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果樹の森
壁の上
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夕闇は過ぎ、辺りが暗闇に飲み込まれると一同は村へと帰還した。
ランプや松明が照らし出す村の中を見回すと、通りかかるウストランを見つける。
すぐに捕まえ、先ほどマッシュが出会った未知の人種について、情報を持っていないか早速尋ねてみた。
「ウストラン、この辺で変わった人種、未知の人種の話ってあったりするのかな?」
キルロの問い掛けに、ウストランは腕を組んで難しい顔を見せた。
俯いたり宙を見つめたりしながら唸ると、首を横に振っていく。
ウストランの様子から空振りかと、予想はしていたがキルロは少しだけ肩を落とす。
お礼を言おうとすると、ウストランが何かを思い出した。
「昔、それこそ曾祖父より前の世代。果樹の森の壁を越えた先に、住んでいる人たちがいたって話は聞いた事あります。なにぶん古い噂話なので本当かどうかも分かりませんし、未知の人種というお話とは関係はなさそうですが⋯⋯」
「いや、そんな事ないよ、ありがとう。いい話が聞けた」
大きく頷くキルロ達にウストランは怪訝な表情を見せ、小首を傾げつつも、笑顔で去って行った。
「兎人かどうかは置いといて、マッシュが出会ったってヤツはウストランの話しにでた壁の向こうの住人と見て間違いない、辻褄も合う。なんで今さら果樹の森を制圧するようなマネをするのかな? 直接会わない事にはなんとも言えないけど。なんとか接触出来ないものかなあ」
話しが出来る相手なら、まずは話してみない事には始まらない。
特にマッシュが言っていたように、殺意がないのであればなおの事。
村を襲う気なら大量のゴブリンやコボルトを村に送り込めば一発で終わる、それをしないという事は、元々好戦的なヤツらではないという事だ。
そう考えれば話し合いに応じる可能性はそこまで低くないはず。
「壁から行くか?」
マッシュが見てきた光景を思い出しながら可能性について言及する。
フェインはすぐに地図を広げると、全員で覗き込み、一番可能性がありそうなルートを模索した。
「壁ね。確かに行くのはそんなに難しくないけど、それこそ湧いてこられたら逃げ場ないわよ」
「今日、見た感じだとモンスターの現れる場所は一カ所だった。そこだけと考えるなら湧いた所で上へと合流するまで時間は掛かる。合流するまでに火力でゴリ押す。そうこうしているウチにヤツら顔を出すさ」
ハルヲの懸念に、マッシュは見てきた事を踏まえて答えた。
ハルヲはマッシュの言葉を精査していく。
接触が第一条件なら全てを片づける必要はない、湧いてこないなら広くない崖を埋め尽くすほどモンスターがいた所で森に比べれば造作ないはず。
悪くないわね、むしろ良策か。
ハルヲはマッシュに視線を送り何度も頷いた。
「そうね。崖からいきましょう。東と西から挟み撃ちがいいんじゃない? 一点集中するほどの敵でもないでしょう? そっちのほうが早く片付くんじゃないかしら」
「だな。基本慌てさせたほうが、ヤツらは早く現れそうだし挟み撃ちがいいだろう」
ハルヲの意見にマッシュが賛同すると皆も頷く。
キルロは皆を見回し口角を上げる。
「よし、明日は壁の上で挟み撃ちだ。ヤツらをおびき出すぞ」
キルロの言葉に視線を交しあい明日へ向けて士気を高めた。
「マッシュとハルヲ、ユラは東、オレとフェイン、ネイン、キノは西から、マッシュの火山石を合図にゴリ押しするぞ。とりあえず出し惜しみはなしだ」
「行きましょう!」
キルロが鼓舞し、ハルヲの合図で一斉に動き始める。
エンカウントしないギリギリの辺りを、西と東に分かれて北上し、壁を目指した。マーキングと地図を頼りに進んで行く。昨日のマーキングがこんな形で役立つとは。
木洩れ日が差し込み、視界にチラチラと光と影が交互に写りこむ。
ギュッと草を踏みしめパーティーの足は順調にそそり立つ岩壁へとたどり着く。
これから上る、そう高くない壁の上を睨んだ。
「キノ気を付けるんだぞ」
「あいあーい」
キノはロープをたすき掛けし、でこぼことした壁を少し見つめると、すぐに上り始める。ぴょんぴょんと跳ねるように登って行き、あっという間に壁の上へとたどり着いた。
キノは結び目を飛び出した岩へ通すと下に手を振って見せる。
キルロはロープを力いっぱい引っ張り、安全を確認するとロープを頼りに上へと難なくたどり着き、ロープを再度確認し下へ合図を送った。
少し離れた所に蠢くモンスターが見て取れる。
マッシュの合図を抜剣しながら待つ。
いつでも飛び込める。
いつもと違い緊張はそれほどない、油断だけはしないように適度な緊張感を保とう。
「いるなあ」
マッシュが額に手をかざして離れた所で蠢くモンスター達を見渡す。
あちらさんも、ぼちぼちたどり着く頃だ。
「ユラ、詠唱準備しとけよ。つかおまえさん何発行けるんだ?」
「2、3発だな。あとは殴るからよ、大丈夫だ」
大きな期待はしないでおこう、ユラに苦笑いを返して置く。
マッシュは下を覗き込む、果樹の森まではやはり距離はある。
真ん中あたりまで突っ込まないと果樹の森の真上には出られないか。
目を凝らして果樹の森を見やるも、動きらしいものを見る事は出来なかった。
突っ込むしかないか、マッシュは大きく溜め息をつく。
「始まる前から溜め息?」
ハルヲがニヤリと笑いながらマッシュの様子を伺った。
マッシュは片目を瞑りモンスターの方に視線を向ける。
「気合い入れて、一気に行くかー!」
大きくひとつ伸びをするとモンスターの方へと駆け出す。
腰の小さなポーチから筒に入った火山石を取り出すと、火を点け、思い切り埋め尽くすモンスターの中へと投げ込んだ。
轟音が鳴り響き、遠くで大きな火柱がひとつ立った。
火柱と一緒に吹き飛ぶモンスターの影も見て取れる。
「行くぞ!」
キルロの掛け声で一斉に走りだす。
最も俊敏なキノが、いち早く群れへと二本のナイフを逆手に飛び込んだ。姿勢を低く保ち、素早い動きで見せる。
踊るように切り刻むと、モンスターの千切れた手足が舞い上がる。
キルロもそれに続き剣を振る。群れているゴブリンを両断し、周りに血の海を作り上げた。
フェインの拳が次々に頭を潰していく。
「いきます!」
詠唱が終わったネインの掛け声に左右に跳ねる。
ネインの手から緑色の光が群れを貫く。光線上のモンスター達は粉々に砕け散り、吹き飛んだ。
スピード勝負、手を緩めるな。
荒くなる息をものともせず剣を振っていった。
粉々に飛び散るゴブリンが遠くに見えた。
派手にいったな。
こっちも気張るか、マッシュがスピードを上げる。
魔法を打ち終えたユラも、ゴブリンやコボルトの脳天を次々に破砕していく。
目玉の飛び出した骸が、燃えカスとなった骸と共にユラ背後を埋めていた。
団長達の様子が見えてきた、だいぶ近いな。
思ったより早いペースで屠れている。
さあ、どうでる?
マッシュはひたすらに頭と胴体を分断させていく。
あちらこちらで血の海が広がっていった。
土埃が舞い上がる中ひたすらに斬りつけ殴る、残りはわずかだ。
キルロの剣は、血糊でべったりと赤く染まり、フェインの拳から血が滴る。
足を踏みしめるたびに土埃と出来た血溜まりから血が跳ね上がる。
もう一息だ、押しまくれ。
皆がその思いで地面を踏みしめる。
土埃の中にゆらりとゴブリンやコボルトとは違う影が映る。
現れた。
ようやくお目当ての登場だ。
ランプや松明が照らし出す村の中を見回すと、通りかかるウストランを見つける。
すぐに捕まえ、先ほどマッシュが出会った未知の人種について、情報を持っていないか早速尋ねてみた。
「ウストラン、この辺で変わった人種、未知の人種の話ってあったりするのかな?」
キルロの問い掛けに、ウストランは腕を組んで難しい顔を見せた。
俯いたり宙を見つめたりしながら唸ると、首を横に振っていく。
ウストランの様子から空振りかと、予想はしていたがキルロは少しだけ肩を落とす。
お礼を言おうとすると、ウストランが何かを思い出した。
「昔、それこそ曾祖父より前の世代。果樹の森の壁を越えた先に、住んでいる人たちがいたって話は聞いた事あります。なにぶん古い噂話なので本当かどうかも分かりませんし、未知の人種というお話とは関係はなさそうですが⋯⋯」
「いや、そんな事ないよ、ありがとう。いい話が聞けた」
大きく頷くキルロ達にウストランは怪訝な表情を見せ、小首を傾げつつも、笑顔で去って行った。
「兎人かどうかは置いといて、マッシュが出会ったってヤツはウストランの話しにでた壁の向こうの住人と見て間違いない、辻褄も合う。なんで今さら果樹の森を制圧するようなマネをするのかな? 直接会わない事にはなんとも言えないけど。なんとか接触出来ないものかなあ」
話しが出来る相手なら、まずは話してみない事には始まらない。
特にマッシュが言っていたように、殺意がないのであればなおの事。
村を襲う気なら大量のゴブリンやコボルトを村に送り込めば一発で終わる、それをしないという事は、元々好戦的なヤツらではないという事だ。
そう考えれば話し合いに応じる可能性はそこまで低くないはず。
「壁から行くか?」
マッシュが見てきた光景を思い出しながら可能性について言及する。
フェインはすぐに地図を広げると、全員で覗き込み、一番可能性がありそうなルートを模索した。
「壁ね。確かに行くのはそんなに難しくないけど、それこそ湧いてこられたら逃げ場ないわよ」
「今日、見た感じだとモンスターの現れる場所は一カ所だった。そこだけと考えるなら湧いた所で上へと合流するまで時間は掛かる。合流するまでに火力でゴリ押す。そうこうしているウチにヤツら顔を出すさ」
ハルヲの懸念に、マッシュは見てきた事を踏まえて答えた。
ハルヲはマッシュの言葉を精査していく。
接触が第一条件なら全てを片づける必要はない、湧いてこないなら広くない崖を埋め尽くすほどモンスターがいた所で森に比べれば造作ないはず。
悪くないわね、むしろ良策か。
ハルヲはマッシュに視線を送り何度も頷いた。
「そうね。崖からいきましょう。東と西から挟み撃ちがいいんじゃない? 一点集中するほどの敵でもないでしょう? そっちのほうが早く片付くんじゃないかしら」
「だな。基本慌てさせたほうが、ヤツらは早く現れそうだし挟み撃ちがいいだろう」
ハルヲの意見にマッシュが賛同すると皆も頷く。
キルロは皆を見回し口角を上げる。
「よし、明日は壁の上で挟み撃ちだ。ヤツらをおびき出すぞ」
キルロの言葉に視線を交しあい明日へ向けて士気を高めた。
「マッシュとハルヲ、ユラは東、オレとフェイン、ネイン、キノは西から、マッシュの火山石を合図にゴリ押しするぞ。とりあえず出し惜しみはなしだ」
「行きましょう!」
キルロが鼓舞し、ハルヲの合図で一斉に動き始める。
