヲは顎に手を置きエーシャの言葉を今一度噛み締めた。聞き流すな、それとこの既視感。
あ! そうだ。シルがオーカの報告を聞きき終わると、少し表情を曇らせていた。
待て、もし仮にエーシャやシルの勘が当たっているとしたら、【アウルカウケウスレギオ(金の靴)】とは別の勢力が存在するって事? いや待って、でもシルからそんな動きがあったって報告はない⋯⋯でも、エーシャだって短い期間とは言え勇者パーティーのメンバー、素人があてずっぽうで言っているわけではないはず。何かしら思い当たる節があるに違いない。
「すいません。なんか余計な事を口走ってしまったみたいで⋯⋯」
眉間に皺を寄せ考えこんでいるハルヲを見やり、エーシャが申し訳なさそうに口を開く。
声を掛けられ、はっと顔を上げると困った顔をしているエーシャがいた。
余計ではないはず、聞き逃してはいけない気がする。
「あ、いや。いいのよ、むしろありがたい。【アウルカウケウスレギオ】に違和感を抱いているのはエーシャだけじゃないのよ。【アウルカウケウスレギオ】は間違いなくクロ。それとは違う勢力があるって感じているのよね」
「そうなりますかね。でも主犯は分かっているわけですし、そう躍起にならなくとも聞き流して貰って構いませんよ」
「でも、エーシャの中で違うと感じる何か⋯⋯根拠があるって事でしょう? それを教えて貰ってもいいかしら?」
エーシャが言葉を探す、どう伝えるべきゆっくりと間を置き、口を開いた。
「そうですね。一番は私を殺さなかったって事ですかね。【アウルカウケウスレギオ】なら、私を見せしめの為に生かす事はしないかと。むしろ殺して躯を目に付くところへ置くという選択をするように感じます」
言われてみれば確かに。
【アウルカウケウスレギオ】が命を重んじているとはとても思えない、どちらかと言えば真逆だ。
手段の為なら簡単に命を捨て置く、そんなヤツらがエーシャを生かす意味はない⋯⋯。
エーシャを生かす意味。
仮に別の勢力があるとして、勇者に抗するという点で同じだとする。
なぜエーシャを生かす?
ハルヲの青い瞳がエーシャを見つめる。
勇者パーティーの治療師、見せしめ、使い物にならなくした。
でも、殺さなかった。
「それはエーシャが考える違う勢力にとって、エーシャを生かしておく価値があるって事? ⋯⋯なの?」
ハルヲは自分で口にしておきながら半信半疑だった、言葉は尻すぼみになっていき、自分自身の言葉に力がないと感じた。
その様子にニヤリとエーシャらしくない口角の上げかたをして答える。
「どうしようかなぁ⋯⋯、お世話になっているしなぁ⋯⋯。そうだ! 私をこのパーティーにいれて下さいよ。この間ギルドに行ったとき見ましたよ、団員募集しているでしょう? 私をパーティーに入れてくれたら考えを含めて、秘密も教えますよ。田舎暮らしも悪くないけどちょっと飽きて来ちゃったのでお願いしますよ!」
普段と口調が変わり、ハルヲは気圧される。
エーシャ? あれ? こんな感じの娘だっけ?
「私ひとりでは決められないから、キルロも居る時にあらためて話しましょうか」
「ですよねぇ。副団長の後押しお願いしますよ!」
ニコニコと笑うエーシャに引きつりぎみの笑みを返した。
こんな感じの娘だっけ? ハルヲはあらためて感じ、小首を傾げる。
ただ、冷静に考えると後衛に治療師がいるのは悪くない。
リハビリで片足だけでもある程度動かせるようになれば、あとの移動は馬やテイムモンスターで補える。
前線に上がる必要はないわけだし、行動は限定的とはいえ悪くない申し出かも。
何よりアイツにヒールを掛ける事の出来る人間は欲しい、知らない人を入れるより勝手知ったるエーシャを入れる方がウチらしい。
「そうね、悪くない申し出ね。後押しするわ」
「そうこなくっちゃ。これでさらにリハビリ頑張れるわ」
ふたりで笑顔を見せあった。
アイツ渋りそうだな、まぁ、有無を言わさず決めてやる。
あ!
