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鍛冶師と調教師ときどき兎
南と北
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熱した金属と金属がぶつかり合う甲高い打撃音が耳に心地良い。
額に玉のような汗を浮かべ、キノが回収してくれたアーマーの修復作業に当たっている。
あの落差からの落下に双尾蠍の甲殻は傷だけでひび割れすら起きていない、きっとこれのおかげで命拾いしたんだ。
黒みがかった甲殻をひとつ撫で、また修復作業を続ける。
「良し」
久々の鍛冶仕事に満足し、体を思いっきり伸ばした。
ふと、双尾蠍の甲殻の欠片が目に入り手に取る。使い道の思いつなかったレア素材。捨てるのが忍びなく立てかけて置いたやつだ。
長細いその甲殻を何の気なしに手に取り弄ぶ。
振ってみたり曲げてみたり。
曲げるのに苦労したなコレ、パーティー全員の装備を見直した時の苦労が蘇る。
グッと力を入れた甲殻を離すと反発で勢い良く元へと戻った。
こいつは⋯⋯。
キルロの口角が上がり、炉に火を入れ直す。
双尾蠍の甲殻の欠片を手にして、もうひと仕事始めた。
「よお!」
いきなりの呼び声に顔を上げると、工房を軽くノックするマッシュの姿があった。
「ちょっと待ってくれ、キリのいいとこまでやっちまうから」
「勝手にやっているから、ゆっくりどうぞ」
マッシュはそう告げると居間の方へと消えて行く。
「待たせたな」
「構わんよ、突然押し掛けたんだ」
二人でお茶に口をつける。
エーシャの所で別れて以来か。久しぶりだな。それだけ、あの【吹き溜まり】の捜索に時間をかけたって事か。
「取り急ぎ、カズナとマナルは教えてくれたよ。術ってやつをね。カコの実を煎って食べさす。実を煎る時間で効能が変わる。細かい事は聞かなかったが、煎ったカコの実を食べさす事で、眠らしたりテイムの術を効き易くしたりするって。ただ、自分たちより弱いモンスターにしか有効ではなく、ケルベロスの話は首を傾げていた。しかしだ、十中八九この技を犬人が盗んだのだろうって。兎人のテイム術ってのは後ろを守れ、前方のものを敵味方関係なく攻撃しろっていう単純な指示しか出せないんだと。考えてみるとアイツら、絶対にケルベロスの前には出なかったよな」
マッシュは背もたれに体を預けて頭の中を整理している。
キルロはマッシュに一枚の報告書を取り出すと、マッシュに向かって投げた。
手にしたマッシュは、すぐに視線を報告書へと落としていく。
「それはネスタからの報告書だ。西方の国オーカでなんの前触れもなく新しい摂政を発表した。その風貌がクックに似てなくもないって話らしい。可能性は薄いが、その可能性が否定出来るまでは追うってさ。なんだか、いけ好かない国なんだよな」
クックの名が出ると途端にマッシュは険しい表情で報告書を見つめる。
バラバラになっている欠片をひとつにまとめるべくはめ込んでいく、繋がりはないか、見えてくるものはないか⋯⋯。
「この報告書、預かってもいいか?」
「もちろん、最初からそのつもりだったよ。クックかな?」
「どうかな、声や口調はそうそう変えられない。直接話す機会でもあれば、はっきりするけどな」
「国のお偉いさんってなると早々簡単には接触できねえよな」
「だな」
マッシュは報告書を丸めると懐へとしまっていく。
気を取り直すかのように息を吐き出し、マッシュはキルロの方へと向きなおす。
「シル達としばらく洞窟を中心に探索してみたが正直めぼしいものは見つからなかったよ。これは予想だが、オレ達があった敵は本来の敵と雇われ? に近い敵の二種類いたのではないかと。雇われの方のポケットからはこいつが出てきたが、後ろに固まっていたヤツらは袋を持っていなかった。実漬けにして、いいように使っていたんじゃないかと、オレもシルも考えた」
マッシュはテーブルの上に小袋を差し出した。
黄色味を帯びた小さな粒がぎっしり詰まっている。
カコの実か?
色味は違うような⋯⋯。
キルロは小袋から出した実を手の平にのせ眺める。
こんな小さな粒で人ではなくなるなんて、背中に冷たいものを感じると同時に嫌悪感も沸いてきた。
「この実、じつは同じものを街中で売りつけられた事あるんだよ。金づるにも、人集めにもコイツを使っているぽい。今、出所を辿っているが本丸には、なかなかたどり着けていないのが現状だ」
「いやらしいヤツらだな」
「全くな」
二人揃って背もたれに体を預け、宙を仰ぎ見た。
少しくたびれてきた椅子の背もたれがギシギシと音を鳴らす。
「ハルヲとも話したんだが、カズナとマナルから話しを聞いて兎人の術を間違いなく応用している。しかもこの短期間で解析して改良までしている。相当に頭のキレるヤツが後ろにいるのかなって」
「研究や解析方面にキレるヤツ………お勉強が出来るヤツって事か。その方向も頭に入れておこう」
「シルに合ったら宜しく伝えておいてくれよ。また借り作ったからな」
「わかった。伝えておこう」
「そうそう、裏通りの治療院をやってくれるヤツ見つけてさ、始動したよ。今は学校を作っている」
「学校?! 全くなんというか次から次へと」
マッシュは笑顔のまま嘆息する。
予想の斜め上だったのは間違いないみたいだ。
「まあまあ、その変わりという訳ではないんだけど、ヴィトーロインメディシナからスミテマアルバに金が支払われるので皆で分けようぜ」
「なんで?? またそんな話に?」
「オレとハルヲがなぜか名ばかりの理事長と副理事長になっていてさ、給料払わないとおかしいんだって。経理の都合上ってやつみたい」
「???」
「まあまあ、そういうことだって事でね」
腑に落ちてはいないがマッシュは渋々了承した。
「なんだかいつもおかしな事起こすなぁ、おまえさんは。まあ、また顔出すよ」
そう言い残しマッシュは店をあとにした。
起こしたくて起こしているんじゃないんだけどね。
しかし、実の中毒にして言いように扱うか。
街であんなのバラ撒かれたらたまったもんじゃない。
キレるヤツ………お勉強が出来るヤツってマッシュは言っていたな、学者か学者崩れか?
思い当たる節はクックか、ただヤツ一人でこんな大掛かりな動き出来るのかな?
分かんねえ。
キルロは椅子の上で体を投げ出す。
くたびれかけている椅子がまたギシっと音を鳴らした。
最北の地。
「無理するな!」
【イリスアーラレギオ(虹の翼)】副団長、ミルバがハーフドワーフの誇る大きな体躯から、パーティーに向けて叫んだ。
「これヤバいよ」
ミルバの横で犬人のミアンがミルバに告げる。
初めてといってもいいほどの圧力に歴戦のパーティーでもしり込みしてしまう。
ミルバは眉間に皺を寄せ大きく舌打ちをした。
「ヤクラス! 前のヤツらにも引くように伝えて来い!」
ヤクラスは頷くと前線を支えているメンバーの元に急いだ。
「これウチらだけじゃ厳しいよ、動けるパーティーあったら応援を頼もう!」
ミアンが普段は見せない必死の形相でミルバを説得していく。
ここで下がれば最北のレグレクィエス(王の休養)を放棄する事になる。
ミアンは悔しさを隠さず唇を噛んだ。
なぜ精浄したばかりなのに、こんなヤツらが現れる。
ケルベロス並の超大型種の影が三体ゆっくりと南へ進軍する姿に為す術を持ち合わせていない。
「下がれ!! ここから一気に精浄してあいつらの足を止めるぞ。ありったけの魔具かき集めろ。魔具であいつらを囲め!」
パーティー全員が頷くと素早く放棄を決めたレグレクィエス(王の休養)から魔具をかき集め始めた。
「ヤクラス! 南のレグレクィエス(王の休養)に応援を頼み、急ぎ中央へ行って窮状を伝えろ! 行けー!」
ミルバの叫びがこだまする。
言うか言わないかというタイミングで馬にまたがりヤクラスが飛び出して行く。
クソ、精浄の意味がなかったのか?
そんなバカな、誰かが無効にでもしたとでも言うのか?
考えている余裕はない。
「形にこだわるな! 魔具で囲め!」
ミルバの怒号が北の大地に響き渡った。
額に玉のような汗を浮かべ、キノが回収してくれたアーマーの修復作業に当たっている。
あの落差からの落下に双尾蠍の甲殻は傷だけでひび割れすら起きていない、きっとこれのおかげで命拾いしたんだ。
黒みがかった甲殻をひとつ撫で、また修復作業を続ける。
「良し」
久々の鍛冶仕事に満足し、体を思いっきり伸ばした。
ふと、双尾蠍の甲殻の欠片が目に入り手に取る。使い道の思いつなかったレア素材。捨てるのが忍びなく立てかけて置いたやつだ。
長細いその甲殻を何の気なしに手に取り弄ぶ。
振ってみたり曲げてみたり。
曲げるのに苦労したなコレ、パーティー全員の装備を見直した時の苦労が蘇る。
グッと力を入れた甲殻を離すと反発で勢い良く元へと戻った。
こいつは⋯⋯。
キルロの口角が上がり、炉に火を入れ直す。
双尾蠍の甲殻の欠片を手にして、もうひと仕事始めた。
「よお!」
いきなりの呼び声に顔を上げると、工房を軽くノックするマッシュの姿があった。
「ちょっと待ってくれ、キリのいいとこまでやっちまうから」
「勝手にやっているから、ゆっくりどうぞ」
マッシュはそう告げると居間の方へと消えて行く。
「待たせたな」
「構わんよ、突然押し掛けたんだ」
二人でお茶に口をつける。
エーシャの所で別れて以来か。久しぶりだな。それだけ、あの【吹き溜まり】の捜索に時間をかけたって事か。
「取り急ぎ、カズナとマナルは教えてくれたよ。術ってやつをね。カコの実を煎って食べさす。実を煎る時間で効能が変わる。細かい事は聞かなかったが、煎ったカコの実を食べさす事で、眠らしたりテイムの術を効き易くしたりするって。ただ、自分たちより弱いモンスターにしか有効ではなく、ケルベロスの話は首を傾げていた。しかしだ、十中八九この技を犬人が盗んだのだろうって。兎人のテイム術ってのは後ろを守れ、前方のものを敵味方関係なく攻撃しろっていう単純な指示しか出せないんだと。考えてみるとアイツら、絶対にケルベロスの前には出なかったよな」
マッシュは背もたれに体を預けて頭の中を整理している。
キルロはマッシュに一枚の報告書を取り出すと、マッシュに向かって投げた。
手にしたマッシュは、すぐに視線を報告書へと落としていく。
「それはネスタからの報告書だ。西方の国オーカでなんの前触れもなく新しい摂政を発表した。その風貌がクックに似てなくもないって話らしい。可能性は薄いが、その可能性が否定出来るまでは追うってさ。なんだか、いけ好かない国なんだよな」
クックの名が出ると途端にマッシュは険しい表情で報告書を見つめる。
バラバラになっている欠片をひとつにまとめるべくはめ込んでいく、繋がりはないか、見えてくるものはないか⋯⋯。
「この報告書、預かってもいいか?」
「もちろん、最初からそのつもりだったよ。クックかな?」
「どうかな、声や口調はそうそう変えられない。直接話す機会でもあれば、はっきりするけどな」
「国のお偉いさんってなると早々簡単には接触できねえよな」
「だな」
マッシュは報告書を丸めると懐へとしまっていく。
気を取り直すかのように息を吐き出し、マッシュはキルロの方へと向きなおす。
「シル達としばらく洞窟を中心に探索してみたが正直めぼしいものは見つからなかったよ。これは予想だが、オレ達があった敵は本来の敵と雇われ? に近い敵の二種類いたのではないかと。雇われの方のポケットからはこいつが出てきたが、後ろに固まっていたヤツらは袋を持っていなかった。実漬けにして、いいように使っていたんじゃないかと、オレもシルも考えた」
マッシュはテーブルの上に小袋を差し出した。
黄色味を帯びた小さな粒がぎっしり詰まっている。
カコの実か?