エンカウントしないギリギリの辺りを、西と東に分かれて北上し、壁を目指した。マーキングと地図を頼りに進んで行く。昨日のマーキングがこんな形で役立つとは。
木洩れ日が差し込み、視界にチラチラと光と影が交互に写りこむ。
ギュッと草を踏みしめパーティーの足は順調にそそり立つ岩壁へとたどり着く。
これから上る、そう高くない壁の上を睨んだ。
「キノ気を付けるんだぞ」
「あいあーい」
キノはロープをたすき掛けし、でこぼことした壁を少し見つめると、すぐに上り始める。ぴょんぴょんと跳ねるように登って行き、あっという間に壁の上へとたどり着いた。
キノは結び目を飛び出した岩へ通すと下に手を振って見せる。
キルロはロープを力いっぱい引っ張り、安全を確認するとロープを頼りに上へと難なくたどり着き、ロープを再度確認し下へ合図を送った。
少し離れた所に蠢くモンスターが見て取れる。
マッシュの合図を抜剣しながら待つ。
いつでも飛び込める。
いつもと違い緊張はそれほどない、油断だけはしないように適度な緊張感を保とう。
「いるなあ」
マッシュが額に手をかざして離れた所で蠢くモンスター達を見渡す。
あちらさんも、ぼちぼちたどり着く頃だ。
「ユラ、詠唱準備しとけよ。つかおまえさん何発行けるんだ?」
「2、3発だな。あとは殴るからよ、大丈夫だ」
大きな期待はしないでおこう、ユラに苦笑いを返して置く。
マッシュは下を覗き込む、果樹の森まではやはり距離はある。
真ん中あたりまで突っ込まないと果樹の森の真上には出られないか。
目を凝らして果樹の森を見やるも、動きらしいものを見る事は出来なかった。
突っ込むしかないか、マッシュは大きく溜め息をつく。
「始まる前から溜め息?」
ハルヲがニヤリと笑いながらマッシュの様子を伺った。
マッシュは片目を瞑りモンスターの方に視線を向ける。
「気合い入れて、一気に行くかー!」
大きくひとつ伸びをするとモンスターの方へと駆け出す。
腰の小さなポーチから筒に入った火山石を取り出すと、火を点け、思い切り埋め尽くすモンスターの中へと投げ込んだ。
轟音が鳴り響き、遠くで大きな火柱がひとつ立った。
火柱と一緒に吹き飛ぶモンスターの影も見て取れる。
「行くぞ!」
キルロの掛け声で一斉に走りだす。
最も俊敏なキノが、いち早く群れへと二本のナイフを逆手に飛び込んだ。姿勢を低く保ち、素早い動きで見せる。
踊るように切り刻むと、モンスターの千切れた手足が舞い上がる。
キルロもそれに続き剣を振る。群れているゴブリンを両断し、周りに血の海を作り上げた。
フェインの拳が次々に頭を潰していく。
「いきます!」
詠唱が終わったネインの掛け声に左右に跳ねる。
ネインの手から緑色の光が群れを貫く。光線上のモンスター達は粉々に砕け散り、吹き飛んだ。
スピード勝負、手を緩めるな。
荒くなる息をものともせず剣を振っていった。
粉々に飛び散るゴブリンが遠くに見えた。
派手にいったな。
こっちも気張るか、マッシュがスピードを上げる。
魔法を打ち終えたユラも、ゴブリンやコボルトの脳天を次々に破砕していく。
目玉の飛び出した骸が、燃えカスとなった骸と共にユラ背後を埋めていた。
団長達の様子が見えてきた、だいぶ近いな。
思ったより早いペースで屠れている。
さあ、どうでる?
マッシュはひたすらに頭と胴体を分断させていく。
あちらこちらで血の海が広がっていった。
土埃が舞い上がる中ひたすらに斬りつけ殴る、残りはわずかだ。
キルロの剣は、血糊でべったりと赤く染まり、フェインの拳から血が滴る。
足を踏みしめるたびに土埃と出来た血溜まりから血が跳ね上がる。
もう一息だ、押しまくれ。
皆がその思いで地面を踏みしめる。
土埃の中にゆらりとゴブリンやコボルトとは違う影が映る。
現れた。
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