「エーシャ、もうウチに入ったでいいわよ」
「え?! いいの?」
「副団長権限でアイツに有無を言わさない。たまにはわがまま言ってもいいでしょう。いつもあいつに振り回されているんだもの」
「ふふふ、じゃあ、宜しくね」
「宜しく、でもなんかキャラ変わってない?」
「そう? 二面性をお楽しみ下さい」
そう言ってエーシャはおしとやかにお茶に口をつけた。
エーシャ・ラカイム加入??
門番か?
倒れているバグベアー亜種の群れ。
舌をだらしなく口からはみ出させ、生気のない目で血の池に沈んでいる。
オットはその先に見える洞口を見やる、この一帯だけがやたらとエンカウントした。
まるでここにモンスターを集めたようだ。いや、集めたと考えればあの洞口が当たりか。
「オット、ここら一帯は制圧したぞ。モンスターは見当たらん」
「クラカン、すまないね。助かるよ」
オットは壮年の前衛に笑みを向ける。
中央がこの【吹き溜まり】を最重要と捕らえ、アルフェンのパーティーからクラカン、女戦士のミースに部隊を任せ、【ブラウブラッタ(青い蛾)】との合同作戦を仕掛ける事とした。
残党の残り香はしない、無人だ。
オットが洞口を覗く、入口を入念に調べていく。
「行かんのか?」
「クラカン、焦りは禁物だよ。頭の回るヤツらの事だ、何か仕掛けているって考えるのが普通でしょう」
狭い入口を通り中へと進んだ。
中に入ると空間は少しだけ広くなる、魔術師が準備した灯りを手にした。
「ココ、リズベル」
オットが声を掛けた、マッパーの犬人とスカウトの猫人が前方へと上がった。
「これマッパーなんている? 一本道よ」
「んじゃ、こっち手伝ってよ」
「罠を探すの、苦手なのよねぇ」
ふたりはぶつぶつ言いながらも続く人の為に道を確保していった。
剝き出しの岩は手を加えられている様子は見受けられない。
【ブラウブラッタレギオ】とクラカンの部隊、それとミースの部隊と都合15名の精鋭が暗がりの中を進んでいる。
まわりの壁に細工されている様子はない、むやみに触らないように慎重を重ね進む。
どこまでも真っ直ぐに続いていた。
【蟻の巣】とは真逆だ、迷いようのない道が続く。
足元、壁と注意を払う、煙に巻いた策士の次の一手を頂戴するわけにはいかない。
しばらくも歩かないうちに開けた空間に出くわした。
縦横とも10Miくらい、高さはさほどない4Miほどの立方体に近い空間。
入口のすぐ側に燭台が設置されており、すぐに火を灯す。
予想通りって所か、順調過ぎるのが気になる。
奥に目をこらすと岩の壁をくり抜き、書棚が作られていた。
本というよりは雑に束ねた資料が雑に突っ込んであるのが目に付く。
壁をみるとこの空間を作る為に削った跡がある、相当な労力だな。
資料棚の反対には、小さめの書棚が同じように作られており、綺麗に本が収められていた。
「ここはなんだ?」
クラカンがこの空間を見渡しながら言葉をこぼした。
手の込んだ作り、見つかり辛い場所、ここが本拠地⋯⋯、裏の本拠地と見て間違いない。
オットは珍しく厳しい表情を崩さずこの空間を見渡している。
「まあ、とりあえず調べてみようか。僕達はあの資料の山を見てみるよ」
「それじゃあ、こっちはあの本棚か。本なんか見ても分からんが、まあ、見てみるか」
オットが資料に目を通そうとした刹那。
「おい! なんだこれ!」
オットは声の方、クラカン達が向かった本棚へと振り向いた。
引き出そうとした本が奥へと沈んでいく。
やられた!
その光景を目にした瞬間、理解した。
空間に岩がこすれる大きな音が響くと、岩が地面へと落ち、砕ける音が聞こえ、入口から土煙が舞うとその土煙に入口の燭台の灯りが消えていく。
「気をつけて!! 真ん中に固まって!!」
「あああああああ!」
「な、なんだこれええええ!」
オットの叫びを無視するかのように背後から絶叫が木霊した。
『グウゥゥゥゥゥゥッゥウ⋯⋯』
絶叫と一緒にいくつもの低い唸りがオット達の耳朶を掠める。
うす暗い空間に真っ赤ないくつもの目が光る、全容が見えてこない。
不安と恐怖がこの空間を支配し始めていた。
少しばかり俯き、それでも伝えた言葉、そこに何か引っ掛かりを感じた。
聞き流しても言いと言いながらも発した言葉。
それは聞き流すなというメッセージが込められている? いや、エーシャの言葉からそう感じる⋯⋯。
ハルヲは顎に手を置きエーシャの言葉を今一度噛み締めた。聞き流すな、それとこの既視感。
あ! そうだ。シルがオーカの報告を聞きき終わると、少し表情を曇らせていた。
待て、もし仮にエーシャやシルの勘が当たっているとしたら、【アウルカウケウスレギオ(金の靴)】とは別の勢力が存在するって事? いや待って、でもシルからそんな動きがあったって報告はない⋯⋯でも、エーシャだって短い期間とは言え勇者パーティーのメンバー、素人があてずっぽうで言っているわけではないはず。何かしら思い当たる節があるに違いない。
「すいません。なんか余計な事を口走ってしまったみたいで⋯⋯」
眉間に皺を寄せ考えこんでいるハルヲを見やり、エーシャが申し訳なさそうに口を開く。
声を掛けられ、はっと顔を上げると困った顔をしているエーシャがいた。
余計ではないはず、聞き逃してはいけない気がする。
「あ、いや。いいのよ、むしろありがたい。【アウルカウケウスレギオ】に違和感を抱いているのはエーシャだけじゃないのよ。【アウルカウケウスレギオ】は間違いなくクロ。それとは違う勢力があるって感じているのよね」
「そうなりますかね。でも主犯は分かっているわけですし、そう躍起にならなくとも聞き流して貰って構いませんよ」
「でも、エーシャの中で違うと感じる何か⋯⋯根拠があるって事でしょう? それを教えて貰ってもいいかしら?」
エーシャが言葉を探す、どう伝えるべきゆっくりと間を置き、口を開いた。
「そうですね。一番は私を殺さなかったって事ですかね。【アウルカウケウスレギオ】なら、私を見せしめの為に生かす事はしないかと。むしろ殺して躯を目に付くところへ置くという選択をするように感じます」
言われてみれば確かに。
【アウルカウケウスレギオ】が命を重んじているとはとても思えない、どちらかと言えば真逆だ。
手段の為なら簡単に命を捨て置く、そんなヤツらがエーシャを生かす意味はない⋯⋯。
エーシャを生かす意味。
仮に別の勢力があるとして、勇者に抗するという点で同じだとする。
なぜエーシャを生かす?
ハルヲの青い瞳がエーシャを見つめる。
勇者パーティーの治療師、見せしめ、使い物にならなくした。
でも、殺さなかった。
「それはエーシャが考える違う勢力にとって、エーシャを生かしておく価値があるって事? ⋯⋯なの?」
ハルヲは自分で口にしておきながら半信半疑だった、言葉は尻すぼみになっていき、自分自身の言葉に力がないと感じた。
その様子にニヤリとエーシャらしくない口角の上げかたをして答える。
「どうしようかなぁ⋯⋯、お世話になっているしなぁ⋯⋯。そうだ! 私をこのパーティーにいれて下さいよ。この間ギルドに行ったとき見ましたよ、団員募集しているでしょう? 私をパーティーに入れてくれたら考えを含めて、秘密も教えますよ。田舎暮らしも悪くないけどちょっと飽きて来ちゃったのでお願いしますよ!」
普段と口調が変わり、ハルヲは気圧される。
エーシャ? あれ? こんな感じの娘だっけ?
「私ひとりでは決められないから、キルロも居る時にあらためて話しましょうか」
「ですよねぇ。副団長の後押しお願いしますよ!」
ニコニコと笑うエーシャに引きつりぎみの笑みを返した。
こんな感じの娘だっけ? ハルヲはあらためて感じ、小首を傾げる。
ただ、冷静に考えると後衛に治療師がいるのは悪くない。
リハビリで片足だけでもある程度動かせるようになれば、あとの移動は馬やテイムモンスターで補える。
前線に上がる必要はないわけだし、行動は限定的とはいえ悪くない申し出かも。
何よりアイツにヒールを掛ける事の出来る人間は欲しい、知らない人を入れるより勝手知ったるエーシャを入れる方がウチらしい。
「そうね、悪くない申し出ね。後押しするわ」
「そうこなくっちゃ。これでさらにリハビリ頑張れるわ」
ふたりで笑顔を見せあった。
アイツ渋りそうだな、まぁ、有無を言わさず決めてやる。
あ!
「エーシャ、もうウチに入ったでいいわよ」
「え?! いいの?」
「副団長権限でアイツに有無を言わさない。たまにはわがまま言ってもいいでしょう。いつもあいつに振り回されているんだもの」
「ふふふ、じゃあ、宜しくね」
「宜しく、でもなんかキャラ変わってない?」
「そう? 二面性をお楽しみ下さい」
そう言ってエーシャはおしとやかにお茶に口をつけた。
エーシャ・ラカイム加入??
門番か?
倒れているバグベアー亜種の群れ。
舌をだらしなく口からはみ出させ、生気のない目で血の池に沈んでいる。
オットはその先に見える洞口を見やる、この一帯だけがやたらとエンカウントした。
まるでここにモンスターを集めたようだ。いや、集めたと考えればあの洞口が当たりか。
「オット、ここら一帯は制圧したぞ。モンスターは見当たらん」
「クラカン、すまないね。助かるよ」
オットは壮年の前衛に笑みを向ける。
中央がこの【吹き溜まり】を最重要と捕らえ、アルフェンのパーティーからクラカン、女戦士のミースに部隊を任せ、【ブラウブラッタ(青い蛾)】との合同作戦を仕掛ける事とした。
残党の残り香はしない、無人だ。
オットが洞口を覗く、入口を入念に調べていく。
「行かんのか?」
「クラカン、焦りは禁物だよ。頭の回るヤツらの事だ、何か仕掛けているって考えるのが普通でしょう」
狭い入口を通り中へと進んだ。
中に入ると空間は少しだけ広くなる、魔術師が準備した灯りを手にした。
「ココ、リズベル」
オットが声を掛けた、マッパーの犬人とスカウトの猫人が前方へと上がった。
「これマッパーなんている? 一本道よ」
「んじゃ、こっち手伝ってよ」
「罠を探すの、苦手なのよねぇ」
ふたりはぶつぶつ言いながらも続く人の為に道を確保していった。
剝き出しの岩は手を加えられている様子は見受けられない。
【ブラウブラッタレギオ】とクラカンの部隊、それとミースの部隊と都合15名の精鋭が暗がりの中を進んでいる。
まわりの壁に細工されている様子はない、むやみに触らないように慎重を重ね進む。
どこまでも真っ直ぐに続いていた。
【蟻の巣】とは真逆だ、迷いようのない道が続く。
足元、壁と注意を払う、煙に巻いた策士の次の一手を頂戴するわけにはいかない。
しばらくも歩かないうちに開けた空間に出くわした。
縦横とも10Miくらい、高さはさほどない4Miほどの立方体に近い空間。
入口のすぐ側に燭台が設置されており、すぐに火を灯す。
予想通りって所か、順調過ぎるのが気になる。
奥に目をこらすと岩の壁をくり抜き、書棚が作られていた。
本というよりは雑に束ねた資料が雑に突っ込んであるのが目に付く。
壁をみるとこの空間を作る為に削った跡がある、相当な労力だな。
資料棚の反対には、小さめの書棚が同じように作られており、綺麗に本が収められていた。
「ここはなんだ?」
クラカンがこの空間を見渡しながら言葉をこぼした。
手の込んだ作り、見つかり辛い場所、ここが本拠地⋯⋯、裏の本拠地と見て間違いない。
オットは珍しく厳しい表情を崩さずこの空間を見渡している。
「まあ、とりあえず調べてみようか。僕達はあの資料の山を見てみるよ」
「それじゃあ、こっちはあの本棚か。本なんか見ても分からんが、まあ、見てみるか」
オットが資料に目を通そうとした刹那。
「おい! なんだこれ!」
オットは声の方、クラカン達が向かった本棚へと振り向いた。
引き出そうとした本が奥へと沈んでいく。
やられた!
その光景を目にした瞬間、理解した。
空間に岩がこすれる大きな音が響くと、岩が地面へと落ち、砕ける音が聞こえ、入口から土煙が舞うとその土煙に入口の燭台の灯りが消えていく。
「気をつけて!! 真ん中に固まって!!」
「あああああああ!」
「な、なんだこれええええ!」
オットの叫びを無視するかのように背後から絶叫が木霊した。
『グウゥゥゥゥゥゥッゥウ⋯⋯』
絶叫と一緒にいくつもの低い唸りがオット達の耳朶を掠める。
うす暗い空間に真っ赤ないくつもの目が光る、全容が見えてこない。
不安と恐怖がこの空間を支配し始めていた。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
【完結】元婚約者であって家族ではありません。もう赤の他人なんですよ?
つくも茄子
ファンタジー
私、ヘスティア・スタンリー公爵令嬢は今日長年の婚約者であったヴィラン・ヤルコポル伯爵子息と婚約解消をいたしました。理由?相手の不貞行為です。婿入りの分際で愛人を連れ込もうとしたのですから当然です。幼馴染で家族同然だった相手に裏切られてショックだというのに相手は斜め上の思考回路。は!?自分が次期公爵?何の冗談です?家から出て行かない?ここは私の家です!貴男はもう赤の他人なんです!
文句があるなら法廷で決着をつけようではありませんか!
結果は当然、公爵家の圧勝。ヤルコポル伯爵家は御家断絶で一家離散。主犯のヴィランは怪しい研究施設でモルモットとしいて短い生涯を終える……はずでした。なのに何故か薬の副作用で強靭化してしまった。化け物のような『力』を手にしたヴィランは王都を襲い私達一家もそのまま儚く……にはならなかった。
目を覚ましたら幼い自分の姿が……。
何故か十二歳に巻き戻っていたのです。
最悪な未来を回避するためにヴィランとの婚約解消を!と拳を握りしめるものの婚約は継続。仕方なくヴィランの再教育を伯爵家に依頼する事に。
そこから新たな事実が出てくるのですが……本当に婚約は解消できるのでしょうか?
他サイトにも公開中。
【完結】転生少女は異世界でお店を始めたい
梅丸
ファンタジー
せっかく40代目前にして夢だった喫茶店オープンに漕ぎ着けたと言うのに事故に遭い呆気なく命を落としてしまった私。女神様が管理する異世界に転生させてもらい夢を実現するために奮闘するのだが、この世界には無いものが多すぎる! 創造魔法と言う女神様から授かった恩寵と前世の料理レシピを駆使して色々作りながら頑張る私だった。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる