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希求と幻惑
懇願
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執務室に鎮座する必要以上に豪奢な椅子。そこにもたれていても、左頬にある傷がうずいていた。
その自らのうずきに気づかないほどの怒りにうち震えている。
また、アイツらだ!
書斎机の上で組んだ手をきつく結び一点を見つめていた。
目立つ行動は慎んでいたのに、まさか小人族に手を出してくるとは。
自分の読みが甘かったのか? あっちの件も動きにくくなってしまった。
執務室でひとり顔を歪ます。
静かなノックの音が、静まり返る執務室鳴り響く、音の鳴る方へ顔を上げるとセロが静かに入室する姿が目に入った。
「摂政、失礼いたします。今後の動きはどうされますか?」
動きの取れないまま時間だけが進んでいる、小人族の存在が公になるのは時間の問題だ。
ただそこはさして問題ではない。
他国に介入されボロが出るのが今一番危惧しなければならない事案だ。
「セロ、あなたはどう考えます?」
セロは宙を仰ぎ逡巡すると首を横に振る。
「とりあえず芳しくはない、と思います。まずは他国に介入されないようにするのが先決かと思われますがいかがでしょう」
ロブ(クック)は首を縦に振り具体策について考えを巡らした。
小人族が失脚した今、ヒューマンを奴隷にしておく意味はないのでは?
そんなものを野放しにしていたら他国から介入のいい口実になってしまうのではないのか?
「セロ、あなたはヒューマンお嫌いですか?」
「いえ、特段嫌う理由もありませんしこれといって思うところはありません」
「ではまず、奴隷制を廃止しましょう。他国からの介入を受けても問題ないように汚点についてまず整理を。そしてあっちの件に関しては様子を見つつ、ほとぼりが冷めるまで凍結です」
「かしこまりました。奴隷制の廃止については関係各所との連携が必要なのでお時間を頂戴したいのですが」
「構いませんよ。ただそれとなく奴隷制はなくなると風潮して下さい。それだけで十分ですから」
セロが一礼して退室した。
思うように進まない事柄に苛立ちが止まらない。
ガシャン!
手にしていたカップを床へと叩きつけた。
自分の描いた絵図がバラバラになった。
床下に散らばる、砕け散ったカップの破片のように。
守勢に終始している自分にも、もどかしく腹立たしかった。
国としての体裁が崩れたわけではない、体裁が整っていれば中央が介入してくることはない。
表面だけでも真っ当な国としての体裁を崩さないようにしなければ、さらなる計画の遅れが出てしまう。
「チッ!」
誰もいない部屋に舌打ちが響く。
怒りに歪んだ表情で窓の外を睨んだ。
一夜明けた自治領アルバに朝の喧騒が訪れた。
街を行きかう人影に人一倍小さな影が混じっている。
もの珍しそうにキョロキョロと街並みを眺めては、気になるものに見入っていた。
気軽に声を掛ける住人たちへ遠慮がちな会釈で返していく。
テクテクと歩くその足は軽やかに街の中を進んでいった。
そんな小人族たちとはまた別のところを、コルカスが歩いている。
キルロから衛兵の詰め所に呼び出しされていた。
早急にお願いをしなければならない事案があるとの事らしい。コルカスが詰め所に現れると、その言葉通りに間髪入れずキルロが頭を下げた。
「コルカス! 副大統領頼む」
「え!? いやいや、そんな大役は⋯⋯」
「いや、小人族の意見を吸い上げて、他の人たちとしっかり話し合ってすり合わせをして欲しいんだ。頼むよー」
コルカスは難しい顔を見せ、唸ってみせた。
首を傾げ眉間に皺を寄せると童顔に似つかわしくない表情を見せている。
しばらく逡巡すると重い口を開いた。
「わかりました。お受けいたします」
「うん、よろしく」
キルロに押される形で渋々了承をした。
キルロはそんなことはおかまいなしで、いい笑顔をたたえている。
やれやれとコルカスは嘆息するとふと疑問が沸いてきた。
「獣人のヤクロウが大統領で兎人と小人族の副大統領、ヒューマンの代表は入れないのですか?」
「その辺りをみんなに聞いてみたんだけど、ヤクロウにまかすって。ヤクロウに救って貰ったから信頼が厚いんだ」
コルカスはひとつうなずき合点がいった。
「なぁ、コルカス。ヤクロウとのことは聞いた。忘れろとか水流せとは言わないが、協力はしてやってくれ。あいつも小人族には気をつかうし、コルカスがうまいことその辺のバランスを取って欲しいんだ」
「心得てるつもりです。こちらにはもうわだかまりはありませんから、ご心配なさらず」
「そっか、よろしく」
良い返事を貰い、キルロは自治領アルバをあとにした。
ギルドは相変わらずごった返し盛況を見せていた。
ミドラスに戻るとその足でギルドの様子を遠目から眺める、伏し目がちに受付へ近づいていく。
「【スミテマアルバレギオ】の団員募集を中止したいんだ。掲示板から外してくれ」
窓口へ体を乗り出し小声で清潔な青色の制服を纏う受付嬢へ話し掛ける。
ニコニコと笑顔を絶やさず手続きの書類をカウンターへと出した。
「それではこちらに記入をお願いいたしまーす」
そそくさと記入していく、周りにバレると面倒くさい。
さっさとここから逃げ出したいものだ、視線をキョロキョロと忙しなく動かし辺りの様子を伺っていく。
記入した書類を受付嬢がチェックをしている、ちゃっ、ちゃと済ませてくれよ。
「【スミテマアルバレギオ】様、今回のキャンセルは無事に受理されましーた。お疲れ様でございまーす」
良く通る声がギルドの窓口に響き渡る。
んぐっ!
そんなデカイ声出すな!
小声で話しているんだから察しろよ。
背中越しにざわつきが伝わる。
(おいおい、あれが団長か?)
(随分と若いな)
(どんなからくり使いやがった)
(入団希望取りやめだってよ)
全く、好き勝手ほざきやがって、ほっとけよ。
「それとこちらが昨日までの入団希望者の書類になります。お目通しのほど宜しくお願いいたしまーす」
受付嬢の張り付いた笑顔に脱力感でいっぱいになる。
ざわつく人垣を掻き分け、山ほどの書類を抱えて出口へと向かった。
捨てるわけにもいかないし、邪魔なんだよな。
見るだけは見ておくか。
視線が痛いな、そういえば最初にキノを連れていた時もこんな感じだったけ。
そう思うと少しの懐かしさに気が紛れた。
兎にも角にもサッサと帰ろう。
目立っていいことは何も無い。
「キルロ何それ? おみやげ?」
一足先に帰っていたキノが山ほどの入団希望の束を眺める。
久々の自室の居間で書類の束と、にらめっこしながらお茶をすすった。
人が欲しいっていうのが無いわけではないが、どうにもピンとこない。
一枚取って眺める。
名前、種族、性別、年齢、職、等々。
ギルド登録時の情報と本人のコメントが書いてあった。
ひとつ摘まむように手に取り眺める。
気乗りが全くしない。
戦士と魔術師は欲しい所だが、ピンとくるものはなかった。
キノもマネしてキルロの投げた書類を手に取り眺めては投げる。
「キノ、いい感じのヤツいるか?」
「うーん、いないね」
「だよな」
現段階でソシエタスに入っているヤツまで書類を出してやがる。
所属している所に恩とかないのかねえ。
椅子へだらしなく体を預けて嘆息する。
「早駆けです!」
店先から声がした、封筒を手に取り封蠟を確認する。
アルフェンじゃないな。
【ブラウブラッタレギオ(青い蛾)】? マッシュの兄貴のところか。
何だってウチに?
怪しい入口を発見⋯⋯キシャ・クライカ。
まさしく、マッシュの兄ちゃんからだ。
『あきらかに人の手が加わった洞窟の入口を発見。
反勇者に通じる可能性も考慮。
そのため、あえて身内《ブラウブラッタ》ではなくこちらに報告と探索要請をする』
マッシュも身内ですら疑うって言っていた。
完全にシロと分かっているところに依頼するのが無難だよな。
まずはマッシュとハルヲに相談して、クエストも今はないし探索いくのもありか。
「キノ、ハルヲに声掛けてきてくんないか」
「あいあーい」
こっちはマッシュのところに声掛け行くか。
ふたりは店先で分かれ、午後の街へと歩き出した。
その自らのうずきに気づかないほどの怒りにうち震えている。
また、アイツらだ!
書斎机の上で組んだ手をきつく結び一点を見つめていた。
目立つ行動は慎んでいたのに、まさか小人族に手を出してくるとは。
自分の読みが甘かったのか? あっちの件も動きにくくなってしまった。
執務室でひとり顔を歪ます。
静かなノックの音が、静まり返る執務室鳴り響く、音の鳴る方へ顔を上げるとセロが静かに入室する姿が目に入った。
「摂政、失礼いたします。今後の動きはどうされますか?」
動きの取れないまま時間だけが進んでいる、小人族の存在が公になるのは時間の問題だ。
ただそこはさして問題ではない。
他国に介入されボロが出るのが今一番危惧しなければならない事案だ。
「セロ、あなたはどう考えます?」
セロは宙を仰ぎ逡巡すると首を横に振る。
「とりあえず芳しくはない、と思います。まずは他国に介入されないようにするのが先決かと思われますがいかがでしょう」
ロブ(クック)は首を縦に振り具体策について考えを巡らした。
小人族が失脚した今、ヒューマンを奴隷にしておく意味はないのでは?
そんなものを野放しにしていたら他国から介入のいい口実になってしまうのではないのか?
「セロ、あなたはヒューマンお嫌いですか?」
「いえ、特段嫌う理由もありませんしこれといって思うところはありません」
「ではまず、奴隷制を廃止しましょう。他国からの介入を受けても問題ないように汚点についてまず整理を。そしてあっちの件に関しては様子を見つつ、ほとぼりが冷めるまで凍結です」
「かしこまりました。奴隷制の廃止については関係各所との連携が必要なのでお時間を頂戴したいのですが」
「構いませんよ。ただそれとなく奴隷制はなくなると風潮して下さい。それだけで十分ですから」
セロが一礼して退室した。
思うように進まない事柄に苛立ちが止まらない。
ガシャン!
手にしていたカップを床へと叩きつけた。
自分の描いた絵図がバラバラになった。
床下に散らばる、砕け散ったカップの破片のように。
守勢に終始している自分にも、もどかしく腹立たしかった。
国としての体裁が崩れたわけではない、体裁が整っていれば中央が介入してくることはない。
表面だけでも真っ当な国としての体裁を崩さないようにしなければ、さらなる計画の遅れが出てしまう。
「チッ!」
誰もいない部屋に舌打ちが響く。
怒りに歪んだ表情で窓の外を睨んだ。
一夜明けた自治領アルバに朝の喧騒が訪れた。
街を行きかう人影に人一倍小さな影が混じっている。
もの珍しそうにキョロキョロと街並みを眺めては、気になるものに見入っていた。
気軽に声を掛ける住人たちへ遠慮がちな会釈で返していく。
テクテクと歩くその足は軽やかに街の中を進んでいった。
そんな小人族たちとはまた別のところを、コルカスが歩いている。
キルロから衛兵の詰め所に呼び出しされていた。
早急にお願いをしなければならない事案があるとの事らしい。コルカスが詰め所に現れると、その言葉通りに間髪入れずキルロが頭を下げた。
「コルカス! 副大統領頼む」
「え!? いやいや、そんな大役は⋯⋯」
「いや、小人族の意見を吸い上げて、他の人たちとしっかり話し合ってすり合わせをして欲しいんだ。頼むよー」
コルカスは難しい顔を見せ、唸ってみせた。
首を傾げ眉間に皺を寄せると童顔に似つかわしくない表情を見せている。
しばらく逡巡すると重い口を開いた。
「わかりました。お受けいたします」
「うん、よろしく」
キルロに押される形で渋々了承をした。
キルロはそんなことはおかまいなしで、いい笑顔をたたえている。
やれやれとコルカスは嘆息するとふと疑問が沸いてきた。
「獣人のヤクロウが大統領で兎人と小人族の副大統領、ヒューマンの代表は入れないのですか?」
「その辺りをみんなに聞いてみたんだけど、ヤクロウにまかすって。ヤクロウに救って貰ったから信頼が厚いんだ」
コルカスはひとつうなずき合点がいった。
