166 / 263
希求と幻惑
仇討
しおりを挟む
やはり、ダメか。
まるで他人の脚みたいだ。
カズナは前方を睨んだまま、表情は変える事なく心の中でもどかしさを嘆く。
力を込め直した所で全く言う事を聞いてくれず、カズナはズルズルと脚を引きずるだけ。
スピードも勢いも全くない。前方から何度となく鞭が唸り襲い掛かった。
それでもケルトへと近づく。一歩また一歩。
顔の肉を幾度となく抉られ視界が赤くはじける。
もう一歩、もう一歩、しかし鞭を避ける気力は弾ける赤い鮮血とともにこぼれ落ちていく。
鞭が唸りを上げる度に刺した痛みが襲い、その痛みが全身を包み込む。
もう一歩。
折れそうになる膝を必死に耐えた。
倒れないカズナにケルトが目を剥き、焦りの色を漂わせる。
叩いても、叩いても、カズナの歩みが止まらない。
背中から重い足音がする。岩熊か?
もう少しだというのに、折れそうな膝と気力。
目的のものは目の前だ、笑え。
カズナは血まみれの口元に弱い笑みをこぼした。
マッシュの長ナイフとアッシモの手斧が何度となく切り結ぶ。
甲高い金属音を何度も鳴らし、うす暗い洞窟に火花を散らす。
一度距離を置き仕切り直すと、睨み合うアッシモが慣れた手つきでクルクルと手斧を弄ぶ姿が目に映った。
流石に厄介だな。
マッシュに少しばかり焦りが生まれる。
名の知れたソシエタスの団長の事はある。手練れ感が半端ない。
視線が交じる。
互いに鋭い視線を向けあった。
マッシュが先に動いた。全身をバネにして真っ直ぐに疾走して行く、アッシモは手斧をクロスさせ、そのスピードを迎え撃つ。
直前でマッシュが体を沈め、アッシモの懐から抉るように斬り上げる予想外の動きを見せた。
トリッキーな動きにも、アッシモは動じない。
沈み込んだマッシュの体に合わせ、躊躇なく蹴り飛ばす。
「ごはっ!」
マッシュの顎を捕らえ、脳みそが激しく揺れた。
一瞬、意識が飛ぶが、すぐに後ろへと転がり態勢を立て直す。
口の中が鉄の味で満たされ、ペっと血だまりを吐き出した。
体中からオーラでも出ているのか、アッシモから殺気が立ちこめる。
飛び込む隙が見当たらない。
先ほどのイメージが新鮮な残像として刻まれ、体が飛び込む事を拒絶する。
唐突だった。
アッシモが手にする手斧を投げる。
唸りを上げ回転をしながら飛び込んでくるそれを必死に躱す。
マッシュの態勢が崩れるほんの一瞬、アッシモはそれを見逃さない。
残る斧をマッシュへと振り下ろす、脳天目掛けて銀色の硬い刃が迫る。
クソ!
必死で頭を振り斧から逃れる。
ザクリ。
致命傷は逃れたが頭を掠めて行った斧が左の肩へと深々と食い込んだ。
「がぁはっ!」
肩を押さえ後ろへと下がる。
切断しなかっただけマシか。
血がダラダラと地面を濡らす。
しくじったな。
アッシモがこの好機を逃しはしない、落ちた斧を拾いマッシュへとにじり寄って行く。
アッシモの顔に油断はない。
冷静沈着、そんな言葉がしっくり来そうな慢心のない眼差しで、マッシュへと近づいて行った。
ハルヲの目に違和感が宿る。
あの岩熊たちは何? テイム?
カズナを追いかける姿が目に入る。
岩熊の先に、フラフラとやられ放題のカズナの姿が見えた。
「カズナーーー!!」
ハルヲの叫びはカズナに届かない。
マズイ。
急いで剛弓を構え岩熊へ向けて矢を次々に放つ。
腕や体に深々と突き刺さる矢に怒りの矛先をハルヲへと向けた。
血走った目、岩熊と思えぬ程の速さ。
近づけば近づく程その違和感が増していく。
「誰か! カズナのフォロー!」
岩熊に向けて矢を放ちながらハルヲが叫ぶ。
一筋の白い光。
カズナに向けて飛んで行った。
飛びそうな意識を怒りで繋ぎ留める。
狭くなる視界に映るのは鞭を振るい続けるケルトの姿だけだった。
息苦しい、とりあえず腕を振って鞭を払ってみる。
鞭に当たることもなく目の前の空気を掻き回しただけだった。
ズルズルと引きずる脚が重い、動いてくれない。
クソったれ、目の前だというのに。
真っ赤に染まる視界の片隅に映った。
あれは⋯⋯真っ白な光?
ケルトに向かって飛んで行くその光にカズナは見入った。
聖なる光……?
ぼんやりと思考する。途切れそうな視界に映るケルトののけぞる姿。
ハハハ、キノ!
白銀のナイフを逆手に二本握り、爆発的なスピードでケルトへ迫る。
地を蹴り上げ疾走する姿はまるで閃光。
そのままの勢いで体を回しながらまるで踊りでも踊るかのように舞い、ケルトを斬り刻む。
カズナに気を取られていたケルトは、白光に目を剥く。
気がついたときにはすでに手遅れ。キノを見下ろすことしか出来ない。
キノが懐に入り込むのを簡単に許すと、なす術なく体中から血を噴きだしていく。
「ぁぁぁぁああああー!」
一瞬の出来事に何が起こったのかケルトの頭の中が混乱を来し、恐怖に叫ぶ。
勝ったも同然。もう終わるはずだった⋯⋯。
キノの素早い動きにケルトは全くついて行けず、後ろへとズルズル下がることしか出来ない。
キノが致命傷を避けるように腕に脚にナイフを突き刺していくと、ケルトの体は血を噴きだし、腰から砕けるように尻餅をついた。
「はぁあわわわわ⋯⋯」
恐怖に震えるケルトの眼前にカズナが立った。
手の甲から伸びる短い刃をケルトへゆっくりと向ける。
((殺すな!!!))
誰かが叫びが飛びそうな意識に届く。
キルロ?
「チッ!」
カズナはひとつ舌を打つと、ガタガタと座り込んで震えるケルトの髪を、グっと掴み自分の血塗れの顔へ寄せた。
涙目のケルトがカズナから視線を逸らす。
「良く見ロ! おまえらが蹂躙した兎人ダ!」
「ぁあぁぁぁ⋯⋯、殺すな! やったのはオレじゃない!」
カズナは髪を握る手に力を込める。
「良く見ておケ。おまえが最後に見る光景ダ。弄んだ一族の顔をおまえの腐った脳みそに刻んでおケ」
グチュ、グチュ。
カズナの刃が両の眼球をついばんだ。
「あああああああああ!!!!」
ケルトは両目から血の涙を流し、暗闇の世界へと飲まれる。
「目! 目!」
カズナは両目を押さえながらのたうち回るケルトの頭を蹴り飛ばす。
ケルトの意識が飛び、静かになった。
その姿を一瞥し蔑む。
「キノ、助かっタ」
キノの頭を撫でるとカズナは、そのままばたりと地面へ倒れ込んだ。
岩熊の動きが鈍ってきた。
何本もの矢を体からぶら下げ、ハルヲへと向かってくる。
えらいタフね。
頭を狙いすまし、ブォンと低い唸りとともに矢を放つ。
テイムした人間が悪かったってことでゴメンね。
ボスッと狙い通り眉間に突き刺さった。
よし!
??
倒れる気配がない。
なんで?
スピードは一気に落ちたが、前へと進み続ける。
イヤがる素振りも見せない、吼えることもない。
やがてずるっと足を滑らせ地面へと伏せると、動きが唐突に止まった。
血走っていた目から一気に生気を失っていく。
これ知っている。
沸き起こる既視感と吐きたくなるほどの嫌悪感。
コイツら動物たちにまでやりやがった!
怒りに打ち震える。
こんなやり方って! あの仔のために流した涙って!
ゴメン。
救ってあげられなくて。
すぐに楽にしてあげる。
近づくもう一頭の岩熊へゆっくりと弓を構えた。
「はぁー」
狙いを定めながら大きく息を吐く。
眉間へと突き刺さった矢の勢いに岩熊の首が、後ろへとガクンと折れた。
突進するスピードは目に見えて遅くなり、ハルヲの目の前で動きが止まる。
「ホント、ごめんね」
倒れた岩熊の頭へ手を置き、後悔と懺悔を口にした。
「カズナ!」
キルロが眼前の犬人を蹴り飛ばし、駆け出した。
ピクリとも動かないカズナに背筋からは、冷ややかな汗が滑り落ちていく。
体が上下しているのが見えた、呼吸はしているな。
少しだけ安堵する。
「キノ!」
キルロの呼びかけにすぐにナイフを構えた。
周りを見渡す、敵はまだ遠い。
岩熊の側に佇むハルヲと目が合った。
ハルヲもすぐに弓を構えフォローの態勢を取る。
「癒白光」
キルロの手から黄金の光玉がカズナに落ちていく。
その様子に取り囲む敵が気づき始める。
「おい、あそこ」
目配せをすると嬲り殺そうと、動きの取れないキルロたちの元へと一斉に駆け出した。
まるで他人の脚みたいだ。
カズナは前方を睨んだまま、表情は変える事なく心の中でもどかしさを嘆く。
力を込め直した所で全く言う事を聞いてくれず、カズナはズルズルと脚を引きずるだけ。
スピードも勢いも全くない。前方から何度となく鞭が唸り襲い掛かった。
それでもケルトへと近づく。一歩また一歩。
顔の肉を幾度となく抉られ視界が赤くはじける。
もう一歩、もう一歩、しかし鞭を避ける気力は弾ける赤い鮮血とともにこぼれ落ちていく。
鞭が唸りを上げる度に刺した痛みが襲い、その痛みが全身を包み込む。
もう一歩。
折れそうになる膝を必死に耐えた。
倒れないカズナにケルトが目を剥き、焦りの色を漂わせる。
叩いても、叩いても、カズナの歩みが止まらない。
背中から重い足音がする。岩熊か?
もう少しだというのに、折れそうな膝と気力。
目的のものは目の前だ、笑え。
カズナは血まみれの口元に弱い笑みをこぼした。
マッシュの長ナイフとアッシモの手斧が何度となく切り結ぶ。
甲高い金属音を何度も鳴らし、うす暗い洞窟に火花を散らす。
一度距離を置き仕切り直すと、睨み合うアッシモが慣れた手つきでクルクルと手斧を弄ぶ姿が目に映った。
流石に厄介だな。
マッシュに少しばかり焦りが生まれる。
名の知れたソシエタスの団長の事はある。手練れ感が半端ない。
視線が交じる。
互いに鋭い視線を向けあった。
マッシュが先に動いた。全身をバネにして真っ直ぐに疾走して行く、アッシモは手斧をクロスさせ、そのスピードを迎え撃つ。
直前でマッシュが体を沈め、アッシモの懐から抉るように斬り上げる予想外の動きを見せた。
トリッキーな動きにも、アッシモは動じない。
沈み込んだマッシュの体に合わせ、躊躇なく蹴り飛ばす。
「ごはっ!」
マッシュの顎を捕らえ、脳みそが激しく揺れた。
一瞬、意識が飛ぶが、すぐに後ろへと転がり態勢を立て直す。
口の中が鉄の味で満たされ、ペっと血だまりを吐き出した。
体中からオーラでも出ているのか、アッシモから殺気が立ちこめる。
飛び込む隙が見当たらない。
先ほどのイメージが新鮮な残像として刻まれ、体が飛び込む事を拒絶する。
唐突だった。
アッシモが手にする手斧を投げる。
唸りを上げ回転をしながら飛び込んでくるそれを必死に躱す。
マッシュの態勢が崩れるほんの一瞬、アッシモはそれを見逃さない。
残る斧をマッシュへと振り下ろす、脳天目掛けて銀色の硬い刃が迫る。
クソ!
必死で頭を振り斧から逃れる。
ザクリ。
致命傷は逃れたが頭を掠めて行った斧が左の肩へと深々と食い込んだ。
「がぁはっ!」
肩を押さえ後ろへと下がる。
切断しなかっただけマシか。
血がダラダラと地面を濡らす。
しくじったな。
アッシモがこの好機を逃しはしない、落ちた斧を拾いマッシュへとにじり寄って行く。
アッシモの顔に油断はない。
冷静沈着、そんな言葉がしっくり来そうな慢心のない眼差しで、マッシュへと近づいて行った。
ハルヲの目に違和感が宿る。
あの岩熊たちは何? テイム?
カズナを追いかける姿が目に入る。
岩熊の先に、フラフラとやられ放題のカズナの姿が見えた。
「カズナーーー!!」
ハルヲの叫びはカズナに届かない。
マズイ。
急いで剛弓を構え岩熊へ向けて矢を次々に放つ。
腕や体に深々と突き刺さる矢に怒りの矛先をハルヲへと向けた。
血走った目、岩熊と思えぬ程の速さ。
近づけば近づく程その違和感が増していく。
「誰か! カズナのフォロー!」
岩熊に向けて矢を放ちながらハルヲが叫ぶ。
一筋の白い光。
カズナに向けて飛んで行った。
飛びそうな意識を怒りで繋ぎ留める。
狭くなる視界に映るのは鞭を振るい続けるケルトの姿だけだった。
息苦しい、とりあえず腕を振って鞭を払ってみる。
鞭に当たることもなく目の前の空気を掻き回しただけだった。
ズルズルと引きずる脚が重い、動いてくれない。
クソったれ、目の前だというのに。
真っ赤に染まる視界の片隅に映った。
あれは⋯⋯真っ白な光?
ケルトに向かって飛んで行くその光にカズナは見入った。
聖なる光……?
ぼんやりと思考する。途切れそうな視界に映るケルトののけぞる姿。
ハハハ、キノ!
白銀のナイフを逆手に二本握り、爆発的なスピードでケルトへ迫る。
地を蹴り上げ疾走する姿はまるで閃光。
そのままの勢いで体を回しながらまるで踊りでも踊るかのように舞い、ケルトを斬り刻む。
カズナに気を取られていたケルトは、白光に目を剥く。
気がついたときにはすでに手遅れ。キノを見下ろすことしか出来ない。
キノが懐に入り込むのを簡単に許すと、なす術なく体中から血を噴きだしていく。
「ぁぁぁぁああああー!」
一瞬の出来事に何が起こったのかケルトの頭の中が混乱を来し、恐怖に叫ぶ。
勝ったも同然。もう終わるはずだった⋯⋯。
キノの素早い動きにケルトは全くついて行けず、後ろへとズルズル下がることしか出来ない。
キノが致命傷を避けるように腕に脚にナイフを突き刺していくと、ケルトの体は血を噴きだし、腰から砕けるように尻餅をついた。
「はぁあわわわわ⋯⋯」
恐怖に震えるケルトの眼前にカズナが立った。
手の甲から伸びる短い刃をケルトへゆっくりと向ける。
((殺すな!!!))
誰かが叫びが飛びそうな意識に届く。
キルロ?
「チッ!」
カズナはひとつ舌を打つと、ガタガタと座り込んで震えるケルトの髪を、グっと掴み自分の血塗れの顔へ寄せた。
涙目のケルトがカズナから視線を逸らす。
「良く見ロ! おまえらが蹂躙した兎人ダ!」
「ぁあぁぁぁ⋯⋯、殺すな! やったのはオレじゃない!」
カズナは髪を握る手に力を込める。
「良く見ておケ。おまえが最後に見る光景ダ。弄んだ一族の顔をおまえの腐った脳みそに刻んでおケ」
グチュ、グチュ。
カズナの刃が両の眼球をついばんだ。
「あああああああああ!!!!」
ケルトは両目から血の涙を流し、暗闇の世界へと飲まれる。
「目! 目!」
カズナは両目を押さえながらのたうち回るケルトの頭を蹴り飛ばす。
ケルトの意識が飛び、静かになった。
その姿を一瞥し蔑む。
「キノ、助かっタ」
キノの頭を撫でるとカズナは、そのままばたりと地面へ倒れ込んだ。
岩熊の動きが鈍ってきた。
何本もの矢を体からぶら下げ、ハルヲへと向かってくる。
えらいタフね。
頭を狙いすまし、ブォンと低い唸りとともに矢を放つ。
テイムした人間が悪かったってことでゴメンね。
ボスッと狙い通り眉間に突き刺さった。
よし!
??
倒れる気配がない。
なんで?
スピードは一気に落ちたが、前へと進み続ける。
イヤがる素振りも見せない、吼えることもない。
やがてずるっと足を滑らせ地面へと伏せると、動きが唐突に止まった。
血走っていた目から一気に生気を失っていく。
これ知っている。
沸き起こる既視感と吐きたくなるほどの嫌悪感。
コイツら動物たちにまでやりやがった!
怒りに打ち震える。
こんなやり方って! あの仔のために流した涙って!
ゴメン。
救ってあげられなくて。
すぐに楽にしてあげる。
近づくもう一頭の岩熊へゆっくりと弓を構えた。
「はぁー」
狙いを定めながら大きく息を吐く。
眉間へと突き刺さった矢の勢いに岩熊の首が、後ろへとガクンと折れた。
突進するスピードは目に見えて遅くなり、ハルヲの目の前で動きが止まる。
「ホント、ごめんね」
倒れた岩熊の頭へ手を置き、後悔と懺悔を口にした。
「カズナ!」
キルロが眼前の犬人を蹴り飛ばし、駆け出した。
ピクリとも動かないカズナに背筋からは、冷ややかな汗が滑り落ちていく。
体が上下しているのが見えた、呼吸はしているな。
少しだけ安堵する。
「キノ!」
キルロの呼びかけにすぐにナイフを構えた。
周りを見渡す、敵はまだ遠い。
岩熊の側に佇むハルヲと目が合った。
ハルヲもすぐに弓を構えフォローの態勢を取る。
「癒白光」
キルロの手から黄金の光玉がカズナに落ちていく。
その様子に取り囲む敵が気づき始める。
「おい、あそこ」
目配せをすると嬲り殺そうと、動きの取れないキルロたちの元へと一斉に駆け出した。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

なんで私だけ我慢しなくちゃならないわけ?
ワールド
恋愛
私、フォン・クラインハートは、由緒正しき家柄に生まれ、常に家族の期待に応えるべく振る舞ってまいりましたわ。恋愛、趣味、さらには私の将来に至るまで、すべては家名と伝統のため。しかし、これ以上、我慢するのは終わりにしようと決意いたしましたわ。
だってなんで私だけ我慢しなくちゃいけないと思ったんですもの。
これからは好き勝手やらせてもらいますわ。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。


転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる