16 / 263
希望と絶望
光
しおりを挟む
「ここで何をしている?」
獣人の手にする刃先に、力が入ったのが首元から伝わってきた。
「【吹き溜まり】に落ちたコイツの救出よ」
「なぜ落ちた?」
「知らないわよ。こっちが聞きたいくらい、事故なのかハメられたのか………多分ハメられたと思うけど⋯⋯」
首元にあてられた刃から冷たい感触が伝わってきた。
努めて冷静にハルヲは答える。
声がうわずらないようにしっかりした口調を心掛けた。
コイツは一体誰?
「あなたこそ、ここで何をしているの?」
ハルヲが聞き返すと獣人の握る、波打つように湾曲したククリ刀にグっと力が入るのが伝わる。
答える気などないと沈黙が雄弁に語った。
「なぜ、この男をハメる必要がある?」
「そこの白蛇狙いよ。主を消して、どこかで高く売るつもりだったのでしょうね」
獣人は視線を左右に動かし、逡巡しているのが見える。
深い溜め息を漏らすとククリ刀を下ろした。
「アンタ達を外に連れて行く」
「?!」
思わぬ展開にハルヲが戸惑いを見せると、女はククリ刀を真っ直ぐハルヲ達に向けた。
猫人⋯⋯。
「ただし、ここで見たもの全て忘れる事。アンタ達は【吹き溜まり】でこの男を無事救出した。それだけだ」
女は面倒くさそうな口調で言い放つ。
ハルヲは黙ってそれに頷いた。
ククリ刀を下ろすとハルヲと女は、キルロをグラバーの背に乗せる。女は布切れでハルヲの目をきつく縛り付け視界を閉じた。
「イヤと言うなら、ここで永遠のサヨナラよ」
「わかったわ」
この女を信じる材料はないのだが、他に選択肢はない。細い紐を握らされると、無言のまま引っ張られた。
疑心を胸の奥へと押し込み、痛む足を引きずり必死に歩を進める。
腿の裏側は常に鈍い痛みと熱っぽさを放ち、足の運びを遮ろうとしてきた。
これを乗り切ればきっと。
淡い期待を胸に、足を動かす事だけに集中した。
どのくらい歩いた?
視界を奪われ、自信の荒い呼吸ばかりが気になる。
体力的にも限界は越えているが、歩みは止めるわけにはいかない。
「止まれ」
女の声とズッズっと重いものを引きずる音がした。
また歩きだす。
うん? 明るくなった?
目隠し越しに陽光のあたる感覚がある。
外に出たのか?
すぐにまた“止まれ”と言われ、ズッズっと背中越しに重いものが引きずられる音がする。
湿り気を帯びた草葉の香りがしてきた。
目隠しは外されず、右へ左へとひっきりなしに引っ張られる。
足元に草葉を踏みしめる感覚。
自分がどの方向を向いているのか全くわからない、なすがままに進む。
「止まれ。ここを東に行け。街だ。」
女はそれだけ言うと目隠しを外した。
急な光りが目に飛びこんで来て目を閉じる。
少しずつ目を開け光に目を慣らして行くと、既に女の姿はなかった。
結局あの女はなんだったのだ?
東にゆっくりとパーティーは歩を進める。
もう少しだ、グラバーの上でぐったりと動かぬキルロを見つめ痛む足に耐えながらもゆっくりと確実に進んで行く。
街が見えてくる頃には夕闇が訪れ、パーティーの長い影を落とした。
明るく柔らかい光を感じ目が覚めた。
洞窟じゃなかたっけ??
柔らかな布団の上でゆっくりと意識を起立させる。
体中が痛む。
生きている。
体をゆっくりと起こすとしっかりと手当てしてあった。
左腕は肩からしっかり固定されていて動かせない。
病室?
キノは!
ベッドから立ちあがろうとすると激しいめまいに襲われ、フラフラとうまく立ちあがれない。
めまいが治まるまでジッと堪え、部屋の外へ出た。
「お! キルロさん、起きましたね。もう起きて大丈夫ですか?」
両手にいっぱいに荷物を持った笑顔のアウロがそこにいた。
「お! なんだか久しぶり」
笑顔で返す。アウロも笑顔で奥へ消えて行こうとしていた。
アウロ??
なんで、なんで??
病院じゃないの???