「なぁ、コルカス。ヤクロウとのことは聞いた。忘れろとか水流せとは言わないが、協力はしてやってくれ。あいつも小人族には気をつかうし、コルカスがうまいことその辺のバランスを取って欲しいんだ」
「心得てるつもりです。こちらにはもうわだかまりはありませんから、ご心配なさらず」
「そっか、よろしく」
良い返事を貰い、キルロは自治領アルバをあとにした。
ギルドは相変わらずごった返し盛況を見せていた。
ミドラスに戻るとその足でギルドの様子を遠目から眺める、伏し目がちに受付へ近づいていく。
「【スミテマアルバレギオ】の団員募集を中止したいんだ。掲示板から外してくれ」
窓口へ体を乗り出し小声で清潔な青色の制服を纏う受付嬢へ話し掛ける。
ニコニコと笑顔を絶やさず手続きの書類をカウンターへと出した。
「それではこちらに記入をお願いいたしまーす」
そそくさと記入していく、周りにバレると面倒くさい。
さっさとここから逃げ出したいものだ、視線をキョロキョロと忙しなく動かし辺りの様子を伺っていく。
記入した書類を受付嬢がチェックをしている、ちゃっ、ちゃと済ませてくれよ。
「【スミテマアルバレギオ】様、今回のキャンセルは無事に受理されましーた。お疲れ様でございまーす」
良く通る声がギルドの窓口に響き渡る。
んぐっ!
そんなデカイ声出すな!
小声で話しているんだから察しろよ。
背中越しにざわつきが伝わる。
(おいおい、あれが団長か?)
(随分と若いな)
(どんなからくり使いやがった)
(入団希望取りやめだってよ)
全く、好き勝手ほざきやがって、ほっとけよ。
「それとこちらが昨日までの入団希望者の書類になります。お目通しのほど宜しくお願いいたしまーす」
受付嬢の張り付いた笑顔に脱力感でいっぱいになる。
ざわつく人垣を掻き分け、山ほどの書類を抱えて出口へと向かった。
捨てるわけにもいかないし、邪魔なんだよな。
見るだけは見ておくか。
視線が痛いな、そういえば最初にキノを連れていた時もこんな感じだったけ。
そう思うと少しの懐かしさに気が紛れた。
兎にも角にもサッサと帰ろう。
目立っていいことは何も無い。
「キルロ何それ? おみやげ?」
一足先に帰っていたキノが山ほどの入団希望の束を眺める。
久々の自室の居間で書類の束と、にらめっこしながらお茶をすすった。
人が欲しいっていうのが無いわけではないが、どうにもピンとこない。
一枚取って眺める。
名前、種族、性別、年齢、職、等々。
ギルド登録時の情報と本人のコメントが書いてあった。
ひとつ摘まむように手に取り眺める。
気乗りが全くしない。
戦士と魔術師は欲しい所だが、ピンとくるものはなかった。
キノもマネしてキルロの投げた書類を手に取り眺めては投げる。
「キノ、いい感じのヤツいるか?」
「うーん、いないね」
「だよな」
現段階でソシエタスに入っているヤツまで書類を出してやがる。
所属している所に恩とかないのかねえ。
椅子へだらしなく体を預けて嘆息する。
「早駆けです!」
店先から声がした、封筒を手に取り封蠟を確認する。
アルフェンじゃないな。
【ブラウブラッタレギオ(青い蛾)】? マッシュの兄貴のところか。
何だってウチに?
怪しい入口を発見⋯⋯キシャ・クライカ。
まさしく、マッシュの兄ちゃんからだ。
『あきらかに人の手が加わった洞窟の入口を発見。
反勇者に通じる可能性も考慮。
そのため、あえて身内《ブラウブラッタ》ではなくこちらに報告と探索要請をする』
マッシュも身内ですら疑うって言っていた。
完全にシロと分かっているところに依頼するのが無難だよな。
まずはマッシュとハルヲに相談して、クエストも今はないし探索いくのもありか。
「キノ、ハルヲに声掛けてきてくんないか」
「あいあーい」
こっちはマッシュのところに声掛け行くか。
ふたりは店先で分かれ、午後の街へと歩き出した。
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