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絶望の淵
絶望の淵
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その動きはまるでスローモーションのよう。
盾を構えたネインが躊躇せず、ユラの前へと体を投げ出した。
ドレイクの巨大な爪はどこまでも鋭く自らの力を誇示する。
その巨大な力はネインをいとも簡単に切り裂いていく。
振り切った爪はネインの血を滴らせ絶望を誇示した。
切り裂かれた体が血を振り撒きながら宙をクルクルと回っている。
それは余りにも簡単で呆気なく、現実感の薄い光景にキルロの時間を止めた。
思考が止まる。
誰かが叫んでいる。
あ、ダメだ、ダメだ。
ヒール掛けに行かなきゃ。
足がうまく動かない、早く行かなきゃ。
ハルヲ……サポート………。
いくら手を伸ばしてもネインには届かなかった。
絶望の淵に腰を掛けている。
希望が遠くへと逃げていく。
「退いてーーーー! 退けっーーーー!」
ハルヲが叫ぶ。
フェインは溢れ出る涙を拭うと、蒼白の表情でしゃがみこんでいるユラを小脇に抱え、落ちている大盾を拾い最大速でドレイクから離れる。
両手が塞がっているフェインは嗚咽をこぼし、拭えない涙と鼻水で顔がグシャグシャになっていった。
「何しているの!」
ハルヲは、呆然とネインに向かおうとするキルロの腕を掴み走る。ヨタヨタと所在ない足の運びしか出来ないキルロを無理やりに引っ張って行った。
「しっかりしろ!」
心が止まっているキルロを叱咤することで自分の心にも鞭を入れた。
「マッシュ! キルロはスピラに乗っける!」
ドレイクを背にしながら、スピラの背中にキルロを二人掛かりで放り投げる。
「フェイン!」
ハルヲはフェインから大盾を受け取り、フェインの背中を押した。
「早く!」
握りしめた大盾にハルヲも涙をこぼす。
背中から大きな圧力を感じながらも最大速度で進む。
後ろを振り向かえる余裕はない。ひたすらに前だけを見据え疾走する。
心臓が破裂しそうな程の高鳴りを見せ、思考はすでに止まっていた。
重い足音は地響きとなり体全体を襲う。
マッシュが腰のポーチから何かを取り出し火をつけて投げると辺り一面に白い煙が充満し、強烈な臭いが鼻を突いた。
臭煙玉か。
ドレイクの足止まってくれればいいけど。
「足止めるなよ!」
マッシュが後方から叫ぶ。
後ろを振り返る余裕はない、ひたすらに足を動かす事だけを考えた。
うなだれ、覇気のないスミテマアルバのパーティーがレグレクィエス(王の休養)へとたどり着いた。
あまりの憔悴した姿に周りの人達がざわめく。
その異常な様子に気がついたシャロンが、パーティーへと近づいていきた。
「どうかされましたか?」
穏やかな口調で問いかけてきた。
汗でぐしゃぐしゃとなっているハルヲが顔を上げ、シャロンを見つめる。
「メンバーが……ネインが……」
それだけ言葉を発しまたうなだれる。
ハルヲの言葉に何が起こったか察すると、シャロンは胸の前で手を組み、目を閉じた。
「永遠になる魂よ、迷うことなかれ。そして我を導き給え」
シャロンは短い祈りを捧げハルヲの肩に手を置いた。
その言葉と肩の温もりに再び涙がこみ上げてくる。涙をこぼさぬよう空を見上げこらえた。
「申し訳ないけど状況を教えていただける? 一息入れたらで構いませんので」
「いや、すぐにで構わんよ。ハル、フェイン、団長とユラを頼む」
マッシュの言葉に二人は黙って頷き自分達のテントへと向かった。
顔面蒼白のユラと焦点の定まっていないキルロが力なく座り込む。
《ソムナス》
ハルヲは二人に向かって静かに詠唱をした。
二人は糸が切れた人形のように静かに崩れ落ちる。
フェインは少し驚いてみせたが何事もなかったかのように振る舞うハルヲに冷静さを取り戻す。
二人でユラとキルロを布団へと運び入れ穏やかに眠る二人の姿を確認した。
「うぐっ……」
「ぐっ……」
『ぅぅぅぐぅっ……』
ハルヲとフェインが顔を見合わせるとどちらからともなく嗚咽を漏らした。
立膝をつくフェインとハルヲは強く抱き締め合う。
お互いの肩に顔を押し当て声が漏れぬようにすると、堰を切ったように涙が溢れ出し、激しく泣き続けた。
「まるで餌ね」
顔をしかめミアンが前方で起きたイヤな光景を見つめ言い放った。
粘着質な咀嚼音と骨が砕ける乾いた音が聞こえてくる。
その表情は不快感だけをあらわにしていた。
「下衆が」
ミルバは静かに言い放つ。
敵のやり方へ怒りがふつふつと沸いてくるが、今それどころではない。
目の前に対峙する大きな影は鼻息を荒くし新たな餌に歓喜している。
ベヒーモス
5Miは超える巨大で少し青みを帯びた黒色の体躯に人の身の丈近くある二本の牙がパーティーを見据え、異様に隆起した肩甲骨まわりの筋肉が更に隆起する。
安全と思われた距離は一瞬でなくなり気がつくと二名の前衛が盾ごと吹き飛ばされ地面に叩きつけられた。
痛みに耐え起き上がろうとする前衛を踏みつけ、餌にするべく前足が振り上がる。
いち早く駆け出していた猫人が襟首を掴み放り投げ、自らも後ろへ跳ねると目標を失った前足は激しく地面を踏みつけた。
「ジッカすまん。助かった」
前衛のドワーフが倒れ込みながら礼を言う。
「起きろ、すぐ次来るぞ」
ジッカが腕を取り起こすと急いで下がった。
「弓師と魔術師は横から叩け! 弓は顔、詠唱は足を狙え! 色気は出すなよ、前には決してまわるな!」
ミルバの叫びにすぐさま呼応し駆け出していく。
二人の弓師がすぐに左右に展開をすると、移動を繰り返しながら矢を放つ。
牙に跳ね返されながらも少しずつ顔を射抜き突き刺さる矢の数を増やしていった。
矢が刺さる度にベヒーモスは飛んでくる先を睨むが睨む先に目標はいない。
緑色の太い光と水色の太い光がベヒーモスの右の前足を捉える。
!?
捉えたはずの前足にまるで吸い込まれるかのように二色の光が消えていった。
そんなバカな!?
ミルバは我が目を疑った。属性の違う魔法が両方とも効かない?
イヤ、効かないってことはありえると考えても吸い込んで消えるなんて!?
もう一度。
そう思った矢先、ベヒーモスは光の出先へとまるで全身の筋肉を使いバネのように巨大な体躯が跳ね一瞬で距離を詰めてきた。
目の前の出来事に呆気に取れた瞬間を狙われ、二人の魔術師の目の前に牙が迫る。
ヤクラスが二人の襟首を掴み放り投げたが、牙が一瞬早く魔術師の腕と足を抉り上げた。
二人の叫びが森に木霊する。
ヤクラスが二人を引きずるようにベヒーモスから離しにかかった。
「ブラウ、フィラを下げろ! ララン、ヒールだ!」
ミルバは魔術師二人への治療を指示する。
飛び道具の詠唱が効かない。
物理攻撃のみ。
矢でのダメージは与えている。
顔中に刺さる矢の先から何筋もの血が滴っているのが見える。
ベヒーモスは矢の出所を求め何度となく突進を繰り返し、辺りに地響きを轟かす。
牙によって裂けた幹と体当たりで根元から引き抜かれた木々が、次々に作り上げられる。
思ったようにいかないベヒーモスはイラ立ちを隠さず低く吠える。
眼光は鋭くなり突進のスピードがまたひとつ上がった気がした。
攻撃は単調、厄介なのはスピードか。
足を止めさえすれば硬さは感じない、きっと刃を通る。
詠唱で足を止めさえ出来てれば……。
たらればは禁物だ。
今、出来る手を考えろ。
足元の少し湿った土を踏みしめると柔らかな土がえぐれていく。
!!
「ミアン!」
ミアンを呼ぶとベヒーモスを見据えながらミルバに近づいてきた。
ミルバは険しい表情を崩さずミアンに視線を向ける。
「これ、どうします?」
「ブラウとフィラは詠唱できるか?」
「ヒールである程度は復活していますけど? アイツに効果ないんじゃ?」
「ああ、ちょっと試してみたい事がある二人を連れて…………」
ミアンはミルバの言葉に目を見開いて呆れた顔を見せたが渋々頷き了承した。
盾を構えたネインが躊躇せず、ユラの前へと体を投げ出した。
ドレイクの巨大な爪はどこまでも鋭く自らの力を誇示する。
その巨大な力はネインをいとも簡単に切り裂いていく。
振り切った爪はネインの血を滴らせ絶望を誇示した。
切り裂かれた体が血を振り撒きながら宙をクルクルと回っている。
それは余りにも簡単で呆気なく、現実感の薄い光景にキルロの時間を止めた。
思考が止まる。
誰かが叫んでいる。
あ、ダメだ、ダメだ。
ヒール掛けに行かなきゃ。
足がうまく動かない、早く行かなきゃ。
ハルヲ……サポート………。
いくら手を伸ばしてもネインには届かなかった。
絶望の淵に腰を掛けている。
希望が遠くへと逃げていく。
「退いてーーーー! 退けっーーーー!」
ハルヲが叫ぶ。
フェインは溢れ出る涙を拭うと、蒼白の表情でしゃがみこんでいるユラを小脇に抱え、落ちている大盾を拾い最大速でドレイクから離れる。
両手が塞がっているフェインは嗚咽をこぼし、拭えない涙と鼻水で顔がグシャグシャになっていった。
「何しているの!」
ハルヲは、呆然とネインに向かおうとするキルロの腕を掴み走る。ヨタヨタと所在ない足の運びしか出来ないキルロを無理やりに引っ張って行った。
「しっかりしろ!」
心が止まっているキルロを叱咤することで自分の心にも鞭を入れた。
「マッシュ! キルロはスピラに乗っける!」
ドレイクを背にしながら、スピラの背中にキルロを二人掛かりで放り投げる。
「フェイン!」
ハルヲはフェインから大盾を受け取り、フェインの背中を押した。
「早く!」
握りしめた大盾にハルヲも涙をこぼす。
背中から大きな圧力を感じながらも最大速度で進む。
後ろを振り向かえる余裕はない。ひたすらに前だけを見据え疾走する。
心臓が破裂しそうな程の高鳴りを見せ、思考はすでに止まっていた。
重い足音は地響きとなり体全体を襲う。
マッシュが腰のポーチから何かを取り出し火をつけて投げると辺り一面に白い煙が充満し、強烈な臭いが鼻を突いた。
臭煙玉か。
ドレイクの足止まってくれればいいけど。
「足止めるなよ!」
マッシュが後方から叫ぶ。
後ろを振り返る余裕はない、ひたすらに足を動かす事だけを考えた。
うなだれ、覇気のないスミテマアルバのパーティーがレグレクィエス(王の休養)へとたどり着いた。
あまりの憔悴した姿に周りの人達がざわめく。
その異常な様子に気がついたシャロンが、パーティーへと近づいていきた。
「どうかされましたか?」
穏やかな口調で問いかけてきた。
汗でぐしゃぐしゃとなっているハルヲが顔を上げ、シャロンを見つめる。
「メンバーが……ネインが……」
それだけ言葉を発しまたうなだれる。
ハルヲの言葉に何が起こったか察すると、シャロンは胸の前で手を組み、目を閉じた。
「永遠になる魂よ、迷うことなかれ。そして我を導き給え」
シャロンは短い祈りを捧げハルヲの肩に手を置いた。
その言葉と肩の温もりに再び涙がこみ上げてくる。涙をこぼさぬよう空を見上げこらえた。
「申し訳ないけど状況を教えていただける? 一息入れたらで構いませんので」
「いや、すぐにで構わんよ。ハル、フェイン、団長とユラを頼む」
マッシュの言葉に二人は黙って頷き自分達のテントへと向かった。
顔面蒼白のユラと焦点の定まっていないキルロが力なく座り込む。
《ソムナス》
ハルヲは二人に向かって静かに詠唱をした。
二人は糸が切れた人形のように静かに崩れ落ちる。
フェインは少し驚いてみせたが何事もなかったかのように振る舞うハルヲに冷静さを取り戻す。
二人でユラとキルロを布団へと運び入れ穏やかに眠る二人の姿を確認した。