色味は違うような⋯⋯。
キルロは小袋から出した実を手の平にのせ眺める。
こんな小さな粒で人ではなくなるなんて、背中に冷たいものを感じると同時に嫌悪感も沸いてきた。
「この実、じつは同じものを街中で売りつけられた事あるんだよ。金づるにも、人集めにもコイツを使っているぽい。今、出所を辿っているが本丸には、なかなかたどり着けていないのが現状だ」
「いやらしいヤツらだな」
「全くな」
二人揃って背もたれに体を預け、宙を仰ぎ見た。
少しくたびれてきた椅子の背もたれがギシギシと音を鳴らす。
「ハルヲとも話したんだが、カズナとマナルから話しを聞いて兎人の術を間違いなく応用している。しかもこの短期間で解析して改良までしている。相当に頭のキレるヤツが後ろにいるのかなって」
「研究や解析方面にキレるヤツ………お勉強が出来るヤツって事か。その方向も頭に入れておこう」
「シルに合ったら宜しく伝えておいてくれよ。また借り作ったからな」
「わかった。伝えておこう」
「そうそう、裏通りの治療院をやってくれるヤツ見つけてさ、始動したよ。今は学校を作っている」
「学校?! 全くなんというか次から次へと」
マッシュは笑顔のまま嘆息する。
予想の斜め上だったのは間違いないみたいだ。
「まあまあ、その変わりという訳ではないんだけど、ヴィトーロインメディシナからスミテマアルバに金が支払われるので皆で分けようぜ」
「なんで?? またそんな話に?」
「オレとハルヲがなぜか名ばかりの理事長と副理事長になっていてさ、給料払わないとおかしいんだって。経理の都合上ってやつみたい」
「???」
「まあまあ、そういうことだって事でね」
腑に落ちてはいないがマッシュは渋々了承した。
「なんだかいつもおかしな事起こすなぁ、おまえさんは。まあ、また顔出すよ」
そう言い残しマッシュは店をあとにした。
起こしたくて起こしているんじゃないんだけどね。
しかし、実の中毒にして言いように扱うか。
街であんなのバラ撒かれたらたまったもんじゃない。
キレるヤツ………お勉強が出来るヤツってマッシュは言っていたな、学者か学者崩れか?
思い当たる節はクックか、ただヤツ一人でこんな大掛かりな動き出来るのかな?
分かんねえ。
キルロは椅子の上で体を投げ出す。
くたびれかけている椅子がまたギシっと音を鳴らした。
最北の地。
「無理するな!」
【イリスアーラレギオ(虹の翼)】副団長、ミルバがハーフドワーフの誇る大きな体躯から、パーティーに向けて叫んだ。
「これヤバいよ」
ミルバの横で犬人のミアンがミルバに告げる。
初めてといってもいいほどの圧力に歴戦のパーティーでもしり込みしてしまう。
ミルバは眉間に皺を寄せ大きく舌打ちをした。
「ヤクラス! 前のヤツらにも引くように伝えて来い!」
ヤクラスは頷くと前線を支えているメンバーの元に急いだ。
「これウチらだけじゃ厳しいよ、動けるパーティーあったら応援を頼もう!」
ミアンが普段は見せない必死の形相でミルバを説得していく。
ここで下がれば最北のレグレクィエス(王の休養)を放棄する事になる。
ミアンは悔しさを隠さず唇を噛んだ。
なぜ精浄したばかりなのに、こんなヤツらが現れる。
ケルベロス並の超大型種の影が三体ゆっくりと南へ進軍する姿に為す術を持ち合わせていない。
「下がれ!! ここから一気に精浄してあいつらの足を止めるぞ。ありったけの魔具かき集めろ。魔具であいつらを囲め!」
パーティー全員が頷くと素早く放棄を決めたレグレクィエス(王の休養)から魔具をかき集め始めた。
「ヤクラス! 南のレグレクィエス(王の休養)に応援を頼み、急ぎ中央へ行って窮状を伝えろ! 行けー!」
ミルバの叫びがこだまする。
言うか言わないかというタイミングで馬にまたがりヤクラスが飛び出して行く。
クソ、精浄の意味がなかったのか?
そんなバカな、誰かが無効にでもしたとでも言うのか?
考えている余裕はない。
「形にこだわるな! 魔具で囲め!」
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