「ちょっと待ったーー! アウローー!」
廊下の奥へと消えて行くアウロを呼び止めた。
「ちょっと忙しいのですが」
「スマン、いろいろと状況が飲み込めてないんだが⋯⋯病院じゃないのここ?」
「あ、えーと病院じゃないけど病院です」
「それって病院ってこと?? え? 病院じゃない?? え? どういう事?」
「だから、ここって元病院じゃないですか。今さらですか?」
「何その今さら………って??」
「だから、もう、ハルヲンテイムは元病院じゃないですか」
「え?! そうなの?」
“もう”とアウロは呆れ顔で首を振る。
仕方なくない、いつも裏口からちょろっと覗くだけなんだから。
同意を求めようと思ったが止めといた。
聞かなくてはならない事がいっぱいある。
「キノは?! キノは大丈夫か!?」
「大丈夫ですよ。ちょっと弱ったとこもありましたけど、今はピンピンして裏で遊んでますよ」
良かった。
一番の懸念材料が問題なかった。
二番目を聞いてみよう。
「あ、あの~、それでワタクシはなんでここにいるのでしょう??」
「ああ、それはですね………」
アウロが事の経緯を語ってくれた。
キノが攫われたこと、ハルヲが助けてくれた事。
入院代が掛かるという事で病院ではなく薬などが揃っている店の空室で面倒見てくれた事、かれこれ救出されてから三日も経っている事。
アウロに感謝を述べハルヲの執務室へ向かった。
「ハルヲ様、この度は大変ご迷惑をお掛けいたしまして申し訳ありませでした。そして色々と誠にありがとうございました」
執務室へ向かい、右手を胸に当て丁寧に謝罪と感謝を告げた。
「はっは~ん、良く分かったようだな。ワタシを崇めなさい」
椅子にふんぞり返り、ふくよかな胸を張った。
悔しいが今回は何も言えない。
「な、なにも言えね」
「そうよね、【吹き溜まり】に落ちて相当ヤバいとこまで行ったもんね~。救ったのは誰かしら?」
「ハルヲンスイーバ・カラログース様です」
「わかっているじゃない。さあさあ、崇め奉りなさい」
悔しい。
しかし、ぐうの音も出ないとはまさしくこの事だ。
涙を飲んで受け入れよう。
ハルヲが書類を取ろうと立ちあがると、杖を突いたのが目に入った。
「足、大丈夫か?」
「店の子達が大袈裟なのよ。もう、たいしたことないわ」
「ヤバかったみたいだな。ホントにありがとう。キノの事も。色々と助かったよ、また借りを作ちまったな」
「そうね。しっかり返してね」
いたずらっ子みたいな笑顔を見せた。
もうしばらくここに居なさいと言われ断ったが受け入れて貰えない、諦めてもうしばらく厄介になる事にした。
従業員のみんなにも迷惑を掛けたので、みんなに挨拶をして回る。
みんなが安堵の笑顔を見せてくれた。
戻ってきた時は相当ヤバそうに見えていたらしく、みんなが快方を喜んでくれる。
「キルロさん!」
「エレナ! ありがとう。色々と迷惑掛けたな」
エレナは首をブンブン振って“良かった、良かった”と何度も言って喜んでくれた。
ハルヲに同行してくれたクエイサー達にも“ありがとう”と感謝を伝える。
今回はみんなに迷惑を掛けてしまったな。
クエイサー達に挨拶していると、スルっと寄って来た。
「キノ、ありがとう。ハルヲ達が見つけてくれて良かったな」
笑顔で撫でる。
ホントに良かった。
それから数日、ハルヲの言葉に甘えハルヲンテイムでお世話になった。
夕方になるとキノとエレナが遊びに来てキノはそのままキルロの側で眠りにつく。
夕方になるとエレナとキノが、キャッキャッ遊んで一段と賑やかになる。
夜になり、眠りにつこうかという時、側にいるキノが目に入った。
エレナとキノはホントに仲がいいな。まるで女の子同士がじゃれ合っているみたいだ。いや姉妹かな? 友達同士か……。
そんな事を考えながら眠りについた。
穏やかだな。
朝、起きると全く予想だにしてなかった事態。
穏やかってなに??!
自分の側で知らない幼い女の子が裸で眠っていた。
“え?”