「うぐっ……」
「ぐっ……」
『ぅぅぅぐぅっ……』
ハルヲとフェインが顔を見合わせるとどちらからともなく嗚咽を漏らした。
立膝をつくフェインとハルヲは強く抱き締め合う。
お互いの肩に顔を押し当て声が漏れぬようにすると、堰を切ったように涙が溢れ出し、激しく泣き続けた。
「まるで餌ね」
顔をしかめミアンが前方で起きたイヤな光景を見つめ言い放った。
粘着質な咀嚼音と骨が砕ける乾いた音が聞こえてくる。
その表情は不快感だけをあらわにしていた。
「下衆が」
ミルバは静かに言い放つ。
敵のやり方へ怒りがふつふつと沸いてくるが、今それどころではない。
目の前に対峙する大きな影は鼻息を荒くし新たな餌に歓喜している。
ベヒーモス
5Miは超える巨大で少し青みを帯びた黒色の体躯に人の身の丈近くある二本の牙がパーティーを見据え、異様に隆起した肩甲骨まわりの筋肉が更に隆起する。
安全と思われた距離は一瞬でなくなり気がつくと二名の前衛が盾ごと吹き飛ばされ地面に叩きつけられた。
痛みに耐え起き上がろうとする前衛を踏みつけ、餌にするべく前足が振り上がる。
いち早く駆け出していた猫人が襟首を掴み放り投げ、自らも後ろへ跳ねると目標を失った前足は激しく地面を踏みつけた。
「ジッカすまん。助かった」
前衛のドワーフが倒れ込みながら礼を言う。
「起きろ、すぐ次来るぞ」
ジッカが腕を取り起こすと急いで下がった。
「弓師と魔術師は横から叩け! 弓は顔、詠唱は足を狙え! 色気は出すなよ、前には決してまわるな!」
ミルバの叫びにすぐさま呼応し駆け出していく。
二人の弓師がすぐに左右に展開をすると、移動を繰り返しながら矢を放つ。
牙に跳ね返されながらも少しずつ顔を射抜き突き刺さる矢の数を増やしていった。
矢が刺さる度にベヒーモスは飛んでくる先を睨むが睨む先に目標はいない。
緑色の太い光と水色の太い光がベヒーモスの右の前足を捉える。
!?
捉えたはずの前足にまるで吸い込まれるかのように二色の光が消えていった。
そんなバカな!?
ミルバは我が目を疑った。属性の違う魔法が両方とも効かない?
イヤ、効かないってことはありえると考えても吸い込んで消えるなんて!?
もう一度。
そう思った矢先、ベヒーモスは光の出先へとまるで全身の筋肉を使いバネのように巨大な体躯が跳ね一瞬で距離を詰めてきた。
目の前の出来事に呆気に取れた瞬間を狙われ、二人の魔術師の目の前に牙が迫る。
ヤクラスが二人の襟首を掴み放り投げたが、牙が一瞬早く魔術師の腕と足を抉り上げた。
二人の叫びが森に木霊する。
ヤクラスが二人を引きずるようにベヒーモスから離しにかかった。
「ブラウ、フィラを下げろ! ララン、ヒールだ!」
ミルバは魔術師二人への治療を指示する。
飛び道具の詠唱が効かない。
物理攻撃のみ。
矢でのダメージは与えている。
顔中に刺さる矢の先から何筋もの血が滴っているのが見える。
ベヒーモスは矢の出所を求め何度となく突進を繰り返し、辺りに地響きを轟かす。
牙によって裂けた幹と体当たりで根元から引き抜かれた木々が、次々に作り上げられる。
思ったようにいかないベヒーモスはイラ立ちを隠さず低く吠える。
眼光は鋭くなり突進のスピードがまたひとつ上がった気がした。
攻撃は単調、厄介なのはスピードか。
足を止めさえすれば硬さは感じない、きっと刃を通る。
詠唱で足を止めさえ出来てれば……。
たらればは禁物だ。
今、出来る手を考えろ。
足元の少し湿った土を踏みしめると柔らかな土がえぐれていく。
!!
「ミアン!」
ミアンを呼ぶとベヒーモスを見据えながらミルバに近づいてきた。
ミルバは険しい表情を崩さずミアンに視線を向ける。
「これ、どうします?」
「ブラウとフィラは詠唱できるか?」
「ヒールである程度は復活していますけど? アイツに効果ないんじゃ?」
「ああ、ちょっと試してみたい事がある二人を連れて…………」
ミアンはミルバの言葉に目を見開いて呆れた顔を見せたが渋々頷き了承した。
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