“えぇ?!”
“ぇええええー誰?この子?”
こういう時はとりあえず⋯⋯。
「ハルヲーーーーーーー!!!」
部屋の外へと飛び出した。
獣人の手にする刃先に、力が入ったのが首元から伝わってきた。
「【吹き溜まり】に落ちたコイツの救出よ」
「なぜ落ちた?」
「知らないわよ。こっちが聞きたいくらい、事故なのかハメられたのか………多分ハメられたと思うけど⋯⋯」
首元にあてられた刃から冷たい感触が伝わってきた。
努めて冷静にハルヲは答える。
声がうわずらないようにしっかりした口調を心掛けた。
コイツは一体誰?
「あなたこそ、ここで何をしているの?」
ハルヲが聞き返すと獣人の握る、波打つように湾曲したククリ刀にグっと力が入るのが伝わる。
答える気などないと沈黙が雄弁に語った。
「なぜ、この男をハメる必要がある?」
「そこの白蛇狙いよ。主を消して、どこかで高く売るつもりだったのでしょうね」
獣人は視線を左右に動かし、逡巡しているのが見える。
深い溜め息を漏らすとククリ刀を下ろした。
「アンタ達を外に連れて行く」
「?!」
思わぬ展開にハルヲが戸惑いを見せると、女はククリ刀を真っ直ぐハルヲ達に向けた。
猫人⋯⋯。
「ただし、ここで見たもの全て忘れる事。アンタ達は【吹き溜まり】でこの男を無事救出した。それだけだ」
女は面倒くさそうな口調で言い放つ。
ハルヲは黙ってそれに頷いた。
ククリ刀を下ろすとハルヲと女は、キルロをグラバーの背に乗せる。女は布切れでハルヲの目をきつく縛り付け視界を閉じた。
「イヤと言うなら、ここで永遠のサヨナラよ」
「わかったわ」
この女を信じる材料はないのだが、他に選択肢はない。細い紐を握らされると、無言のまま引っ張られた。
疑心を胸の奥へと押し込み、痛む足を引きずり必死に歩を進める。
腿の裏側は常に鈍い痛みと熱っぽさを放ち、足の運びを遮ろうとしてきた。
これを乗り切ればきっと。
淡い期待を胸に、足を動かす事だけに集中した。
どのくらい歩いた?
視界を奪われ、自信の荒い呼吸ばかりが気になる。
体力的にも限界は越えているが、歩みは止めるわけにはいかない。
「止まれ」
女の声とズッズっと重いものを引きずる音がした。
また歩きだす。
うん? 明るくなった?
目隠し越しに陽光のあたる感覚がある。
外に出たのか?
すぐにまた“止まれ”と言われ、ズッズっと背中越しに重いものが引きずられる音がする。
湿り気を帯びた草葉の香りがしてきた。
目隠しは外されず、右へ左へとひっきりなしに引っ張られる。
足元に草葉を踏みしめる感覚。
自分がどの方向を向いているのか全くわからない、なすがままに進む。
「止まれ。ここを東に行け。街だ。」
女はそれだけ言うと目隠しを外した。
急な光りが目に飛びこんで来て目を閉じる。
少しずつ目を開け光に目を慣らして行くと、既に女の姿はなかった。
結局あの女はなんだったのだ?
東にゆっくりとパーティーは歩を進める。
もう少しだ、グラバーの上でぐったりと動かぬキルロを見つめ痛む足に耐えながらもゆっくりと確実に進んで行く。
街が見えてくる頃には夕闇が訪れ、パーティーの長い影を落とした。
明るく柔らかい光を感じ目が覚めた。
洞窟じゃなかたっけ??
柔らかな布団の上でゆっくりと意識を起立させる。
体中が痛む。
生きている。
体をゆっくりと起こすとしっかりと手当てしてあった。
左腕は肩からしっかり固定されていて動かせない。
病室?
キノは!
ベッドから立ちあがろうとすると激しいめまいに襲われ、フラフラとうまく立ちあがれない。
めまいが治まるまでジッと堪え、部屋の外へ出た。
「お! キルロさん、起きましたね。もう起きて大丈夫ですか?」
両手にいっぱいに荷物を持った笑顔のアウロがそこにいた。
「お! なんだか久しぶり」
笑顔で返す。アウロも笑顔で奥へ消えて行こうとしていた。
アウロ??
なんで、なんで??
病院じゃないの???
「ちょっと待ったーー! アウローー!」
廊下の奥へと消えて行くアウロを呼び止めた。
「ちょっと忙しいのですが」
「スマン、いろいろと状況が飲み込めてないんだが⋯⋯病院じゃないのここ?」
「あ、えーと病院じゃないけど病院です」
「それって病院ってこと?? え? 病院じゃない?? え? どういう事?」
「だから、ここって元病院じゃないですか。今さらですか?」
「何その今さら………って??」
「だから、もう、ハルヲンテイムは元病院じゃないですか」
「え?! そうなの?」
“もう”とアウロは呆れ顔で首を振る。
仕方なくない、いつも裏口からちょろっと覗くだけなんだから。
同意を求めようと思ったが止めといた。
聞かなくてはならない事がいっぱいある。
「キノは?! キノは大丈夫か!?」
「大丈夫ですよ。ちょっと弱ったとこもありましたけど、今はピンピンして裏で遊んでますよ」
良かった。
一番の懸念材料が問題なかった。
二番目を聞いてみよう。
「あ、あの~、それでワタクシはなんでここにいるのでしょう??」
「ああ、それはですね………」
アウロが事の経緯を語ってくれた。
キノが攫われたこと、ハルヲが助けてくれた事。
入院代が掛かるという事で病院ではなく薬などが揃っている店の空室で面倒見てくれた事、かれこれ救出されてから三日も経っている事。
アウロに感謝を述べハルヲの執務室へ向かった。
「ハルヲ様、この度は大変ご迷惑をお掛けいたしまして申し訳ありませでした。そして色々と誠にありがとうございました」
執務室へ向かい、右手を胸に当て丁寧に謝罪と感謝を告げた。
「はっは~ん、良く分かったようだな。ワタシを崇めなさい」
椅子にふんぞり返り、ふくよかな胸を張った。
悔しいが今回は何も言えない。
「な、なにも言えね」
「そうよね、【吹き溜まり】に落ちて相当ヤバいとこまで行ったもんね~。救ったのは誰かしら?」
「ハルヲンスイーバ・カラログース様です」
「わかっているじゃない。さあさあ、崇め奉りなさい」
悔しい。
しかし、ぐうの音も出ないとはまさしくこの事だ。
涙を飲んで受け入れよう。
ハルヲが書類を取ろうと立ちあがると、杖を突いたのが目に入った。
「足、大丈夫か?」
「店の子達が大袈裟なのよ。もう、たいしたことないわ」
「ヤバかったみたいだな。ホントにありがとう。キノの事も。色々と助かったよ、また借りを作ちまったな」
「そうね。しっかり返してね」
いたずらっ子みたいな笑顔を見せた。
もうしばらくここに居なさいと言われ断ったが受け入れて貰えない、諦めてもうしばらく厄介になる事にした。
従業員のみんなにも迷惑を掛けたので、みんなに挨拶をして回る。
みんなが安堵の笑顔を見せてくれた。
戻ってきた時は相当ヤバそうに見えていたらしく、みんなが快方を喜んでくれる。
「キルロさん!」
「エレナ! ありがとう。色々と迷惑掛けたな」
エレナは首をブンブン振って“良かった、良かった”と何度も言って喜んでくれた。
ハルヲに同行してくれたクエイサー達にも“ありがとう”と感謝を伝える。
今回はみんなに迷惑を掛けてしまったな。
クエイサー達に挨拶していると、スルっと寄って来た。
「キノ、ありがとう。ハルヲ達が見つけてくれて良かったな」
笑顔で撫でる。
ホントに良かった。
それから数日、ハルヲの言葉に甘えハルヲンテイムでお世話になった。
夕方になるとキノとエレナが遊びに来てキノはそのままキルロの側で眠りにつく。
夕方になるとエレナとキノが、キャッキャッ遊んで一段と賑やかになる。
夜になり、眠りにつこうかという時、側にいるキノが目に入った。
エレナとキノはホントに仲がいいな。まるで女の子同士がじゃれ合っているみたいだ。いや姉妹かな? 友達同士か……。
そんな事を考えながら眠りについた。
穏やかだな。
朝、起きると全く予想だにしてなかった事態。
穏やかってなに??!
自分の側で知らない幼い女の子が裸で眠っていた。
“え?”
“えぇ?!”
“ぇええええー誰?この子?”
こういう時はとりあえず⋯⋯。
「ハルヲーーーーーーー!!!」
部屋の外へと飛び出した。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
才能ありの妹を才能なしの姉が守ります ~魔力がなくても生まれつき、斧神様に憑かれています!~
フカセ カフカ
ファンタジー
<お知らせ>調整実施後、新エピソードの更新となります。
──世界なんて、私の斧でギラギコバッタンしてやるんだ!──
来栖見アリナはあるとき、アーリナ・クルーセルとして異世界へ転生を果たした。
転生先はフィットリア領を治めるクルーセル家。
前世でも、孤独に奮闘していたアーリナだったが、生まれ変わっても家族からは邪魔者扱い。
理由はただ一つ──彼女には一切の魔力がなかったこと。
この世界では生き抜くことは勿論、親の愛を受けるためにも魔力が必要だった。
転生して間もなく妹が生まれ、両親の心はさらに遠く離れていった。
(皆で笑って暮らしたい……ただそれだけなのに。これって贅沢な願いなのかな?)
あるとき、アーリナは決意した。
蔑ろにする家族なんて要らない──領地を奪い、自分の夢を叶えようと。
『生まれ変わったら、世界をギラギコバッタンしてやるんだ!』
いつだってそう思っていたし、彼女には力があった。
魔力の代わりに、一振りの光輝く斧【斧神ラドニアル】の力が。
アーリナは未来の幸せのため、密かに作戦を開始した。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
愛し子は鈍感で、愛に気付きません。
momo6
恋愛
18歳の誕生日。
千鶴(ちずる)は、友達にお祝いをしようと誘われお店に向かう。
その帰り道・・・千鶴は見知らぬ場所にいた。
そこは、現代の街並みでは無く…森の中。
戸惑っていると、1人の美少女に出会う。
よく見ると瓜二つの少女は、傷を負っており千鶴の前で息絶えた。
「ーーお願い・・・」事切れる前に話した事を千鶴は胸にしまう。
千鶴は、少女のかわりにこの世界で生きる事にした。
“チズル・カーター・ブルック”として。
それが、精霊達の愛し子になるとは思いもよらなかった。
マイペースだけど、意思が強い千鶴。
だけど、恋愛に関しては鈍感な部分も…
※
同時進行で「天狗に溺愛されています」もお手にとっていただけたら嬉しいです\(//∇//)\
不定期連載になります(´・Д・)」
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
異世界は黒猫と共に
小笠原慎二
ファンタジー
我が家のニャイドル黒猫のクロと、異世界に迷い込んだ八重子。
「チート能力もらってないんだけど」と呟く彼女の腕には、その存在が既にチートになっている黒猫のクロが。クロに助けられながらなんとか異世界を生き抜いていく。
ペガサス、グリフォン、妖精が従魔になり、紆余曲折を経て、ドラゴンまでも従魔に。途中で獣人少女奴隷も仲間になったりして、本人はのほほんとしながら異世界生活を満喫する。
自称猫の奴隷作者が贈る、猫ラブ異世界物語。
猫好きは必見、猫はちょっとという人も、読み終わったら猫好きになれる(と思う)お話。
【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話
白木 白亜
ファンタジー
突如として異世界転移した日本の大学生、タツシ。
世界にとって致命的な抜け穴を見つけ、召喚士としてあっけなく魔王を倒してしまう。
その後、一緒に旅をしたスライムと共に、マッサージ店を開くことにした。卑猥な目的で。
裏があるとも知れず、王都一番の人気になるマッサージ店「スライム・リフレ」。スライムを巧みに操って体のツボを押し、角質を取り、リフレッシュもできる。
だがそこは三度の飯よりも少女が絶頂している瞬間を見るのが大好きなタツシが経営する店。
そんな店では、膣に媚薬100%の粘液を注入され、美少女たちが「気持ちよくなって」いる!!!
感想大歓迎です!
※1グロは一切ありません。登場人物が圧倒的な不幸になることも(たぶん)ありません。今日も王都は平和です。異種姦というよりは、スライムは主人公の補助ツールとして扱われます。そっち方面を期待していた方はすみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる